沖縄の秘境でありのままの自然を潜る
沖縄本島・糸満
那覇空港から車で約20分。観光客でにぎわう市街地から少し南へ移動すると、風に揺れるサトウキビ畑など、のどかな自然あふれる風景が広がる。
沖縄本島最南端に位置する糸満エリアは、沖縄の秘境ともいえる手つかずの自然が残る海。
毎年多くのダイバーが訪れる沖縄本島で、まだあまり知られていないダイビングスポットもいくつかあるというから驚きだ。気になる糸満ダイビング! まずは基本情報をチェック!
アクセス抜群! エリア情報
おなじみの那覇空港から車で20分ほどと、圧倒的にアクセスが良いのがここ、糸満エリアだ。空港からそのまま海に向かえば、到着したその日にダイビングを楽しむことも可能。送迎などを行なっているサービスもあるので、予約時に確認しておこう。
また、最近ではホテルやショッピングモールなどの商業施設も近くに増え、ステイ先としても利用しやすくなってきているので、ダイビングと市街地観光どちらも楽しみたいダイバーにとっても注目のダイビングエリアなのである。
神秘の海 オススメの理由
北風に負けない、選べるスポットたくさん!
南部エリアとして、“北風に強い”ということは挙げるべき大きな注目ポイント。特に冬は北からの季節風が吹き、海が荒れやすいイメージの沖縄本島だが、南に位置する糸満エリアは影響を受けにくいので、その弱点もなんなく解決! 広がるサンゴ礁、魅惑の地形スポットに魚影の濃い海を、一年通してめいっぱい楽しめちゃうのだ。
手つかず感たっぷりの海中風景
もうひとつの糸満エリアの魅力は、ダイナミックな地形に広がる手つかずの自然! 冒頭でも述べたように、まだあまりダイバーの立ち入っていないスポットもあり、生き物たちものびのびとしている。特に港からすぐのダイビングスポット「潮崎」のサンゴ礁はとっても元気で、糸満の海の環境の良さがよくわかる。
そんなポテンシャルの高い糸満ダイビングを、動画でちょこっとご紹介!
ダイビングスポット情報
ルカン礁(しょう)
●最大水深/約40m
●港からボートで25分
糸満の西方沖にぽっかりと浮かぶ環礁。水深3mから一気に落ち込む、主にドロップオフの地形で、透明度が良いときは40m以上になることも! 当たればイソマグロやバラクーダ、ウミガメにも会うことができる。糸満の魅力でもある、ダイナミックな景観が楽しめるスポットだ。
名城No.1(なしろNo.1)
●最大水深/約22m
●港からボートで約10分
主に砂地にそびえる根と、周辺のガレ場を潜る。根の辺りにはイソコンペイトウガニやハナヒゲウツボ、ジョーフィッシュも見られる。また砂地にはガーデンイールも群生しており、生物相が豊か。特にフォト派にオススメのスポット。
喜屋武岬灯台下(きゃんみさきとうだいした)
●最大水深/約30m
●港からボートで約20分
そびえ立つ根の中腹辺りにある、迷路のようなトンネルは、光が射し込みとても神秘的。縦穴の広場は、「エンジェルホール」とも呼ばれ、晴れた日にはぜひとも行きたい地形スポット!
潮崎(しおざき)
●最大水深/約17m
●港からボートで約5分
サンゴ礁の広がる、自然そのままの景観をのんびりと楽しめるスポット。水深3mの浅場で見られる、見渡す限りの元気なサンゴ礁には、デバスズメダイやミスジリュウキュウスズメダイなどたくさんの魚が群れて、とてもキレイだ。港からも近いのでビギナーにもオススメ。