
DIVING スタート&スキルアップ2020
これからダイビングを始める or 始めたい人のためにQ&A方式でダイビングに関するよくある質問に回答します。不安や疑問があればここで解決しちゃいましょう!
Q ダイビングに年齢制限はある?
A ダイビングは子どもからシニアまでできる生涯レジャー。Cカード取得のための講習は10歳以上(ダイビング指導団体によって異なります)であれば年齢の上限は特にありませんが、参加にあたっては健康状態や病歴の申告を求められる場合も。また、ダイビングができない病気などもあるので、気になる持病やダイビングに不安がある場合には医師に相談をしてから始めましょう。
Q 持病があってもダイビングはできる?
A
安全上、健康状態によってダイビングができないことがあります。
■呼吸器・循環器系の病気を持っている方
■冠状動脈の病気・不整脈・高血圧などの方
■精神安定剤などを服用されている方
そのほか、健康面で不安がある場合は、ダイビングを始める前に専門の医師(できればダイビングのことがわかっている医師)に相談してみましょう。
Q 泳ぐのが苦手な人でもダイバーになれる?
A 泳げなくてもダイビングの講習に申し込むことはできますが、ダイバーとして認定されるには一定の泳力が必要です。各ダイビング指導団体によって泳力の規準が設けられているので、講習中にそれをクリアする必要があります。とはいえ、インストラクターの中には泳ぎが得意な人も多く、講習中に時間をとって泳ぎを教えてもらうという手も。まずはダイビングショップで相談してみましょう。ダイビングではレギュレーターというダイビング器材を使って自由に呼吸できるので息継ぎは必要ないし、フィン(足ヒレ)を着ければ楽にスイスイ泳ぐことができます。
フィンがあれば楽々スイスイ、ウミガメと泳ぐことだってできる♪
ただ「水に対する恐怖」がある方は注意が必要。水を張った桶に顔をつけられない、水中で目を開けるのが怖いという方は、自宅のお風呂で顔をつけてみたりして練習してみましょう。ダイビングでは顔にマスクをつけますが、中に水が入ってくることも。そういった場面では落ち着いていられることが重要なので、もし水への恐怖心がある場合は、インストラクターに相談したり、水に慣れるまで練習することをおすすめします。
Q 体力に自信がない私でもダイバーになれる?
A 海の中は無重力なので、陸上にいるときよりも楽に感じます。また、人と競い合うスポーツではないので、自分のペースでゆったりのんびり浮遊感を感じながら泳ぐこともダイビングの魅力の1つ。最初の講習は慣れないことも多く、大変かもしれませんが、慣れてくると体力がさほどいらないことに気づくはず。インストラクターに体力の面で不安があることを伝えれば、できないところ、大変なところはサポートしてくれるので、そんなに心配しなくても大丈夫です!
講習生にとっては初めて水中体験。安全に進められるようにインストラクターがしっかりサポートしてくれるので安心
Q 視力が弱いけれど大丈夫?
A 海の中では視界を確保するためにマスクを使用します。目の悪い人は、このマスクのレンズに度を入れることもできるのでご安心を。メーカーによっては自分に合った度数のものがオーダー可能となっています。購入する場合は、普段使っている眼鏡やコンタクトレンズの度数を控えておきましょう。また、コンタクトレンズは、マスクの中に水が入ってきたときに流れてしまう可能性があるので注意が必要です。
Q 虫歯があるけれど、潜っても平気?
A 治療が完了している虫歯や、表面だけの軽い虫歯なら問題なし。ただし治療中の虫歯や、以前治療した虫歯が内部で進行しているなど、歯の内部に空間がある場合は注意が必要です。水圧の影響で空間にある空気が収縮し、歯の神経を刺激して痛みを感じることがあります。虫歯の痛み自体がストレスになるので、できるだけ講習前に治療をすませておきましょう!
Q 髪や肌へのダメージが気になります!
