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現地の海から2017.08.09

クック諸島、世界最大の海洋保護区を設立

人口2万人強、国土面積は約237㎢(徳之島とほぼ同じ)、
南太平洋のほぼ中央に浮かぶ15の小さな島々――― クック諸島。

2017年7月26日、小さな島国クック諸島が大きな決断をしました。
世界初、一国すべての排他的経済水域(EEZ)を海洋保護区として認定したのです。
ひとつの国が独自に生態系保全と再生、持続的発展のために管理する海洋保護区としては世界最大規模となります。

それは“Marae Moana”マラエ モアナと呼ばれます。
マラエとは、ポリネシアの古代遺跡。古代の人々が儀式や大切な会議を行っていた聖なる場所。モアナは、ポリネシアの言葉で「海」を意味します。

“Marae Moana”その広さはナント190万㎢!
どれだけ広大かというと・・・
世界自然遺産として有名なオーストラリアのグレートバリアリーフの総面積は、約35万㎢。
我が国ニッポンの国土面積は、約37.8 km²。
つまり日本の国土の約5倍の海洋保護区が誕生したわけです。

映画『モアナと海の伝説』でも描かれていましたが、
古代から帆船で海を渡り、島々に定住していったポリネシアの人々にとって、海は特別な存在。
“古来、敬意を持って海と接してきたことは、私たちにとってかけがえのない文化”
“海を守ることにより、サンゴ礁、魚、クジラやイルカ、海鳥、そして自分たちの住む島を守り、次世代に残していこう”

小さな島国の偉大な挑戦が始まりました。

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