ダイコンで世界初の再生プラスチック素材を導入!
GARMIN Descent
G1 Dual Power Ocean Edition
海洋プラスチックごみが海の魚の数を上回るのも時間の問題といわれています。「安全なダイビング」を徹底的に追及するGARMINでは、環境問題にも敏感でありたいというダイバーに向け、2023年12月7日、「Descent G1 Dual Power」に海を漂うプラスチックごみをリサイクルして追加した新商品「Ocean Edition」を発売。G1の素晴らしい機能はこれまでどおり。ダイブコンピュータでは世界初の試みとして注目を浴びること間違いありません。
※2023年11月30日現在の情報です
安全追求のGARMINが環境を+したスマートDCを発売
海洋を漂うプラスチック素材の漁網をリユース
日本各地のダイビングスポットでは地元ダイバーやダイビング事業組合などの定期的なクリーンアップ活動によって、ごみが見当たらないダイビングができるようになっています。でも、そうではないダイビングスポットもまだまだ残されています。ポイ捨てされている瓶や缶はなくなってきてはいますが、釣り具、漁具が岩やサンゴの根に張り付いてはがせないとか、漁網が広範囲に広がって張り付いていて拾うことができない……といった事象に出合ったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
「A Single Discarded Fishing Net Can Keep Killing for centuries」(nrdc.org)によると、「海を漂う刺し網は、長さ3.5kmを超え、解体されるまでに約600年もかかる」とあります。
2009年の国連食糧農業機関(FAO)の研究グループによる調査では、流されたり捨てられたりして海に放置された漁網は推定64万トンにも上るともあります。長さにしたら地球を何周もできる量です。日本近海でも環境省のモニタリングで行った底曳き網によるごみの採取で、水深300mからも漁網が回収されるなど、深海にもその影響は及んでいます。
世界ではペットボトルやプラスチック製品など海洋プラスチックごみの漂流が話題になり、ペットボトルや買い物時のプラスチックバッグを控える傾向が広まっているものの、漁網に関してはほとんど報道されていません。でも、他のプラスチックごみと同じように深刻な問題となっているのです。
捨てられたのか、台風などで流されたのか? 国際自然保護連合の絶滅危惧種レッドリストに掲載されている海洋哺乳類の45%が、海に流出した漁網などの漁具“ゴーストギア”によって被害を受けています。
Photo by Yukari Goto
スマートウォッチの優れたダイブコンピュータとしても知られるGARMINでも海洋プラスチックごみの存在を憂慮。海から回収されたプラスチック素材の漁網を再生してダイブコンピュータに搭載するというアイディアがこのたび実現しました。従来のG1が使用している「繊維強化ポリマー」にならい、今回も強度の高い「繊維強化リサイクル海洋プラスチック」の素材を開発したのです。これはダイブコンピュータ業界では世界初! サステナブルなダイビングギアとして、環境問題に敏感な人が多いダイバーに注目を浴びることは必至です。
「Descent G1 Dual Power」に再生プラスチックを搭載した「 Ocean Edition」
ベゼル、ケース、ボタンに再生プラスチックを
漁網から造られたリサイクルプラスチックが部分部分に使われています
これまで「安全ダイビング」を第一にうたってきたGARMINが海を守るためにSDGsや環境保全に目を向けたことも驚きに値します。いや、これまでも環境を無視してダイブコンピュータができたわけではなく、ソーラーバッテリーを搭載した「Descent G1 Dual Power」を製品化しことで、省電力化を実現し、CO2排出削減にも貢献、環境保全活動の一部となっています。しかし環境保全環境問題に最も近いダイバーでありながら、こうしたダイビングギアが少なかったほうが不思議。今回の新商品「Descent G1 Dual Power Ocean Edition」には目をみはらざるを得ません。
「Ocean Edition」では金属やガラスなどの部分に使用するのは無理ですが、ベゼルとケース、5カ所のボタンに繊維強化リサイクル海洋プラスチックが使われています。
リサイクルプラスチックといっても、当たり前のことと思えますが、見た目や触った感触はまったく普通のプラスチック。逆にこんな素敵なカラーが使えるのか!?と驚きです。
さらに商品の梱包材には再生バルブを使用しています。
「Ocean Edition」は優れたG1の機能とスペックを踏襲
ソーラーバッテリー搭載!
GARMINのダイブコンピュータでは数少ないソーラー充電ができる「Descent G1 Dual Power」
「Descent G1デュアルパワー」の魅力はなんといっても、USBでもソーラーでも充電できる“デュアルパワー”。
ダイブモードでは最大25時間、スマートウォッチモードではソーラー充電で最大124日(※1)、GPSモードではソーラー充電で最大39時間(※2)と、ロングバッテリーを実現。CO2排出の削減に大いに役に立てる、“エシカル”なダイバーとして胸を張ることができるのでは?
