あなたにピッタリのカメラを選んで
水中撮影を楽しもう‼
あなたに合ったカメラ選びのコツ
ダイビング中に見た生物や素晴らしい海中景観を映像に残せる水中撮影。自分が撮りたいと思う写真や動画を撮るためには、まずはカメラ選びから始めよう。どんなものを撮りたいか? 予算はどれくらいなのか?などによって、選ぶ機材は変わってくる。最近はリーズナブルに水中撮影にトライできる機材も増えてきているので、予算を抑えたい人でも無理なく楽しく始められる。
水中撮影を始めるには、何が必要?
海の中で撮影するには、当然のことながら陸上用のデジカメをそのまま持ち込むことはできない。耐水性、耐深性のある「ハウジング」と呼ばれる防水ケースに入れて使う必要がある。またレンズ交換ができるミラーレス一眼やデジタル一眼レフカメラの場合は、レンズに応じたポートを取り付けることになる。ほかにも海の中の生物などの色をきれいに出すためのストロボなども必須アイテムだ。
撮影に使えるカメラは、大きく分けて4種類ある
水中撮影に使えるカメラには、お手軽なコンパクトデジタルカメラ(略してコンデジ)、コンパクトながらレンズ交換もできるミラーレス一眼、プロカメラマンも使っている高画質・高性能なデジイチ(デジタル一眼レフ)、そして小型軽量の撮影機材として注目されているウェアラブルカメラの4種類がある。
それぞれ使い勝手も違い、使いこなしにコツがある。どんなカメラがあなたにはベストか? 撮影機材別に特徴をチェックしてみよう。
ビギナー向け
水中撮影の入門機種としておすすめ
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
多くの人がひとり一台は持っているコンパクトデジタルカメラ。これを水中で使用できるようにハウジング(防水ケース)に入れれば、シャッターを押すだけでキレイな水中写真が撮れる。
他のタイプのデジカメに比べると、シャッターボタンを押してから画像を記録するまでにタイムラグが生じることがあるが、マクロモードを使えば小さな魚などもちゃんと撮影できる。
またハウジングの外側に取り付けられるアクセサリーが豊富なので、一台のコンデジでマンタやイルカなどの大物からマクロ生物まで、さまざまな被写体に対応。
ビギナー〜中級者向け
レンズ交換ができるから、撮影の幅が広がる
ミラーレス一眼(ミニ一眼デジカメ)
コンデジとデジタル一眼レフのいいとこ取りをしたような機能満載のカメラで、コンパクトながら高画質な写真や動画が撮影できる。デジタル一眼レフと違い、名前どおりミラーがないためボディがコンパクトで、ハウジングに入れても扱いやすい大きさなのがうれしい。
コンデジと違い、レンズ交換ができるのが最大のメリット。被写体に合ったレンズ選びをすることで、より美しく迫力ある写真が撮れる。
中級者〜上級者向け
プロカメラマン並みの映像が撮れる
デジタル一眼レフカメラ(デジイチ)
デジイチは、『マリンダイビング』の誌面を飾る写真を撮っているプロカメラマンも使用している撮影機材。多彩な機能をもち、レンズのラインナップも豊富。さまざまな場面で、高画質な写真が撮れる。ただし他のデジカメと比べると大きく、重く、高価なので、ある程度ダイビング経験、水中撮影経験を積んでから購入したほうが、無理なく使いこなせるかもしれない。
ビギナー〜上級者まで
小型軽量ながら、臨場感のある映像が撮れる
ウェアラブルカメラ
水中で動画をメインに撮りたい。しかも重たい機材を持ち込みたくない。そんなわがままに答えてくれる新世代のカメラがウェアラブルカメラだ。ウェアラブルカメラは超小型の動画撮影機材で、小さいながらもフルハイビジョンの高画質撮影ができることから注目を集めている。
ウェアラブルカメラならではのメリットとは?
他のデジカメと違い、ハンズフリーで使うことができるウェアラブルカメラ。ここでは《ミッドランド》から新登場した「XTC280」を例に、ウェアラブルカメラならではのメリットを紹介しよう。
フルハイビジョンの機能を持ちながら、カメラ本体は手のひらサイズ
ウェアラブルカメラを手にして驚くのは、まずはその小ささ。手のひらに乗るほどのサイズなのに、フルハイビジョン撮影ができる高性能なスペック。またワンタッチで録画/停止ができるので、「ダイビング中に急にマンタが登場した!」などというときも、とっさに撮影を開始できる。
マスクのストラップに取り付ければ、ハンズフリーで撮影OK!
カメラをいろいろなところに取り付けられるのが、ウェアラブルカメラの最大の特長。ダイビング中ならマスクのストラップに取り付けて使用することが可能で、ハンズフリーな状態でダイバー目線の動画が撮れる。ダイビングの臨場感、楽しさを伝える映像を撮りたいなら、ウェアラブルカメラが断然オススメなのだ。