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第23回 画面構成を考える~ワイド編~

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ちょっとの工夫でこのうまさ 水中写真の取り方

バックナンバー

第1回 水中写真を楽しむ

第2回 シチュエーション別撮影のポイント

第3回 写真の構図の話

第4回 編集の基本

第5回 解決!ストロボ活用術

第6回 レンズの読み解き方

第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

第8回 ワイドレンズで海の迫力を表現する!

第9回 水中写真の撮り方・アクセサリーパーツひとまとめ

第10回 イルカを撮る

第11回 ジオを撮る

第12回 旅先での陸写真の撮り方

第13回 ダイバーの撮り方

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第1回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第2回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第3回

第17回 冬の海を撮ろう~ワイド編~

第18回 冬の海を撮ろう~マクロ編~

第19回 浅瀬でキラキラ写真

第20回 ピント合わせの基本

第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

第22回 画面構成を考える~マクロ編~

第23回 画面構成を考える~ワイド編~

第24回 背景で写真が変わる!!

第25回 ライティングを工夫する

第26回 マンタ撮影のコツ

第27回 ウミウシ撮影のコツ

第28回 回遊魚撮影のコツ

第29回 クマノミ撮影のコツ

第30回 ウミガメ撮影のコツ

第31回 ハゼ撮影のコツ

第32回 イルカ撮影のコツ

第33回 カエルアンコウ撮影のコツ

第34回 魚群撮影のコツ

第35回 ギンポ、カエルウオ撮影のコツ

第36回 地形撮影のコツ

次回更新予定日 2016年10月5日

第23回 画面構成を考える~ワイド編~

原田 雅章みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
前回は、マクロ撮影時の画面構成について解説しました。今回はワイド編です。
「写真は足し算、引き算」というように、何を写し、何を写さないかで、写真の印象が変わってきます。一歩上を行くワイド写真を目指しましょう!

手が届きそうなほどヨスジフエダイに接近。近くのものは大きく写り、周囲も写せるというワイドレンズの特徴を利用して撮影した 撮影地:モルディブ
手が届きそうなほどヨスジフエダイに接近。近くのものは大きく写り、周囲も写せるというワイドレンズの特徴を利用して撮影した 撮影地:モルディブ

ワイドレンズの特徴を理解しよう

 ワイドレンズは、近くのものは大きく写り、遠くのものは小さく写る。当たり前のように感じるかもしれませんが、これがワイドレンズの特徴です。他のレンズでは、被写体に近づけば、画面にはその被写体しか写らなくなりますが、周囲も写し込めるのがワイドレンズです。ですので、そのまま広い範囲を撮影してしまうと、アクセントのない写真になってしまうので、画面にワンポイント、視点のいくところを作ってあげましょう。

ブラックフィンバラクーダの群れを撮影。被写体の大きさに変化がなく、印象が薄い感じ

ブラックフィンバラクーダの群れを撮影。被写体の大きさに変化がなく、印象が薄い感じ

被写体に寄ることで、手前の魚は大きく写り、大きさの差を画面内に作ることで、遠近感を表現できた 撮影地:パプアニューギニア(2点とも)

被写体に寄ることで、手前の魚は大きく写り、大きさの差を画面内に作ることで、遠近感を表現できた
撮影地:パプアニューギニア(2点とも)

太陽を画面に写し込む

 陸上の写真では、太陽を写すということは、朝日や夕日といった時間帯ぐらいでしょう。ところが、水中では、積極的に太陽を画面に入れてワイド撮影をすることをおすすめします。ワイド撮影では、水面が背景になることもしばしば。そのとき、青一色の背景よりも、太陽光の白いハイライトが入ることでアクセントになり、見る人に海の中まで降り注ぐ太陽光というイメージを与えることができます。次の作例は、同じ被写体でも太陽光があるものとないものを並べてみました。ずいぶんと印象が違いませんか?イソバナやソフトコーラルという被写体を撮るときも、背景に太陽を写すにはどの角度がいいのかを確認してから撮るように心がけています。

雲により、太陽が隠れたときに撮影した作例。背景の海は青いものの、アクセントがなく、物足りない

雲により、太陽が隠れたときに撮影した作例。背景の海は青いものの、アクセントがなく、物足りない

少し待って、太陽が顔を出したときに撮影したのが、この作例。被写体の群れはさほど変化はないが、背景の明るさが変わり、太陽のハイライトがあることで、より明るい海中風景という印象に 撮影地:ニューカレドニア(2点とも)

