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第10回 イルカを撮る

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ちょっとの工夫でこのうまさ 水中写真の取り方

バックナンバー

第1回 水中写真を楽しむ

第2回 シチュエーション別撮影のポイント

第3回 写真の構図の話

第4回 編集の基本

第5回 解決!ストロボ活用術

第6回 レンズの読み解き方

第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

第8回 ワイドレンズで海の迫力を表現する!

第9回 水中写真の撮り方・アクセサリーパーツひとまとめ

第10回 イルカを撮る

第11回 ジオを撮る

第12回 旅先での陸写真の撮り方

第13回 ダイバーの撮り方

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第1回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第2回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第3回

第17回 冬の海を撮ろう~ワイド編~

第18回 冬の海を撮ろう~マクロ編~

第19回 浅瀬でキラキラ写真

第20回 ピント合わせの基本

第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

第22回 画面構成を考える~マクロ編~

第23回 画面構成を考える~ワイド編~

第24回 背景で写真が変わる!!

第25回 ライティングを工夫する

第26回 マンタ撮影のコツ

第27回 ウミウシ撮影のコツ

第28回 回遊魚撮影のコツ

第29回 クマノミ撮影のコツ

第30回 ウミガメ撮影のコツ

第31回 ハゼ撮影のコツ

第32回 イルカ撮影のコツ

第33回 カエルアンコウ撮影のコツ

第34回 魚群撮影のコツ

第35回 ギンポ、カエルウオ撮影のコツ

第36回 地形撮影のコツ

第10回 イルカを撮る

原田 雅章 みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
今回は、ダイバーにも、ノンダイバーにも人気の生き物、イルカの撮り方です。
撮影技術もそうですが、スキンダイビングのテクニックが重要になってきます。
カメラ機材とダイビング器材、両方をしっかり準備して海へ行きましょう!!

バハマ ドルフィンサイト

デジカメを準備する

イルカ撮影では、ストロボは不要です。地域によっては、ストロボの使用が禁止の海もありますので、注意しましょう。外部ストロボをセットすると、泳ぐときの抵抗になり、ストロボ発光による浮遊物の写り込み、ストロボチャージ待ちのために撮影ができないなど、イルカ撮影にはストロボは不向きですので、外部ストロボは取り付けず、内蔵ストロボも発光禁止に設定しましょう。

外部ストロボは必要ないので、外しておきましょう
外部ストロボは必要ないので、外しておきましょう
コンデジやミラーレス一眼の内蔵ストロボは、あらかじめ発光禁止モードに設定しておきましょう
コンデジやミラーレス一眼の内蔵ストロボは、あらかじめ発光禁止モードに設定しておきましょう

ワイドレンズが必須

被写体としてのイルカは大きく、それでいて近寄って撮影ができるので、近寄っても広く撮影できるワイドレンズが用意したいところです。デジイチならば20mmより広い(数字は小さい)広角レンズ、(レンズの読み解き方はこちらを参照)コンデジやミラーレス一眼であれば、ワイドコンバージョンレンズ(写真右)を利用するなどして、ワイドレンズを準備しましょう。

接近しても、広い範囲が撮れるワイドレンズは必須アイテムです
接近しても、広い範囲が撮れるワイドレンズは必須アイテムです
接近しても、広い範囲が撮れるワイドレンズは必須アイテムです
 

撮影モードを確認しよう

イルカ撮影は、通常の水中写真撮影と違い、どちらかと言うと、カーレースや、スポーツの撮影に近いかもしれません。素早く動く被写体にこちらも不安定な姿勢でピントを合わせ、シャッターを連写する。そんなスポーツ的要素の強い撮影と言えるでしょう。
そのため、イルカの動きに対応できるように、デジカメの設定も確認しておきましょう。まずは、手ブレ、被写体ブレを起こさないように、最低1/250秒以上の速いシャッタースピードでの撮影をおすすめします。シャッタースピードが遅くなってしまうような環境なら、ISO感度を上げて、シャッタースピードを確保しましょう。
また、被写体との距離が一定でない撮影のときは、オートフォーカスのモードを、コンティニュアスオートフォーカス(C-AF)に設定しましょう。そうすると、半押ししている間、フォーカスフレームに入った被写体にピントを合わせ続けてくれます。
最後に、連写モードにしておくとさらに、シャッターチャンスを逃すことが少なくなるでしょう。

ISO感度を高く設定して、速いシャッタースピードを確保しましょう
ISO感度を高く設定して、速いシャッタースピードを確保しましょう
ピント合わせもモードはコンティニュアスに設定
ピント合わせもモードはコンティニュアスに設定

機材と同様に大切なのが、イルカに寄るためのスキルです。
ダイビングスキルやスキンダイビングのスキルも身に着けて
快適にイルカ撮影に臨みましょう。

イルカと泳げる海を『マリンダイビング』8月号(7/10発売)でも大特集!
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いろいろな角度から撮ってみよう

 イルカはその形から、どの角度から撮影してもイルカとわかるので、前後上下さまざまな向きから撮影してみましょう。前から優しい表情を撮るのもいいですし、通り過ぎる尻尾を被写体とするのもいいでしょう。また、イルカも単体や群れ、スノーケラーも一緒に写すなど、さまざまな撮り方で撮影しましょう。

色々な角度から撮ってみよう
 
色々な角度から撮ってみよう
 
色々な角度から撮ってみよう
 
色々な角度から撮ってみよう
 

まとめ

いかがでしたか? イルカはどんな角度で撮影しても絵になる被写体です。しっかりとしたスキンダイビングのスキルで、ジャンジャンシャッターを切りましょう!!

次回は
第11回 ジオを撮る についてお話します。

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原田 雅章Masaaki Harada

原田 雅章 1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』、『マリンフォト』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は20年、約4000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

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