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水中写真&動画のレベルUP
RGBlueの最新水中ライトで海中をより自然に鮮やかに撮る!
新登場SYTEM02 Tricolorの魅力

RGBlue最新水中ライト「トライカラー」の魅力

2013年に初登場し、水中ライトの概念を根底から覆したRGBlue(アールジーブルー)のSYSTEMシリーズ。2022年に「re:(アールイー)」シリーズが登場するまでも進化を遂げてきましたが、2025年9月、これまでのSYSTEMシリーズの進化形、「SYSTEM 02 Tricolor(トライカラー)」が登場。3つの自然光、大光量4200lmでより自然で鮮やかな海中世界を表現でき、さらに新機能マルチリンクシステムで多灯コントロールが可能と、水中ライトの理想形を実現! 水中写真、水中動画のレベルUPが間違いない、その魅力をお届けします。

※2025年10月現在の情報です

SYSTEM02 Tricolorの3つの進化
3つの自然光、大光量、マルチリンクシステム

2025年9月26日発売のRGBlue「SYSTEM02 Tricolor(トライカラー)」(税込価格99,000円)

2025年9月26日発売のRGBlue「SYSTEM02 Tricolor(トライカラー)」(税込価格99,000円)

「美しい海の中を少しでも鮮やかに明るく見せたい」「水中世界の本当の色味を出したい」という熱い思いから2013年初登場したブランドRGBlue(アールジーブルー)の水中ライト「SYSTEM01」(株式会社エーオーアイ・ジャパン製)。当時先端技術であったLED(COB)を水中ライトで先駆けて採用、光の質にとことんこだわった水中ライトとして、水中写真や水中動画を撮影するプロフォトグラファーやフォト派ダイバーを大いに驚かせました。独自の防水設計によるメンテナンス性の向上、従来の水中ライトと異なる光源とバッテリーが分離可能なモジュレーションシステムにより、光源の交換、航空機の輸送等にも対応。「長く使い続ける」ためのオーバーホール等、SDGsの面でも《エーオーアイ・ジャパン》の信念を貫いた商品となっています。
SYSTEMシリーズは2021年の:re(アールイー)モデルの一部改良を経て、2025年9月、SYSTEMシリーズの理想形ともいえる「SYSTEM02 Tricolor(以下、トライカラーと表示)」が新登場!
撮りたい海を自然に色鮮やかに表現できる水中ライトとなっています。その大きな3つの特徴とは?

1 3つの自然光~3色の色温度変換機能搭載は水中ライトでは世界初!

2 大光量4200ルーメン

3 新機能マルチリンクシステムによる多灯コントロール

トライカラーで写真&動画の色表現が多彩に!

それでは「トライカラー」の「3つの進化」のうち、光源に関する1と2について、もう少し深掘りしていきます。なお、光を表す単位についてはこちらの「4.光の話」も参考にしてください。

6500KでRa95実現は世界初!

最新の「6500Kクリスタルカラー」モードで撮影。いろいろな種類のサンゴがひしめく海底。サンゴの色と海の美しい青色をバランスよく再現

最新の「6500Kクリスタルカラー」モードで撮影。いろいろな種類のサンゴがひしめく海底。サンゴの色と海の美しい青色をバランスよく再現
写真/関戸紀倫

今回新たに登場した「6500Kクリスタルカラー」。「6500Kと色温度の高い水中ライトはこれまでにもありましたが、100を最高とする色再現を表す『演色性』が低いものがほとんど。独自設計のLEDにより、4200Kプレミアムカラーや5000Kスーパーナチュラルカラーでも実現できている演色性Ra95を6500Kでも実現可能となり、今回の『6500Kクリスタルカラー』が誕生したのです」と、《株式会社エーオーアイ・ジャパン》代表取締役の久野義憲さんは言います。

ちなみに、色温度(ケルビン=K)は“光の色を表す数値”です。太陽光(5000~5500K)を基準に、黄色や赤色が強いほど色温度は低くなり(白熱電球2700Kなど)、青みが強くなるほど色温度は高くなります。蛍光灯(7000K)や曇りの日の自然光(8000K)も色温度が高いのです。

“3つの自然光”

「トライカラー」には、3つのモードが搭載されています。新しい「6500Kクリスタルカラー」のほかに、「4200Kプレミアムカラー」、「5000Kスーパーナチュラルカラー」の3段階の色温度が設定されています。いずれも自然光のように被写体を照射することから、「トライカラー」では「“3つの自然光”が手に入る」とうたっています。実際、3つの色温度それぞれで撮影された水中作品を見ると、被写体の自然な色が表現されていると思いませんか? 水中で色温度を選べるというのも世界初! 天候、水深、被写体との距離、被写体など変化する撮影環境に応じて好みの色温度を設定できます。
それぞれの特徴は

