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水中写真がうまくなる!!
第27回 背景を明るく撮る

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

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背景にライトを当てて、明るさを補った撮影地:静岡県・大瀬崎

背景にライトを当てて、明るさを補った
撮影地:静岡県・大瀬崎

背景を明るく撮ってみよう

海外の水中写真を見ると、背景を黒くつぶした作品を多く見ます。これに対して日本で見る水中写真は、背景の色を再現し、レンズのボケの効果をうまく使った作品が多い気がします。今回は、背景の明るい写真を撮るヒントを解説していこうと思います。

スローシャッターで明るくする

前回のスローシャッターの話のときに、遅いシャッタースピードで撮影すると、背景を明るく撮れると解説しました。天気や海況によって、背景が暗く写るときは、露出モードをマニュアルに切り替えて、暗く写ってしまった露出データよりも遅いシャッタースピードに設定して撮ってみましょう。

前回の記事はこちら

注意したいのは、かなり遅めのシャッタースピードになりますので、手ブレ、被写体ブレを起こさないように注意しましょう。

デジカメの露出モードは、マニュアルに変えて、シャッタースピード、絞りを撮影者が設定する。このときに遅いシャッタースピードを選択して、背景を明るくしよう

デジカメの露出モードは、マニュアルに変えて、シャッタースピード、絞りを撮影者が設定する。このときに遅いシャッタースピードを選択して、背景を明るくしよう

シャッタースピードを1/30秒で撮影。このシャッタースピードでも遅めの設定だが、これでも背景が暗い感じに写ってしまった

シャッタースピードを1/30秒で撮影。このシャッタースピードでも遅めの設定だが、これでも背景が暗い感じに写ってしまった

絞り値は変えずに、さらに1段遅いシャッタースピード、1/15秒で撮影。1/30秒に比べると背景が明るくなっているのがわかるだろうか。
手ブレを起こさないようにしっかりとデジカメをホールドしよう
撮影地:静岡県・八幡野(2点とも)

絞り値は変えずに、さらに1段遅いシャッタースピード、1/15秒で撮影。1/30秒に比べると背景が明るくなっているのがわかるだろうか。 手ブレを起こさないようにしっかりとデジカメをホールドしよう
撮影地:静岡県・八幡野(2点とも)

ストロボとライトを併用する
その1 背景に当てる

水中写真は基本的には、ストロボで撮影することが多いですが、最近ではライトをメイン光源にする人もいるようです。色温度、照射角、明るさなど水中写真に適したライトも増えてきたので、ライト撮影にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
また、ストロボとライトを持っている人は、両方を一緒に使って、背景を明るくしてみましょう。このとき、ストロボとライトを同じようにデジカメ側から当てては効果がありません。ライトは独立させて、背景だけに光を当てるようにしましょう。一枚目の作例は、ストロボだけで撮影しました。背景は離れた位置なので、ストロボ光は弱くしか届かず、暗めの色調になってしまいました。そこで二枚目では、ライトを背景にだけ当たるように照らし、被写体はいつも通りストロボで撮影をしたものです。ライトの光で背景が鮮やかになり、明るいイメージになりました。
ライトは、ガイドやバディに当ててもらったり、三脚などに固定して照らすのがいいでしょう。

ストロボのみで撮影。背景まで距離があるので、光が弱くしか届かず、暗めの背景に

ストロボのみで撮影。背景まで距離があるので、光が弱くしか届かず、暗めの背景に

ライトを背景に当てて撮影。ストロボだけで撮影した作例と雰囲気が変わった撮影地:静岡県・大瀬崎(2点とも)

ライトを背景に当てて撮影。ストロボだけで撮影した作例と雰囲気が変わった
撮影地:静岡県・大瀬崎(2点とも)

ストロボとライトを併用する
その2 背景から照らす

この作例は、ビンを巣穴にする被写体におすすめです。ガラスなど透明なものであれば、ライトを照らすことで、ストロボだけで撮影したときと印象を変えることができます。1枚目はストロボだけで撮影した作例で、ビン内部は暗く、ストロボの当たった部分だけ色が再現できています。そこでライトをビンの底部に置き、内部を照らしたのが2枚目の作例です。青いビンだったので、ライトの光は青くなり、ビン内部の色が再現されています。
このようにライトを背景の色再現に使って撮影してみると、いつもと違う写真が撮れるでしょう。ストロボとライトを両方持っている人は、ぜひ試してみてください。

ストロボ1灯で撮影。あまり高い位置からだと、ビンで被写体が影になることもあるので、ストロボの高さにも注意すること 撮影地:静岡県・大瀬崎(3点とも)

ストロボ1灯で撮影。あまり高い位置からだと、ビンで被写体が影になることもあるので、ストロボの高さにも注意すること
撮影地:静岡県・大瀬崎(3点とも)

ビンの底部にライトを置いて、内部を照らしてみた

ビンの底部にライトを置いて、内部を照らしてみた

内部は青く光り、黒くつぶれていた部分も見えるようになった

内部は青く光り、黒くつぶれていた部分も見えるようになった

まとめ

今回は、背景の明るさを工夫する方法について解説しました。スローシャッターでの撮影は、露出のコントロールを撮影者が行わなければいけないので、ある程度デジカメの知識が必要でしょう。ライトを追加する方法は、ストロボとライトがあれば撮れる方法だと思いますので、ぜひ試してみてください。次回もお楽しみに。

皆さんの疑問、質問にお答えします!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

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原田 雅章
原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は25年、約5000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2019年10月2日

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