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2013年11月号
地球にはまだまだスゴイ海がある。それを証明してくれたのがアフリカ南部のモザンビークだ。これまで日本ではほとんど知られていなかった モザンビークの海をご紹介!
さらに、モザンビークとの組み合わせでツアー化された アフリカならではのサファリが楽しめるクルーガー国立公園もご紹介しよう。
ジンベエにマンタにザトウクジラ!?
南アフリカ共和国の北東、マダガスカル島と向かい合うように位置する海岸線にモザンビーク共和国はある。その海岸の南部にあるトーフは目の前の海にいくつものマンタの根があり、特に「マンタリーフ」と呼ばれる根では年間を通してマンタがクリーニングさらにやってくることで有名。その遭遇率は90㌫以上というから、マンタスポットとしてはトップレベル。
さらにジンベエザメも年間を通して遭遇率は80㌫! 運が良ければ一度に世界最大の魚類と世界最大のエイに一度に会えてしまうというから素晴らしい。
マンタ、ジンベエ、ザトウクジラの3ビッグアイドル以外にも、インド洋ならではの固有種が多く、魚影も濃いトーフの海。サメ類も豊富でグレイリーフシャークやホワイトチップリーフシャークのほか、ギターシャーク(サカタザメの仲間)、レオパードシャーク(トラフザメ)なども期待できる。人がほとんど入っていないせいで、魚たちもすれておらず、とにかく魚影が濃い。本当に野性味あふれる海である。
水温は冬の8~10月は17~24度、夏の1~5月で24~27度といったところ。季節は逆だが、沖縄と同じぐらいと思っていいだろう。
また、3月はモンスーンシーズンの中でも風が強くなる時期なので、ダイビングはあまりオススメできないのと、9~10月も強風により遠くへ遠征できない可能性も。せっかく遠くまで行って潜れないのもつらいので、これを避けて出かけたほうがよさそうだ。
トーフでのダイビングはゾディアックと呼ばれるゴムボートでのボートダイビング。
長い海岸には港はないので、ビーチから直接ボートに乗るスタイルだ。行きはみんなで沖に向かって押し出して、帰りはエンジンフル回転でビーチへ乗り上げ!という大胆さ。殿様&お姫様ダイビングに慣れた方にはちょっとツライかもしれないが、アフリカならではのダイナミックなスタイルでダイビングを楽しんでみてもいいのでは?
日本からのツアーなら野生動物のサファリ
アフリカといえばライオンにシマウマ、キリンなど、野生の王国。スゴイ海だけを見て帰ってくるのもいいけれど、せっかく20時間ぐらいかけて行くわけだから、たっぷりアフリカらしさを満喫したい!
というわけで、モザンビークのトーフからも近い南アフリカのクルーガー国立公園で「ゲームドライブ」はいかがだろう?
ゲームドライブはゲームフィッシングと同様、昔のゲームハンティングの名残で、狩猟するわけではなく先に挙げられた野生動物をドライブ中にどれだけ撮影して回れるか、というもの。
クルーガー国立公園は日本の四国に相当する広大な面積を持ち、ライオン、ゾウ、ヒョウ、サイ、バッファローといった昔のハンティングでビッグ5と呼ばれていた野生生物がたくさん生息している。これに加え、インパラ、カバ、キリン、シマウマ、ダチョウ、ヌーなどをゲーム感覚で探し、写真撮影していくのが"ゲームドライブ"なのだ。経験豊富なガイドが、いろいろと探し出してくれるので、カメラを準備しておけばいいだけ。
地球上のいい海を案内し続けている《クラブアズール》では、2013年からこのモザンビークでのダイビング&クルーガー国立公園でのサファリ・ゲームドライブのツアーを開始。実際にスタッフが行って選んだ宿泊施設とダイビングサービス、サファリ会社と提携して、安全で楽しいツアーをつくっている。
ツアー行程は10日間。ダイビングが3日間、ゲームドライブ2日間ほかモザンビークの市内観光などもついている。
われこそは!という方は今のうちに連絡して、できることなら予約しちゃおう!