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マリンハウスシーサーの提案
ダイビングをやめるの、やめよう!
第1回 水中スクーターほか楽々ダイビングのススメ

シーサー

体力がなくなってきた、お金がかかるなどでダイビングをやめるダイバーが近年増えてきているようです。もったいない! 沖縄で長年ダイバーに夢と楽しい想い出をたくさん届けてきた《マリンハウスシーサー》代表の稲井日出司さんが楽しくダイビングを続ける方法をご提案!

※この記事は2025年9月現在の情報です。

ダイビングをやめるダイバーが増えている!?

ダイビング歴50年のプロも最初は純粋にダイビングの虜に

ダイビング歴50年!の稲井日出司社長

ダイビング歴50年!の稲井日出司社長

沖縄本島とケラマ諸島阿嘉島にダイビングショップやマリンサービスを持つ《マリンハウスシーサー》。代表の稲井日出司さんは、ダイビング歴50年、インストラクター歴43年のプロフェッショナル。ダイバーやダイビング業界の動向に常日頃関心を持ち、ダイビング業界の発展に貢献してきたひとりです。そんな稲井さんもダイビングを始めた頃は……。

「沖縄に住み始めて50年。27歳の時に初めて沖縄に来て、ダイビングを始めて、いっぺんでダイビングの虜になりましたが、ダイビングはお金がかかるので、それなら、潜ればお金になる職業に就こうと、最初は潜水作業の見習いからスタートしました。でも、稼ぎはいいけど、やはり危険性が高いと実感。42年前に、座間味村の阿嘉島でひとりで小さなダイビングショップをスタートしました」

それが現在の《マリンハウスシーサー》の創業のきっかけとなりました。

ダイバー、特にシニアのダイビング離脱が気になる!

青いサンゴ礁の中を大乱舞するトロピカルフィッシュたち

青いサンゴ礁の中を大乱舞するトロピカルフィッシュたち
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

《シーサー》で42年間、実際にダイバーを見てきた稲井さんですが、最近とても気になっていることがあります。
「ダイビングは、海の素晴らしさを実感できる素晴らしい遊びですが、最近残念なのは、『体力的にもう無理だから、これが最後のダイビングだよ』とおっしゃるシニアダイバーが毎年かなりの数いらっしゃいます。シニアだけでなく若い方も体力がない、お金がないといった事情でダイビングを続けない傾向があります」

こんな理由でダイビングをやめようとしていませんか?

具体的には
「1 泳力不足で皆に迷惑をおかけするのは心苦しい
2 ダイバーのフルセット器材が重くて腰痛になる、なっている
3 水中では、鳥になったような無重力感は最高だけど、エグジットする階段を上がるのがつらい! もう上がれない!!
4 あっという間にエアが無くなって、ほかの皆さんが残圧100以上残っているのに自分だけ上がらざるを得ない! ガイドにもほかのお客さまに迷惑をかけている
と考えている方が多いように見受けられます」と稲井さんは言います。
これはとても残念な現状です。無理をするのは安全なダイビングにはなりませんが、何かいい方法はないでしょうか。

稲井さんがひらめいたアイデア紹介!

水中スクーター利用のススメ

最近出ている水中スクーターは軽量コンパクトなので、使いまわしもラクラク♪

最近出ている水中スクーターは軽量コンパクトなので、使いまわしもラクラク♪
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

「そこで、以下のような状況でダイビングを辞めようと考えているダイバーの方たちに良いアイデアがあります!」と稲井さん。
「1と4で悩んでいるダイバーに簡単な解決策があります。
それは、水中スクーターを使うこと! 水中スクーターを使うと、移動距離は3倍(!)になり、エア消費は半分以下になります! 私は昔から水中スクーターが大好きで、昔はショップに20台以上あって普通に気軽にレンタルしていました。だから、このデータは本当です! でも、昔の水中スクーターは本当に重かった‼ タンク1本20㎏にあたる重さでした。
35年程前の話です。1989年に公開されたホイチョイ・プロダクションズ原作、原田知世主演の映画『彼女が水着にきがえたら』で、一気にダイビングに火がつきました! ウーン、懐かしい。映画中でも水中スクーターが使われていて、当時は水中スクーターも大人気になりました。でも昔は今のような軽量、高性能のリチウムイオン電池がなくて、ニッカド電池しかありませんでした。だからバッテリーが切れると重たいだけの邪魔モノに(笑)。
しかし! 昨今の水中スクーターは女性でも片手で持てます!《シーサー》が導入している軽量小型水中スクーター『TRY(トライ)』は本体2,5㎏、携帯用のBOXに入れても3,5㎏。そのまま機内持ち込みOK!です。これを利用すればダイビングはかなり楽になりますし、エア消費も少なくなります」

水中スクーターは簡単に使える!

