楽園モルディブ2014
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モルディブ | MD編集おすすめ!ダイバーズリゾート
『マリンダイビング』の取材には宿泊がつきもの。そんな取材先で宿泊したリゾートをダイバー目線でエリアごとにご紹介します!
アンサナ・イフルAngsana Ihuru
真ん丸の島と、それを縁どる美しいサンゴ礁。南の島らしさをすべて持ち合わせた理想的な島がこのイフル島。世界的なブランドリゾート「バンヤンツリー」の妹分に当たるファッショナブルでラグジュアリーな「アンサナ」ブランドのリゾートだ。2012年夏の改装で、客室にリビングが増築されてさらにゴージャスに。レストランでは斬新な創作料理を採り入れたインターナショナル料理が味わえ(時々巻きずしなど和食も出る)、ビーチ上のバーからは眺めも抜群。何よりもハウスリーフが抜群で、ダイバーにはたまらない。隣の姉妹リゾート《バンヤンツリー・モルディブ・ヴァビンファル》と気軽に行き来できるのも魅力だ。空港からスピードボートで約20分。
外観は自然に溶け込むようなナチュラルさながらも、一歩足を踏み入れると斬新なインテリアや配色を施された客室内。心地よいアロマの香りで出迎えられ、別世界に訪れたことを実感させられる。2012年にリビングスペースが加わり、従来より面積が2割広くなった
1棟独立型の客室はビーチフロントヴィラとビーチフロントジェットプールヴィラの2種で合計45室。部屋の奥に半屋外のバスルームがあり、後者のタイプの客室には「ジェットプール」と呼ばれるジャクジーが付いている
世界のリゾートスパの間で名を知られる「アンサナ・スパ」もリゾートにはある。こちらも斬新なカラーリングのファブリックを使った、でもオープンエアのナチュラルな造りで、とっておきの癒しのひとときを提供してくれる
ここがオススメポイント!
《アンサナ・イフル》といえば、やっぱりハウスリーフ。スノーケリングだけでも十分楽しめるが、バディ単位でのセルフダイビングもかなり充実。サンゴに魚群、さらに桟橋を背にして右沖には1999年に沈めた「ランナマーリ」号の沈船と、バラエティ豊かな海中シーンが楽しめる。ウミガメとの遭遇率も高く、フォト派には特にたまらない。
また、モルディブでも早くからサンゴの再生活動が行なわれていて、移植により再生したサンゴが元気に群生しているのも見もの。
ココ・ボドゥヒティ・モルディブCoco Bodu Hithi Maldives
ナチュラルとエコロジーをコンセプトにしたハイクラスのブランドリゾート「ココ・コレクション」の中でも空港からスピードボートで約40分と近い人気リゾート。島一周約25分とこぢんまりした島の周りには美しいラグーンが広がり、ハウスリーフでのスノーケリングもダイビングも極上。すぐそばには乾季に遭遇率が高くなるマンタスポット「ボドゥヒティティラ」もある。
何よりもゴキゲンなのは、オシャレなリゾート施設や客室と、おいしい料理にワインやシャンパン。特にレストランの数が多く、和食が食べられる「月」もある。
夜はLEDライトが色を奏でるインフィニティプール。そばにはメインレストラン「エア」とカクテルバー「ラティテュード」があり、パノラミックな眺めに加え、夜はロマンティックなナイトライフを楽しめる
ビーチヴィラ「アイランドヴィラ」は広々とした客室にベッドルームスペースとバススペースがあるのが特徴。アウトドアにはテラス、そしてその先にはターコイズブルーのラグーンが待っている!
海とプールの眺めが抜群のメインレストラン「エア」では、朝昼晩ともに、おいしいと評判の多国籍料理がズラリと並ぶビュッフェが楽しめる。また、アラカルト料理もあるのでお好みで選んでお食事を!
ここがオススメポイント!
ダイビングに出かける日にはNGではあるが、メインレストラン「エア」では朝からシャンパンがサービスされることも。シャンパン好きな筆者にはたまらないわけで、この日ばかりはダイビングを休むことも辞さない(というのはウソだけれど)。※2013年春取材時。
ちなみに、もうひとつのレストラン「アクア」のすぐ沖はドロップオフがあり、魚影も濃く、ハウスリーフダイビングには最高。中層をマダラトビエイが編隊を成して颯爽と泳ぎ去っていくこともあるし、ハナヒゲウツボが見つかることも!