◎6500Kクリスタルカラー:色温度が高くなり青みが強くなるので海の青さをより表現したいワイド撮影向き。

グラフ1

白色を生かし、赤など暖色系が抑えられています

◎5000Kスーパーナチュラルカラー:太陽光に近く、ネーミングどおり自然のままの色を表現。

グラフ2

青色は強いまま、暖色系も強調されています

◎4200Kプレミアムカラー:色温度が低い分、黄色や赤色を表現するのに適していて、色鮮やかな被写体撮影向き。

グラフ3

暖色系を特に強調しています

グラフを見ると、新しい「6500Kクリスタルカラー」は赤色や黄色の暖色系がかなり抑えられていることがわかります。上のサンゴ礁の写真は「6500Kクリスタルカラー」で撮影したものですが、ほかの2つの色温度の作例はこちらです。

「5000Kスーパーナチュラルカラー」での作例。青色も赤色もより自然に近い色が再現されています

「5000Kスーパーナチュラルカラー」での作例。青色も赤色もより自然に近い色が再現されています
写真/清水淳

「4200Kプレミアムカラー」で撮影。被写体やバックの色が鮮やかに再現されています

「4200Kプレミアムカラー」で撮影。被写体やバックの色が鮮やかに再現されています
写真/中村卓哉

RGBlueがこだわる超高演色

水中ライトを選ぶときに大事な選択基準になるのが演色性です。前述したように光の質を表すもので、自然光での色の見え方を最大値100として、その光源がどれぐらいの色を再現しているかを数値化するものです。100に近いほど被写体の色を自然に再現できることになります。
RGBlueは2013年にデビュー以来ずっと、光の質と色の再現性、つまり高演色性にこだわっていて、その数値もRa95と現在市販されている水中ライトの最高値をキープし続けています。
「トライカラー」の3つのモードもすべて超高演色のRa95で、6500KでRa95を実現したのは水中ライトでは世界初。「6500Kクリスタルカラー」はその意味でもとてもスゴイ機能なのです。

さらに明るい「トライカラー」

ライトを選ぶとき、「どれぐらい明るいか」も大事なポイントになります。「光源の明るさ」を示す指標となるのがルーメン(lm)です。光源から出て、360°に放射される光の束の総量を数値化しています。

新登場「トライカラー」の明るさは最大4200lm。SYSTEM01:reスーパーナチュラルカラーの1.6倍です。
調光段階は800/1200/1500/2100/4200lmの5段階調光と、無段階調光(170~4200lm)の2通りが可能。
フリッカー(ちらつき)が抑えられる最小光量を500lmから170lmとし、産卵など光に敏感な生物の撮影から大光量での撮影をフリッカーレスで照射します。

新バッテリーモジュールBM6725L 旧モデルのライトモジュールが利用可能

バッテリーモジュールBM6725L(税込41,800円)

バッテリーモジュールBM6725L(税込41,800円)

大光量4200lmを達成するために改良が加えられましたが大きさは従来のSYSTEMシリーズと変わりません。全SYSTEMシリーズのシングルライトやツインライト、スポットビームなど旧モデルのライトモジュールも利用できるのもRGBlueユーザーには魅力でしょう。
※トライカラー用ライトモジュール(LM4200TC)はトライカラー用バッテリーモジュールBM6725Lでしか使用できません。
セット付属品のチャージアダプターは一部変更となり、誤って水中で使用しないためのストラップが追加されました。

撮影の幅が広がるマルチリンクシステム登場 ※特許申請中

多数の水中ライトの操作を1台で

冒頭で紹介した「トライカラー3つの進化」の「3」が、マルチリンクシステムの登場です。
フォト派ダイバーの場合、1灯だけでなく、2灯、4灯などいくつかの水中ライトを使う“多灯派”が少なからずいますよね。水中ストロボと違って水中ライトの場合、これまでは1台1台操作するか、リモコンを使用しなければならなかったのですが、「トライカラー」を使用して撮影をする際、この新たに登場したマルチリンクケーブルでトライカラー同士を接続することにより1台の操作をすれば他機の操作はせずにすむ、とっても画期的な、魔法のようなシステムです。

マルチリンクケーブル10
税込価格:5,060円
ケーブル長:10cm
最短長ケーブル。ダブルマウントベース使用時の接続用。

マルチリンクケーブル10

マルチリンクケーブル16
税込価格:5,060円
ケーブル長:16cm
ダブルマウントベース3のチルト機構使用等、マルチリンクケーブル10では長さが不足する場合等に使用。

マルチリンクケーブル16

マルチリンクケーブル50
税込価格:5,280円
ケーブル長:50cm
GoPro、Insta360、DJI等のアクションカメラでのコンパクトなセッティングでの接続等に使用。

マルチリンクケーブル50

マルチリンクケーブル150
税込価格:5,500円
ケーブル長:150cm
水中ハウジング両側の接続時等に使用。

マルチリンクケーブル150

マルチリンクシステムでより大光量の撮影が可能に

このマルチリンクシステムは、操作性だけでなく、いくつかの「トライカラー」をマルチリンクケーブルで繋ぐことで、台数に応じて光量を倍増させていくことが可能になります。

RGBlueのコンセプト“長く使い続けるために”

理想の水中ライトが誕生するまで

今回新発売された「SYSTEM02 Tricolor(トライカラー)」は、RGBlue誕生時からの念願だった「ありのままの美しい水中世界を表現したい」という理想の完成形といわれています。発売元の《エーオーアイ・ジャパン》代表の久野さんは顔を綻ばせながら話してくれました。
「2013年に誕生したRGBlueブランドは、水中の色鮮やかな景観や被写体を少しでも鮮やかに明るく見せたいということから始まりました。海の中、水中では水を通して光が吸収されていきます。特に赤系の色は吸収されやすくて水深が深くなるにつれて本来の色は消え、青かぶりしたり黒っぽくなったりしてしまう。それなら、自分たちで水中ライトを創ってしまおうとスタートしたのがRGBlueだったのです」

プロのフォトグラファーが大絶賛!

