首都圏からのアクセス良好!
千葉・房総半島ダイビングエリア9
ゲストが推す理由&ガイドいちおし水中シーン

首都圏から気軽にアクセスできる千葉・房総半島(館山、勝浦、鋸南)には、個性豊かなダイビングエリアが9つも広がっています。今回は千葉ダイビングサービス協力会所属の現地ガイドと常連ゲストに、「この海を推す理由」と「いちおしの水中シーン」を聞き、各エリアの魅力を写真や動画とともに紹介していきます。
※2026年3月現在の情報です
~千葉・房総半島ダイビングエリアMAP~
行川
黒潮の恵みを受ける房総半島南部、太平洋側に位置する行川。起伏のあるダイナミックな地形と多彩な生物が魅力で、ワイドもマクロも楽しめるダイビングエリアです。
ゲストのコズさんが行川を推す理由

撮影者:コズさん、撮影日:2025年12月30日、撮影スポット:「マグロ根」、生物名:イワシ、撮影時の状況:水中から群れ越しに水面を見上げたところ
季節や海況ごとに異なる表情を見せてくれます。連日潜っても透明度や流れがあっという間に変わり、見られる生物も違います。その変化がダイバーを飽きさせず、虜にしていると思います。《なめがわダイビングサービス》の雰囲気も実家に戻ってきたような安心感があり居心地が良いです。丁寧なガイドと温かいおもてなしで楽しい一日が過ごせます。
行川イチオシの水中シーン

撮影者:はなちゃんさん、撮影日:2025年5月、撮影スポット:「新浜」、生物:ダンゴウオ
行川の冬の人気者といえばダンゴウオです。スライムのようなかわいらしいフォルムは、ほかの生物にはない愛くるしさがあります。よく観察してみると“クルックルッ”っと動く姿もたまらなくかわいいです。冬はウミウシも多い時期ですので、コラボレーションが見られることもあります。
行川で潜るなら
なめがわダイビングサービス
ビギナーからベテランまで楽しめるスポットが充実! ボートで2分の「新浜」は、水深3~10mと浅く流れも弱いため、初心者でものんびり潜れます。ウミウシやイソギンチャクの群生も見どころです。ショップには今年インストラクターになったばかりの市原(ニックネーム:イッチ)が加わりました。真面目さとフレッシュなパワーで皆さまをご案内します。
勝浦
外房らしい力強い海が広がる勝浦。黒潮と親潮が交わることで、世界的にも珍しい多様な生態系が育まれます。ダイナミックな地形と豊富なスポットに誰でも大満足!
ゲストのくぼっちさんが勝浦を推す理由

撮影者:くぼっちさん、撮影日:2025年10月頃、撮影スポット:「志村ビーチ」、生物:カンパチ、撮影時の状況:ダイビングの終盤、浜に戻る途中の水深3mぐらいの浅場で遭遇して、思わず撮影しました。
親潮と黒潮が交わる勝浦は、一年を通して北方系と南方系の生物が入り混じるとても賑やかな海です。2024年4月にリニューアルした《勝浦ダイビングリゾート》のダイバー用施設はとてもきれい。ボート乗り場も目の前にあり、ダイビング後も海を眺めながらゆっくりできておすすめです。
勝浦イチオシの水中シーン
撮影者:《勝浦ダイビングリゾート》宮崎崇さん、撮影日:2026年1月26日、撮影スポット:「ウマノセ」、生物:タカベ・カンパチ、撮影時の状況:黒潮の影響で冬にしては水温18℃と高く、透明度も良好。普段は流れのある「ウマノセ」もこの日はほぼ無流で、タカベが動画のように大きな円を描いて群れる絶好のコンディションでした。
大型回遊魚との遭遇率No.1の「ウマノセ」。魚影が非常に濃く、普段は漁師さんが使用するエリアのため冬季限定でオープンします。最大水深40mで流れも強いため上級者向き。ここで群れるタカベは、まるで大空に打ち上がる花火のよう。カンパチが接近すると群れに緊張が走り、崩れては再びひとつにまとまっていくドラマチックな光景が広がります。
勝浦で潜るなら
勝浦ダイビングリゾート
2024年4月に施設をリニューアルしました。スーパースポット「ウマノセ」は毎年12月〜3月末の期間限定でオープンします。流れが入りやすく水深も深いため、アドバンスドカード所持者で経験本数50本以上、中性浮力などのスキルに自信があるダイバーを対象としたスポットです。
勝山
(かっちゃま)
東京湾の豊富な栄養分と黒潮の恵みを受ける勝山。生きものの種類が多く、珍しい個体が姿を見せることも。風の影響を受けにくいスポットが多く、通年潜りやすいフィールドです。
ゲストのあんちびさんが勝山を推す理由

