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世界最強の海にベストシーズン到来
パラオ

世界最強の海にベストシーズン到来

パラオは、マンタ、サメ、大型回遊魚の群れとの遭遇率が世界屈指の大物天国。世界中のダイバーに人気のあるダイビングパラダイスです。普段ですら感動モノなのに、12月頃から4月頃の季節はさらに魚たちの壮大なドラマが加わり、病みつきになるダイバー続出! パラオってこんなにすごかったんだ!!と思わずにいられません。どんなにすごいのかというと……?

※2023年10月現在の情報です。

情報・写真提供/アクアマジックパラオ

ベストシーズンのパラオを潜るならアクアマジックパラオへ!

マンタ・マンタ・マンタ! マンタの季節到来

ぐるぐるマンタに大興奮

水面で捕食を繰り広げるマンタたち

水面で捕食を繰り広げるマンタたち
Photo by Yoshio Hori

大物天国で知られるパラオには2大マンタスポットが北と南にありますが、そのひとつ、南にある「ジャーマンチャネル」は、“チャネル”(水道)だけあって、外洋と内海の海水が出入りする場所。これに伴いマンタの大好物であるプランクトンも出入りしているのですが、12月頃から3月頃まではプランクトンの量が大増加するため、マンタが続々と集まってきやすい状況になります。
今回、情報と写真を提供してくださった、2024年に創立20周年を迎える《アクアマジックパラオ》のチーフガイド、堀義雄さんたちは「マンタ祭り」といって、紹介しています。
堀さんによると「特に上げ潮(外海から内海への流れ)の際はプランクトンが水面に大増加。それを捕食しようとマンタたちは水面近くでぐるぐるぐるぐる回り出します。しかも大きな口を開けて海水ごと丸のみしていく様は圧巻です。近づくのはNGですが、プランクトンが近くに来るとダイバーにおかまいなしにマンタも近づいてきます」とのこと。
3月頃までといいつつ2023年は5月頃までマンタ祭りは続いたとか。たまりませんね。
なお、堀さんがマンタ祭りについて、「マリンダイビングWeb」のトピックスコーナーでも紹介していますので、併せてご覧ください。

捕食マンタのウオッチングに必要なスキル

ぐるぐるマンタは水面近くでウオッチングすることになります。つかまるものは何もありませんので、中性浮力をとって上がったり下がったりしないように水深2mぐらいで留まります。ですので、最低限中性浮力をとれるスキルが必要です。また、水面付近は浮きやすくなりますので、ウエイトはプラス0.5~1kgぐらい増やすといいでしょう。

水面付近は魚群もものすごい!

水面近くで捕食しているのはマンタだけじゃない。マダラタルミやタカサゴの仲間たちもぐっちゃり

水面近くで捕食しているのはマンタだけじゃない。マダラタルミやタカサゴの仲間たちもぐっちゃり
Photo by Yoshio Hori

ぐるぐるマンタの時期に限らないのですが、特にこの時期は集まってくるプランクトンを求めて、ほかの魚たちも集まってきます。クマササハナムロやユメウメイロ、ミナミイスズミ、マダラタルミなどが何千、何万といるのでは?というぐらいぐっちゃりと群れています。しかもちょっと下にはギンガメアジの壁も! マンタに気を取られてしまいがちですが、こうした群れもぜひチェックしてみてくださいね。

クリーニングステーションでじっくりウオッチングも可

クリーニングステーションで見るマンタも近い!
Photo by Yoshio Hori

この時期の「ジャーマンチャネル」では、もちろんクリーニングステーションにもマンタがやってきます。水深10mぐらいからなだらかに落ちる真っ白な砂のスロープの、水深15mぐらいから23mぐらいに点在する根がクリーニングステーションになっていて、マンタだけでなくオグロメジロザメもやってきてはベラやチョウチョウウオの仲間に体を掃除してもらうのです。
ここでは膝立ちで着底してマンタを待ちます。浅いほうの根でしたらオープンウォーターダイバーでも、中性浮力に自信がない方でも大丈夫。
根の上に登らない、根の上を通らないというルールを守って、あとは砂を巻き上げないようにそっと着底する、離れる時はゆっくり立ち上がって、フィン先をそっと離して、ウオッチングしている人たちの邪魔をしないように(何よりもほかの生物を脅かさないように)気をつけましょう。

ベストシーズンのパラオを潜るならアクアマジックパラオへ!

ベストシーズンの見どころはツノダシ、ミヤコテングハギなどの魚群と生態!

パラオのベストシーズンとは?