A 海は直射日光に加えて照り返しなどもあり、日焼けには注意が必要です。日焼け止めはダイビングをすると取れてしまう可能性が高いので、陸に上がってくるたびにこまめに塗りなおすのがベスト。また、UVカットの素材を使ったパーカーや帽子などを使うとさらに効果的です。 髪はダイビング後に海水を落とさないと傷んでしまうので、すぐに真水で流しましょう。ダイビングに行くボートに真水のシャワーが備え付けられているところもあります。
ただし、真水のシャワーの量は限られているので他のダイバーも使えるように節水を心掛けましょう
Q せっかく予約したダイビングだけれど、生理中に潜っても大丈夫?
A 基本的には生理中でもダイビングはできます。ただし、生理中は頭痛や腹痛など体調がすぐれないことも多いので無理は禁物。また、ダイビングをするにしても海は雑菌が多いので、1ダイブごとにシャワーを浴びるなど、体を清潔に保つことをおすすめします。
Q Cカードって何?
A Cカードの正式名称は「Certification Card」。一般的に「ダイビングライセンス」と呼ばれますが、いわゆる免許証ではなく認定証のことで、Certificationの頭文字をとって「Cカード」と呼ばれています。Cカードは「ダイビングに必要な知識やスキルを習得した」ということを証明するもの。これが世界中のダイビングエリアへのパスポートとなり、潜る際にはダイビングショップに提示する必要があるため、ダイビングに行くときには必ず持って行きましょう。ダイバーになって最初のランクからさらに講習を受けてステップアップすれば、ランクごとにCカードが発行されます。
ダイビング指導団体によってさまざまなデザインのカードが発行されています
Q 講習ではどんなことをするの?
A Cカードを取得するための講習は、基本的に「学科講習」、「限定水域(プール)講習」、「海洋実習」という3つの講習から成り立っています。 詳しい情報はこちらのページを参考にご覧ください。
インストラクターが丁寧に教えてくれるので安心
Q 講習費用はどれくらい?
A 各店で受講費用の内訳が違うので一概には言えませんが、7万円前後が一般的。講習に必要な費用がどこまで含まれているかによって金額は大きく変わってきます。くれぐれも「料金が安い!」というだけでお店を選ばないこと。講習の内容やアフターケアなどもしっかりと吟味して選ぶようにしましょう。
Q 学科テストに落ちたらどうしよう?
A 学科講習の最後には知識の習得度を確かめるテストが用意されていますが、まぐれで合格するよりも、間違えたところをしっかりと理解することの方が重要。たとえ合格できなくても、間違えたところをインストラクターに解説してもらい、再度チャレンジすることができるのでご安心を。ダイビングを安全に楽しむために必要な知識なので、しっかりと身につけておきましょう。
Q ダイビング器材は初めから揃えたほうがいいの?
A ダイビングは器材に多くを依存するレジャー。そのため、自分に合った器材を使うことは快適に潜ったり、ダイビングのスキルを磨いたりする上ではとても重要です。とはいえ器材は安い買い物ではないし、ダイビングを続けていくか迷っているなら、最初はレンタルを利用するのも手。自分が必要だと思ったときに購入しましょう。
少しずつでもいいので自分の器材を揃えていくと、より快適にダイビングが楽しめるはず
Q Cカード取得講習にはどれくらいの時間がかかる?
A さまざまな講習プランがあるので、一概にどのくらい時間がかかるかは言えませんが、だいたい学科講習に半日~1日、限定水域(プール)講習に1~2日、海洋実習に2日程度の日程が目安となります。都市型のダイビングショップで週末だけ利用するプランなら、学科講習とプール講習を土日で済ませ、次の週末に海洋実習を行ない、ダイバーになることも。 また3泊4日の合宿コースや、旅行がてらリゾートに併設しているダイビングサービスなどを利用して一気にダイバーになることも可能です。まずはダイビングショップ、サービスのスタッフに相談をして、自分のスケジュールに合ったプランを見つけましょう!