2013年から2025年までに誕生したRGBlueのSYSTEMシリーズ

2013年から2025年までに誕生したRGBlueのSYSTEMシリーズ

2013年頃までの水中ライトは乾電池を利用して効率が良くなかったうえ、充電タイプでも非常に大型のバッテリーを使用していて、水中写真(スチール)に水中ライトを使う人は少数。水中ストロボがメインで、水中ライトはサブ的な使い方をしていました。
そこに綺羅星のごとく現れたのがRGBlueの「SYSTEM01」、翌年発売された「SYSTEM02」です。何よりも光量が大きく、バッテリー容量が大きく、長い間撮影が可能。しかもサイズはコンパクト。プロのフォトグラファーの多くが大絶賛でした。
「当時はスマホやラップトップPCに使われていたリチウムイオン電池を水中ライトにも導入しました。とにかくパワーを重視して、水中を明るく照らして、本来の色味を出せる水中ライトづくりを目指していました」と久野さんは振り返ります。

毎年のようにSYSTEMシリーズの新商品が発表され、2015年には「4200Kプレミアムカラー」、2020年には「5000Kスーパーナチュラルカラー」が登場し、超高演色性Ra95の、さらに質の良い光を実現していきます。

2021年の「re:」シリーズ

2013年から7年間、あっと言う間にRGBlueファンは増えていきました。でも、《エーオーアイ・ジャパン》は2021年、「re-design(再設計)」をテーマに「re:(アールイー)」シリーズを発表します。これは従来のSYSTEMシリーズの弱点を克服し、EUの標準化規格に対応する「USB PD」充電方式採用により、ユーザーの利便向上と廃棄物の削減を目指すというもの。SDGsにも繋がるエコロジカルなシリーズで、「洗練された、長く愛用できるダイビングギアを創る」という《エーオーアイ・ジャパン》の理念を追求するシリーズとなっています。

2025年スポットライト「S5」新登場

挟角スポット光水中ライト「S5(エスファイブ)」税込価格39,600円

挟角スポット光水中ライト「S5(エスファイブ)」税込価格39,600円

2025年4月、RGBlueからSYSTEMシリーズとは異なる水中ライトが発売されました。
照射角が中心5°、周辺15°の挟角スポット光モデル。日本製LEDと特殊工学レンズの採用により色温度5500K、演色性Ra90以上の高い色再現性を実現。ダイビング用ライトとしてだけではなく。その強力な照度と、色再現性によりマクロ生物撮影でも活用可能な水中ライトです。中心照度最大2万ルクスのスポットビーム光は3段階調光が可能です。2種類の点滅モードもあり、水中で仲間の注意を引きたいときなどコミュニケションツールとしても役立ちます。価格もお手頃です!

2025年秋、新星トライカラーが出現!

2025年秋、新星トライカラーが出現!

黄色いLED部分が従来のSYSTEMシリーズ製品より大きくなっています

そしてRGBlueが誕生して12年、水中ライト創りの理想と企業理念を具現化した「トライカラー」が誕生! これまでのユーザーにもやさしく、機能もコンパクト性も細かいところまでとことん考えに考え抜いた久野さんのこだわりがたっぷり伝わってくる新商品なのです。

オーバーホールサービス

メンテナンスも考えて造られたSYSTEMシリーズ

水中ライトは海水という過酷な環境で使用されるため、メンテナンスが必要です。《エーオーアイ・ジャパン》では「より長く、使い続けてほしい」という思想の下、SYSTEMシリーズを創っています。同シリーズでは、モジュールが分かれているので全損になることは少なく、ユーザーに愛され続けているのはここにも理由があるのです。

RGBlueだけのアフターサービス

RGBlue製水中ライトにはアフターサービスとしてアフターサービスやオーバーホールサービスがあります。これは水中ライトのメーカーではとても珍しいこと。実際RGBlueのユーザーにとても評判で、モノを大切に長く愛用し続けるという企業理念が伝わっている素晴らしい例といえます。

新商品ほかお問い合わせ

RGBlue

株式会社 エーオーアイ・ジャパン カスタマーサポート
〒221-0052神奈川県横浜市神奈川区栄町5-1横浜クリエーションスクエア16F
TEL:045-441-0124 【RGBlueストア】
E-mail: shop@aoi-jo.biz 【RGBlueストア専用】

画像提供/エーオーアイ・ジャパン
ライター/後藤ゆかり