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第36回 地形撮影のコツ

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第36回 地形撮影のコツ

みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
この連載では、人気の被写体ごとに撮り方のコツを解説しています。
ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。
今回は冒険心をくすぐる洞窟や癒しの風景である砂地などワイドレンズの被写体、地形の撮り方です。

ケーブなどの地形撮影は、射し込む光が大きなポイント。太陽の高い、強い光の時間帯を狙おう 撮影地:ニューカレドニア

ケーブなどの地形撮影は、射し込む光が大きなポイント。太陽の高い、強い光の時間帯を狙おう
撮影地:ニューカレドニア

ワイド系のレンズを準備する

地形を撮影するときは、ワイド系のレンズを用意して広く撮りたい

地形を撮影するときは、ワイド系のレンズを用意して広く撮りたい

 岩の亀裂から射しこむ光を見たり、大きな洞窟を潜ることは、水中ならではの魅力的な風景です。陸上であれば相当な装備が必要になりそうな洞窟もダイビングであれば、比較的簡単に入っていけます。もちろん高度な技術を要する洞窟などもありますが、今回は通常のダイビングで潜れる地形スポットの撮り方を解説していきます。また、一面の真っ白な砂地を浮遊するのも地形スポットならではの醍醐味です。まずは、そうした広い風景を撮れるように、デジカメを準備します。広い風景を撮るので、コンデジや、ミラーレス一眼であれば、ワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)がほしいですね。レンズ交換可能なミラーレス一眼や、一眼レフでは、ワイドレンズやフィッシュアイレンズといった、広い範囲を写せるレンズを用意しましょう。

デジカメの設定
その1 ストロボ

ストロボは発光禁止にセットしておくこと

ストロボは発光禁止にセットしておくこと

 洞窟などの地形の撮影ではストロボは発光させません。発光させても、岩肌のきれいでない部分が写ったり、自分の吐いた泡で、岩肌に付着した沈殿物が舞い上がり、ストロボを発光させると、それが反射してハレーションの原因になります。また砂地やサンゴ礁でも、地形が広大で、被写体まで遠過ぎてストロボの光が届かない場合もあり、必要ありません。地形撮影では発光禁止にセットしておきましょう。

地形写真で、ストロボを発光させた場合。岩肌ばかり目立ってしまい、美しくない

地形写真で、ストロボを発光させた場合。岩肌ばかり目立ってしまい、美しくない

ストロボを発光させないことで、あえて色を表現せず、形の面白さを表現する写真に

ストロボを発光させないことで、あえて色を表現せず、形の面白さを表現する写真に

デジカメの設定
その2 ISO感度

手ブレしないで撮影できるISO感度に設定して撮影しよう

手ブレしないで撮影できるISO感度に設定して撮影しよう

 地形写真は、明るい砂地やサンゴ礁の撮影であれば、手ブレの心配もあまりありませんが、暗い洞窟内での撮影では、手ブレを起こしやすくなります。デジカメのISO感度設定を普段の水中写真の撮影より高めにセットして、手ブレを防ぎましょう。ISO感度を、どのくらいにセットするのがいいのかとよく聞かれますが、基本的には、自身が手ブレしないで撮れる感度でいいと思います。

露出補正を使ってみる

露出補正をプラス側にセットして撮影してみよう

露出補正をプラス側にセットして撮影してみよう

 実際に洞窟で撮影してみると、画面に暗い部分が多いかもしれません。画面に黒い割合が多いと、スローシャッターになってしまうので、なるべく海の青や光の明るい部分を多くするように心がけましょう。でないと、画面のほとんどが黒くつぶれたものになってしまいます。光のにじみが少ないときや、明るい部分が少ないときは、露出補正を使用してみましょう。これはデジカメの示した明るさ(露出)を撮影者が調整できる機能で、地形撮影では覚えておくと便利な機能です。地形撮影の場合、見た目よりも暗くなってしまうことが多いので、露出補正をプラス側に補正してあげると明るく写せます。ただし、さらにシャッタースピードが遅くなりますので、より手ブレに注意してください。

デジカメの示した露出値のまま撮影。光の帯が少なく、暗い部分が多い

デジカメの示した露出値のまま撮影。光の帯が少なく、暗い部分が多い

プラス1段補正して撮影。光の当たる岩肌などが再現されている

プラス1段補正して撮影。光の当たる岩肌などが再現されている

光の形を楽しむ

 岩の切れ目から射し込む光は、ときに面白い形を見せてくれます。実際に見ると、そうは見えなくても、黒くシルエットにしたことで、遠近感がなくなり、光の造形美を楽しむことができます。そうした場合は、あまり露出をプラス側に補正せず撮影したほうが、光の形をうまく表現できると思います。

口元が笑っているように見える表情がかわいい被写体だったので、そこがきちんと見えるような角度を探して撮影 撮影地:ボホール

幾重にも重なった岩の間から見える光が星形に。その名もスポット名「ほしあな」
撮影地: 南越前

地味な色合いの被写体だったので、背景にイバラカンザシを入れて、カラフルな色を追加した 撮影地: 伊豆大島

シルエットにすることで、光の部分の形が強調される
撮影地:ニューカレドニア

ダイバーを写し込む

 地形の写真は、風景だけだとその広さを伝えることが難しいので、大きさの比較対象になるダイバーを写真に写し込んでみましょう。ダイバーの大きさは、フィン先まででもせいぜい2㍍ほどと、写真を見る人もイメージできるので、地形の大きさを伝えるアクセントになります。そのとき、写り込むダイバーにはあらかじめ撮影の意図を伝えておきましょう。砂地などのアクセントのない風景では、ダイバーや、ダイバーの吐いた泡が画面構成のアクセントになりますので、うまく活用してみましょう。

口元が笑っているように見える表情がかわいい被写体だったので、そこがきちんと見えるような角度を探して撮影 撮影地:ボホール

ダイバーを写した砂地での写真。砂地にできたダイバーの影が太陽の強さを感じさせる
撮影地:パラオ

地味な色合いの被写体だったので、背景にイバラカンザシを入れて、カラフルな色を追加した 撮影地: 伊豆大島

ダイバーに写り込んでもらうことで、その場所の広さ、大きさがよくわかる。縦位置で撮影して、泡をアクセントに
撮影地:小笠原

まとめ

地形といっても、黒と青で画面を構成する洞窟や白と青で構成する砂地などさまざまあります。基本は、ワイドレンズとストロボはオフ。この二つを忘れずに、たくさん撮ってみましょう。
皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

次回は、イカ・タコの撮り方です。魚とは違った行動をしますし、生態行動も観察できます。
ぜひ今度の撮影前に参考にしてみてください。

皆さんの疑問、質問にお答えします!!

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原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は23年、約4500本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2016年10月5日

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