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もっと楽しいフィリピン!
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もっと楽しいフィリピン! deダイビング

沖縄のすぐ南に浮かぶ7,107余りの島々から成るフィリピン。絶好のサンゴ礁、大物や魚群、珍しい魚たちの生態行動など、ダイバーが望むほぼすべての世界がここにはある。
たくさんの魅力的な島々の中から、 ここでは注目のおすすめエリアをご紹介!

注目エリア

フィリピンといえばセブのダイビングが有名だが、ほかにもまだまだたくさんの魅力的なダイブエリアはある。
今回は、今年注目の3つのダイブエリアをご紹介しよう!

カラミアン諸島 Calamian Islands

こんなところ

パラワン島の北、スル海の北辺に浮かぶ大小の島々で、主要島はブスアンガ島、その南のコロン島、その西のクリオン島(Google mapではカルオン島となっているが!)の3つ。
最大のブスアンガ島に中心地コロンタウン(コロン島にあるわけじゃないのがおもしろいところ)があり、その前に広がる湾には第二次大戦のときに沈んだ日本の船などが沈んでいることからレックダイビングが欧米人の間で人気を博している。
一方、ブスアンガ島の北に浮かぶディミパック島周辺にはジュゴンが生息しており、ジュゴンと泳げることで昔から知られる人気エリアでもある。
この北エリアを潜るなら《クラブパラダイス》滞在が唯一とされていたが、最近は《El Rio y Mar Resort(エル・リオ・イ・マール・リゾート)》と併設されている《ジュゴンダイビングセンター》を利用するダイビングパッケージツアーが日本でも販売されるようになり、選択肢が増えている。

《エル・リオ・イ・マール・リゾート》の桟橋。この下に無数のギンガメアジが!  (写真/原田雅章)

アクセス

日本からはまずマニラを目指す。
フィリピン航空(全日空の共同運航便あり)、セブパシフィック航空のほか、
いくつかの航空会社が成田、羽田、大阪、名古屋、福岡などから直行便を運航。
所要時間は約4時間。
マニラからはフィリピン航空、セブゴー、マグナムエアなどの国内線で40分~1時間10分(機材による)。
全体で毎日10便近くフライトがあるが、マニラ発が14時50分には終わってしまう。
日本を深夜発で出かければ乗り継げるが、日本発が日中だとマニラに宿泊しなければならない。
帰りは現地を早朝出発すれば、その日のうちに日本に帰れる。

ダイビングの見どころ

ハウスリーフにいるギンガメアジの大群(写真/原田雅章)

沈船でも有名なブスアンガ(写真/原田雅章)

ダイビングではなくスノーケリングとなるが、カラミアン諸島といえばやはりジュゴン!
行けば絶対に会えるというわけでもないが、ジュゴンと会える遭遇率の高さは世界トップクラスだ。
《クラブパラダイス》《エル・リオ・イ・マール・リゾート》のダイビングサービスでアクセスを。

また、意外に知られていないのが、両リゾートのハウスリーフのおもしろさ。
特に《エル・リオ》のほうは桟橋下にギンガメアジが渦巻いていて、
かなり高い確率でギンガメアジの大群やトルネードをウオッチングできる。

さらに、カラミアン諸島といえば、沈船ダイビング。
日本人が比較的多い上記2リゾートから近い「キョクザン丸」(旭山丸)はアクセスする頻度が多い。船体もしっかり残っていて、見ものだ。
また、ブスアンガ島の南部にはたくさんの沈船があり、コロンタウン近辺のダイブリゾートに滞在してレックダイビングを楽しむ人も少なくない。
水深が深めなので、テクニカルダイバーにも人気だ。

関連記事

マリンダイビングウエブでも特集あり!

