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第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

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ちょっとの工夫でこのうまさ 水中写真の取り方

バックナンバー

第1回 水中写真を楽しむ

第2回 シチュエーション別撮影のポイント

第3回 写真の構図の話

第4回 編集の基本

第5回 解決!ストロボ活用術

第6回 レンズの読み解き方

第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

第8回 ワイドレンズで海の迫力を表現する!

第9回 水中写真の撮り方・アクセサリーパーツひとまとめ

第10回 イルカを撮る

第11回 ジオを撮る

第12回 旅先での陸写真の撮り方

第13回 ダイバーの撮り方

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第1回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第2回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第3回

第17回 冬の海を撮ろう~ワイド編~

第18回 冬の海を撮ろう~マクロ編~

第19回 浅瀬でキラキラ写真

第20回 ピント合わせの基本

第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

第22回 画面構成を考える~マクロ編~

第23回 画面構成を考える~ワイド編~

第24回 背景で写真が変わる!!

第25回 ライティングを工夫する

第26回 マンタ撮影のコツ

第27回 ウミウシ撮影のコツ

第28回 回遊魚撮影のコツ

第29回 クマノミ撮影のコツ

第30回 ウミガメ撮影のコツ

第31回 ハゼ撮影のコツ

第32回 イルカ撮影のコツ

第33回 カエルアンコウ撮影のコツ

第34回 魚群撮影のコツ

第35回 ギンポ、カエルウオ撮影のコツ

第36回 地形撮影のコツ

次回更新予定日 2016年10月5日

第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

原田 雅章みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
今回は、前回はピント合わせの基本についてお話しました。
今回は、マクロ撮影時のピント合わせについてお話したいと思います。

マクロ撮影では、ピントの合う範囲を狭くして、フワッとした雰囲気の写真を撮ることも。そういうときこそ、ピントを一点にピシッと合わせたいもの 撮影地:フィリピン
マクロ撮影では、ピントの合う範囲を狭くして、フワッとした雰囲気の写真を撮ることも。そういうときこそ、ピントを一点にピシッと合わせたいもの 撮影地:フィリピン

コンパクトデジカメのマクロモードをオン!!

 レンズ交換ができないコンパクトデジカメでは、通常の撮影よりも被写体に近づいて撮れるように「マクロモード」が設定されています。この設定にしないといくら被写体に近寄れるスキルが身に付いていても、ピントの合っていない写真しか撮れません。
 マクロモードは、一般に「チューリップマーク」と呼ばれるアイコンで表示され、それをオンにすることで近距離での撮影が可能になります。
 また一部機種によっては、デジカメが自動で判断し、マクロモードへ自動切り替えという機種もあるので、「マクロ撮影」とか、「近接撮影」いう項目を取り扱い説明書から探してみましょう。

取り扱い説明書の「主な仕様」や「スペック一覧」というデジカメの性能を説明したページ。通常よりもマクロモード時は接近してもピントが合うように設計されているのがわかる

取り扱い説明書の「主な仕様」や「スペック一覧」というデジカメの性能を説明したページ。通常よりもマクロモード時は接近してもピントが合うように設計されているのがわかる

マクロモードは写真のようにチューリップマークで表示されることが多い

マクロモードは写真のようにチューリップマークで表示されることが多い

オートフォーカスのモードを設定しよう

 通常、陸上では、ピントが合うとランプの点灯や音でピントが合ったことを知らせてくれ、シャッターを切ればピントが合っている写真が撮れます(これをシングルオートフォーカスといいます)。しかし、水中ではピントが合ってから被写体との距離が変わってしまい、ピントがずれてしまったという経験も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、コンティニュアスオートフォーカスと呼ばれるピント合わせのモード。これは、ピント合わせを始める半押し状態のとき、フォーカスエリア(ピント合わせをする四角い枠)に収まっている部分にデジカメがピントを合わせ続けてくれる便利な機能です。筆者もこの機能を使って撮影しています。マクロ撮影ではわずか数ミリ被写体との距離が変化しただけでピントがボケてしまうので、ちょっとした魚の動きや自分の呼吸などですぐピントはズレてしまいます。そんなときに、このコンティニュアスオートフォーカスにしておいて、フォーカスエリアに被写体を捉えておけば、ピント合わせを微調整しながら撮影ができるのです。そうすれば、泳ぐ魚でも、不安定な姿勢での撮影でもピントは合う確率は格段に向上します。またこの機能とフォーカスエリアの位置を変更できる機能のあるデジカメなら、半押ししたままで構図も決めて撮影ができるので、とても便利です。ただし、欠点もあります。通常のオートフォーカスではピントが合わないとシャッターが切れない仕組みになっていますが、コンティニュアスオートフォーカスでは、ピントが合っていなくてもシャッターが切れます。ですので、撮影者がしっかりとピントを確認してシャッターを切ることが大切になってきます。