コンスタンス・ハラヴェリ・モルディブConstance Halaveli Maldives
マーレから水上飛行機に乗って約25分、アリ環礁北部に浮かぶハラヴェリは、徒歩一周約10分足らずの小さな島に広大なラグーンを持つ美しい島。ラグーンには島よりも長いデッキウォークと水上コテージが並び、最もスタンダードなのがサンデッキにプライベートプールを持つここ水上ヴィラという、5ツ星の超ラグジュアリーなリゾートだ。次に紹介するムーフシとともに、水上飛行機に乗るマーレ空港のラウンジも特別にしつらえられていて、リゾートINする前から気分は上々に。
毎朝数種類の生ジュースや焼きたてのパン他、さまざまなメニューを出してくれるメインレストラン「ジャハズ」、水上にあるサンセットがゴキゲンなレストラン&バー「ジン」に、ワインやチーズを取りそろえたワインセラーなど、食の魅力もたっぷり。近くにはダイバー垂涎の「フィッシュヘッド」をはじめ人気スポットがズラリ。日本人スタッフもいるので、初めての方でも安心!
メインレストランのすぐそばにある広々としたスイミングプール。その先にサラサラのホワイトビーチがあり、ビーチでもプールでもたっぷり遊べてお子さまも大喜び。もちろんパラソル付きのビーチベッドでのんびり過ごすのもOKだ
水上ヴィラはベッドルームにリビングスペースを加えたエリアと、同じぐらいの広さのバスルーム(大きなウォークインクロゼットーが2つある)、それにプール付きのサンデッキから成る。キングサイズのベッドが快適
メインレストラン《ジャハズ》。サンドカーペットに高い天井からは色とりどりの宝石のようなライトが下がり、とてもゴージャス。朝昼晩のビュッフェがオススメで、料理の品数が多い。週に1〜2度、モルディブでは珍しい豚肉も出る
ここがオススメポイント!
ビーチヴィラのほうがお値段が高いというリゾートで、予約しやすいのは水上ヴィラ。なんという贅沢! サンデッキにプールといっても、日中は潜っているダイバーとしてはどう使うんだろう?と不思議に思っていたが……。ダイビングから帰ってプールに浸かりながら(バスルームには海が見える位置にバスタブもあるのだが)ビールやワインを1杯、また、プールに浸かりながら満天に広がる星をウオッチングと、水と自然好きにはたまらない場所であることを実感。なお、ビーチヴィラの前はハウスリーフのサンゴもキレイで、スノーケリングでウミガメやサメに会えることも!
コンスタンス・ムーフシ・モルディブConstance Moofushi Maldives
2010年、アリ環礁西側の中ほどにオープンしたコンスタンスブランドのNEWリゾート。ダイビングなどは別として、宿泊、食事、ワインやビールなどの飲み物(別料金のものもあり)、いくつかのオプショナルツアーがすべて料金に含まれた“オールインクルーシブ”で、スプマンテ(イタリア製のスパークリングワイン)なども料金内。超ゴキゲンである。
だが、この島の魅力はそれだけじゃない。島を取り巻く広大なラグーン、島の北から西に延びる真っ白なホワイトビーチや砂洲、ハウスリーフのサンゴ礁は、モルディブでも随一の美しさ。乾季はマンタスポットもすぐそばにあるので、ダイバーの皆さんにも超オススメだ。
島の北側に並ぶ1棟独立型のビーチヴィラの前にはこんなに広くてキレイなホワイトビーチが広がっている。特に島の西側のほうはサンゴがきれいなエリアなので、3点セットを持って部屋を出ればすぐに極上の海!
このリゾートのチェストやワードローブ・ロッカーは上品なスーツケース、トランクのような造りになっていて(かのLV社の巨大トランクに似ている)、とってもユニーク。写真はミニバー。ウェルカムフルーツもゴキゲンだ
メインレストランはその名も「マンタ」。天井の高いオープンエアのダイニングのほかに、海辺にはデッキやオン・ザ・サンドのテーブルセットもあり、お好みの場所を選べる。ここではビュッフェスタイルで、オープンキッチンもある
ここがオススメポイント!
オールインクルーシブのリゾートということでもうれしいのに、ゲストのお好みの料理や飲み物をスタッフがしっかり覚えてくれるのもうれしいところ。フランス人のソムリエは筆者の大好物のスプマンテの銘柄まで覚えていてくれて、2度目に行ったときも同じものを出してくれた。また、料理はインターナショナルなのだが、モルディブ人のポピュラーな朝食で、筆者後藤の大好物でもあるマスフニ(ツナとココナッツ、玉ねぎ、チリを和えたもの)とロシ(クレープみたいなもの)を注文したら裏から出してくれた。いろいろと融通が利くのも、このリゾートの素敵な点なのだ。
フォーシーズンズ・リゾート・モルディブ・アット・クダフラFour Seasons Resort Maldives at Kuda Huraa
モルディブでいち早くラグジュアリーな施設をつくり、5ツ星の名を欲しいままにしてきた、世界でも名高い「フォーシーズンズ」ブランドのリゾートホテル。空港から瀟洒なスピードボートでわずか50分余り、一周徒歩で約10分の小さな島だが、島の東側に延びる水上コテージ群、沖に浮かぶ「アイランド・スパ」など、規模は大きい。
メインレストラン「カフェ・フラ」の目の前にはラグーンにつながるデザインのインフィニティプールが広がり、プールサイドでくつろいでいると、折をみてスタッフがスイーツやドリンクを配ってくれる(無料)。
すぐ近くにはモルディブきっての人気スポット「H.P.リーフ」や「ランカンリーフ」などがズラリ。夢のダイビング&リゾートライフを実現させてくれる。
水上コテージは「サンセット」「サンライズ」とスイートタイプの3タイプ。長いボードデッキの途中には木陰がやさしいオアシスも。移動はレセプションに依頼すればバギーがお出迎え。すべてにおいて贅沢だ
ビーチバンガローも「サンセット」と「サンライズ」があって、特にプール付きのタイプが超オススメ。夜、デッキの先にあるプールに浸かりながら見上げる満天の星は格別だ。室内は天蓋付きのキングサイズのベッドがお洒落。奥のバスルームも広々していてセレブ気分たっぷり
次に紹介するランダーギラーヴァルでも同様だが、ここではサンゴの移植活動が盛ん。こうしたケージのオーナーになれば、サンゴが育っていく様子をずっとレポートしてくれるサービスも。ハウスリーフには移植とはわからないぐらい育ったサンゴもいっぱい!
