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一生分のジンベエザメと遊ぶ! フィリピン サウスレイテ
サウスレイテってどんなところ?
フィリピン中部に位置するレイテ島。南北180km、東西65kmと南北に長い島で、そのうちサウスレイテと呼ばれるのは南部の4分の1程度。熱帯性気候で一 年中温かい。今回取材した《ノバジンベエクラブ》の周りにはヤシの木や民家が建ち並び、美しいソゴット湾が広がるのどかな雰囲気だ。
ツアーは旅行社のツアーがおすすめ。5日間と6日間が主流で、サウスレイテへはその日のうちに行けるので、5日間の場合中3日、6日間の場合中4日が楽しめる。
《ノバ ジンベエ クラブ》から車で15分ほどのモルティボクという町。1月中旬の取材時には「SINOLOG FESTIVAL」という年に一度のお祭りをやっていて、屋台がたくさん出ていた
モルディボクにある「 STO NINO PARISIA MALITBOG CATHLIC(サントニーノ パリサ教会)」1857年にスペイン統治時代に建設されたという教会。フィリピンはキリスト教が大半なので、毎日人が集まる
《ノバジンベエクラブ》から徒歩30秒にある美しい「LONGSODAAN BEACH」。ここは特別サンクチュアリに指定されており、船も進入禁止だそう
日本人常駐の《ノバ ジンベエ クラブ》が2011年2月にオープン!
これまで欧米人を中心に人気を集めていたエリアだが、今年2月2日、日本人ガイドが常駐するダイビングリゾート《ノバ ジンベエ クラブ》がついにオープン! 常駐するのは若林英行さん。通称ワカさん。以前奄美大島で15年もお店を経営していたベテランガイド。2010年8月からサ ウスレイテにいるので、海のことはおまかせ! もちろん、言葉の心配もいらないので何かと安心だ。また、ホテルのオーナーは河村佳明さん。ボホール島にも 《ノバ ビーチリゾート》も経営しており、普段はボホールにいるがときおり姿を見せてくれる。
明るいスタッフがそろう《ノバ ジンベエ クラブ》。白いTシャツを着ているのが河村さん、下段右から2番目が若林さん
白い壁がモダンでおしゃれな外観。部屋は全4パターンあり、どの部屋からも海が見える
アクセス方法
サウスレイテへ行くには まずマニラを目指そう
サウスレイテへは、まずマニラ(ニノイ アキノ)空港を目指す。マニラへは各航空会社が運航しているが、その後の乗り継ぎのことを考えると、日本各地から便数が豊富なフィリピン航空を使うのが一 般的。しかもフィリピン航空なら、マニラ空港にて国際線と国内線が同じターミナルビルにあるため、移動が少なくて楽だ。所要時間は東京から約5時間、大阪 から約4時間30分。
その日のうちにレイテ島に着くには、朝10時頃までに日本の各空港を出発する。パスポートやCカードなど忘れ物がないようにし、空港へは少なくとも2時間 前には到着しているようにしよう。各航空会社のカウンターでチェックインをする際、荷物の重量制限にはご注意を(右のハミダシ参照)。飛行機に乗ったら出 入国カードを記入しよう。ツアーで行く場合、旅行会社からもらった書類の中に書き方が書いてある場合がほとんどなので、そちらを参考に。
行きの荷物はマニラで一度ピックアップするので注意
マニラに到着後、「foreigner」と書かれたカウンターに並び、入国審査を受ける。この時、かなりの行列になることがあるが、次の飛行機までは2時間ほど時間があるので、焦らず辛抱強く並ぼう。注意すべきは、この後の荷物。成田からレイテ島まで直接いかず、一旦マニラでピックアップする必要があるの だ。入国審査が終わりまっすぐ進むと荷物ターンテーブルがあるので、そこで自分の荷物を受け取ろう。タッグはまだはずさないこと。
その後、ターンテーブルのすぐ隣にある「Transfer」と書かれた小さなテーブルで再度荷物チェックを受ければ手続き完了だ。
両替を済ませて国内線乗り場へ
荷物を預けたら両替をしよう。両替所は荷物受け取り場にある。日本からペソ(P)への両替は日本の空港でもできるが、フィリピン国内のほうがレートがいい。両替は紙幣のみ可能。日本円でお釣りもくれる。両替後は必ずレシートを確認しよう。