撮影者:あんちびさん、撮影日:2025年11月16日、撮影スポット:「浮島・ノースエンド」、生物:グソクムシの仲間、撮影時の状況:シビレエイに噛みつくように付着していたグソクムシの仲間を捉えた一枚。個体は非常に小さく、オーナーが発見した後、メインガイドとともにじっくり撮影しました。勝山でも珍しいシーン。マクロの奥深さを感じた出会いでした。
マクロ好きにたまらない勝山。季節ごとに生きものの顔ぶれが変わり、小さな生物や珍しい種との出会いが豊富。《かっちゃまダイビングサービス》はアットホームな雰囲気で、丁寧なガイドとサポートが心強く安心して潜れます。写真のような珍しい生物に出会えるのも、この海とガイドさんのおかげ。看板猫ヤマトに会えるのも楽しみのひとつです。
勝山イチオシの水中シーン

撮影者:《かっちゃまダイビングサービス》ヒロさん、撮影日:2025年4月20日、撮影スポット:「浮島・ノースエンド」、生物:ミミイカの仲間(卵)
昨年は頭足類の当たり年と言えるほど活動が活発で、春から初夏にかけてアオリイカやマダコの繁殖行動が頻繁に見られました。ミミイカの仲間は卵を20〜30個ほど岩陰に産み付ける姿も。日中は砂泥に潜っていることが多いですが、卵なら昼間でも観察できます。今年も年明けからヒメイカやアオリイカが目撃されていて、今シーズンにも期待が高まります。
かっちゃまで潜るなら
かっちゃまダイビングサービス
港の目の前にあり、使い勝手の良さも魅力。清潔で広々としたラウンジや屋外テラスがあり、休憩時間も快適に過ごせます。今年で5回目となる「かっちゃまフォトコンテスト」は、2026年はエビをテーマに開催。《かっちゃまダイビングサービス》で潜ったダイバーなら誰でも応募できます。詳しくは公式HPへ。
沖ノ島
砂洲で房総半島とつながる小さな島。岩礁に囲まれた海は生きものが豊富で、沈船など見どころも多いです。黒潮の分枝流の影響で水温が高めなのも魅力です。
ゲストのどりーさんが沖ノ島を推す理由
撮影者:どりーさん、撮影日:2025年6〜11月、撮影スポット:「黒根」「沖ノ島沈船」
海が大好きでダイビングに憧れ、アクセスの良さから《沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー》でライセンスを取得しました。丁寧な指導で不安や疑問にも親身に向き合ってくれ、安心してスタートできました。沖ノ島はサンゴ自生の北限域で、浅瀬でもカラフルな魚やサンゴを観察できます。何度訪れても海の世界に魅せられる場所です。
沖ノ島イチオシの水中シーン
撮影者:《沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー》、撮影日:2025年9〜11月、撮影スポット:「沖ノ島沈船」「黒根」、生物:イサキ・ミツボシクロスズメダイ・アカオビハナダイなど
穏やかさと力強さが同居する沖ノ島の海。動画には、透明度の高い水中でゲストの周りを多くの魚が取り囲み、海と一体になる瞬間が映し出されています。魚影の濃さと生き物の豊かさは、この海ならではの魅力。初めての方でも安心して潜ることができ、思わず笑顔になるような、沖ノ島ダイビングの楽しさが伝わるシーンです。
沖ノ島で潜るなら
沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー
2026年もムービーコンテストを開催予定。前年は沖ノ島の海を舞台にした水中映像がグランプリを受賞し、魚影の濃さや豊かな生態系が高く評価されました。また、ボートダイビングをより快適にするため、専用シートを備えたダイビングボートの改造も進行中です。初心者から経験者まで安心して楽しめる環境づくりを目指しています。
見物
ショップ前からボート出港もビーチエントリーもすぐでき、移動の負担が少ないのが魅力。黒潮の分枝流が入ることもあり、生きものの豊かさも際立つ見物です。
ゲストのナルピョンさんが見物を推す理由

撮影者:ナルピョンさん、撮影スポット:「ゴビーズ」水深15m、生物:ミジンベニハゼ、撮影時の状況:「ミジンベニハゼがいるよ」と連絡をもらい潜りに行くと、フジツボの中になんと13個体も! 中にはペアになっている個体もいて、ここだけで2ダイブも潜ってしまいました。
《館山ダイビングサービスSARA》は少人数制のため、ダイビングはもちろんアフターダイブまで、落ち着いた雰囲気の中でゆったり過ごせます。スキル確認後は、セルフダイビング(バディ)をさせてもらえることも。最近は5〜6人が入れる風呂桶ができたと聞き、ダイビング後は減圧症に気を付けつつ、露天風呂気分でのんびり楽しみたいです。
見物イチオシの水中シーン

