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人気現地ガイド推薦の人気スポット情報あり!
奄美大島・龍郷

人気現地ガイド推薦の人気スポット情報あり! 生物の楽園・奄美大島

本州周辺ではほぼ見られない生物も多数生息する奄美大島。魚種数も世界レベルで潜る度に新しい出会いがある。リピーターも、もちろん初心者も夢中になる奄美大島の海をお届け。現地ガイド推薦スポット情報は必見!

奄美大島ってどんなところ?

 鹿児島と沖縄のちょうど中間に位置している奄美大島。かつて琉球王国と薩摩藩双方からの侵攻を受けたこともあり、どちらにも影響された独特の文化が形成されている。島の約85㌫が森林という自然豊かな奄美大島には、貴重な動植物が多く生息。中でも有名なのはアマミクロウサギだろうか。国の特別天然記念物に指定されている原始的な姿をしたウサギで、耳は通常のそれと違って短い。広大なマングローブ樹林も島にいくつかあり、栄養豊富な生命のゆりかごとなっている。固有種や貴重生物を守り、奄美の大自然を後生に伝えるべく、「奄美・琉球」として世界自然遺産登録に向けての活動が活発に行なわれている。島の中心は名瀬(なぜ)というエリアで、そこには本土と変わらない便利な環境が整っている。

奄美大島中部、住用町のマングローブは国内で2番目の広さを誇る

奄美大島中部、住用町のマングローブは国内で2番目の広さを誇る

アクセス&島内交通事情

 本土から奄美大島へ行く場合、東京(成田・羽田)、大阪、福岡、鹿児島から直行便が出ている。時間があるなら船で行くことも可能。大阪からの場合は約31時間のクルーズとなる。
 奄美大島は日本で3番目(北方領土を除く)と意外に大きな島。しかし島内には電車は通っておらず、バスか車での移動となる。空の玄関口である奄美空港は島の北部にあり、南部へは車で2時間以上かかる。バスを利用する場合は中心地の名瀬で乗り換え、所要時間は2時間~2時間半程度。融通の利くレンタカーを利用するのがベストだ。

空港から車で約10分の「あやまる岬」は、眼下に森と海を望める奄美十景に認定された景勝地

空港から車で約10分の「あやまる岬」は、眼下に森と海を望める奄美十景に認定された景勝地

奄美大島・龍郷のダイビング情報

湾内&外洋をバラエティ豊富に潜れる

 北部に位置する龍郷エリアは太平洋側、龍郷の湾内、東シナ海側の3方面を潜る。太平洋側は美しいサンゴ礁が広がり、透明度も抜群で回遊魚も回ってくるワイドな海を体感できる。ウミガメの遭遇率も高い。東シナ海側の外洋は、黒潮の恵みを受けた生物相の豊かさが魅力。洞窟やケーブなどバラエティに富んだ海を楽しめる。湾内は、マクロを中心として生物が豊富。珍しい生物も多く穏やかなので、フィッシュウオッチング派やフォト派にオススメだ。

甲殻類派にはたまらない湾内。こちらは「コーラルガーデン」にいたトゲツノメエビ

甲殻類派にはたまらない湾内。こちらは「コーラルガーデン」にいたトゲツノメエビ

国内最大級のコモンシコロサンゴの群生は「大仏サンゴ」にて

国内最大級のコモンシコロサンゴの群生は「大仏サンゴ」にて

“アマミブルー”の海

“アマミブルー”と称される青く美しい海。太平洋側も東シナ海側も、外洋は透明度30~50mなんていう日も多く、気持ちのよい青の世界を体感することができる。

奄美大島北部はウミガメも多い

奄美大島北部はウミガメも多い

マニアなダイバーもハマる

湾内はエビやカニなどの甲殻類、ハゼ類などのマクロ生物が特に豊富。ハゼの仲間はなんと100種類以上を観察できるという。きっとまだ見たことがないハゼに出会えるはずだ。

「山本スペシャル」にてカイメンカクレエビの仲間

「山本スペシャル」にてカイメンカクレエビの仲間

アマミホシゾラフグに熱い視線

今や「奄美大島といえば」にランクインするほど有名になったアマミホシゾラフグ。毎年3月頃から海底に謎のミステリーサークルが現れていた。これが見たこともないフグ、アマミホシゾラフグの産卵床だということがわかり、アマミホシゾラフグがせっせと産卵床を造る姿も観察されるようになった。2015年には世界の新種TOP10に選ばれたことで飛躍的に知名度がアップ。日本では奄美大島、琉球諸島の一部などごく限られた場所でしか発見されていないので、春先に奄美大島を訪れた際にはぜひリクエストしていただきたい。

ミステリーサークルはこのアマミホシゾラフグが作っている

ミステリーサークルはこのアマミホシゾラフグが作っている

大きさは直径2mにもなる。小さな体で見事に造り上げる

大きさは直径2mにもなる。小さな体で見事に造り上げる

奄美大島の海の中をのぞいてみよう!