スペシャルティコースでよりラクチン♪

《シーサー》でレンタルしている水中スクーター「TRY」

《シーサー》でレンタルしている水中スクーター「TRY」
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

水中スクーターを使ったことのない方も多いでしょう。誰でもすぐに利用できるのでしょうか? インストラクターの立場から稲井さんに見解をお伺いしましょう。
「水中スクーターを安全に快適に使いこなすためには、最初にしっかりした『水中スクーターのスペシャリティコース』を受ける必要があります!
この連載で紹介する水中スクーター『TRY』を利用してのコースは、沖縄の場合、(一社)マリンレジャー振興協会認定のインストラクターが開催できます。認定カードを見せれば、スペシャリティコースを受けた以外の店でもレンタルができるようになります」

スペシャルティコース~学科編

写真はイメージ。基本的に学科は教室で90分間行われます

写真はイメージ。基本的に学科は教室で90分間行われます
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

それでは、稲井さんにコースの説明をしていただきましょう。
「水中スクーターのスペシャルティコースは、学科、実技(海洋2ダイブ)の2部構成になっています。
最初に、 安全、安心に水中スクーターを使うために90分間の学科を受けていただきます。何が大事で、守るべきことは何かをしっかりと学びましょう!」

海で実践!

操作ボタンなどもていねいに教えてもらえます

操作ボタンなどもていねいに教えてもらえます
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

「水中スクーターを実際に海で使ってみます。思っていた以上に力強いパワーに驚くはずです。もちろん、パワーは3段階に調整できるので、最初は一番弱いパワーで慣れましょう。慣れてきたら2番目のパワーで8の字やアップダウンを意識して泳いでみます。耳ぬきには注意しましょう! 1ダイブ目はここまでです」

2本目の海洋実習は

インストラクターとともに練習をします

インストラクターとともに練習をします
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

「2ダイブ目は、一番強いパワーで水中スクーターを使ってみます。ただし、一番強いパワーでも水中スクーターを使ってマスクがずれる、外れるといったことはありませんのでご安心を。
もし、マスクがずれるような事態が発生する時は、スピードが1,5ノット以上になっています。力が強い男性ダイバーでもそのスピードで水中スクーターを使うのは無理です。もちろん1ノットのスピードがあれば、普通のダイバーをすぐに追い越せます。
必要があれば、バディがフィンかBCにつかまって、エアの消費をあまり気にせず一緒にスムーズに移動できます」 水中スクーター1台で2人で使えるのもいいですね。
ちなみにスペシャルティコースは基本的に受講すれば認定されますので、合格不合格といったことはありません。もちろん、マスターしたいですが、認定後に段々上手になれますので大丈夫です。

水中スクーター使用時の注意点

思った以上に進む水中スクーター

動画/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

水中スクーターを利用する上で注意すべき点はあるのでしょうか?
「水中スクーターを使うと、思った以上に移動しているので、エクジットポイントを見失ったり、ボートが移動する航路に出たりと危険なことが発生する恐れがあります。注意しましょう!」

沖縄で水中スクーターにトライしましょう!

シーサーでSPを取れば、シーサーでのレンタル料が無料!

事前に予約をすればいつでも水中スクーターのスペシャルティコースが受けられます

事前に予約をすればいつでも水中スクーターのスペシャルティコースが受けられます
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

スペシャルティコースを受けるにはどうしたらいいでしょう?
「この画期的な道具、水中スクーターを利用してみたい方はまず《シーサー》那覇店、阿嘉島店へ。水中スクータースペシャリティコースは1日39,000円。料金には学科90分、3ボートダイブ料金(3本目は水中スクーターを利用してのファンダイブ)と水中スクータースペシャリティカードの申請料が含まれています。2名、もしくは3名で申し込むと、6千円割引になります。コース修了後は、通常のボートダイブは有料ですが、水中スクーターのレンタル料金は無料です」

マイ水中スクーターもゲットできます

水中スクーターを購入することはできるのでしょうか?
「おすすめしている水中スクーター「TRY」は、非常に軽量、小型で飛行機に持ち込みOK! なので、シーサー那覇店、阿嘉島店で、もちろん、お気軽に購入できます!」
と稲井さん。自分の水中スクーターがあればどこの海でも気楽に行けますね♪

器材の重さも中性浮力の悩みもガイドが解決!

ガイドは水中の道案内だけじゃない

事前に頼んでおけばエグジット時に器材やフィンを外してもらえます

事前に頼んでおけばエグジット時に器材やフィンを外してもらえます
写真/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

さて、ダイビングをそろそろやめたいと言うダイバーの方々の理由その2「器材が重い」。
「悩んでいる方! 悩むことはありません!!」と稲井さん。
「ガイドは、水中の単なる道案内だけではありません! 日本ではアジア圏では一般的な“殿様ダイビング”ができないと思っている方も多いようですが、『フルセット器材の水中脱着はお任せください』というガイドは意外と多くいます! まずガイドに聞いてみましょう! 多くのガイドが気さくに『もちろん大丈夫ですよ!』と答えるはずです。ダイビングツアーに出発する前に、メールや電話で確認してみましょう」
これは、やめたい理由3の「エグジット時の階段を上がるのがつらい」の解決にもなっていますね。海面でダイビング器材の着脱をガイドが手伝えば、エグジット時も身軽になります。ぜひリクエストしてください。

空気消費量が気になる方もこれで解決!

