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第24回 背景で写真が変わる!!

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ちょっとの工夫でこのうまさ 水中写真の取り方

バックナンバー

第1回 水中写真を楽しむ

第2回 シチュエーション別撮影のポイント

第3回 写真の構図の話

第4回 編集の基本

第5回 解決!ストロボ活用術

第6回 レンズの読み解き方

第7回 マクロ撮影、基礎の基礎

第8回 ワイドレンズで海の迫力を表現する!

第9回 水中写真の撮り方・アクセサリーパーツひとまとめ

第10回 イルカを撮る

第11回 ジオを撮る

第12回 旅先での陸写真の撮り方

第13回 ダイバーの撮り方

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第1回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第2回

集中連載 地球の海フォトコンテスト2015 第3回

第17回 冬の海を撮ろう~ワイド編~

第18回 冬の海を撮ろう~マクロ編~

第19回 浅瀬でキラキラ写真

第20回 ピント合わせの基本

第21回 マクロ撮影でのピント合わせを上達させよう!

第22回 画面構成を考える~マクロ編~

第23回 画面構成を考える~ワイド編~

第24回 背景で写真が変わる!!

第25回 ライティングを工夫する

第26回 マンタ撮影のコツ

第27回 ウミウシ撮影のコツ

第28回 回遊魚撮影のコツ

第29回 クマノミ撮影のコツ

第30回 ウミガメ撮影のコツ

第31回 ハゼ撮影のコツ

第32回 イルカ撮影のコツ

第33回 カエルアンコウ撮影のコツ

第34回 魚群撮影のコツ

第35回 ギンポ、カエルウオ撮影のコツ

第36回 地形撮影のコツ

次回更新予定日 2016年10月5日

第24回 背景で写真が変わる!!

原田 雅章みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
突然ですが、背景って気にして写真を楽しんでいますか?陸上で記念写真を撮るときには、背景も意識しながら撮影していると思いますが、水中写真となると、被写体ばかりに意識が集中してしまい、背景の処理がおろそかに……なんてことはないですか?
背景の処理は、一眼レフでもコンデジでもどんなカメラを使っても関係してくる写真にとって大切な要素です。
今回は、そんな背景をちょっとしたテクニックで変化させて、写真をうまく見せるという解説です。

背景をぼかすことで、具体的にはっきりとわかる背景を作らず、柔らかな色にまとめた。背景と被写体に距離があり、きれいにぼかすことができた撮影地:インドネシア・バリ
背景をぼかすことで、具体的にはっきりとわかる背景を作らず、柔らかな色にまとめた。背景と被写体に距離があり、きれいにぼかすことができた 撮影地:インドネシア・バリ

どこから撮るか、背景の変化について

 背景は、被写体を引き立てるための大切な要素です。どんな背景になるかによって、写真の印象は大きく変化します。きれいなビーチで記念写真を撮るとき、必ず背景にはそのビーチが写っていることと思います。このように、陸上では背景を意識して撮影していても、海に潜ってしまうと、被写体にしか目が向かず、背景のことまで考えが及ばないという人も多いでしょう。しかし、ほんの少しだけ背景を意識すると、写真の印象が変わりますので、意識してみてください。

岩肌につく、鮮やかなウミシダを撮影。見つけた向きでそのまま撮ったので、背景は岩肌になってしまった

岩肌につく、鮮やかなウミシダを撮影。見つけた向きでそのまま撮ったので、背景は岩肌になってしまった

同じ被写体を別アングルで、見上げる角度で撮影。背景に海の青と太陽が入り、一枚目とは全く雰囲気の写真になった撮影地:沖縄本島 (2点とも)

同じ被写体を別アングルで、見上げる角度で撮影。背景に海の青と太陽が入り、一枚目とは全く雰囲気の写真になった 撮影地:沖縄本島 (2点とも)

サンゴの周りに群れるカシワハナダイを撮影。サンゴを背景にしたことで、生息環境はわかるが、濃い色のサンゴのため、やや暗い印象の写真に

サンゴの周りに群れるカシワハナダイを撮影。サンゴを背景にしたことで、生息環境はわかるが、濃い色のサンゴのため、やや暗い印象の写真に

群れをよく観察し、サンゴが背景にならず青い海に抜ける位置にいる被写体を撮影。背景が変化することで、写真の印象が変わるのがわかるだろう撮影地:西表島(2点とも)

