ダイビングを始める、楽しむための情報サイト

水中写真がうまくなる!!
最終回 
きれいな水中写真を撮るために

水中写真がうまくなる!! ~プロが教える撮影テクニック~

みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。

  • 「水中写真を撮ってみたい」「水中写真をきれいに撮りたい」という方はクリック!ゼロからわかる基礎ガイド上手くなる!水中写真
  • びっくりするほど上手くなる!水中写真の学校 一人でもOK 初心者、大歓迎!プロがお悩み解決♪参加者大募集!
水中写真を撮るために基本的な設定を忘れずに覚えておこう

水中写真を撮るために基本的な設定を忘れずに覚えておこう
撮影地: フィリピン・ボホール

水中モードを使ってみよう

 水中では太陽光が赤から順に失われていくのは、オープンウォーター講習でもやりましたね。そのためストロボやライトを使わないと、全体に青カブリした写真になってしまいます。そこでカラーバランスを補正してくれるのが、水中モードです。二枚の作例を見ていただくとわかるように、水中モードで撮った作例は、本来の色に近い色が再現されています。もちろん水中モードでなく、陸上で撮っているモードでももちろん撮れます。発色の好みもありますので、水中モードと陸上のモードと撮り比べてみるといいでしょう。

陸上のモードで、ノーストロボで撮影。全体に青いフィルターを通してみたような発色になっている

陸上のモードで、ノーストロボで撮影。全体に青いフィルターを通してみたような発色になっている

水中モードで撮影。サンゴの発色が色鮮やかに撮れた

水中モードで撮影。サンゴの発色が色鮮やかに撮れた

ストロボの使い方が写真を変える!

 水中写真では、ストロボは必須の機材だと筆者は考えています。水中モードでもある程度の発色は再現できますが、ストロボを使って撮影すると、より鮮やかな水中写真が撮れます。ただし、ストロボの失敗例で一番多いのが、作例のようにストロボ光が浮遊物に反射して白い点々となって写ってしまうものです。これは、内蔵ストロボのように、レンズとストロボが近いと起こりやすくなる現象です。浮遊物を写さないために、ノーストロボで撮影すれば、今度は青カブリの問題が起きます。そこで多くの人は、外部ストロボと呼ばれる独立したストロボを一緒に使い、レンズから離して撮影しています。こうすることで、浮遊物の写り込みを減らし、きれいな写真が撮れるようになります。内蔵ストロボだけで撮影していて、浮遊物の写り込みに悩んでいる人は、ぜひ外部ストロボを使用することをおすすめします。

浮遊物が写り込み、白い点々となって写り込んだ作例。ストロボを離すことで軽減できる

浮遊物が写り込み、白い点々となって写り込んだ作例。ストロボを離すことで軽減できる

浮遊物の写り込みを気にして、ノーストロボで撮影すると、青カブリした写真になってしまう

浮遊物の写り込みを気にして、ノーストロボで撮影すると、青カブリした写真になってしまう

外部ストロボを使い、デジカメから離して撮れば、浮遊物も写りにくく、きれいな発色の写真が撮れる

外部ストロボを使い、デジカメから離して撮れば、浮遊物も写りにくく、きれいな発色の写真が撮れる

コンデジと、外部ストロボをセットした例。外部ストロボは、光ファイバーケーブルで内蔵ストロボと連動して発光する。内蔵ストロボも発光させることを忘れずに

コンデジと、外部ストロボをセットした例。外部ストロボは、光ファイバーケーブルで内蔵ストロボと連動して発光する。内蔵ストロボも発光させることを忘れずに

ピントはしっかり合わせよう

 水中写真では体が不安定ですので、ピント合わせが陸上より難しくなります。ピント合わせの設定も普段使っているモードでなく、動いている被写体向きのモードに切り替えてみましょう。そうすることで、不安定な姿勢や、動きのある被写体にもピントを微調整してくれます。設定方法は、メーカー、機種によって違うので、お持ちのデジカメの取り扱い説明書をもう一度確認してみましょう。

動きの遅い被写体でも、撮影姿勢が不安定だと、ピントがずれてしまう。水中では、動く被写体にピントを微調整してくれるモードが便利

動きの遅い被写体でも、撮影姿勢が不安定だと、ピントがずれてしまう。水中では、動く被写体にピントを微調整してくれるモードが便利

筆者は水中ではこのコンティニュアスオートフォーカスを使用している。水中では被写体との距離が一定にならないので、このオートフォーカスを利用して、ピントを微調整している

筆者は水中ではこのコンティニュアスオートフォーカスを使用している。水中では被写体との距離が一定にならないので、このオートフォーカスを利用して、ピントを微調整している

まとめ

 これまでこの連載を見ていただき、ありがとうございました。
撮影テクニックや、参加者の水中写真の交流の場として、有料会員サロンを開設しました。皆さまの投稿作品に講評をする添削サービスも実施します。今後はこちらのサロンから、水中撮影のヒントになるような情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
https://marinediving.com/online-salon/photography/
水中写真がもっとうまくなりたい方、ぜひご入会ください。

原田 雅章
原田 雅章
1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は25年、約5000本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • びっくりするほど上手くなる!水中写真の学校 一人でもOK 初心者、大歓迎!プロがお悩み解決♪参加者大募集!

バックナンバー

ちょっとの工夫でこのうまさ
水中写真の撮り方