その後、外へ出て国内線出発ロビーへ向かい、男女別の荷物&ボディチェックを受け、空港使用料として一人200Pを支払ったらゲートへ。搭乗まで待機しよう。
タクロバン到着後、送迎車にてリゾートへ
マニラ空港からレイテ島にあるタクロバン空港まで所要時間約1時間20分。とくに機内では書類などを書く必要はないので、ゆっくり過ごそう。
タクロバンに到着したら、荷物をピックアップし、外へ。外にはお出迎えのスタッフが大勢いる。タクシーの勧誘や荷物運びのスタッフがいるが、気にせず自分の名前の看板を持ったスタッフの元へ進もう。
その後、車でサウスレイテにあるリゾートへ向かう。3時間ほどかかるので、必ずタクロバンでトイレは済ませておくように。
栄養価が高くジンベエザメが多い海
標高1000m以上の山々に囲まれたソゴット湾は、深さ700mもあり、プランクトンが豊富な海。そのため一年を通じてジンベエザメが見られる海。ジンベ エスイムができるのは11~5月頃(長ければ7月頃)までで、この時期はプランクトンが水面に上がってくるため、それに合わせてジンベエが浅場にやってく るというわけだ。
また、ここのジンベエは人に懐いており、一緒に遊んでくれることが多い。ときに20分以上も遊んでくれるから、「おなかいっぱい!」なくらい遊べるのだ。
しかも透明度もよく、浅いところだと水深5mの白砂の場所で見られるので、とても明るいのが特徴。
ビギナーでも楽しめる砂地やドロップオフ
ダイビングは《ノバビーチリゾート》の目の前に広がるソゴット湾を潜る。大別して①パドレバーゴス、②モルディボク、③リマサワ島、④パナオン島、⑤マク ロホンの5つのエリア。ソゴット湾は太平洋から入る海流があるため、透明度は平均20mと高い。さらに激流もなく、水深も比較的浅いのでビギナーでも十分 楽しめる海だ。
主なダイビングシーンは「砂地」と「ドロップオフ」の2パターン。砂地ではミミックオクトパスをはじめ、珍魚がたくさん。人気のトウアカクマノミも多い。 一方、ドロップオフにハードコーラルやソフトコーラルがびっしり。ものすごいキンギョハナダイやパープルビューティーが乱舞する。
ポイント
サウスレイテの海は「サンクチュアリエリア」がある。ここは海洋保護区という意味で、地元で手厚く保護されている。サンクチュアリに指定されているスポットを潜る場合は、一人当たり一回約100P(約200円)がかかる。
おすすめスポット紹介
サンタパス
★人気★
「ゴーストタウン」とも呼ばれる砂地スポット。水深は6~17mと浅めで、至る所にトウアカクマノミが存在。ハゼや各種ウミウシ、人気のミミックオクトパスも狙える。マクロ好きにおすすめ。
モルディボク・レック
湖のように静かなビーチを潜る。マクロ生物が非常に豊富で、水深わずか3mにウミテング、オオウミウマなどが見られる。水深18mにはダンプカー一台分くらいの大きい船が沈んでいる。
ナパンタオ
★人気★
ヨーロピアンにも人気のスポット。100mほど続くドロップオフの壁にはサンゴがびっしり。何万尾というキンギョハナダイやパープルビューティが群れ、カスミアジが突っ込む捕食シーンも見られる。
ノバハウスリーフ
《ノバ ジンベエ クラブ》の目の前のビーチ。水深6~7mの白い砂地にサンゴが点在。テーブルサンゴは3畳分くらいのものも。沖合の小さなドロップオフにはチョウチョウコショウダイやオランウータンクラブが見られる。
エイドリアン・コーブ
水深60mまでスロープが続くドロップオフ。壁にはパープルビューティーが群れ、カエルアンコウやマンジュウイシモチ、ピンクスクワットロブスターなども顕在。ワイドとマクロの両方が楽しめる。
バーガス・ジュティ
★おすすめ★
人気のナイトダイビングスポット。水深5mほどに岩が点在し、フウライウオやカエルアンコウなど被写体にかか せないものがたくさん。ミノカサゴやガンガゼが多いので触れないように注意。また、水中ライトは必携だ。水面にはダツ(光に向かって突進してくる習性があ る魚)がいるので、水面では必ず水底を照らすようにしよう。 ナイトダイビングは月・水・金限定!