「ブルーコーナー」のドロップオフ沿いに集まるオグロメジロザメは超エキサイティング

「ブルーコーナー」のドロップオフ沿いに集まるオグロメジロザメは超エキサイティング
Photo by Yoshio Hori

堀さんが“ギンガメウオール”と呼ぶ、ギンガメアジのものすごい大群
Photo by Yoshio Hori

パラオでは1月頃から4月頃までがダイビングのベストシーズンといわれています。近年は異常気象のせいか時期がズレ込むこともありますが、通常であれば雨の少ない乾季になり、東よりの風になるので西側のダイビングスポットが穏やかな傾向になります。西側といえば、パラオの大物スポットがズラリ!「ブルーコーナー」「ジャーマンチャネル」「ニュードロップオフ」「シャークシティ」「ウーロンチャネル」「グラスランド」などに加え、超神秘的と世界的にも人気のある「ブルーホール」もこちらに。ペリリュー島方面への遠征もしやすくなります。

成長した大きなナポレオンも登場

成長した大きなナポレオンも登場
Photo by Yoshio Hori

この時期は、一年中見られるパラオのオールスター、オグロメジロザメ、バラクーダ、ギンガメアジ、マンタ、ナポレオン、ウミガメ……などがほぼ外れなく、当たり前に見られる時期でもあります。

何万尾ものツノダシが群れ泳ぐシーンは必見!

ツノダシがこれだけ群れているだけでも驚きなのに、その躍動感がまた圧巻
Photo by Yoshio Hori

大物たちが当たり前に見られることもスゴイことですが、ベストシーズンにはこの時期にしか見られない、生きものたちの壮大な生態ドラマが見られるようになります。
10月頃からその前哨戦は始まっていて、今年も「グラスランド」などウーロンチャネル近辺で何千という単位のカンムリブダイの産卵が観察されています。
そして、12月頃からミヤコテングハギの大群が見られるようになります。また、3月頃からペリリュー島の東側のスポット「イエローウォール」やコロール島に近い西側の「シャークシティ」付近でイレズミフエダイの超大群が見られます。
イレズミフエダイは放精・放卵といった産卵行動をしているところがたまに見られますが、ミヤコテングハギが集まっているのもおそらく産卵行動のために群れるのだと考えられています。

黄、白、黒で構成されるツノダシの体色ですが、海の中では黄色が目立ち、華やかです

黄、白、黒で構成されるツノダシの体色ですが、海の中では黄色が目立ち、華やかです
Photo by Yoshio Hori

この時期、多くのダイバーの心をわしづかみにするのがツノダシの大群! 1月頃から「ブルーコーナー」や「ブルーホール」辺りから「グラスランド」「ウーロンドロップオフ」などを万単位で泳ぎ回るのですが、青い海の中に黄色の帯が流れていくような、とても美しいシーンが目の前で展開するのです。
ツノダシが群れるのも産卵のためではないかと推測されていましたが、昨年、堀さんがある時中層に一斉に上がっていく様子が観察。やはり産卵のために大群を成しているのでしょう。ダイバーが生命の神秘に触れられる、とても貴重な時間となること間違いありません。
なお、大群の後ろにはカマストガリザメやオグロメジロザメなど大型のサメがついて回っていることもあって(ツノダシたちを捕食しているのですが)大物好きにはたまりません。

ベストシーズンのパラオを潜るならアクアマジックパラオへ!

大物天国パラオ

「ブルーコーナー」は世界トップクラスの人気

ブラックフィンバラクーダが壁のように群れていることも!

ブラックフィンバラクーダが壁のように群れていることも!
Photo by Yoshio Hori

ダイバーの皆さんに聞くランキング企画「マリンダイビング大賞」の海外ダイビングエリア部門で過去15年以上、世界でナンバーワンに輝いたパラオ。日本人のみならず海外でも人気が高く、世界中のダイバーが訪れるダイビング天国です。
特に世界遺産に登録されているロックアイランドとそれを取り巻く諸島群に属しているダイビングスポット「ブルーコーナー」は、『コーナー』の通称で呼び親しまれていますが、《アクアマジックパラオ》の堀さんは「上げ潮でも下げ潮でも入れればギンガメアジをはじめとする大型回遊魚の大群に会えます。運が良ければ体長1m近いブラックフィンバラクーダ(和名タツカマス)の群れがトルネード状になっているダイナミックなシーンにも! そのエキサイティングさに虜になってリピートするお客さまは数えられないほどです」と大絶賛。
また、世界遺産に登録される理由の一つとなったサメの多さも見もので、オグロメジロザメ(パラオでは英名のグレイリーフシャークとよく呼ばれます)がドロップオフ沿いで何尾も見られます。巨大なナポレオンも常連です。