少し待って、太陽が顔を出したときに撮影したのが、この作例。被写体の群れはさほど変化はないが、背景の明るさが変わり、太陽のハイライトがあることで、より明るい海中風景という印象に
撮影地:ニューカレドニア(2点とも)

呼吸のために浮上していくカメを撮影。被写体まで距離があり、ストロボ光が届かないので、ノーストロボでシルエットにして撮影。太陽の白いハイライトがあることで、青のグラデーションが引き立つ 撮影地:沖縄

呼吸のために浮上していくカメを撮影。被写体まで距離があり、ストロボ光が届かないので、ノーストロボでシルエットにして撮影。太陽の白いハイライトがあることで、青のグラデーションが引き立つ
撮影地:沖縄

ダイバーの位置で雰囲気が変わる

 ワイドレンズは手前の被写体が大きく写ると解説しました。ですので、画面手前に何を配置するかで、写真の印象が大きく変わってきます。一枚目の作例は、ダイバーのすぐ横から撮影しました。群れを見ているダイバーという感じで、ダイバーが主被写体となります。二枚目はダイバーに群れの後ろへ回り込んでもらい、群れの大きさを表現したものです。この場合はギンガメアジの群れが主被写体となります。遠近感により、ギンガメアジとダイバーの大きさが同じくらいになり、実際の大きさ以上に大きな魚である印象を受けます。ワイドレンズではこうした効果をうまく利用しながら撮るのがコツです。

ダイバーの横から撮影。群れが画面奥になり、メインの被写体はダイバーとなる

ダイバーの横から撮影。群れが画面奥になり、メインの被写体はダイバーとなる

ダイバーを群れの後ろに配置。被写体というよりはギンガメアジの群れの大きさを強調するアクセントに 撮影地:フィリピン(2点とも)

ダイバーを群れの後ろに配置。被写体というよりはギンガメアジの群れの大きさを強調するアクセントに
撮影地:フィリピン(2点とも)

構図で印象が変わる

 デジカメやハウジングは、画面が横長な構図の状態で構えやすいように、デザインされています。ですので、普通に撮ると横位置構図の写真ばかりということはありませんか?横位置、縦位置によって、見る人に与える印象も違ってきます。作例では横位置で撮った写真は、水面にサンゴが写り、サンゴの広さを見せるため、ダイバーを小さく写し込みながら撮りました。これを縦位置構図に変えてみると、サンゴの水面への写り込みは減るものの、ドロップオフの深さが強調され、奥行きが出るようになりました。一般に横位置構図は広さ、縦位置構図は奥行きを表現しやすいと言われています。横位置を撮ったら縦位置も撮ってみましょう。水中で忘れてしまうという人は、ハウジングの余白スペースに、テープを貼って書き込んでおくといいですよ。

水中で忘れてしまうという人は、短い単語でいいので、ハウジングに貼っておくと効果的だ。

水中で忘れてしまうという人は、短い単語でいいので、ハウジングに貼っておくと効果的。

サンゴ礁とダイバーを横位置で撮影。水面への写り込みと広がるサンゴを表現

サンゴ礁とダイバーを横位置で撮影。水面への写り込みと広がるサンゴを表現

縦位置に構え直して撮影。ドロップオフの切り立った地形がわかる 撮影地:フィリピン(2点とも)

縦位置に構え直して撮影。ドロップオフの切り立った地形がわかる 撮影地:フィリピン(2点とも)

ワイドレンズ+外部ストロボで色鮮やかに

 コンデジやミラーレス一眼に取り付けるワイドコンバージョンレンズは直径が大きく、内蔵ストロボを隠してしまい、このままでは色を再現した写真は撮れません。そこで、外部ストロボを接続し撮影しましょう。外部ストロボは光量もあり、内蔵ストロボよりも遠くまで光が届きますから、ワイド撮影にはぴったりです。

ワイド撮影では外部ストロボを使用して、色鮮やかな写真を撮ろう
ワイド撮影では外部ストロボを使用して、色鮮やかな写真を撮ろう

まとめ

 ワイド撮影での画面構成では、被写体の大きさ、太陽光、ダイバーの位置、横位置、縦位置の違いを解説しました。ぜひ次回海に行くときに試してみてくだい。

 皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

次回は背景の処理について解説します。写真を撮るとき、被写体を引き立たせるためにも背景は大切な要素です。ぜひ参考にしてみてください。

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皆さんの疑問、質問にお答えします!!

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原田 雅章Masaaki Harada

原田 雅章 1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』、『マリンフォト』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は20年、約4000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

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