北パラワン・ブスアンガ
http://www.marinediving.com/area/philippines/north_palawan/

ボホール Bohol

こんなところ

セブ島の南東に浮かぶ大きな島ボホール。
世界最小・手乗りサイズのメガネザルの仲間、ターシャが生息することでも知られる自然豊かな島だが、この島の南西に、橋でつながる小さな小さな島、パングラオ島が主なダイビングの舞台。
南の海岸線にいくつかのダイビングリゾートが点在し、大小のホテルやレストラン、お土産店が密集するアロナビーチも近年、有名に。
ボホール島のタグビララン周辺滞在パターンもあるし、パングラオ島北側の海岸線にもダイビングリゾートはあり、選択肢はかなり広い。

さらに2017年には国際空港も登場する予定(延期しそうだが)の、まさに注目の島だ。

アクセス

パングラオ島に国際空港ができれば、日本からの直行便が就航するのも夢ではないが、現在のところは、セブまたはマニラ経由でアクセス。
セブの場合は、成田、大阪(関空)から直行便を利用。所要時間は約5時間。
セブに1泊して、翌日オーシャンジェットまたは2GO TRAVELなどの高速船でボホールのタグビラランへ。所要時間は約2時間。朝6時にセブを出れば、8時に到着し、その日の午前中からダイビングが楽しめる。成田午前発の直行便を利用すれば、その日のうちにボホールに入ることも可能だ。
帰りは、高速船で戻ってそのまま直行便に乗るのもよし、マニラ経由便にも乗れる。また、空港近くにまた宿泊するプランもある。

一方、マニラ経由で行く場合は、フィリピン航空などの国内線でマニラ-タグビラランが約1時間10分。ただし、マニラ-タグビラランのフライトが14時台で終わってしまうので、ブスアンガと同様、日本を深夜発で行くと、同日乗り継ぎが可能。

ダイビングの見どころ

バリカサグ島名物、ギンガメアジの大群!

バリカサグ島の魚影の濃さは、フィリピンでも随一!

カクレクマノミをはじめ、クマノミも日本より多い7種類を見ることができる

ボホール島、パングラオ島といえば、「バリカサグ島」。
パングラオ島のちょっと先にある、ハウスリーフに囲まれた丸い島で、ドスンと海底に落ちるドロップオフが見事な上、ドロップオフの壁でギンガメアジの大群がトルネード。最近はあまり見かけなくなってしまったが、運が良ければブラックフィンバラクーダの群れも登場。
リーフ上はサンゴが美しく、壁はソフトコーラルやカイメンが大群生。
また棚上はウミガメの楽園でもあり、カエルアンコウやトウアカクマノミ、スパインチークアネモネフィッシュをはじめとするクマノミの仲間、ハナヒゲウツボなど魚や生き物の宝庫でもある。
パングラオ島のアロナビーチやノバビーチからならボートで片道30分かからない近さも魅力だ。

一方、パングラオ島の周囲も“世界遺産級”の生物の宝庫。
実際ユネスコの生物圏保護海域の候補にもなるほどで、魚だけでなく、エビやカニ、ウミウシ、ホヤやカイメンなどの種類の多さは優に千数百種を超えるという。
近くて平均水深も浅く、流れもあまりないので、初心者でも安心して潜れるはずだ。

なお、ボホールのパングラオ島については
月刊『マリンダイビング』2017年1月号でも大特集! ぜひご覧ください。

関連記事

マリンダイビングウエブでも特集あり!

アロナビーチ
http://www.marinediving.com/area/philippines/alona/

ダバオ Davao

こんなところ

昨年、就任したドゥテルテ大統領が就任直前まで市長を務めていたのが、ダバオ。
フィリピンの最南端ともいえるミンダナオ島にあり、ドゥテルテ市長の時代に治安を回復した島としてもつとに有名。
ダイビングサービスもポツポツとオープンしており、ダバオが面している海ではダイビングも可能に。 現在はダバオ市内に滞在して市内にあるダイビングサービスを利用するか、沖の島に滞在して潜るというスタイルに。
まだ手つかずの海だけにポテンシャルは未知数。

アクセス

日本からはマニラ経由が便利。マニラ-ダバオはフィリピン航空(全日空の共同運航もあり)、セブパシフィック航空、エアアジア・フィリピンなどが朝から晩まで一日何便も運航しているので、日本からの乗り継ぎもいい。マニラ-ダバオ間の所要時間は約1時間50分。
また、セブ-ダバオもフィリピン航空、セブパシフィック航空、シンガポール、シルクエアが運航しており、日本からのセブ直行便を利用してアクセスすることも可能。
セブ-ダバオ間の所要時間は約1時間5分。

ダイビングの見どころ

ダバオの海はどちらかというとレンベやアニラオのようなマクロ天国。 なんと、ミミックオクトパスも現れるなど、こんなところにもスゴイ海があったか~と驚かされるばかり。 今後に期待したいところだ。

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