GULL史上最も視野が広いマスク
LUVOS（ルヴォス）を
湘南DIVE.葉山タンクサービスの杉木健太さんがレビュー

視界を広く、クルマのようにカッコいいマスクを目指して

新しく発売されたLUVOSとは

写真／GULL

まず今回初めてお披露目となるGULL Gシリーズ「LUVOS（ルヴォス）」について説明しておきます。《株式会社キヌガワ》の担当、安藤さんによると、マスクで最も求められるのは視界の広さ。広い視界はメリットしかないのではないか。新商品は“視界が広くて明るいマスクをつくろう”というごく単純明快なコンセプトから発想されたとのこと。カメラやアクションカメラを持っているダイバーがほとんどなので、そういう人たちがいろいろな被写体をとらえることができるようなワイドなマスクをつくりたい。そのために、Gシリーズで人気の「VADER（ヴェイダー）」よりも鼻の上のレンズの幅を広げ、マスクを着用したときに見づらい斜め上の視界をもっと広げ、視界をより広くする設計にしたと言います。

また、レンズはVADER同様、紫外線＋HEVをカットし、視認性を上げる「UV420 CUT ARアンバーレンズ」と、より透明感を持たせるために極力反射を抑えたUV380カットに、ガラスの両面にAR（低反射）加工をすることでクリアな視界を確保し、IR（近赤外線）をほどこしシミ・シワの発生を防ぐ「UV380 CUT AR IR レンズ」の2種類を用意。特に、後者のレンズは両面にAR加工が施されるため、通常のレンズよりも透過率が格段に上がる特徴があります。
ほかにも鼻をつまみやすくする、フレームに泡がたまらないなど、細部にわたってつくられている「LUVOS」ですが、とにかくクルマみたいにカッコいい、スピード感のあるデザインにこだわりがあるといいます。

お話を聞くだけでも早く手にしてみたい♡な「LUVOS」を、ダイビング歴20年以上、毎朝5時から海況チェックを欠かさないPADI IDC STAFFインストラクターの“すぎきくん”こと《湘南DIVE.葉山タンクサービス》の杉木健太さんにまずは試用レポートをお願いしました。

マスクを付けていることを忘れる視界の広さ

安心感がある大きさ

今回テスターとして協力してくださった《湘南ダイブ.葉山タンクサービス》の杉木健太さん

杉木さんの手元にはレンズがUV420 CUT ARとUV380 AR IR（スーパークリアレンズ）の２タイプが届きました。
「最初に直感的にレンズが大きくて安心感があるなと感じました。水中で視界が広いことが想像できてワクワクしました。フレームがマットブラッククロームのタイプはシリコン部分がマット加工されていてカッコいいと思いました」と製品のファーストルッキングインプレッションを語ってくれました。
では、実際に手にしてみたらどうだったのでしょう？
「VADERよりやや重いかな？という印象です。マット加工されたシリコンの手触りもいい感じです」

あれ、マスク付けてたっけ？

左からLUVOSのレンズがUV420 CUT ARタイプ、UV380 AR IRタイプ、VADERのスーパークリアレンズを装着したところ

実際に顔に付けてみたらどう感じたのでしょう？
「やや重く感じた分、付け心地に安定感を覚えました。以前、海女さんみたいな一眼の丸メガネを付けていた時に“あれ、マスク付けてたっけ？”とよく思っていたのですが、LUVOSも同じ感覚です。眉間の部分も広く、前を見たら本当に広く感じました」

LUVOSで気になったこと

でも、LUVOSを付けてみて、気になったところはないのでしょうか？
「何回か使ううちに慣れることだと思うのですが、視界を確かめる時によく片目を瞑って鼻の部分を確認するんですが、VADERより見え過ぎるせいか、鼻がよく見えるんです。ホント、使っているうちに慣れることだと思うんですけどね。あと、鼻の上の幅が広がって上下の視界はものすごく広がったのですが、左右の広さはそんなに変わらないんじゃないかと思いました」
VADERも相当広いのでそう感じるのも仕方ないかもしれないけれど、筆者の手元にあるGULLのCOCOと比べるとLUVOSの左右の視界は相当広いのです。そこで担当の安藤さんに聞いたところ「アナログですが、VADERとLUVOSの視界を画像にしてみました」と送ってくれました。

