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地球の海フォトコンテスト2021
ビギナー部門 上位入賞作品
グランプリ
半水面グルクマ
守谷 もも/沖縄県
ニコンD850 AF-Sニッコール14-24mmf/2.8G シーアンドシー Z-240 f9 1/320秒 沖縄県・八重山諸島・黒島沖 水面下 2020年12月15日
このたびは輝かしい賞を頂戴しとても光栄です! 黒島沖へ水面マンタを探しに行くと、グルクマいるぞー!と教えてもらい入水し見つけた瞬間、虜になりました。下顎を大きく開き群れで捕食している光景を半水面で撮りたい!と思い、ひたすら水面で待ち続け撮れた1枚です。《うるまダイビングクラブ》の皆さま、いつもありがとうございます。
審査員作品評
鍵井靖章
状況判断がすばらしい! 僕もグルクマに出会ったことはあるんですけど、まさかそれを半水面で撮影しようと思ったこともないですし。応募作品って1点じゃなくて数点あるじゃないですか。その前後カットも全部見たんですけど、そのすべてが素晴らしくて。寒色系の今の流行りのトーンもカッコイイ。波の感じとか、波間とか、計算してできるものじゃないから、シャッターを切ったときに生まれた産物なんでしょうけれど、すごい。全体のトーンがまとまっていて良かったです。水中写真歴が浅くてもこんな写真が撮れるなんて。僕も撮影を頑張ります。刺激になりますよね。3カ月でグランプリ獲れるなんて……。励みになりますよね。
後藤ゆかり
私もグルクマの群れには何度も会っていますが、こんな水面近くでこんなに群れているところには出くわしたことがありません。普通は中層にいるので、近づけばアゴが外れそうなほど大きな口を開けて群泳しているところが撮れなくはないと思うのですが、ブルーバック。それをこんな波間を入れて撮ることができるなんて、本当にラッキーです。ガイドさんが教えてくれてすぐ入ったということですが、シャッターチャンスを逃さないというのはすぐに撮れるように準備しておけ、ということでもありますね。教訓として生かしたいと思います。
準グランプリ
浮上
藤川 智之/東京都
オリンパスTG-5 ノーティカム f2 1/100秒 ISO100 北海道・ウトロ -3㍍ 2019年2月17日
知床のウトロへ流氷ダイビングに行った時の写真です。エグジットの時に水面を見上げると氷に開けた三角形の穴の先に氷上で待機する人影が見えたので先行して浮上するバディを入れて撮影してみました。クリオネや流氷の写真も撮ったのですがこの写真のほうがアイスダイビングっぽさが出ていてお気に入りの一枚です。ツアーを行っていただいた《パパラギ》さん、現地サービスの《ロビンソン》さん、ありがとうございました。
審査員作品評
鍵井靖章
コロナ禍で、日本の海の良さを見つめ直すという風潮があるじゃないですか。流氷ダイビングも僕たち日本人にとって、あらためて特別な感じというか、身近にある特別な世界という感じになっているんじゃないかと思うんですよ。写真的にいうと、逆三角形って不安を覚えさせるといわれている構図で、三角形は見ている人に安定感をもたらすといわれているのですが、この作品は逆三角形。流氷という閉鎖的な環境で、逆三角形の入り口、出口がちょっと見ている人に不安な感じを覚えさせます。作者が意図しているかどうかはわからないのですけれど、結果、構図として不安を覚えさせる構図になっています。そこにダイバーが下からくっと出ているアンバランスさが逆にバランスを保つ役割をしていて良かったと思います。すごいいい写真。
優秀賞
最終選考まで残った作品に授与されます
流星の如く!
