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SHEARWATER
おすすめダイブコンピューターはこの3機種!

SHEARWATER

世界中のダイバーに大人気のダイブコンピューター「ペレグリン」を世に送り出している「SHEARWATER(シアウォーター)」。2025年、日本を代表する「GULL」ブランドを手掛ける器材メーカー《㈱キヌガワ》が「SHEARWATER」の日本総代理店として誕生しました。安全に楽しく潜るためには一人一台携行するのが不可欠なダイブコンピューター。「SHEARWATER」が日本で特にオススメする機種を紹介してもらいました!

※この記事は2025年6月の情報です。

ダイブコンピューターブランドSHEARWATERとは

世界で大人気のダイブコンピューターメーカー

Photo by Marine Photo Library

Photo by Marine Photo Library

「SHEARWATER(シアウォーター)」の会社名は《Shearwater Research Inc.》。メーカー名としてはまだ日本ではあまり知られていないかもしれません。2004年にダイバーでありコンピューターシステムの技術者であったブルース・パートリッジ氏が、テクニカルダイビングの知見からこれまでにない、パワフルかつより安全でシンプルなコンピューターを創ろうと、カナダで設立しました。2006年にテクニカルダイバー向けのダイブコンピューター「Persuit(パースートゥ)」を、2009年にはダイブコンピューター界で世界初のフルカラーAMOLEDディスプレイを搭載した「Predator(プレデター)」を発売するや、世界中のテクニカルダイバーが賞賛する商品となります。その後も進化を遂げ、2018年、ウォッチタイプの「TERIC(テリック)」を発表するや一般ダイバーにもあっという間に人気となり、世界中のダイブコンピューターシェアを圧倒するようになります。日本でも輸入販売する販売店ができ、利用者が増えていきます。でも日本では商品名が先行して、ブランド名「SHEARWATER」という名前がついていきにくかったのかもしれません。
ちなみに、「シェアウォーター」と発音する方も少なくないですが、今後は本来の「シアウォーター」と呼んでくださいね。

理念はキヌガワのものづくり精神と共通

「SHEARWATER」の理念は、ダイバーのために「パワフル」「シンプル」「リライアブル」な商品を提供すること。つまり水中で何があっても長時間動き、シンプルで使いやすく、壊れにくく、信頼性の高いダイブコンピューターを、ひたすらダイバー目線でつくることを目標としています。「よくスマートウォッチではないのかと聞かれますが、SHEARWATERは、ダイビング以外の余計な機能を省くことで、壊れるリスクが下がり、ダイビング中に何か不具合が起きたり、バッテリーを消費し尽くしてしまうといったことがなくなり、安全なダイビングを自信をもってお届けできる優れた商品となっています」と《㈱キヌガワ》企画・販促担当のクリスチャン・コズロブさんは話します。
このものづくり精神は、《㈱キヌガワ》のものづくり精神とも共通するところがありますと、同社営業担当の池田和生さんは語ります。
「GULLブランドではマスク『MANTIS』や『VADER』、フィンの『MEW』シリーズは『GT』『Barracuda』など、“海を愛するすべての人に”、日本製にこだわった安全で信頼性の高い本物のダイビング器材を提供することを理念としています。それに対し、SHEARWATERはカナダ国内での製造にこだわりすべてのプランニングを会社内で行っており、キヌガワの理念と非常に似ています」
2025年、《㈱キヌガワ》が「SHEARWATER」の日本代理店としてスタートするのは、必然的と言っても過言ではありません。

日本ではオススメの3機種(全5機種)を販売

日本ではオススメの3機種(全5機種)を販売

昨年創立20周年を迎えた「SHEARWATER」ブランドには既にたくさんのダイブコンピューターがラインナップされています。《(株)キヌガワ》が2025年、日本で販売するのは、テクニカルダイバーにこだわらず一般ダイバーにもオススメの3機種です。そのうち2機種にはテクニカル用バージョン「TX」があり、正式には全5機種となります。
今回は《(株)キヌガワ》の営業担当の池田和生さんとクリスチャン・コズロブさんがTXバージョンではない3機種をお勧めしてくれましたので、その3機種を紹介していきましょう。
なお、レギュレーターのファーストステージに取り付けてエア管理ができるトランスミッター「SWIFT(スウィフト)」も販売されます。

世界初のAMOLEDディスプレイ搭載
TERIC テリック

TERIC 品番15001(ブラック)

TERIC 品番15001(ブラック)

