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ちょっとの工夫でこのうまさ 水中写真の撮り方
第39回 エビ・カニ撮影のコツ -最終回-

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第39回 エビ・カニ撮影のコツ

みなさん、こんにちは。カメラマンのはらだまです。
この連載では、人気の被写体ごとに撮り方のコツを解説しています。今回はエビやカニの仲間の撮り方です。種類により大小さまざまですが、ここでは、小さな種類の撮影法について解説します。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

色や形が美しい種類が多い、エビやカニの仲間。しっかりとピントを合わせて撮影しよう
撮影地: フィリピン・アニラオ

デジカメを用意しよう

今回紹介する被写体は、比較的小さなサイズですので、デジカメもそれに合った機材を準備しましょう。コンデジやミラーレス一眼で、デジカメ本体だけでは接近してピントを合わせることができない機種は、クローズアップレンズを用意します。近接撮影ができる機種は、クローズアップレンズは不要ですが、どの機種でも外部ストロボを用意すると、被写体の色をきれいに再現できると思います。また一眼レフやミラーレス一眼で、レンズ交換が可能な機種は、マクロレンズをセットすると撮影しやすいと思います。こちらも外部ストロボは必須ですね。

コンデジにクローズアップを取り付けた例

本体だけでマクロ撮影ができる機種は、クローズアップなしでOK。どの機種でも外部ストロボは準備したい

ピント合わせをしっかり行なう

筆者のマクロ用機材。ストロボ以外にライトもセットして、ピント合わせの補助光に使用している 

 エビやカニの仲間は、どれも個性的なフォルムをしています。種類によっては、体が透明で、ピントを合わせるのがとても大変なときも。デジカメは暗い状況だと、ピント合わせを苦手なので、ライトで明るさを補うと、ピントが合わせやすくなります。ピントは基本的には、被写体の目に合わせるのがいいでしょう。種類によっては、擬態が非常に上手で、どこに目があるのかが分かりづらい種類もいます。事前のブリーフィングで生き物を紹介されたら、どんな形をしているのか確認しましょう。また、水中でも魚のように泳いで逃げてしまうということは少ないので、まずは観察して、目の位置を確認するのもいいでしょう。

透明な種類も多いので、しっかりとピントを合わせよう
撮影地:フィリピン・アニラオ

擬態上手な種類は、よく観察して目の位置を確認しよう
撮影地:富戸

周囲の環境も写してみよう

 生き物の写真は、大きくアップに写してしまいがちです。しかし、エビやカニの仲間は、それぞれ宿主がほぼ決まっているので、その宿主も一緒に写すことで、生息環境がわかる写真になります。撮影距離を変えながら何枚か撮ってみましょう。

イイジマフクロウニやラッパウニなどを宿主にすることが多い、ゼブラガニ。撮影時はウニのトゲに注意して、どんな環境にいるか撮ってみよう
撮影地:フィリピン・セブ

ウミウシを宿主にしていたので、ウミウシとわかるように、周囲を写し込んだ
撮影地: インドネシア・レンべ

横位置だけでなく縦位置も撮ろう

一つの被写体を撮影すると、つい忘れがちなのが、縦位置でも撮影してみることです。画面の縦横比が変わるだけで、写真の印象や、被写体の位置、構図が変わるので、縦位置で撮ることも心がけてみましょう。縦位置にすると、ストロボが横から発光する状態になるので、状況によってストロボの位置を変えるのも忘れずに。

まずは横位置にデジカメを構えて撮影。横位置だけでなく、縦位置構図でも撮ることを意識してみよう

被写体の向きにもよるが、縦位置でも撮っておくと、写真の印象が変わる
影地:安良里(2点とも)

ライティングに注意しよう

 作例のフリソデエビや、サクラコシオリエビなど少し奥まった位置にいる被写体は、ストロボやライトを当てる向きに注意しましょう。作例の一枚目は、ストロボを高い位置から発光させたために、岩肌で影になり、被写体に光が当たらなかった失敗例です。そこで、ストロボを低い位置に調整し撮影したのが二枚目の作例。狭いスペースや岩の奥にいることも多い、エビやカニの仲間ならではの気をつけたいライティングなので、覚えておいてください。

ストロボを高い位置から発光させたため、岩の奥にいたフリソデエビに光が当たっていない

ストロボを低い位置に移動させ撮影。被写体に光が当たっている
撮影地:串本(2点とも)

まとめ

エビやカニの仲間は種類も多く、色や形も個性的で、撮り甲斐のある被写体ではないかと思います。擬態上手な種類も多いので、じっくり観察して撮影してみましょう。

この連載は今回が最終回となります。長い間、ご覧いただきありがとうございました。
少しでも皆さんの水中写真のヒントになればうれしく思います。

次回より新連載スタート!ご期待ください!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

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原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は23年、約4500本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2017年1月6日

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