撮影者:《館山ダイビングサービスSARA》JUMBOさん、撮影スポット:「トライアングル」水深7m
毎年5月頃、イカの産卵を観察できるよう産卵床を設置しています。エントリー直後やエグジット前には撮影時間を設けていて、観察や撮影をじっくり楽しめます。タイミングが合えば、迫力ある繁殖行動に出会えることも。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
見物で潜るなら
館山ダイビングサービスSARA
南房総国定公園内にある、知る人ぞ知る老舗ダイビングサービス。遠浅で安心して潜れるビーチスポットと、初めてのボートダイビングにも適したスポットがそろいます。自然環境が良好に保たれた海は魚影も濃く、人懐こい魚たちがダイバーに近寄ってくることも。生きものとの距離の近さを感じられる海が広がっています。
波左間
世界で唯一の海底神社が鎮座する波左間。名物のコブダイをはじめ、定置網にはマンボウやジンベエザメが現れることもある、東京湾と太平洋が交わる個性豊かな海です。
ゲストの船木さんが波左間を推す理由

撮影者:船木麻美さん、撮影日:2026年2月5日、撮影スポット:「高根」、生物:鳥居とコブダイのオス
波左間といえば海底神社と名物コブダイ。ウミエラや色鮮やかなソフトコーラルなど見どころも多く、穏やかな海況で南風に強いのもうれしいポイントです。《波左間海中公園》は毎日この海に潜っているだけに、その日のベストな海へ案内してくれます。コブダイはガイドさんを覚えていて近くまで寄ってくるため、じっくり観察できます。
波左間イチオシの水中シーン

撮影者:船木麻美さん、撮影日:2026年2月5日、撮影スポット:「ドリーム」、生物:ソフトコーラルとコブダイのメス、撮影時の状況:緩やかな流れがあり、ソフトコーラルが元気に開いていました
「ドリーム」では、ウミトサカをはじめとしたソフトコーラルがこの数年でさらに成長し、開いたときには通り抜けられないほどの見応えに。撮りたい場所で魚を待って撮影したり、漁礁をくぐりながら動画を撮ったりと、「高根」とはまた違った楽しみ方ができます。この漁礁は1993年に社長が積み上げたもので、33年の月日を経て豊かな海を育んでいます。
波左間で潜るなら
波左間海中公園
名物のコブダイや魚群が見どころの「高根」をはじめ、人気のマクロ生物も豊富でフォトジェニックな撮影が楽しめます。最近はウミエラの生え替わりのような現象も見られ、小さな個体が少しずつ成長している様子を観察できます。海の変化を感じながら、多彩な生きものとの出会いが期待できます。
坂田
風光明媚な入り江に面した坂田。内湾の穏やかさと外洋の潮通しを併せ持つ奥深い海で、ジャック・マイヨールも惚れ込み長期滞在したことで知られます。
ゲストの石塚雅美さんが坂田を推す理由

撮影者:石塚雅美さん、撮影日:2026年2月22日、撮影スポット:「新漁礁」、生物:タスジウミシダウバウオとイバラカンザシ、撮影時の状況:きれいに開いているイバラカンザシのちょうど真横にウバウオが来てくれて、最高のシチュエーションでした。
ボート3カ所にビーチもあり、その日の海況や狙う生きものに合わせて楽しめます。マクロからワイドまで本気で潜れる懐の深さも魅力。《シークロップダイビングスクール》は丁寧なログ付けで、生きもの観察のおもしろさを深めてくれます。明るく天真爛漫な早弥さんと、博識で頼れる謙介さんご夫婦の人柄もこの海に通いたくなる理由の一つです。
坂田イチオシの水中シーン
撮影者:《シークロップダイビングスクール》成田謙介さん、撮影日:2025年6月30日、撮影スポット:「新漁礁」、生物:アオリイカ、撮影時の状況:大量のアオリイカが海藻に卵を産み付けに集まっています。
坂田で初めて確認された大規模なアオリイカの産卵です。ピーク時には100匹を超える個体が集まり、一帯に広がるコブクロモクの海藻に次々と産卵する迫力の光景が見られました。人工産卵床でのシーンは各地で見られますが、自然の海藻に産み付ける様子を間近で観察できる貴重な機会となりました。今年も6月下旬頃が見ごろとなりそうです。
坂田で潜るなら
シークロップダイビングスクール
40年の歴史を重ねてきた、アットホームで温かい雰囲気が魅力のサービス。公式ホームページがリニューアルされ、日々の坂田の海の様子はもちろん、シーズナリティやおすすめの潜り方など役立つ情報も発信されています。海況や見どころを事前にチェックできるので、坂田の海をより楽しみたい方は要チェックです。
西川名
黒潮の恵みを受け、ありのままの自然が広がる西川名。国内でも珍しいヒゲダイの群れや大きなクエなどが集まり、近年はアオウミガメも見られる魚影の濃いエリアです。
ゲストのゆうさんが西川名を推す理由