撮影協力/ソニー アクションカム

現地ガイドいち押し! 鉄板スポット

ムレハタの根 リラックスダイビングサービス》前田聡さん推薦!

その名のとおりムレハタタテダイが群れているスポット。砂地に根が点在していてその周りにスカシテンジクダイやキンメモドキなどが群れる。「とにかくにぎやかなスポットです!」(前田さん)

色鮮やかなムレハタタテダイの群れ。癒しスポット

色鮮やかなムレハタタテダイの群れ。癒しスポット

倉崎ビーチ ネイティブシー奄美》浜砂かおりさん推薦!

「ハゼ、甲殻類、ウミウシ、スズメダイといったマクロ三昧のビーチ。一時間潜っても一日潜っても潜り足りないフォトダイバー向けスポットです!」(浜砂さん)。最大水深は15mほどでビギナーでも十分に楽しめる。

鮮やかな体色のハナヒゲウツボはこのスポットの常連

鮮やかな体色のハナヒゲウツボはこのスポットの常連

デッショ ダイブスピーシーズ奄美》諏訪誉さん推薦!

通常は深場にしかいないピグミーシーホースだが、ここでは水深20mほどのところで観察可能。深場のハゼやハナダイも狙えるスポット。

卵を抱え、お腹が膨らんだ個体も

卵を抱え、お腹が膨らんだ個体も

ピグミーシーホース「デッショ」  動画撮影者/《ダイブスピーシーズ奄美》諏訪誉さん

インオアシス ダイビングサービス ティーダ》木本勝也さん推薦!

水深20mの砂地にある根を中心に潜る。ハダカハオコゼ、オランウータンクラブ、ニセボロカサゴ、ミヤケテグリ、ゼブラアナゴ、ハダカコケギンポなど人気の生物もたくさん!

とてもキュートなハダカコケギンポは、現在3個体居ついている

とてもキュートなハダカコケギンポは、現在3個体居ついている

バベルリラックスダイビングサービス》前田聡さん、《ダイブスピーシーズ奄美》諏訪誉さん、《ネイティブシー奄美》浜砂かおりさん推薦!

アマミホシゾラフグの産卵床(ミステリーサークル)が見られるポイントはココ。毎年4月から7月頃がシーズン。「奄美大島の北部で見られるはココだけ。希少度MAXです!」(浜砂さん)、「人気のクダゴンベやハゼなど生物豊富です」(諏訪さん)

おなか下にある尻ビレを使い、上手に溝を掘っていくアマミホシゾラフグ

おなか下にある尻ビレを使い、上手に溝を掘っていくアマミホシゾラフグ

アマミホシゾラフグは直径2mほどの産卵床を、5~6日間かけて作り上げる

アマミホシゾラフグは直径2mほどの産卵床を、5~6日間かけて作り上げる

格子柄がかわいらしいクダゴンベ

格子柄がかわいらしいクダゴンベ

武運崎 ダイビングサービス ティーダ》木本勝也さん推薦!

外洋にあるスポットでダイナミックな地形、ロウニンアジやマダラトビエイなどの大物も狙える。「潮止まり前後に、浅瀬でギンユゴイの群れがよく見られます。ピグミーシーホース、キンチャクガ二、ホワイトチップなど人気生物もたくさん。時には流れもあるので、中級以上です」(木本さん)

これだけ群れると迫力もたっぷりのギンユゴイの群れ

これだけ群れると迫力もたっぷりのギンユゴイの群れ

ミドリヤ リラックスダイビングサービス》前田聡さん推薦!

砂地に2つの根があり、そこをアザハタが泳いでいたりキンメモドキやスカシテンジクダイの群れなど多くの生物が見られる。「キンメモドキが作るゴールデンボールは一見の価値ありですよ」(前田さん)

ぴったりとくっついて密度が濃いキンメモドキのゴールデンボール

ぴったりとくっついて密度が濃いキンメモドキのゴールデンボール

ピアテグリ ネイティブシー奄美》浜砂かおりさん推薦!

「100%の確率でニシキテグリに会えるポイント! 派手なカラーと可愛い仕草で夢中になるダイバー続出! リピートしたくなる愛らしさです」(浜砂さん)。サンセットダイビングではニシキテグリの産卵シーンも狙える。

2尾寄りそう姿がかわいらしいニシキテグリ

2尾寄りそう姿がかわいらしいニシキテグリ

ニシキテグリの産卵シーン  動画提供/《ネイティブシー奄美

アサヒガーデン ダイブスピーシーズ奄美》諏訪誉さん推薦!

水深5mから20mまで一気に落ちるドロップオフ。海底は砂地が続いている。「ハナダイや甲殻類もおもしろく、特にきれいなヤドカリが見つかるスポットです」(諏訪さん)

2尾寄りそう姿がかわいらしいニシキテグリ

色鮮やかで、右脚のはさみが大きいクレナイゼブラヤドカリ

冬にはホエールウオッチングもできる奄美大島  動画提供/ネイティブシー奄美

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