ハンマーリバー、マンタにモブラ 怒濤の大物ラッシュの海
コスタリカ・ココ島
次から次へと泳いでくるハンマーヘッドに大興奮!!
中米・コスタリカ本土から南西へ約550㎞。東太平洋上に浮かぶ絶海の孤島・ココ島には、ハンマーヘッドシャークの大群が続々と登場する“ハンマーリバー”を見るために、多くのダイバーが訪れる。ダイブクルーズでしか潜りに行けないこの島へたどり着くには片道30〜35時間かかるが、遠く長い船旅の苦労も吹き飛ぶ“究極の大物天国”が楽しめる!
ココ島の海にはハンマーをはじめ、大物が続々登場
ココ島の一番の見どころは、ハンマーリバー。数百匹のハンマーヘッドシャークが視界一面を埋め尽くすように泳ぐ様子は、ダイバーなら一度は見たいシーン。さらにガラパゴスシャーク、マンタ、モブラ、キハダマグロの群れも見られ、ジンベエやカジキ、イルカが登場することも珍しくない。またナイトダイビングではホワイトチップの捕食シーンが見られ、ときにはホワイトチップを狙ってタイガーシャークがやって来ることも。口先が真っ赤なレッドリップド・バットフィッシュのようなユニークなマクロ生物も見られる。さらにスポットへの移動中には、海面を跳びはねるイルカの群れや、ザトウクジラのパフォーマンスが見られることもある。まさに大物三昧の海だ。
人気のココ島のダイブクルーズは、早めの予約が欠かせない
ココ島の旅は、クルーズ選びから始めよう
太平洋上に浮かぶココ島はデイトリップで潜りに行くことはできないため、ダイブクルーズに乗船することになる。現在ココ島へのダイブクルーズは、「オケアノス・アグレッサー号」、「ウィンドダンサー号」、「シーハンター号」、「アンダーシーハンター号」、「アルゴ号」の5艇が運航されているが、どの船もとても人気が高く、なかなか予約が取れないのが現状。ココ島へのツアーに強い旅行会社に早めに申し込みをして、スケジュールを押さえることが大事だ。
《クラブアズール》ではこの5艇すべてを取り扱っていて、チャータークルーズも催行している。日本人ダイバー向けのチャータークルーズなら、初めてのココ島という人でも安心!!
クルーズ中はすべてオールインクルーシブ
ココ島へのダイブクルーズは、料金に宿泊、食事、ドリンク、そしてダイビングなどがすべて含まれたオールインクルーシブのスタイル。現地ではお財布いらずで潜りまくれる。宿泊するキャビンはホテル並みの快適さで、眠っているうちにダイビングスポットへ移動できるのがうれしい。
またフォト派ダイバーが多く乗船するココ島のクルーズでは、アフターダイブには今日撮った写真や動画の上映会を行なったりして、同上したゲストと一緒に楽しむことができる。
世界屈指の海・ココ島のダイビングスポット
アルシオーネ Alcyone
数百匹のハンマーヘッドの大群がやって来る、ココ島の№1スポット。ほかにもホワイトチップ、マンタ、モブラ、マダラトビエイなど大物続出! 運がよければイルカ、カジキが出現することも。ハンドウイルカがギンガメアジを捕食するシーンの目撃談も聞かれる。
ダーティロック Dirty Rock
大海原で魚たちが拠りどころとする大きな隠れ根。根を一周する間にカスミアジの群れ、ロウニンアジの群れが行き交う。モブラやギンガメアジの群れも常連。水底や壁沿いでハンマー待ちをしていると、次から次へと沸いてくるようにハンマーが出現する。
プンタマリア Punta Maria
ココ島の西に位置するスポットで、メインの根のトップは水深25m前後。ここにもハンマーヘッドシャークのクリーニングステーションがあり、ハンマーがよく姿を見せる。ガラパゴスシャーク、カスミアジ、ネムリブカやマダラエイなどとの遭遇も期待できる。
ドスアミーゴ Dos Amigos
水深20mからはじまり、30mまで続いている大きなアーチがあり、たくさんの生物が周辺にすみついている。ロブスター、フエダイ、ウミガメ、ギンガメアジなどが見られる。またハンマーヘッドの目撃談も、よく聞かれる。
マヌエリータ Manuelita
ココ島の北に位置し、外洋サイドのなだらかな斜面がハンマーのクリーニングステーションになっている。またこのスポットではナイトダイブで何百匹を越えるネムリブカの捕食シーンが見られて、超エキサイティング。
サブマージドロック Submerged Rock
ココ島の南に位置するスポットで、水深15mに大きなアーチがある。周囲にはカラフルな魚たちがグッチャリと群れている。大きな根にはホワイトチップのおなかが大きなメスや、かわいらしい赤ちゃんがいる。
ココ島・トラベルインフォメーション
国名 | コスタリカ共和国 |
ビザ・パスポート | 90 日以内の滞在ならビザは不要。パスポートの残存は6 カ月以上必要。米国を経由する場合、「電子渡航認証システム(ESTA=エスタ)」の取得が必要 |
時差 | 日本よりマイナス15 時間 |
言語 | 公用語はスペイン語。観光客の多いホテルなどでは英語が通じる。ダイブクルーズのクルーは英語が堪能 |
気候 | 5〜11 月が雨季、12〜4月が乾季。雨季は海上が揺れる日も多いが、魚影が濃く大物狙いに最高の時期。乾季は天気も透明度も良く、船酔いが心配な方にもおすすめ |
通貨 | コスタリカコロン(CRC)。クルーズ内ではUSドル使用可能 |
チップ | ベットメークやポーターは1USドル、クルーズは最終日に200〜250USドルを目安に |
電圧 | クルーズは110V。プラグも日本と同じものを利用できる |