秋元 星哉/愛知県
オリンパスTG-5 和歌山県・くじらの博物館 -2㍍
審査員作品評
鍵井靖章
この勢い、なに、これ! 撮影者の気持ちが映っている写真じゃないですか。余りある勢い、撮影者が焦っているのがわかる一枚。撮ろうと思っても撮れない写真じゃないですか。冷静でもないし、喜びも映っているし、撮影者の緊張とか慌てっぷりもわかる。やられました。
おっきな背中
清水 亜希子/兵庫県
ソニーα7Ⅲ SEL90M28G ノーティカムA7RⅢ Z-330 f7.1 1/80秒 ISO100 沖縄県・石垣島 -15.2㍍ 2020年11月10日
審査員作品評
鍵井靖章
時代が時代ならグランプリですよ(笑)。完璧じゃないですか。タイミングといい。ある意味、すごい写真なんですけど、ビギナー部門ということを置いておけば水中写真の王道みたいな感じになってきているじゃないですか。確立されてきた作品で。日本人がずっと愛してきた水中写真の王道の素晴らしい写真だと思います。
どっひゃー!!!
田代 健/東京都
オリンパスTG-5 静岡県・大瀬崎 2020年10月13日
審査員作品評
鍵井靖章
こんなシーンがあったとは思わないけど、おもしろいじゃないですか。ニシキフウライウオを撮影したらウツボのところに行っちゃったのか? 生態としてはあり得ないと思うのですが、おもしろいので選びました。
紅蓮華
田中 泰矩/東京都
オリンパスTG-6 PT-059 f6.3 1/200秒 ISO200 高知県・柏島 -20㍍ 2020年11月22日
審査員作品評
鍵井靖章
すごく印象的ですし、これまでもそうだったかわからないんですが、わりとのっぺりとした写真が多い中で、光と陰でうまくウミシダのディテールが表現されていて、良かったです。
その山の向こうは
棚橋 健晴/東京都
ニコンD850 AF-S VRマイクロニッコール105mmf/2.8G+SMC-1 MDX-D850 沖縄県・沖縄本島・本部町
審査員作品評
鍵井靖章
すごいいい瞬間をとらえていますよね。ウミヒルモか何かですよね、その上にウミウシが乗った瞬間。被写界深度も微妙に良くて、ウミヒルモが丸いデザインとしてとらえることができて、そこが不思議な空間演出になっていておもしろかったと思います。
宇宙を覗く
永田 有/熊本県
ニコンZ 6 AF-S VRマイクロニッコール105mmf/2.8G ノーティカムZ6 Z-330 f7.1 1/200秒 ISO200 熊本県・天草 -13㍍ 2020年9月22日
審査員作品評
鍵井靖章
すごくうまい写真だなと思いましたね。ヤドカリの目をこの明るいトーンでこんなふうに仕上げてくるとは、センスの良さを感じました。
宝石
新倉映見(えみだむ)/東京都
オリンパスTG-6 PT-059 千葉県・館山 2020年11月11日
審査員作品評
鍵井靖章
僕は毎年このビギナー部門の審査をさせてもらっているんだけど、中には実験的な写真をなるべく評価したいという気持ちがあって、これはそういう写真ですね。水中写真の新たな世界。前回は「アクアムーン」を選んだけど。従来の水中写真ではない、新たな可能性を教えてくれる写真を積極的に選んでいきたいと思っているんです。この写真でいえば本来なら無視をするようなチリをカメラの機能を使ってうまく撮影されているので、すごい素敵だと思いました。
水玉
Chigu./兵庫県
オリンパスTG-4 f3.5 1/640秒 ISO100 タイ・タオ島 2017年3 月27日
審査員作品評
鍵井靖章
この距離でしか撮れなかったのかはわからないですけれど、結果として手前に泡を入れることで、幻想的というか、夢の先にあるジンベエザメという感じがして僕は好きです。ただのジンベエザメはもうつまらない(笑)。 これは意図して撮ったんだとしたら、最高ですね。タイトルが「水玉」ですが、どっちが水玉やねん、って突っ込みたい(笑)。
特別協賛賞
ビギナー部門の入選作品から選ばれる特別賞。
サンシャイン水族館賞
海のファンタズミック!
呉 怡
キヤノンEOS RP 沖縄県・阿嘉島
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