「SHEARWATER」ブランドのダイブコンピューターの中でも最高峰の機種。2018年にダイブコンピューターとしては世界初の高解像度AMOLEDディスプレイ(スマートフォンと同じディスプレイ)を搭載。フルカラーの腕時計型と、コンパクトで明るく鮮やかなカラーディスプレイを可能にし、世界中で爆発的に売れた商品となっています。操作も直感的にでき、高度なカスタマイズも可能にしています。直径わずか3.53cmのディスプレイですが、水中でも非常に見やすいのが特長です。
ダイブモードもオープンサーキットで5つ、クローズドサーキットリブリーザーで5つあり、水深220m対応のパワフルで信頼のおけるダイブコンピューターとして設計されています。ベゼルにはチタンを、レンズにはサファイアウィンドウを採用。衝撃に最高に強い頑丈な造りが自慢です。
アルゴリズムは最新のビュールマンZHL-16C GFを採用。これは下記2機種も同様。
バッテリーは内蔵充電式リチウムイオンで、充電はUSB-Cのワイヤレス充電台で手軽にでき、付属のドックに取り付ければOK。1回の充電で中レベルの輝度で使用した場合、最大30時間、バッテリーが持続します。ダイブログは約500時間。警報音とはブティック振動でアラートを通知します。
ディスプレイは自分の好みのカラー&配置にカスタマイズも可能。日常使いもできるダイブコンピューターとして最強といえます。

ブルー(品番15024)

ブルー(品番15024)

シルバー(品番15023)

シルバー(品番15023)

ブロンズ(品番15043)

ブロンズ(品番15043)

◎カラー/ブラック、シルバー、ブルー、ブロンズ
◎サイズ/直径5mm、厚さ18mm、重量120g(ダイブコンピューターのみ)
◎税込価格/¥206,580
トランスミッター「SWIFT(スウィフト)」とのセット 税込価格/¥275,605

最もコンパクトでシンプルな腕時計型DC
TERN ターン

TERN 品番15301

TERN 品番15301

直径5cm、ディスプレイサイズ3.3cm、重量100gと「SHEARWATER」で最もコンパクトでスタイリッシュなダイブコンピューター。最高峰の「TERIC」からオープンサーキットダイバー(つまり一般的なダイバー)に必要な最高機種のみをセレクト、シンプルな操作性や視認性と、多様性のある機能を持ち合わせた優れた一品となっています。
フルカラー、明るく高コントラストのAMOLEDディスプレイ、エアー、ナイトロックス、3ガスナイトロックス、ゲージ、フリーダイビングの5つのモード、Bluetooth®ワイヤレステクノロジーと、使い勝手の良さも際立っています。
ベゼルはステンレス、レンズは強化ガラスで、耐圧水深120mと堅牢な造り。
バッテリーはTERICと同様、内蔵充電式リチウムバッテリーで手軽に充電できるUSB-Cワイヤレス充電台が同梱。1回の充電で約20時間(中レベルの輝度の場合)使用が可能です。

◎カラー/シルバー☓ブラック
◎サイズ/直径50mm、厚さ16mm、重量100g(ダイブコンピューターのみ)
◎税込価格/¥130,790
TERN TXはトランスミッターとの連携が可能 TERN TX 税込価格/¥148,390

視認性抜群! スクエア型の頼れるDC
PEREGRINE ペレグリン

PEREGRINE 品番16001

PEREGRINE 品番16001

視認性の高さを追求したスクエア型のディスプレイが特長。より鮮やかな色と彩度を強化したフルカラー、5.59cmLCDスクリーンは、水中でも非常に見やすいと評判を得、世界中で多くのダイバーを虜にしています。
2つのボタンで簡単に操作でき、エアー、ナイトロックス、3ガスナイトロックス、ゲージの4つのモードを搭載。簡素化しながら完全な減圧サポートを提供します。ホーム画面に表示する情報をカスタマイズできるので、日本語表示はもちろん、NDLやグラフなどの表示も好みで設定ができます。
バッテリーは内蔵充電式リチウムイオン、1回の充電で最大30時間と「TERIC」並みの大容量。1週間のダイブクルーズで連日潜っても充電いらずと頼もしい機種です。USB-Cのワイヤレス充電台も手軽です。
ディスプレイはバックライト液晶、ディスプレイ面は強化ガラスで、傷がつきにくいのも魅力。耐圧水深120mです。

◎カラー/ブラック ほかに「PEREGRINE ADVENTURES EDITION」(カラーはライト、ダークの2色)もあり
◎サイズ/幅77mm☓高さ68mm☓厚さ25mm、重量122g(ダイブコンピューターのみ)
◎税込価格/¥104,830
PEREGRINE TXはトランスミッターとの連携が可能 PEREGRINE TX 税込価格/¥141,900

3機種の視認性とデータ表示を水中で比較!

