人気サービス《ドルフィンウェーブ》のゲスト6組7名さまに聞きました!
伊豆の人気どころ 富戸の海の魅力
伊豆半島で好きなダイビングエリアを読者に投票してもらう企画を行なうたびに、いつもトップクラスにランキングされる人気どころが富戸。東伊豆の伊東市の中ほどに位置する港町ですが、なぜダイバーに人気なのでしょう? ビーチエントリーはもちろんボートダイビングも楽しめ、生物も豊富。初心者からベテランまで納得のエリアを現地の人気サービス《ドルフィンウェーブ》のゲスト6組7名さまにその魅力を伺いました。
ズバリ、富戸の魅力を教えて
透明度が良く。クマノミは越冬してもはや普通種になっています
都心から比較的近くにある海の中で生物の多様さと透明度(特に冬)が魅力的だと思います。
(MASAYUKI.K 5年 280本)
「ヨコバマ」で潮が満ちているときだけ入れる“富戸ホール”
Movie by Mrs. & Mr. Tanaka
普段市場に並んでいるお魚たちの生活が見られる。マクロもワイドも写真も動画も見どころ満載な豊かな海。時々マンボウ、キアンコウ等、レアな生き物にも出逢える。四季折々の生き物が見られるので一年中飽きずに潜れる。
(田中さんご夫婦 夫:10年55本 妻:6年62本)
レンテンヤッコなど季節来遊魚も多数見られる
四季折々、砂地、岩場、ボートといろいろなロケーションで多様な生物を見ることができること。
(Pochi 5年 244本)
アオリイカの季節は驚きと感動のシーンが目の前で繰り広げられる
Movie by Makoto Masaki
富戸の海はマクロからワイドまで魅力がいっぱい★
またボートポイントも複数ありポイントによって全く違う海が楽しめます。
(間崎 誠さん 4年 312本)
ハナゴンベも南の海から幼魚のステージでやってきます
「ヨコバマ」はスロープにある手すりにつかまってゆっくりエントリーでき、嬉しい。海の中にはもちろんかわいいお魚、1日楽しめる言うことなしの定番スポット。温泉丸からの見渡す限りのオーシャンビューも最高!
(間崎美鈴さん 8年 406本)
知ってました? 伊豆でもコブダイに会えるんです。「ヨコバマ」にて
ボートもビーチも、大物もマクロも、経験者から初心者まで、一年中楽しめること。ホーム。
(松間勇介さん 6年 758本)
好きなダイビングスポットを教えて
「ヨコバマ」の砂地エリア
砂地のアイドル、ヒレナガネジリンボウ
Movie by Makoto Masaki
富戸といえば、伊豆半島というより日本を代表するビーチスポット「ヨコバマ」が大人気です。砂地が広がるエリア、岩場と岩礁の広がりとスロープ、テトラポッド、富戸ホールなどがあり、1つのダイビングスポットといえないぐらいコース取りがいろいろできます。
「『ヨコバマ』の砂地エリア」を推してくれたのは、間崎誠さんです。
「ヨコバマ」ではネコザメが岩場に隠れていることも♪
Movie by Makoto Masaki
ビーチなら「ヨコバマ」の“テトラポッド”
ボートなら「ピラミッド」
テトラポッド周辺の魚影の濃さはエキサイティングもの
Movie by Mrs. & Mr. Tanaka
「ヨコバマ」で見逃せないのがエントリースロープを下りて左手に進むとある堤防近くのテトラポッドエリアです。水深が最大でも10mぐらいなのに季節によってさまざまな魚たちが群れています。その群れの大きさもハンパじゃなく、動画を撮るには最高です。
ゲストの田中さんご夫妻も「ビーチなら『テトラポッド』」とイチオシです。
ちなみに田中さんご夫妻は「ボートなら『ピラミッド』」とのこと。「ピラミッド」については下記をご覧ください。