群れをよく観察し、サンゴが背景にならず青い海に抜ける位置にいる被写体を撮影。背景が変化することで、写真の印象が変わるのがわかるだろう
撮影地:西表島(2点とも)

撮影位置を考える

 はじめの黄色いウミシダの作例もそうだが、撮影者の位置で背景は大きく異なってきます。ガイドさんに被写体を教えてもらい、被写体に近づきそのままの角度で撮影するという人を良く見かけますが、これではいい背景処理はできません。まずは被写体を観察して、どこを背景にすると被写体が強調される写真になるか考えましょう。そのとき、被写体までの距離、高さなどほんの小さな点が違うだけでも印象が変わります。液晶画面を見ながら撮影位置を少しずつずらしてみると、最適な背景が見つかるでしょう。

アナハゼの仲間を撮影。石の上にいた被写体に対して、見たままの角度で撮影した。少し見下ろすような角度になり、背景に石の表面が写ってしまった

アナハゼの仲間を撮影。石の上にいた被写体に対して、見たままの角度で撮影した。少し見下ろすような角度になり、背景に石の表面が写ってしまった

撮る位置を少し低くし、被写体を同じ高さの目線になる位置で撮影。岩ではなく、水中が背景になったことで、ぼけがきれいになり、すっきりとした印象に撮影地:南越前(2点とも)

撮る位置を少し低くし、被写体を同じ高さの目線になる位置で撮影。岩ではなく、水中が背景になったことで、ぼけがきれいになり、すっきりとした印象に
撮影地:南越前(2点とも)

シャッタースピードを変化させて背景を変える

 背景の明るさを変化させると、写真の雰囲気を変えることができます。速いシャッタースピードで撮影すると、被写体から離れた背景の部分には光が届かず、黒い背景になります。逆にシャッタースピードを遅くすれば、背景を明るくすることができます。このようにシャッタースピードを変化させる場合、スローシャッターで手ぶれをしやすくなるので、デジカメをしっかり保持しましょう。

シャッタースピードを1/60秒を設定。背景が真っ黒につぶれている

シャッタースピードを1/60秒を設定。背景が真っ黒につぶれている

シャッタースピードを1/8秒まで遅くして撮影。1/60秒で撮影した作例に比べ、背景が青くなっているのがわかる

シャッタースピードを1/8秒まで遅くして撮影。1/60秒で撮影した作例に比べ、背景が青くなっているのがわかる

背景を意識した写真ができあがるまで

 次の作例は、背景を気にしながら撮影したものです。一枚目は被写体を見つけた角度でそのまま撮影したもの。被写体の後ろにサンゴがボケて写っています。被写体を重なっているのが気になったので、反対側に回って撮影したのが二枚目の横位置構図の写真です。これはこれでいいとは思いますが、さらに縦位置に構え直して撮影したのが三枚目の作例です。一枚目に比べて背景がすっきりとして、被写体が強調できたと思いますがいかがでしょう?

見つけた位置から撮影。背景にサンゴと被写体が重なり、被写体がわかりづらい

見つけた位置から撮影。背景にサンゴと被写体が重なり、被写体がわかりづらい

反対側に回り撮影。背景が青一色になり、すっきりとした印象になった

反対側に回り撮影。背景が青一色になり、すっきりとした印象になった

画面上部に大きな空間を作ることを意識して、縦位置に構え直して撮影撮影地:ケラマ諸島(3点とも)

画面上部に大きな空間を作ることを意識して、縦位置に構え直して撮影 撮影地:ケラマ諸島(3点とも)

まとめ

 今回のように、背景に少しだけ意識を向けてあげると、写真の雰囲気が変化します。被写体に近づいて撮影するとき、さまざまな角度から観察して、どの位置から撮影すると被写体をよりきれいに写せるかを考えて撮影してみましょう。

 皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

次回はライティングについて解説します。写真を撮るとき、ストロボやライトを使い、被写体を引き立たせる工夫を解説します。
ぜひ参考にしてみてください。

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皆さんの疑問、質問にお答えします!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

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原田 雅章Masaaki Harada

原田 雅章 1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』、『マリンフォト』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は20年、約4000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

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