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水中写真がうまくなる!!
第29回 光の当て方を考える

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

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光の当て方も、きれいな水中写真の大切な要素

光の当て方も、きれいな水中写真の大切な要素
撮影地: フィリピン・セブ

ストロボやライト、
どこから当てている?

前回、ストロボは水中写真にとって必須アイテムだと説明をしました。色の失われる水中では、人工光源は大切な道具といえるでしょう。内蔵ストロボだけの撮影から卒業し、独立した外部ストロボや撮影に適したライトを使って水中写真を楽しんでいるという方も多いでしょう。そうしたストロボやライトといった光源は、ステイやアームといった部品を使って、デジカメと接続しているはずです。
このとき、ストロボやライトはデジカメのどの位置にセットしていますか。1灯の場合、デジカメの左上になるようにセットをするのが一般的だと思います。ただし、これはあくまで基本的な位置というだけであって、常にその位置から発光させるのがいいとは限りません。
今回は、どの位置から発光させると、写真がどう違うのかを解説していきます。

外部ストロボとコンデジをセットした例

外部ストロボとコンデジをセットした例

発光する位置で写真が変わる

ストロボやライトの位置が変わると、影の出る位置が変わり、写真の印象が変わります。作例の1枚目は、デジカメの左上から発光させたものです。被写体に光がしっかりと当たり、色も再現できています。これに対し、2枚目の作例では、被写体の真上から発光させました。ライティングの用語でいうトップライトという状態で、真夏の太陽が高い時間の光の当たり方に似ています。被写体に光は当たっていますが、1枚目に比べると、目や横顔の部分には光が当たっていません。背景にも光が当たらず暗くなっています。このように、光源の位置で画面内のどこに光が当たるかが変わりますので、毎回アームを動かさないという人は、試してみるといいでしょう。
ちなみに、3枚目の作例が左右から2灯発光させたものです。一緒に見比べてみてください。

デジカメの左上から発光。被写体の顔に光が当たっている 撮影地:静岡県・伊東市・八幡野(3点とも)

デジカメの左上から発光。被写体の顔に光が当たっている 撮影地:静岡県・伊東市・八幡野(3点とも)

被写体の真上から発光させた例。被写体の上の部分には光が当たっているが、目に光が当たっていない

被写体の真上から発光させた例。被写体の上の部分には光が当たっているが、目に光が当たっていない

デジカメの左右から2灯発光させた作例。画面全体に光が当たり、色が再現されている

デジカメの左右から2灯発光させた作例。画面全体に光が当たり、色が再現されている

ストロボやライトを動かして、
失敗を防ごう

次の作例を見てください。フリソデエビは、岩の隙間のような少し奥まった場所にいることが多い被写体です。1枚目はデジカメの上側にいつも通りセットした状態で撮影したものです。被写体の上に出っ張った岩がジャマをして、光が当たらず、影になってしまっています。撮ったあとに画像を確認すると、被写体に光が当たっていないのがわかりました。そこで、ストロボの位置を低くセットしなおして撮ったのが2枚目の作例です。被写体全体に光が当たっているのがわかると思います。被写体との距離や位置によって、ストロボやライトの位置を調整することが大切ですので、あまりガチガチにクランプを締めすぎず、ある程度動かせる程度の硬さで固定するのがいいでしょう。
また、ライトでの撮影であれば、1枚目を撮る時点で、影になっているのが液晶画面で確認できますので、失敗写真を撮る回数は減るでしょう。

フリソデエビを撮影したが、ストロボ光が岩で遮られ影になってしまった

フリソデエビを撮影したが、ストロボ光が岩で遮られ影になってしまった

ストロボの位置を低くして再撮影。ストロボやライトはすぐに動かせる程度の硬さで固定しておこう

ストロボの位置を低くして再撮影。ストロボやライトはすぐに動かせる程度の硬さで固定しておこう

縦位置で撮るときのライティング

自分のデジカメを、縦位置で構えたときを考えてみてください。デジカメの左右どちらが上側になりますか。これは人それぞれバラバラで、手ブレしなければどちらが上であってもいいと思います。ただし、水中ではストロボやライトを使用した撮影になりますので、光源が左右どちらから発光するかででき上がる写真の印象が変化します。デジカメの上側に発光部が来れば、影は下側にできます。また逆にレンズよりも下側に発光部が位置すれば、影は上部にできます。これは内蔵ストロボでの作例ですが、外部ストロボやライトでも同じような状態になりますので、アームで発光位置を調整するなど、工夫をして撮影してみてください。

縦位置撮影で、レンズより発光部が上側に来るように構えると……

縦位置撮影で、レンズより発光部が上側に来るように構えると……

影は下側にできるので、あまり違和感はない

影は下側にできるので、あまり違和感はない

ストロボがレンズの下側になるように構えて発光させると……

ストロボがレンズの下側になるように構えて発光させると……

影は被写体の上部にできて、「オバケライティング」状態に

影は被写体の上部にできて、「オバケライティング」状態に

まとめ

今回は、ストロボやライトの発光位置について解説ました。ストロボやライトは水中写真ではマストアイテムである分、ほんの少し使い方が違うだけで、撮れる写真のイメージが変わりますので、実際に水中写真を撮るときにいろいろ位置を変えて撮ってみてください。次回もお楽しみに。

皆さんの疑問、質問にお答えします!!

皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!

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原田 雅章
原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は25年、約5000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。

次回更新予定日 2019年2月5日

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