「ヨコバマ」
「ヨコバマ」のクマノミたちは人気者♪
富戸にはビーチスポット、ボートスポットと10を超えるダイビングスポットがあります。
「甲乙つけがたくて……。強いて挙げるなら『ヨコバマ』」とおっしゃるのはPochiさん。「ヨコバマ」で撮影したクマノミの写真を提供してくれました♪
「脇の浜」
かわいいカエルアンコウの仲間も「脇浜」ではいろいろな種類が見つかる! 写真はたぶんイロカエルアンコウ
富戸の2大ビーチスポットのひとつ「脇の浜」も忘れちゃなりません。
沖に向かって徐々に水深が落ちていく砂地に大小の根が点在していて、魚たちの恰好の魚礁になっています。ウミガメが時々姿を現すこともあるのでうかうかしていられません。
「『脇の浜』でウミウシ探し」が好きとおっしゃるのは間崎美鈴さん。今回お送りいただいたのはカエルアンコウの仲間ですが、ウミウシもいろいろな種類が多数見つかっていますので、ウミウシ好きにはたまらないんです。
「ピラミッド」
大物や魚群も多い「ピラミッド」ですが、オオモンカエルアンコウなど人気の生きものも
ボートスポットの中でも大人気なのが「ピラミッド」。
富戸港の沖、水深約25~30mぐらいの砂地に組まれたブロック魚礁ですが、その形から「ピラミッド」と呼ばれています。東京から一番近い水中ピラミッドというわけです。魚礁にソフトコーラルがびっしりついていて、キンギョハナダイやカゴカキダイの群れが周囲に。イシモチ類の群れを狙ってカンパチ、ワラサなどの大型回遊魚が回って来たり、ドチザメが姿を現すことも。
「冬の『ピラミッド』が好き」とおっしゃるのはMASAYUKI.Kさん。
冬の期間限定スポットの「ピラミッド」「レイポイント」ですが、2022年も臨時開放日が発表になっています。7月23日(土)、24日(日)、8月20日(土)、21日(日)、9月10日(土)、11日(日)ですので、お見逃しなく!
「レイポイント」
「レイポイント」に登場したトビエイ
ボートスポット「レイポイント」も大人気です。冬の限定スポットで、その名のとおり、エイの仲間、しかも大型のマダラエイやヒラタエイなどが見つかるほか、カスザメ、ネコザメなどのサメの仲間も遭遇率が高いのです。ウミガメも遭遇率は高いです。
松間勇介さんのイチオシスポットでもあります。
こちらも上記の「ピラミッド」と同じ日に臨時開放されますので、Let’s Dive!!です。
ダイビング設備がますます充実! 富戸
伊東市漁業協同組合富戸支所(通称、富戸漁協)が運営している富戸ダイビングサービス。キレイな施設にはオープンエアのラウンジ、女性も安心♪のきれいなトイレ、シャワー、更衣室などがそろっています
富戸名物「温泉丸」。漁船を利用した湯舟の右側はスーツのまま入れるダイバー仕様。海を眺めながらのんびり体をあたためられます
富戸のダイビングで忘れちゃならないのが《富戸ダイビングサービス》の存在。「温泉丸」をはじめ、ダイバー思いの設備がそろっていて、2020年にリニューアルした更衣室やシャワー、トイレなどの広くてキレイなこと! 女性用のシャワールームの横には鏡がふんだんに設置されたメイクルームも完備されているほど。
また、「ヨコバマ」エリアのトイレもキレイになって利用しやすくなっています。こちらにもオープンエアのラウンジがあるので、昼食をとったり休憩するのにも便利です。
何よりもエントリー、エグジットが別々に使えるスロープや、海底に貼られたガイドラインなど、安全にも人力しているダイビングサービスなのです。
ドルフィンウェーブのココが好き!