シングルオートフォーカスではこのように、少しでも被写体との距離がずれるとピンボケしてしまう

シングルオートフォーカスではこのように、少しでも被写体との距離がずれるとピンボケしてしまう

コンティニュアスオートフォーカスに設定すれば半押し状態でピントを合わせ続けてくれる。撮影地:福井県・南越前(2点とも)

コンティニュアスオートフォーカスに設定すれば半押し状態でピントを合わせ続けてくれる。 撮影地:福井県・南越前(2点とも)

水中のような不安定な姿勢での撮影には、コンティニュアスオートフォーカスが便利

水中のような不安定な姿勢での撮影には、コンティニュアスオートフォーカスが便利

フォーカスエリアを移動させられるデジカメであれば機能を組み合わせて撮影するといい

フォーカスエリアを移動させられるデジカメであれば機能を組み合わせて撮影するといい

コンティニュアスオートフォーカス+フォーカスエリアを移動さえれば、ピントと構図を一度に考えた写真が撮りやすくなる

コンティニュアスオートフォーカス+フォーカスエリアを移動さえれば、ピントと構図を一度に考えた写真が撮りやすくなる

マクロモードでも小さくしか撮れないときは

 マクロモードで接近しても小さくしか写せないような被写体が海にはたくさんいます。そんなときは、アクセサリーパーツとして発売されている、クローズアップレンズを活用しましょう。これを取り付けると、被写体にさらに接近して大きく写せるようになります。小さな生き物が好きなフォト派には必携のアイテムです。レンズの先端部に取り付けるだけですから、簡単なセッティングです。ここでも注意があります。ピントの合う範囲が狭くなり、ピント合わせがシビアになりますので、さきほどのコンティニュアスオートフォーカスをうまく利用して撮影しましょう。

クローズアップレンズはマクロ派は必携のアイテム
クローズアップレンズはマクロ派は必携のアイテム
小さな生き物も大きく撮れるようになる。撮影地:串本
小さな生き物も大きく撮れるようになる。 撮影地:串本

魚以外のピント合わせ

 魚の写真を撮るとき、基本的には目にピントを合わせるのがセオリーです。そうすると写真に「目ヂカラ」が生まれ、生き生きした写真になると言われます。エビやカニも同等で、特別な意図がない場合は、目にピントを合わせるのがいいと思います。また、人気の被写体ウミウシは、触覚にピントを合わせるといいでしょう。

エビの目にピントが合うように、じっくり何コマも撮影するのがおすすめ。撮影地:石垣島
エビの目にピントが合うように、じっくり何コマも撮影するのがおすすめ。 撮影地:石垣島
ウミウシは触覚にピントを合わせるように撮影してみよう。撮影地:フィリピン
ウミウシは触覚にピントを合わせるように撮影してみよう。 撮影地:フィリピン

ミラーレス一眼、一眼レフではマクロレンズがおすすめ

 クローズアップレンズはレンズ交換ができないコンデジでのマクロ撮影では、ぜひ使ってほしいアイテムですが、レンズ交換が可能なミラーレス一眼や一眼レフデジカメであれば、マクロレンズを使うことをおすすめします。マクロレンズは通常のレンズよりも、近距離での描写力を良くしたレンズですので、非常にシャープに撮影できます。また、背景のボケも美しく、被写体をきれいに表現できることでしょう。ただし、クローズアップレンズと違い水中で着脱できませんのでご注意を。

クローズアップレンズとマクロレンズは、用途は似ているが全く別物なので、混同しないように
クローズアップレンズとマクロレンズは、用途は似ているが全く別物なので、混同しないように

まとめ

マクロ撮影でのピント合わせは、ワイドでの撮影よりもシビアになると思います。フワッとボケた背景にピントがしっかり合った被写体というのは気持ちがいい写真ですよね。
みなさんもぜひピントの合ったマクロ写真が撮れるようにがんばってくださいね。

次回は画面構成のマクロ編。
ちょっとしたコツで変わる画面構成のコツをお教えします。

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原田 雅章Masaaki Harada

原田 雅章 1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』、『マリンフォト』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は20年、約4000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

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