
DIVINGスタート&スキルアップBOOK 2015
みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
第17回となる「地球の海フォトコンテスト2015」の応募締め切りまであとわずか。来年の1月20日(火)に当事務局必着です。
テレビなどでやっている、「当日の消印有効」ではなく
「必着」
です。くれぐれもお間違えないように。
今回は、応募の手順をまとめました。毎年起こりがちな記入ミスや、梱包ミス、開封作業を行なうスタッフからお願いも交えて解説します。
まずは、応募する作品を準備しましょう。
おそらく、悩みに悩み抜いた上での作品だと思います。そんな思いのこもった作品ですから、大切に取り扱いましょう。
応募サイズは、2Lサイズというプリントサイズです。写真屋さんのセルフプリンターでも、ご家庭用のプリンターでも2Lサイズという写真用紙がありますので、そちらを使用してください。
写真用紙には、さまざまな種類があります。水中写真の場合、光沢のある写真用紙の方が、海の透明感が表現できるかと思います。ですので、光沢紙やそれに準じた写真用紙を使いましょう。
大きなプリントが2Lサイズと呼ばれるプリント。通常のサービスサイズよりも大きいので、プリント時に注意
手前が光沢紙、奥がそうでないプリント。ピカピカ反射する光沢紙がおすすめだ
次に、作品の撮影データを記入した、応募票と作品の裏に貼るデータ票を記入します。
機材名はメーカーごとに型番なども違いますし、長い商品名のものもありますが、しっかりていねいに記入しましょう。
ワイドコンバージョンレンズや、クローズアップレンズ、外部ストロボなどのアクセサリーパーツを使った際にも記入をお忘れなく。また、コンデジ本体だけの方は、応募票のレンズの項目は不要です。デジカメ名とハウジングの型番を記入してください。
データ票にも記入を忘れずに。特に記入漏れが多いのが、作品番号という項目。タイトルが同じであれば一致しますが、念のため応募票の番号と同じ番号を記入しましょう。
複数部門に応募される方は、部門ごとに整理、保管しますので、お手数ですが、全部門の応募票にご住所やお名前なども記入してください。
データ票の記入は、必ず作品に貼る前に記入しましょう。貼ったあとからボールペンなどの硬い筆記用具で記入すると、筆圧で作品にあとが残ります。
応募票は記入漏れがないように。複数部門応募のときは、各応募票に連絡先なども記入
作品の裏に貼るデータ票もしっかりと記入。作品番号の記入漏れが多いので注意(画像内赤丸部分)
コンデジ本体のみでの撮影の場合は、レンズの項目は記入不要(オプションレンズを付けた場合は通常通り気ご記入ください)
データ票を作品に貼ってから記入すると、作品に筆跡が残ったり、インクが表側に染みてしまうことも
例年、この作業でのミスが目立ちます。ここで失敗すると作品がダメになってしまうので、慎重に作業してください。
記入した応募票のインクがしっかり乾いたことを確認したら、作品の裏に貼ります。このとき、上下(写真では天地と言います)を間違えないように。データ票の貼ってある向きで天地を確認しますので、くれぐれも間違えないように。
データ票を貼るとき、ノリはあまりおすすめできません。水分の多いタイプだと、作品がその水分を吸って、ふやけてヨレヨレになったり、インクがにじんでしまうこともあります。セロハンテープを使う方がほとんどだと思いますが、あまり古いテープで、テープの縁まで粘着成分が出ているものだと、重ねた際に次の作品とくっついてしまい、最悪の場合作品が破けたり、粘着成分が残ってしまうことも過去にたくさんありました。両面テープを使っている人も多いですが、データ票の縁ギリギリだと、はみ出して同じように、くっついてしまうこともあるので、データ票のやや内側に貼って留めるのがいいと思います。
作品の天地をしっかり確認してデータ票を貼ろう
(写真右:表、写真左:裏)
データ票を貼るときは、粘着成分がはみ出さないように慎重に
水分の多いノリでデータ票を貼るとその水分で作品がふやけてしまうことも
粘着成分がはみ出て、次の作品とくっついてしまうと、表の作品の色がはがれてしまうことも・・・。
ここまでしっかりていねいに行なったら、最後の発送作業です。輸送中に傷ついたり、濡れたりしないように、厚紙ではさんだあと、ビニール袋などでカバーしておくのがいいと思います。複数部門の作品を同時に一つの封筒で送る方は、部門ごとに梱包しておくと、混乱がなく作業もスムーズに行なえます。
そして、その作品データが入ったCD-Rなどの記録メディアも一緒に同封してください。例年あるのが、画像が入っていない、違う画像が入っているなどの単純ミス。書き込み完了となったあと、きちんと入っているかの確認もお忘れなく。
あとは、通常の発送と同じように、送り先の記入をした封筒などで送ってください。
複数部門に応募するときは、応募する全部門名も記入してください。
輸送中作品に傷や水濡れがないように、厚紙に挟んだり、ビニールやジップロックなどに入れて、しっかりていねいに梱包しよう
一通で複数部門への応募は、部門ごとに分けておくと、作品や応募票が混ざることなく、確実だ
作品の画像データが入った記録メディアも同封すること。こちらも、部門ごとに準備する
宛先の記入時に、応募する全部門名も記入しておくように
いかがでしたか?地球の海フォトコンテスト2015には、毎回たくさんの作品が応募されます。せっかく作品も汚れたり、折れたりしては台無しです。ていねいな作業を心がけてくださいね。
応募票の記入の仕方は、『マリンフォト』秋号(10/7発売)・冬号(1/7発売)にも紹介していますので、そちらもご覧ください。
作品のご応募、お待ちしています!!
皆さんの疑問、質問にお答えします!!
皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』、『マリンフォト』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は20年、約4000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。