かゆいところまで手が届くサービス精神旺盛さとプロのガイド力をすべて身につけたスタッフ陣
今回、コメントをいただいたのは、富戸と神子元島を専門に潜り続けて30年余りの老舗ダイビングショップ《ドルフィンウェーブ》。ビギナーでもブランクダイバーからベテランダイバー楽しく潜れて当たり前、「海の中に定説はない!」をモットーにゲストを案内しています。
ゲストの方にもその魅力を教えてもらいました。
◎MASAYUKI.K
「いろいろあるのですが、スタッフの皆さんの人柄が良くお店全体としての雰囲気が落ち着く点が一番です」
◎松間勇介さん
「細かな所まで気配りが行き届いていて、安全がキチンと確保されていると安心できる所と、とにかく楽しませようと一生懸命で、期待を裏切らない」
◎間崎 誠さん
「個々のニーズに合わせてガイドしていただき、最高の休日にしていただいてます。何より社長はじめガイド陣の笑顔が最高です」
◎間崎美鈴さん
「人気ショップさんなのですがいつも一人一人に目を配ってくれ、1人参加で寂しい思いをしたことがないのが素敵ポイントです! 初心者からちょっと冒険したくなって神子元や遠征などしたい時も対応していただけ心強い」
◎田中さんご夫婦
「ウエット&ドライスーツを含めフルレンタル無料なのでとてもリーズナブル。スタッフ全員がとても優しくて初めての時から緊張せずに安心して潜ることができた。一度ドルフィンウェーブさんにお世話になったら他のショップには浮気できない(笑)」
◎Pochi
「その時の富戸の魅力を最大限に伝えてくださるガイディングと、私たちの見たいというリクエストの応えてくださること。何よりもそれをしてくださるスタッフの心細やかな対応」
富戸ダイビング基本情報
ダイビングスタイル
多くのダイバーが日帰りで一日2~3ダイブを実施。《ドルフィンウェーブ》のようにダイビングサービスに宿泊施設を備えているところも多く、前泊、後泊するダイバーも少なくありません。
ダイビングスポットはビーチスポットが2カ所、ボートスポットが数カ所あり(期間限定スポットもあります)、ビーチ、ボートともに楽しめます。
ダイビングスケジュール
朝8:30~9:00頃にダイビングショップに集合して、車等で富戸港へ。
セッティングが修了したら1ダイブ、1時間ぐらい水面休息をして2ダイブ目へ。3ダイブする方や、1本目と2本目の間にランチを挟みたい方は、昼食は持参することもできますし、お弁当を手配してもらうことも可能です。
ダイバーは全員、いとう漁業協同組合直営の《富戸ダイビングサービス》を利用することになり(利用するダイビングショップが手続きをしますので、ゲストはトイレや温泉丸、テラスなどを利用するだけ。ご安心ください)、その営業時間は8:30~17:00ですが、5月16日~9月14日の最終エグジットが16:30、9月15日~5月15日は最終エントリーが14:20、最終エグジットが15:00となっています。
アクセス
集合場所は各ダイビングショップになる場合が多いので、まずはそちらへ。富戸港へはショップの車等で出かけます。《ドルフィンウェーブ》から港へは約3分です。
◎車で
熱海方面へ向かい、国道135号を南下します。熱海から約40分です。
◎電車で
伊豆急行線の城ヶ崎海岸駅(ショップによっては富戸駅)下車。時間帯によってはダイビングショップの送迎があります。
シーズナリティ
海の中も四季折々の見どころがダイバーを迎えてくれます。
ならいの風(北風)に弱いといわれますが、湾状になっているので、北風がよく吹く冬でもよほどのことがない限りクローズになることはありません。
水温は1~3月が14~16℃、4~6月が16~18℃、7~9月が18~24℃(水面は30℃近くなることも)、10~12月が18~24℃ですが、日によって異なりますので、直前にチェックしてスーツ類を持参するといいですね。
また、7月頃から季節来遊魚も見られるようになりますので、要チェックです!