Q 自分に合ったダイビングショップを選ぶコツは?
A ダイビングショップは、ただ講習を受けるだけの場所ではなく、これからのあなたのダイビングライフをサポートしてくれる重要な存在。まずは講習を受けようと思ったら、「マリンダイビングWeb」や『マリンダイビング』を参考にして、自分に合いそうなお店をいくつかピックアップしてみましょう。できれば実際に電話などで問い合わせをして、親切に対応してくれるかどうかをチェック。さらに講習を受ける前に足を運んでみて、お店の雰囲気を実際に自分の目で見て確かめることができればベストです。長く利用することを考えると、自分の家や職場、学校などからのアクセスが便利なことも大切なポイント。通いやすくて、あなたのフィーリングに合うお店を見つけましょう!
Q 休みが取りにくくても講習は受けられる?
A 各ダイビングショップではさまざまな講習プランを開催しているので、まずは問い合わせをしてみましょう。平日しかお休みが取れない場合でも、平日に講習を行なっているショップはたくさんあります。会社帰りに学科講習やプール講習を受けられるところも多いので、きっと無理なく受講できるプランが見つかるはずです。
Q どこで潜るの?
A 基本的にダイビングスポット(ポイント)と呼ばれる決められた場所があり、そこで潜ります。日本では北海道から沖縄までダイビングスポットが点在しており、東京湾でも、湖でも、川でもダイビングができます!
世界中に点在するダイビングスポット。ダイビングは海だけでなく湖などでもできます。写真は本栖湖
Q 水中で襲ってくるようなこわい生き物に遭ったらどうする?
A まず海の中の生き物たちは、基本的にはこちらから手を出さなければ何もしてきません。映画やニュースの影響で、人間を襲う映像などにより「サメ」が危険な生物の代表格になっていますが、ダイビングで一般的に見られるサメはこちらが刺激しない限り向こうから近づいて襲ってくることはほとんどなく、普段はおとなしい性格のものがほとんど。サメ好きのダイバーはとても多いようです。むやみに生き物たちを刺激しないよう、インストラクターの注意をよく聞いておきましょう。
地球上に約400~500種類いるサメのうち、人間にとって危険なのは約4~5種類。ダイビング中に出会うことはほとんどありません。写真は「ツマグロ」というおとなしい性格のサメ
Q タンクの空気がなくなったらどうする?
A 空気がなくなる前にある程度残してダイビングを終えるのが絶対ルール。空気の量は残圧計で数字として確認でき、こまめにチェックしながらダイビングをしていくため、急に空気が止まることはまずありません。もし空気がなくなりそうになったときは、他のダイバーから予備の呼吸器をもらってダイビングを終えます。落ち着いて対処できるように講習でも実践するのでご安心を。
タンクの空気がなくなりそうになったときのシミュレーションは講習で実際に行ないます
Q 何メートルまで潜るの?
A 最初のランクである、「オープンウオーターダイバー」では18mまで。ランクアップしていくと最大40mまで潜ることができますが、レジャーダイビングで推奨されている深さは30mまで。潜った深さを自慢する人もたまにいますが、たった5mの水深でも魅力的な場所はたくさんあります。安全に潜れる範囲内でダイビングを楽しみましょう。
深く潜らなくても水面近くにはこんなサンゴがきれいなところも。撮影地はモルディブ
ダイビングのCカードは一生もの。そして地球全体の7割を占める海が遊び場になり、潜るたびに新しい出会いと感動があります。だから飽きることはないし、一生の趣味としている人がたくさんいます。ダイバーになったらきっとあなたも海の世界にハマってしまうはず! 今年は「なりたい」だけで終わらせず、ダイバーの仲間入りをしてみましょう! 海の中を探検できるのはダイバーだけの特権なのですから♪
★ダイビングを始める・上手くなる♪
『DIVINGスタート&スキルアップ』