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【連載】デジタル一眼を始めよう!
~基本と水中写真の楽しみ方~
第6回 フォーカスモード&被写体検出を使いこなそう!

デジタル一眼、始めよう!

前回の「デジタル一眼をはじめよう!」では、露出モードダイヤルについて取り上げ、写真の3大要素(「F値(絞り値)」「シャッタースピード」「ISO感度」)についてご説明しました。今回は、フォーカスモード(ピントの合わせ方に関するモード)についてお話しします。被写体や状況に合わせてフォーカスモードを使い分けと被写体検出を駆使すると、ピント合わせがスムーズになり、構図や色彩にこだわったり、一瞬のシャッターチャンスを狙ったり…と、写真を撮ることがもっともっと楽しくなります!

※2025年4月の情報です。

1. フォーカスモードってなに?

写真の3大要素

ピント合わせの方法を決めるモードを「フォーカスモード」といいます。大きく分けて「AF(オートフォーカス)」と「MF(マニュアルフォーカス)」があります。AFはカメラが自動でピントを合わせてくれる機能で、MFは撮影者がレンズのピントリングを回して、自分でピントを合わせるモードです。
OM-1シリーズのAFモードはいくつかあり、「S-AF(シングルAF)」「C-AF(コンティニュアスAF)」、ピントを合わせた被写体に自動で追従する「C-AF+TR(トラッキング)」など状況によって使い分けることで、よりしっかり、スムーズにピントを合わせることができます!

①「S-AF(シングルAF)」

シャッターボタンの半押し、またはAF-ONボタンを押すことで、ピント合わせを行います。ピントが合うと、ピピッという音がして、画面に合焦マークとAFターゲットが点灯します。あまり動かないもの(ハエモノ、ウミウシ、水中景観など)を撮影するのに適しています。

※「AF-S」「ワンショットAF」など、メーカーによって名称が異なります。

②「C-AF(コンティニュアスAF)」

シャッターボタンを半押ししている間、またはAF-ONボタンを押している間、被写体との距離を検出しながら、ピントを合わせ続けます。被写体がターゲットエリアから外れると追従を終了します。撮影距離が絶えず変化するもの(動き回る魚など)の撮影に適しています。

※「AF-C」「AIサーボAF」など、メーカーによって名称が異なります。

2. 魚を自動検出&追従!?

実は今、OM-1シリーズのカメラが、魚を自動で検出・追尾してくれる!という噂が…! 今回はその噂の検証します。真相やいかに!?

百聞は一見に如かず!ということで、まずは動画でその性能をご確認ください。

動画の再生が難しい環境の人や「えっ?とういうこと⁉︎」という方もいらっしゃると思いますので、切り出した画像でご説明します。

<設定>
フォーカスモード:「C-AF」
検出エリア:All
検出する被写体:鳥
OMシリーズの「スーパーコンパネ」は、設定が一覧できるので使いやすいですよ。

魚を自動検出&追従!

ナンヨウハギの体全体を自動で検出。薄暗い中で動き回っていますが、しっかり追従します!

魚を自動検出&追従!

なんとノコギリハギの目を検出して追従! ブレないようにシャッタースピードを設定すれば、ピントバッチリのシャープな写真を簡単に撮ることができますね。

魚を自動検出&追従!

しっかり魚を検出&追尾しました! もちろん、全ての魚を検出するわけではないものの、この機能がピント合わせの強い味方になってくれること間違いなしです!

3. まとめ

「鳥検出の設定で、魚が検出できる!」というウワサは本当でした!(魚の種類や撮影環境によって異なります)
フォーカスモードと被写体検出を活用することで、「動く魚になかなかピントを合わせられない…」というお悩みを解消することができますね! 最近のカメラにはたくさんの機能が搭載されています。水中撮影に便利な機能や設定を知っておくと、撮影が楽しさがアップします!

OMデジタルソリューションズ株式会社

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協力/OMデジタルソリューションズ
ライター/斉藤利奈

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