「Descent G1」シリーズのバッテリー稼働時間
※1 ソーラー充電、50,000ルクスの環境下で1日3時間屋外での終日装着を想定
※2 ソーラー充電、50,000ルクス環境での使用を想定
軽量コンパクトで見た目もかわいい「Descent G1」シリーズ
カラーディスプレイでもおなじみのGARMINの商品ですが、Descent G1シリーズはモノクロ液晶画面で、内蔵メモリが32MBとなっています。ケース素材は従来製品は繊維強化ポリマーでできており、とても軽い。繊維強化リサイクル海洋プラスチックを使った「Ocean Edition」もとても軽くて、実際に手にしてみると、見た目の重厚感とのギャップに驚かされます。重量は61g。従来製品が約66gですからさらに軽くなっています。手に巻くときのライト感覚は日常使いにもぴったりです。
またディスプレイのサイズは、直径23mmとコンパクトでありながら、2ウインドウディスプレイになっていますので、ダイビング中の視認性の良さが自慢です。
ボディカラーは従来製品にはスモーキーなアースカラーが施されていますが、「Ocean Edition」は明るいサックスブルーをメインにしてひと味違うオシャレな雰囲気に仕上がっています。海にぴったり似合う色合いにひと目惚れしてしまうかも!
GARMINならではの安全機能はもちろん搭載!
必要な情報をわかりやすく表示。操作性も抜群
ダイブモード
安全ダイビングの上で最も大切なのはNDL(無減圧潜水時間)を守ること。減圧症を防ぐためにはNDLに余裕を持って潜ることがとても大事です。通常はNDLモードを表示して潜るようにしてください。画面をポンポンとタップすると画面が切り替わります。また、エンリッチドエアナイトロックスをはじめ、マルチガスモードの設定もできます。この画面はエンリッチドエア32%のガスを使って潜っていて、酸素濃度1.19です。左のバーグラフは体内に蓄積された窒素量を表わしています。
ダイブコンピュータを使う最大の目的は「ダイビングの安全を守る」こと。「Descent G1 Dual Power Ocean Edition」は、GARMINが追求し続けているダイビングの安全にとことんこだわって作られています。
NDL(無減圧潜水時間)の表示をはじめ、ダイビングに必要な基本データはわかりやすく配置されていますし、ダイビング中に画面をポンポンとタップすると画面を切り替えることができます。インダクティブボタンも押しやすく防水性、操作性は抜群です。これらは厚手のグローブをしている時も操作が簡単にできます。
安全面での妥協は許さない、安心と信頼を提供してくれるダイブコンピュータなのです。
安全停止モード
水深5m台になると、安全停止モードに入り、3分間からカウントダウンされます
6つのダイビングモード
単一ガス(エア使用含む)、マルチガス、ゲージ、CCR、アプネア、スピアの6つのモードを選べます。
音とバイブレーションによるアラートも健在
浮上速度や減圧停止違反警告など、安全なダイビングをするための機能もしっかり備えられています。音とバイブレーション(選択可能)で伝えてくれるので、頼りになるバディになります。
ソーラーバッテリーはUSB充電と併用がオススメ
「Descent G1 Dual Power」のバッテリー稼働時間がとても長いのですが、ダイブモードに関してはソーラーにしてもノンソーラーにしても約25時間です。1週間程度のダイビング旅行であれば、フル充電をしていくことで十分に持ちますね(でも何があるかわからないので、充電キットは必携です)。
「デュアル」という2つのパターンで充電できるので、晴れていない日ならUSB充電ができるので便利です。しかもUSB充電も1時間もあればフル充電が可能。USB用のコンセントを持っていけば鬼に金棒です。
日常ライフにも役立つスマートウォッチ機能
ウォーキングやランニングのお供に最高
GARMINはもともとGPS機器やスマートウォッチで世界的に有名なメーカーで、その機能の高さはさまざまな分野で高い評価を受けています。
「Descent G1 Dual Power Ocean Edition」にもスマートウォッチ機能が搭載されていますので、ダイビングのときだけでなく普段使いでもとても役立ちます。まずスマートフォンとペアリングしておくことで、メッセンジャーやメールをDescent G1で受け取り、画面表示することができます。LINEなどのメッセージを手もとで読むことができるので何かと便利なのでは。
また、腕に着けることで、心拍数や歩数をカウント。ウォーキングやランニングの時に便利ですし、寝ている間つけておけば、睡眠の質も表示してくれます。ライフバランス、体調管理に最高のバディなのです。
キャッシュレス時代に即してSuica(※)の搭載も可能です。ランニングに出かけたときに「G1」を着けていれば、途中で給水が必要になった場合もキャッシュレスで飲み物が買えるというわけです。
ほかにもゴルフやサーフィンなど30以上ものアクティビティモードがありますので、日常生活でも頼りになるバディになること間違いありません。
※「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
◎Descent G1の機能・使い方まとめはこちらをご覧ください≫
Descent G1 Dual Power Ocean Edition 製品情報はこちらをご覧ください
お問い合わせ先
ガーミンジャパン株式会社
TEL:0570-049530
E-mail:jp_Info@garmin.com
画像提供/GARMIN
ライター/後藤ゆかり(MDWebデスク)