撮影者:ゆうさん、撮影日:2026年1月頃、撮影スポット:「大根」周辺、生物:アオウミガメ
ワイドもマクロも楽しめる、ワイルドで変化に富んだ西川名の海。ときには思いがけない大物との出会いもあり、潜るたびにワクワクさせてくれます。《西川名ダイビングサービス》はベテランガイドがそろい、海況やレベルに合わせて丁寧に案内してくれるので安心して潜れます。ビギナーでも西川名の魅力を存分に味わえるサービスです。
西川名イチオシの水中シーン

撮影者:《西川名ダイビングサービス》寺本拓海さん、撮影日:2025年8月、撮影スポット:「サメ穴」周辺、生物:イサキの群れ
初夏になるとイサキの群れが徐々に増え始め、ピークを迎えるのは8〜9月。群れのシーズンは10月頃まで続きます。狙い目は、北からの潮がゆっくり流れているタイミング。沖へ出ていくと、中層を埋め尽くすようなイサキの大群に出会えることもあります。群れが作り出す迫力ある光景は、この時期ならではの見どころです。
西川名で潜るなら
西川名ダイビングサービス
レベル別にチームを分け、ロープを使った潜降・浮上に対応。地形は比較的フラットで、潮が強いときは海底のチェーンを手繰りながら移動できるため、初心者でも潜りやすい環境が整っています。さらに県内でも珍しいダイバー専用設計のボートを使用していて、移動やエントリーも快適に楽しめます。
伊戸
サメの壁に囲まれるシャークダイブで知られる伊戸。300匹以上のドチザメが群れる光景は圧巻で、世界中のダイバーが注目。アカエイやクエなども集まる個性豊かな海です。
ゲストさんが伊戸を推す理由
撮影者:《伊戸ダイビングサービスBOMMIE》塩田寛さん、撮影日:2025年2月5日、撮影スポット:「伊戸シャークシティ・西ブイ下」、撮影時の状況:元ボスのクエ・マリオ。元カノのスモモに中央ブイ下を奪われ、今は西ブイ付近で黄昏中。サバを持って行くと目の色が変わります。
エントリーした瞬間からサメの群れに囲まれる体験は、何度潜ってもワクワクします。ドチザメを中心にアカエイやクエ、コブダイも集まり水中は大迫力。東京から気軽に行けて、このスケールで楽しめるのがすごい! 《伊戸ダイビングサービスBOMMIE》はサメとの距離感や見どころを熟知し、ベストなタイミングへ案内してくれます。
伊戸イチオシの水中シーン
撮影者:《伊戸ダイビングサービスBOMMIE》塩田寛さん、撮影日:2026年2月21日、撮影スポット:「伊戸シャークシティ・中央ブイ5m付近」
伊戸の冬の風物詩といえば、安全停止中に楽しめるバードウオッチング。カワウやウミウが小魚を追って海に飛び込み、ダイバーの周りを泳ぎ回ったり、のぞき込むようなしぐさを見せたりと楽しませてくれて、世界一忙しい安全停止ともいわれます。越冬のために群れで訪れるため、例年3月末頃まで見られます。
伊戸で潜るなら
伊戸ダイビングサービスBOMMIE(ボミー)
世界中のサメ好きダイバーが注目する伊戸。エントリーすると、どっさり群れるドチザメを中心にアカエイやクエ、コブダイなど個性豊かな生きものが集まり、迫力のシャークスクランブルが楽しめます。人懐っこい魚たちとの距離の近さも魅力。冬の名物、安全停止中の“水中バードウオッチング”も、サプライズのように現れます。
千葉ダイビングサービス協力会

千葉ダイビングサービス協力会は、千葉県の現地サービス9社が協力し合い、全国のダイバーに千葉の海の魅力を発信するために設立されました。
房総半島南部は首都圏からのアクセスもよく、ビギナーからベテラン、マクロからワイドまで幅広く楽しめる海です。混雑した海や現地までの移動に辟易しているダイバーのみなさん、移動ラクラクでのんびり楽しめる千葉の海へどうぞ。個性的な9つの海が待っています!
協力/千葉ダイビングサービス協力会
ライター/新井 夏海










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