LUVOS

VADER

どうでしょう？　LUVOSは上下は相当広くなっているけれど、左右も広がって見えますよね。

水中でも広い！　明るい！！

上下左右とも広くワイド！

実際にダイビングでLUVOSを試用することになり、杉木さんは驚きます。「水中で片目を瞑ってみたらLUVOSは左右の幅が広い！　両目で見ても広い（笑）。前にも言いましたが、一眼の丸メガネをつけている時のような広さです。左右だけではなく、陸上で付けた時のように上下もワイドに感じました」
数値でいうと、
VADER: 上下100°　左右113°
LUVOS: 上下105°　左右118°
ということで、LUVOSは上下は約5％UP、左右は約4.4％UPしているそうですよ！

２タイプの低反射レンズ

アンバー（UV420 CUT AR）レンズタイプのLUVOSを着用しているところ

LUVOSにはVADERと同様、２つのタイプのレンズがあります。
まず光線透過率をさらに最大限に高めたクリアレンズ（UV380 AR IR）については、杉木さんも問答無用に「とにかく明るい」と大絶賛です。「海の色を自然のままに感じることができます」とのこと。
一方のアンバーレンズ（UV420 CUT AR）は、「陸でも色がかかっていると感じるレンズです。アンバー＝黄色ということで超、超浅場では水中が黄色く見えるのですが、水中に入ってしまえば全然黄色がかっていることはなく、クリアで色鮮やかでコントラストがより感じられます。VADERのアンバーレンズより明るく感じました」
杉木さんもどちらを選ぶか困るほど優れたレンズとのことです。

水中撮影の際に光は入り込まない？

「水中撮影にも適していることがよくわかった」と杉木さん

明るくて見え過ぎるマスクは、水中撮影をするときに光が入り込んでしまって逆に被写体が見えにくくなるという短所があるものですが、LUVOSはどうでしょう？　杉木さんが水中撮影をしたところ、
「全く気にならず撮影に集中できる」
と力強いお答え。素晴らしいマスクLUVOSですね！

LUVOSの視界の広さは最高！

今回、杉木さんを撮影した《湘南DIVE.葉山タンクサービス》代表の関田昌広さんは「水中写真を撮っていてもマスク内によく光が入りクリアでいいですね。ブラックシリコンはお客様の顔の表情が見えなくてガイドしにくいのですが、これは顔の表情がよく見えます。杉木の写真を見てもらえればわかりますが、装着した時の見た目も良いですね」とべた褒め！

最後に、杉木さんにLUVOSの魅力をまとめていただきました。
「とにかく視界の広さが良い！　付けた時にその広さがすぐにわかります。視界をケラれないというか、マスクのフレームが気にならずに生物に向き合える感覚です♪
実は初めて見た際、シリコン部分がもう少し大きいといいかなと思いましたが、付けてみると気になりませんでした。大きさもちょうどよく、安心感があります（水の侵入という部分の安心感ですね）。
マット加工のタイプはスカートの肌触りも気に入りましたし、バックルやストラップなどはGULLの商品の安定感と信頼感があり、馴染みます。LUVOS、本当に良いです！」

杉木さん、レポートをありがとうございました！
GULLのGシリーズから出る「LUVOS」、手に取ってみたい、いや欲しい！という欲望が止まらない編集部です。

■商品の問い合わせ先
株式会社キヌガワ
TEL:0120-055510（フリーダイヤル）
※平日9：00〜12：00/13：00〜17：00
※年末年始、夏季冬季休暇を除く

LUVOS公式サイト

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写真・取材協力／GULL（株式会社キヌガワ）、湘南ダイブ.葉山タンクサービス
ライター／後藤ゆかり（MDWebデスク）