フォト派垂涎の海 八幡野&屋久島
フォト派が通い詰める2大エリアの魅力を八幡野は《ダイビングショップ海好き》福田航平さん、屋久島は《屋久島ダイビング潜り屋》清水大地さんに教えてもらいました!
エビ・カニ系から回遊魚まで生物ウオッチングが楽しい!
八幡野
どんな海?
春夏秋冬異なった顏を見せ、毎日潜っても飽きのこない海
東伊豆随一の景勝地である城ケ崎海岸の南端に位置する八幡野。静かな港だが休日には多くのダイバーが集い、にぎやかになる人気のエリアだ。
そんな八幡野のおすすめ海中シーンは?
「春はアオリイカの産卵、夏はカラフルな季節来遊魚の出現、秋は迫力満点の回遊魚、冬はサメやエイなどの大物が見ものです!! 何度潜っても全く飽きない八幡野の海。ぜひ遊びに来てください」と《ダイビングショップ海好き》の福田航平さん。2015年は春夏秋冬、八幡野の海を楽しみに行こう!
フォト派に人気の被写体は?
バルスイバラモエビ
冬場はバルスイバラモエビが人気です。黄色のイソギンチャクに生息する紅白模様のカクレエビで、幻想的な姿に皆魅了されています。
ほかにも黒潮に運ばれてやってくるカラフルな季節来遊魚をはじめ、イソギンチャクやソフトコーラルに生息する甲殻類がフォト派ダイバーに人気です。冬場はダンゴウオも出現します。
八幡野ダイビングスポット
ビーチ
ゴロタや根で構成されており、続々とマクロ生物が見つかるスーパービーチスポット。カエルアンコウやクマノミ、ハナタツ、浅場には体長1〜2cmのダンゴウオも。赤や緑とカラーバリエーションも豊富。
サザエ根
水深12〜25mにかけて傾斜しているゴロタに大きな根があり、根にはマクロ生物が潜んでいる。根のトップにはキンギョハナダイが群れいるなど魚影も濃い!
青根
砂地にある大きな根を中心に潜る。マツカサウオやベニイザリウオなどの岩礁の生物、エイやヒラメなどの砂地にすむ魚などが見られる。初夏にはアオリイカの産卵も見られて人気。
カニの爪
陸地から続く大きな根が水深15mくらいまで続き、根の周りには大き目のゴロタが広がるスポット。水深20m付近にはムチヤギやトサカなどのソフトコーラルが人気。
ダイビングスタイル
施設前はすぐ海!
ビーチにボートに楽しめる
八幡野のダイビングスタイルは2ボート、2ビーチ、もしくは1ビーチ+1ボートと好みに応じて潜ることが可能!
ビーチスポットは八幡野港のすぐ前で、エントリー口にはスロープが設けられている。ビギナーやフォト派がカメラ片手にエントリーするときも安心だ。
ボートスポットへは港から漁船に乗りスポットへ向かう。1ダイブごとに港に戻ってこれるのでゆっくりと休憩できる。
アクセス
車
真鶴道路から熱海ビーチラインを経由して国道135号を南下。伊豆高原を過ぎ、左手にあるセブンイレブンの次の信号を左折して港へ向かう。
電車
最寄り駅は伊豆高原駅。東京からは特急伊豆踊り子号を利用すると、乗り換えなしで便利。JR熱海駅からはJR伊東線(伊豆急行直通)に乗り換え、伊豆高原へ。
縄文杉の森が育む生命溢れる海
屋久島
どんな海?
世界遺産屋久島の森からの
豊富な栄養が流れ込む海
標高1,300m、樹齢2,600年以上もの最大の屋久杉“縄文杉”が有名な屋久島。年間約1万人以上もの観光客がこの風景を求め、訪れているとのこと。屋久島の豊かな森が育む、生物豊かな海は生命躍る、素晴らしい世界だ。
屋久島をガイドする《屋久島ダイビング 潜り屋》清水大地さんのおすすめ海中シーンは?
「世界遺産屋久島からの豊富な栄養が流れ込み、黒潮の影響を受ける屋久海。流れの中で生きるナポレオンやロウニンアジなどの大物。カスミアジ、イソマグロ、ムレハタタテダイの群れ。深場、浅場で飽きることないマクロ生物や、口内保育や産卵などの生態観察。屋久島は、すべてのフォト派ダイバーに楽しんでいただける多様なダイビングスポットで溢れています。」
フォト派に人気の被写体は?
ハナダイやハゼが人気!
深場ではベニハナダイやアケボノハゼなど艶やかな被写体がいます。少し深度を上げるとクダゴンベやピグミーシーホースなどの人気の被写体も。さらに浅場に戻れば、各種ウミウシや写真のイザヨイベンケイハゼ、ジョーフィッシュなど、ダイビング中に飽きることなく撮影を楽しんでいただけるスポットであふれています。
屋久島ダイビングスポット
永田灯台
屋久島随一の大物スポット。当たり外れはありますが、当たった時の海の凄さは世界に誇れるポイントです。流れの中でカスミアジやイソマグロ、ロウニンアジ等の大物を狙っていきます。
永田ヨスジ漁礁
アカウミガメの産卵シーズンにはほぼ100%の確率で産卵後のアカウミガメに出会うことができます。
一湊ゼロ戦
ゼロ戦を守る3匹のアザハタをメインとして、そのゼロ戦につく小物達もたくさん! ワイド、マクロとじっくり撮影できる屋久島随一のフォトスポットです。
一湊横瀬
屋久島北部の大物ポイント。流れが掛かることもありますが、その流れの中で、ムレハタタテダイやキンギョハナダイの華麗な舞など美しい水中シーンを楽しむことができます。
ダイビングスタイル
施設前はすぐ海!
ビーチにボートに楽しめる
屋久島のダイビングスタイルは2ボート、もしくは2ビーチさらにはドリフトダイブ、早朝、ナイトなどのオプションダイビングも可能。「永田灯台」はときに潮の流れも速いドリフトスポット。経験本数50本以上のダイバーのみ対象。また安全上フロートは必携。
また口永良部島、湯瀬、トカラ列島への遠征ツアーもあり。希望の方はあらかじめお問い合わせを。
アクセス
飛行機
屋久島へはまず、日本各地から伊丹、福岡、鹿児島空港へ。伊丹・福岡から毎日1往復便、鹿児島からは1日5往復便運航されている。
船
鹿児島港から船でアクセスする方法もあり。「高速船ジェットフォイルトッピー」を利用し直通で約1時間45分〜2時間35分ほど。1日5往復便運航している。また同じく鹿児島から「フェリー屋久島2」も1日1往復便運航している。