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【連載】デジタル一眼を始めよう!
~基本と水中写真の楽しみ方~
第3回 水中撮影におすすめのカメラとレンズ

デジタル一眼、始めよう!

「一眼で水中写真を撮りたい!」と思った時、何を買うのが良いのかとても迷いますよね。はじめての一眼カメラにおすすめなのはミラーレス一眼。中でもOM SYSTEMのOM-1 Mark IIは特におすすめ。今回は、イチオシポイントと水中で撮影におすすめのレンズをご紹介します。

※2024年12月の情報です。

1. 「初めての一眼カメラ」おすすめは?

「一眼で水中写真を撮りたい!」と思った時、何を買うのが良いのかとても迷いますよね。はじめての一眼カメラにおすすめなのはミラーレス一眼。中でもOM-1 Mark IIは特におすすめです!

2. OM-1 Mark IIの魅力

OM-1 Mark IIには水中写真撮影に適した機能が盛りだくさん!初めての水中撮影にも本格的な水中撮影にも、どちらにも適したカメラです。それでは、OM-1 Mark IIの魅力を6つご紹介します!

OM-1 Mark IIの魅力

おすすめポイント①:水中モードの搭載

OM-1 Mark IIの魅力

OM-1 Mark IIには水中での撮影に適した設定の「水中モード」(画質とホワイトバランスの項目にあります)が搭載されています。難しい操作は不要で、カメラが環境に合わせて設定を調整してくれるので、買ってすぐでも素敵な水中写真を撮ることができます。まずは水中に適した設定にしたうえで露出はカメラ任せのPモードで撮影に慣れ、その後でシーンに合わせてAモードやSモードの使い方をマスターする、というのもおすすめです。

おすすめポイント②:小型軽量

一眼カメラを水中で使う、となると、カメラもハウジングも大きくて重たくなるイメージですが、OM-1 Mark IIはカメラもハウジングも小型軽量!水中での取り回しも良く、荷物もコンパクトに収まります!

左:Nauticam 右:AOI サイズや重量が異なるので、ニーズに併せて選ぶことができます。

左:Nauticam 右:AOI サイズや重量が異なるので、ニーズに併せて選ぶことができます。

また、OM-1 MarkIIのハウジングは、樹脂製で小型軽量、低コストなfisheye「 AOI 10561 AOI-UH-OM1 II」とアルミ合金製で堅牢なNauticam「NA OM1 for OM SYSTEM OM-1/OM-1 Mark II」があり、ユーザーの希望に合わせて選ぶことができるのも魅力です。

おすすめポイント③:コスパの良さ

一眼カメラの水中ハウジングは50万円を超える高価なものも多くある中、OM-1 Mark IIの水中ハウジングは実売価格で20万円台前半から。カメラ本体が20万円台後半なので、比較的安価に始めることができます。

おすすめポイント④:優秀なAF

コンパクトデジカメと一線を画すのがAFの性能! ピントの位置は十字ボタンで撮影者が任意に選ぶことも、カメラ任せで魚の目や頭部を捉えることもできるので、ピント合わせの難しい小さな生物を撮るのにも適しています。カメラがピント合わせをフォローしてくれることで、構図やライティングなど、他のことにもこだわるゆとりが生まれます。

肉眼で見つけるのも大変な、タマシイちゃん(アオサハギの幼魚)をふんわり撮れます!(写真/むらいさち)

肉眼で見つけるのも大変な、タマシイちゃん(アオサハギの幼魚)をふんわり撮れます!(写真/むらいさち)

おすすめポイント⑤:強靭な手ぶれ補正

水中では、陸に比べて体が不安定になりがち。OM-1 Mark IIの手ブレ補正は8.5段!これは、現在販売されている一眼カメラの中で最高峰の手ぶれ補正機能です! 洞窟や深場などの薄暗い環境などで、カメラのシャッタースピードが落ちてもブレずにしっかり撮ることができます。

機材の重さや浮力の関係で不安定になりがちな反水面の撮影もバッチリです。(写真/むらいさち)

機材の重さや浮力の関係で不安定になりがちな反水面の撮影もバッチリです。(写真/むらいさち)

おすすめポイント⑥:水中撮影に適したレンズが豊富

水中撮影では「ワイド=フィッシュアイ(魚眼)レンズ」、「マクロレンズ=100mm前後」のイメージが強いですが、実は他にも水中撮影に適したレンズはたくさんあります。おすすめのレンズ4本をご紹介!

①M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

水中写真でワイドを撮るときの定番、フィッシュアイレンズです。群れや大型海洋生物を躍動感たっぷいに写すことができるこのレンズ。サンゴ礁や華やかな根などの撮影にも適しています。

②M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

ワイド撮影にピッタリの広角ズームレンズです。ズーム全域でF.2.8という明るさを確保することができるので、洞窟などの薄暗い環境でも、ノイズの少ない綺麗な写真を撮ることができます。水中に入る日差しなどを、まっすぐ歪みなく撮りたい時にも活躍します!

③M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

小さい生物を撮るマクロ撮影をする時に一番ポピュラーなのが、このレンズです。近くに寄って撮ることができ、ボケ味も良いので、ふんわりマクロ撮影にも適しています。

④M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

ピント合わせが速く、描写力の高いのが魅力です。②M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroよりも画角が広く、生きものとその周辺環境や風景を一緒に写し込むことができるのが魅力です。本格的なネイチャーフォトはもちろん、生態写真や水中スナップ撮影にも適しています

海でも陸でも、OM-1 Mark IIを愛用中のむらいさちさんからのメッセージ

むらいさちさん

とにかくコンパクトにすべてが収まること。小さい、軽いは正義ですからね。僕はもともと腕力が弱いので重いカメラシステム2台持ちは結構な負担でした。その分水中での機動力も落ちますしね。そして小さいにも関わらず、カメラの性能はとても高く、特にAFの高性能さには驚かされます。マクロで被写体認識モードにするとちょこちょこ動くスズメダイの子供なんかも簡単に撮影することができます。ほんとに今までの3分の1の撮影時間で終わってしまうイメージで、時間の少ない水中撮影ではとても助かっています。センサーサイズなどを気にする方もいますが、暗い水中では被写界深度を稼げるという利点もありますし、実際A1サイズなどにプリント、展示してもなんの問題がないのを僕が実感しているので、全幅の信頼を置いて撮影で使っています。さいごに、高度な水中ホワイトバランスがついているのが個人的にもお気に入りです。

まとめ

初めての一眼カメラには、OM-1 Mark IIがおすすめです! 初めてでも使いやすい機能はもちろん、本格的な使用もできるカメラなので、長く使えるのも魅力ですね。一眼カメラで撮影を始めると、ダイビングの楽しみが更に広がること間違いなしです!

2025年1月、OM SYSTEM GALLERY(新宿)にて、水中写真家・茂野優太さんの写真展「OMと旅する奄美の海」&トークイベント「私のフォトライフ 写真で伝えたいこと」が開催されます! OM1 Mark2で撮り下ろした美しい奄美の海。ぜひ足を運んでみてくださいね。

<写真展>
会期:2025年1月9日(木)~1月20日(月)
10:00 ~ 18:00 ※最終日 15:00 まで
※ 1月14日(火)15日(水)は休館
詳しくはこちら

<トークイベント>
2025年1月13日(月・祝)14:00 - 14:40
【OM SYSTEM ゼミ PLAZA トーク】
水中写真家 茂野 優太「私のフォトライフ 写真で伝えたいこと」
詳しくはこちら

OMデジタルソリューションズ

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写真提供:むらいさち
協力:OMデジタルソリューションズ
ライター:斉藤利奈

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