ここがオススメポイント!
メインレストランの「カフェ・フラ」は、朝はビュッフェスタイルで和食もある豪華さだが、昼、夜はアラカルトが主流(夜はテーマビュッフェが開かれる日も)。特に感動したのがハンバーガー。ランチタイムにお願いしたのだが、ジューシーな肉汁が味わえる分厚いパテは、一度食べたら病みつきに。ボリュームたっぷりではあるが、ぺろりと平らげることができる。
また、クダフラではもうひとつ、絶対に食べたいものがある。島の最北端、水上コテージへ行く基点となる場所にある「リーフ・クラブ」のイタリア料理。庭にピザ釜があり、薄くてパリッとした本格的なピザが食べられる。注文してから焼き始めるので少々時間はかかるけれど、周りの景色を楽しんでいるうちにあっという間に焼き上がる。ぜひどうぞ。
フォーシーズンズ・リゾート・モルディブ・アット・ランダーギラーヴァルFour Seasons Resort Maldives at Landaa Giraavaru
モルディブで2つ目となる「フォーシーズンズ」ブランドの5ツ星リゾート。バア環礁の北部、長さ2㌔余りある大きな島で、島の中はリゾート建築時にできるだけ手を入れなかったという原生林が残され(ゆえに蚊よけのために毎夕、党内にアロマ入りのお香がたかれる)、周囲には広大なラグーンが広がっている。特に島の西側には引き潮になるとその姿を現す美しい砂洲もあり、超ゴージャスだ。
ダイバーにとって見逃せないのは、ぐるぐるマンタでおなじみの「ハニファルベイ」に近いこと。ほかにもビッグスポットがそろい、大物&魚群三昧ができるはず。
客室は水上とビーチヴィラがあるが、いくつかの水上ヴィラを除けばいずれもプール付き。ビーチヴィラは門の先に客室棟があるという庭付きの隠れ家で、2人で使うには広すぎると感じるかも(滞在中に豪華さに慣れるのだが)。
なお、クダフラからランダーギラーヴァルへ豪華カタマラン「フォーシーズンズ・エクスプローラー」号で、短期のダイブクルーズもしつつ、2島滞在という夢のようなプランもオススメだ。
海の見えるプールはレセプションやメインレストラン「カフェ・ランダー」にある。客室のプールもいいけれど、真剣に泳ぎたい人に人気。プールの中にはバーもあって、トロピカルドリンクを飲みながらくつろげる
プール付きビーチバンガロー(もっとプールやスペースの広いプール付きヴィラというカテゴリーもある)。サンゴ石を積み上げたモルディブの伝統的な建築様式に、室内はモダンなデザインのインテリア。プールサイドのデイベッドや海辺の東屋などに、ワクワクしっぱなし
島の奥にある「スパ&アーユルヴェディックリトリート」では、インド伝来のアーユルヴェーダ医学の施文的な施術が受けられる。オーガニックな製品を使っていて、体の内側や心から癒されるメニューがズラリ。メニューによっては客室でも受けられるのもうれしい
ここがオススメポイント!
取材中毎日のように通ってしまったのが(客室も近かったため)、イタリアンレストラン「ブルー」。一番上の写真のような真っ白な砂洲と美しいプールに囲まれた、白い建物、白とブルーに統一されたインテリアが何ともオシャレなのだが、料理もとにかくおいしい! クダフラでもそうだったが、焼きたてのピザは絶品で、メニューもいくつかあるので、毎日違うものを注文するのも手。
とはいえ、メインレストラン「カフェ・ランダー」の朝ビュッフェや夜のテーマビュッフェ、アラカルトレストランのアラブ料理なども捨てがたいわけだが……。