AMOLEDディスプレイを搭載した「TERIC」「TERN」、大型ディスプレイ、フルカラー、バックライト液晶ディスプレイの「PEREGRINE」と、今回紹介した3機種は“見やすさ”も特筆モノ。ということで、「GULL」のスタッフでもある皆さまに伊豆半島の獅子浜、紀伊半島の串本、沖縄で見やすさを確認してきていただきました。

伊豆半島 獅子浜

左からTERIC、TERN、PEREGRINEの順

水深5m

水深5m

TERICは現在水深、安全停止時間、コンパス、タンク残圧、現在時刻、バッテリー残量、潜水時間、使用ガスを表示。
TERNは現在水深、安全停止に必要な時間(潜降中はNDL)、NDL(無減圧限界時間)、潜水時間、使用ガスを表示。
PEREGRINEは現在水深、安全停止に必要な時間、潜水時間、NDL、バーグラフは窒素不可、使用ガス、現在時刻、潜水終了時間を表示

水深10m

水深10m

水深20m

水深20m

紀伊半島 串本

左からPEREGRINE、TERIC、TERNの順

水深5m

水深5m

PEREGRINEは現在水深、安全停止に必要な時間、潜水時間、NDL。窒素負荷、使用ガス、タンクの残圧(トランスミッターは使っていない)、最大水深、平均水深、水温を表示
TERNは現在水深、浮上速度、安全停止に必要な時間、タンク残圧、潜水時間、使用ガスを表示
TERICは現在水深、浮上速度、安全停止に必要な時間、最大深度、潜水時間、使用ガスを表示

水深10m

水深10m

水深20m

水深20m

沖縄本島

左からPEREGRINE、TERIC、TERNの順

水深5m

水深5m

PEREGRINEは現在水深、安全停止に必要な時間、潜水時間、NDL、バーグラフは窒素負荷、使用ガス、現在時刻、潜水終了時間を表示
TERICは現在水深、安全停止に必要な時間、コンパス、日付、現在時刻、バッテリー残量、現在時刻、使用ガス
TERNは現在水深、安全停止に必要な時間、NDL、潜水時間、使用ガスを表示




水深15m

水深10m

水深20m

水深20m

いかがでしょう? カラーディスプレイで見やすいのは3機種とも同じですよね。データ数値のフォントの大きさを見ると、大きな画面が特長の「PEREGRINE」とコンパクトな「TERN」はさほど違いがないと思いませんか? そうなのです。データの配置こそ違いますが、見やすさは「PEREGRINE」がダントツに見やすいですが、「TERIC」も「TERN」も文字の大きさでは変わらないことがわかりますよね。むしろ大きくしたい文字を大きくしたりカラーを変えることによって、とても見やすくなっています。自分がダイビング中、どんなデータを重要としているのかで必要なデータを大きく表示するなど、カスタマイズができます。安全面から考えると一般的には、NDL、現在水深、潜水時間は必須だとは思いますが、その他に必要と思えるデータを大きくすることもできるというわけです。ぜひ商品選びの参考にしてください。

営業マン池田さんのイチオシは「PEREGRINE」!

池田和生さん(株式会社キヌガワ 国内営業部)

池田和生さん(株式会社キヌガワ 国内営業部)

ダイブコンピューターはただでさえ機種が多いのに、「SHEARWATER」だけでも3機種。どれを選んでいいのか悩みますよね。販売する側の《(株)キヌガワ》の営業マン、池田さんのオススメを聞いてみました。
「推しは『PEREGRINE』ですね。僕は伊豆半島など近場で潜ることが多いのですが、伊豆の海はいつも海況がいいわけではありません。透明度が悪いことだってあります。でもそんな時でもPEREGRINEは、圧倒的に明るく、中レベルの輝度でも十分見えます。文字の大きさも大きく、これに勝るものはない!と思っています。
また、ログデータも細かく記憶されていて、Bluetooth®も搭載されているので携帯にもデータを送ることができ、携帯でログが管理できます。
バンドの長さもスタンダード以外にロングタイプがあるので、ドライスーツ着用時にも便利ですし、バンジーストラップも付いてきますので、それを使っても便利です。
価格的なことから考えてもコストパフォーマンスに優れているPEREGRINE、本当にオススメです」

池田さん、ありがとうございます。本当にそのとおりですね♪

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TEL:0120-055510(フリーダイヤル)
※平日9:00〜12:00/13:00〜17:00
※年末年始、夏季冬季休暇を除く

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ライター/後藤ゆかり(MDWebデスク)

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