動画/朝倉空良(マリンハウスシーサー阿嘉島店)

そして、やめたい理由4のエア消費量が気になるという方。「水中スクーターを利用することでも消費量は減らせますが、それだけじゃないんです。心配することはありません! ベテランのガイドと一緒に3日間6ダイブ潜れば、エア消費は普通になります。エアを多く消費してしまうのにはいろいろな要因があるので、それを探って一つ一つ解決していけば、エアの消費量は普通になります!」
その夢のような解決方法は《シーサー》で体験してもらうとわかるはずです。稲井さんから最後に一言。
「《シーサー》や《マリンクラブベリー》では、水中スクーターのレンタル、講習はお一人様からでもやってますし、フルセット器材の水面/水中脱着も当たり前にやってます。エア消費改善コースもあります! ダイビングをやめる前に、水中スクーターの素晴らしい世界を体験してみてください」

マリンハウスシーサーでダイビングを続けよう!

マリンハウスシーサー

代表取締役の稲井日出司さんが立ち上げ、創業42年となる沖縄の老舗店で、ケラマ諸島の阿嘉島と那覇にダイビングサービスの《マリンハウスシーサー》(以下、シーサーと表記)阿嘉島店と那覇店、那覇と沖縄本島西海岸、東海岸に《マリンクラブベリー》那覇店、喜瀬店、カヌチャ店があります。さらに、ダイビング器材の販売、オーバーホールもできる《シーサー海人商店》があり、ダイビングをしたことのない方から超ベテランダイバーまでダイビングにまつわるほぼすべてを提供。ゲストを個人個人楽しませるきめ細かなガイディングやかゆいところに手が届く設備やサービスの良さに加え、安全対策にも稲井さん自ら向き合って、日々進歩しています。ここでは《シーサー》の阿嘉島店、那覇店をご紹介♪

マリンハウスシーサー阿嘉島店

沖縄県島尻郡座間味村阿嘉162
TEL:0120-10-2737
https://www.seasir.com/aka/

見習いほか現在8名のガイドが常駐するほか、お店や宿泊施設、レストランのスタッフが写真以外にもいっぱい!

見習いほか現在8名のガイドが常駐するほか、お店や宿泊施設、レストランのスタッフが写真以外にもいっぱい!

ボートが3艇あるから、お客様の希望、レベルに合わせて出航しますので、安全安心に楽しめます

ボートが3艇あるから、お客様の希望、レベルに合わせて出航しますので、安全安心に楽しめます

阿嘉島随一の集落の静かなエリアに立つお店と宿泊施設。2階にはレストラン、屋上にはジャクジーもあります

阿嘉島随一の集落の静かなエリアに立つお店と宿泊施設。2階にはレストラン、屋上にはジャクジーもあります

稲井さんがダイビングをするなら阿嘉島だ!と最初につくったのが阿嘉島店。元気がよくて面倒見のいいガイドが見習いを含め8名常駐していて、頼りになります。ダイビングサービス以外に宿泊施設やレストランがあり、快適で安全なダイビングを提供。集落前の「前浜(めえぬはま)」へは徒歩2分。海も島もたっぷり楽しみたい方に超おすすめです。

マリンハウスシーサー那覇店

沖縄県那覇市港町2-3-13
TEL:0120-10-2743
https://www.seasir.com/naha/

19名のガイドインストラクターが見習いを含めて常駐! 元気いっぱいのお店です

19名のガイドインストラクターが見習いを含めて常駐! 元気いっぱいのお店です

新しくなった店内はオシャレなつくり

新しくなった店内はオシャレなつくり

「ラブ」号はケラマ行き専用のダイビングボート

「ラブ」号はケラマ行き専用のダイビングボート

那覇の港町にある自社ビルにある那覇店では、オープンウォーターからインストラクターコースまでさまざまな講習が行われ、ケラマ方面へのファンダイブツアーも盛んです。ダイビングボートも多く、グループごとにダイビングが楽しめます。ガイドやスタッフも明るく元気で、ゲストの皆さまを温かくおもてなししてくれます。港にも徒歩3分ぐらいですので、とても便利です。那覇店もボートが3艇あるから、お客様の希望、レベルに合わせて出航しますので、安全安心に楽しめます。

画像提供/マリンハウスシーサー
ライター/後藤ゆかり(MDWebデスク)