動的なビッグスポットもあれば、癒しの静的なスポットもある

冒険心をかき立てるケーブですが、中に入るとその美しさに癒されること間違いなし

冒険心をかき立てるケーブですが、中に入るとその美しさに癒されること間違いなし
Photo by Yoshio Hori

大物ガンガンのパラオではエキサイトしっぱなしなダイビングになりそうですが、《アクアマジックパラオ》では緩急交ぜて皆さまを海にご案内。「ブルーコーナー」のすぐ南には「ブルーホール」という地形スポットがあるのですが、潮回りのタイミングが合えば、「ブルーホール」に訪れることもあります。地形というと冒険的な気分になりますが、ホール内の光とブルーの美しさにハートを射抜かれること間違いなしです。
穴を入っていく時のワクワクドキドキ感とホール内の癒し時間をたっぷり味わってくださいね。

パラオの美しい景色も楽しもう

ジャーマンチャネルのそばには潮が引くと現れる美しいサンドバンク「ジャーマンビーチ」があります

ジャーマンチャネルのそばには潮が引くと現れる美しいサンドバンク「ジャーマンビーチ」があります
Photo by Yoshio Hori

1月頃から4月頃(始まりは10月頃からといってもいいですが)のベストシーズンは、天候もいいときが多いので、ダイビングの行き帰りやランチタイムに美しいサンドバンクや無人島のビーチに上陸することも(無人島には年間訪れられますが)。どこを見てもフォトジェニックなので、カメラのメディアやバッテリーは予備を必ず持っていきましょう。携帯電話も必携ですね。

ベストシーズンのパラオを潜るならアクアマジックパラオへ!

安全にパラオを楽しむためのスキルや必携グッズ

ボートでドリフトダイビングを安全に

流れがあるところでは「カレントフック」を使います

流れがあるところでは「カレントフック」を使います
Photo by Yoshio Hori

さて、パラオのダイビングスタイルは、講習以外はたいていボートダイビングです。内海ではボートを係留して、アンカリングダイビングを楽しむこともありますが、ベストシーズンは外海で潜ることが多くなりますのでほとんどがボートダイブでドリフトスタイルとなります。
そのため、パラオで潜る場合は、一人一つセーフティフロート(シグナルフロートなどと呼ばれるもの)が必携品となります。また、《アクアマジックパラオ》では無料で貸し出ししていますが、流れがある「ブルーコーナー」の棚上で使うカレントフックも必携です。
ほかにも万が一、浮上してからボートがピックアップできず漂流することになった場合を想定して、ガイドは必ずロープやホイッスル、フラッシュライト等を持参していますが、自分の身を守るという点では皆さんもホイッスルや遠くまで光が届くミラー、フラッシュライトを持参しておくといいですよ。あくまでも万が一を想定してですが、それぞれのセーフティグッズを使いこなせるように練習しておくことも重要です。

ベストシーズンのパラオを潜るならアクアマジックパラオへ!

パラオのダイビングサービス

パラオには20余りのダイビングサービスがあって、古くから日本人受け入れのダイビングサービスやダイブクルーズ会社が10軒以上あります。旅行会社と提携していてリーズナブルなパッケージツアーを組んでいるところもありますし、個人手配を基本にしているお店もあります。

ブランクダイバー、初心者ダイバーから大歓迎!
パラオのベストを潜るお店です♪
アクアマジックパラオ
AQUAMAGIC PALAU

海に面したお店。目の前からダイビングに出港します

海に面したお店。目の前からダイビングに出港します
Photo by Yoshio Hori

チーフガイドの堀義雄さん(右から2人目)と頼れるスタッフの皆さん

チーフガイドの堀義雄さん(右から2人目)と頼れるスタッフの皆さん
Photo by Aquamagic Palau

2023年10月で20年目に突入した人気ダイビングサービス。コロール島から橋で渡れるマラカル島の港前にあり、ダイビングツアーに行くのがとてもラクチンです。難しいといわれるパラオの海ですが、ビギナーでもブランクダイバーでも潜れる!をモットーにていねいなガイディングで皆様を最高の海へご案内。お一人様でも「ブルーコーナー」などゲメリス方面へツアーへ行ってくれるのが魅力です。これからの時期、パラオの最高のシーズンをぜひ《アクアマジックパラオ》で潜ってみませんか?

公式ホームページ≫アクアマジックパラオ

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P.O.Box 10087, Koror, Palau 96940
TEL:+680-488-1119

◎おすすめの現地旅行会社のホームページはこちら
≫エスティワールドパラオ店
≫インパックツアーズ
≫ベラウツアー

ライター/後藤 ゆかり(MDWデスク)