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第3回 写真の構図の話

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ちょっとの工夫でこのうまさ 水中写真の取り方

バックナンバー

第1回 水中写真を楽しむ

第2回 シチュエーション別撮影のポイント

第3回 写真の構図の話

第4回 編集の基本

第5回 解決!ストロボ活用術

第6回 レンズの読み解き方

第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

第8回 ワイドレンズで海の迫力を表現する!

第9回 水中写真の撮り方・アクセサリーパーツひとまとめ

第10回 イルカを撮る

第11回 ジオを撮る

第12回 旅先での陸写真の撮り方

第13回 ダイバーの撮り方

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第1回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第2回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第3回

第17回 冬の海を撮ろう~ワイド編~

第18回 冬の海を撮ろう~マクロ編~

第19回 浅瀬でキラキラ写真

第20回 ピント合わせの基本

第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

第22回 画面構成を考える~マクロ編~

第23回 画面構成を考える~ワイド編~

第24回 背景で写真が変わる!!

第25回 ライティングを工夫する

第26回 マンタ撮影のコツ

第27回 ウミウシ撮影のコツ

第28回 回遊魚撮影のコツ

第29回 クマノミ撮影のコツ

第30回 ウミガメ撮影のコツ

第31回 ハゼ撮影のコツ

第32回 イルカ撮影のコツ

第33回 カエルアンコウ撮影のコツ

第34回 魚群撮影のコツ

第35回 ギンポ、カエルウオ撮影のコツ

第36回 地形撮影のコツ

第3回 写真の構図の話

原田 雅章 みなさん、こんにちは、水中カメラマンのはらだまです。

 こんにちは。今回は、構図についてのお話です。
構図は、どんな機種のカメラであれ、作品作りに関係する大事な要素。被写体を画面のどの位置に配置するかで、写真の印象が変わります。
まずは、定番の基本構図を覚えましょう。

日の丸構図

 画面の中央に被写体を配置した構図です。単純な構図なので、単調になりがちですが、被写体にインパクトがあれば、見る人に注目を集められる構図です

日の丸構図
日の丸構図

 巣穴から顔を出すジョーフィッシュを穴の真上から撮影。左右からストロボを2灯発光させ、影になる部分がないように撮影した

日の丸構図

 ミノカサゴを中央に配置し、撮影。ヒレを大きく広げ、滑空しているような角度で見上げるような構図を意識した

対角線

 四角い画面の対角線上に被写体を配置する構図です。斜めに配置することで、やや不安定なイメージになり、逆にそれが動きや奥行きを感じさせることができます。

対角線
対角線

 左上から右下方向に流れるインドオキアジの群れ。群れが同じ方向を向くことで、画面全体に動きが出た

対角線

 イソバナに住むガラスハゼを撮影。イソバナが対角線方向になるように、カメラを構えた。ガラスハゼも対角線の位置になり、動きが出た

黄金比分割

 構図を勉強すると、必ずと言っていいほど登場する言葉が、この黄金比分割。絵画でも使われる言葉で、図の交じり合ったポイント(赤い点の部分)に被写体を配置すると安定した構図になるといわれている。

黄金比分割
黄金比分割

 クマノミを中央からやや左に配置してみた。右側に空間を多く配置したことで、日の丸構図とは雰囲気の違う作品になった

黄金比分割

 縦位置構図のやや下方に配置し、被写体の視界の先に大きく空間を作った。被写体の表情といい、物語性のある作品を意識した

シンメトリー

 左右もしくは、天地対称の構図。建築物などでは比較的作りやすい構図だが、水中では、被写体や撮影する角度をよく吟味しないとなかなか難しい構図だろう。

シンメトリー
シンメトリー

 ちょっと強面のメガネウオの顔を真正面から俯瞰で撮影。左右対称のシンメトリー構図になるように、ファインダー内で位置を確認しながら、何枚か撮影したうちの一枚。

シンメトリー

 コールマンシュリンプを左右対称になるような構図で撮影。意図的にシンメトリー構図からずらした作例も撮影した。ちょっとした違いで雰囲気が大きく異なる。(角度をつけて13年4月号の表紙になった時のお話はこちら

構図上達のヒント

 構図の基礎をよりよく勉強できる機能が、デジカメに搭載されている機種もある。それは、「方眼表示」というもの。液晶画面に方眼を表示させることで、画面のどの位置に、被写体を配置すればいいかわかるようになる。また、陸上での撮影時も水平線が傾いていないかの確認もできるので、便利な機能だ。

構図上達のヒント

次回は
第4回 編集の基本
です。お楽しみに!

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原田 雅章Masaaki Harada

原田 雅章 1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』、『マリンフォト』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は20年、約4000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

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