2013年1月号
ジンベエザメのベストシーズン到来!! カリブ海 コスメル
抜群の透明度の海を舞台に、アドベンチャー体験できる島
どこまでも澄んだソーダ色の海が広がるコスメルは、カリブ海随一のダイバーズアイランド。そんなコスメルを拠点に、ちょっとユニークなダイビングを楽しんでみませんか?
ホルボッシュでできるジンベエザメスノーケリングに、水中鍾乳洞を潜るセノーテダイビング。こんな刺激的な体験ができる場所は、なかなかありません!!
12月から3月がシーズン
カジキが群れる驚異の海
カリブ海を代表するリゾートエリア・カンクンの沖に浮かぶ島、イスラムヘーレス。この島の沖合いに、野生のバショウカジキと泳げる海がある。バショウカジ キは、現在地球上に存在する魚類の中で泳ぐのが一番速い“世界最速のスイマー”。時速110kmものスピードで泳ぐことができる。バショウカジキは回遊性 の魚なのでインド洋や太平洋の亜熱帯・熱帯海域に広く分布するが、イスラムヘーレス沖には毎年12月から3月中旬にかけて集まってくる。イワシの仲間(ラ ウンド・サーディネラ)を捕食しに来るのだが、大きな背ビレを広げて獲物を威嚇し、尖った口先で上手に狩りをする姿は迫力満点!!
不安や疑問を解消!
カジキスイム Q&A
カジキスイムには、泳力が必要ですか?
カジキと泳ぐ海は外洋で波が高い場合もあるので、ある程度のスキンダイビングのスキルは必要です。 スキルに不安がある人は、事前に練習をしてから行くのがオススメです。かなり長い時間泳ぐため、持久力も必要になります。
ウエットスーツは何ミリのものがいいですか?
この時期の水温は25度前後あり、深く潜るわけではないのでウエットスーツは動きやすい3㎜+フードベストがおすすめ。またボートの上は寒いので、ボートコートがあったほうがいいでしょう。
カジキスイムのツアーはどんなスケジュールですか?
朝6時から6時半くらいに出航して、午後1~2時くらいに戻る半日パターン。ただし遅いときは帰りが夕方5時くらいになることも。40マイルくらいの距離 を約3時間かけて、カジキの群れを探します。 料金はUS$200で、ライフジャケット、スノーケルレンタル、飲み物、スナックなどが含まれます。日本人ガイドも同行するので言葉の心配もいりません。
船酔いが心配なのですが…。
外洋で波も高いことがあるため、コンディションによってはかなり船が揺れます。酔い止め薬は必携です。
野生のジンベエと泳げる
ホルボッシュがアツい!!
ユカタン半島の北部、メキシコ湾、カリブ海、大西洋の3つの海がクロスオーバーするボルホッシュ沖には、世界最大の魚・ジンベエザメがやってくる。野生のジンベエとの遭遇率はなんと90%!
また一度に遭遇するジンベエザメの数も、ホルボッシュは桁違い。なんと最大15匹以上のジンベエに会えて、スノーケリングボートがジンベエに囲まれる……なんてことも珍しくない。
コスメル、プラヤデルカルメン、カンクンなどからオプショナルツアーが出ているので、これに参加すれば日帰りで訪れることができる。6月中旬から8月末までの期間限定なので、旅の計画は今すぐに立てよう!
神秘的な水中景観に感動!!
セノーテダイビング
コスメルを訪れたらぜひトライしてみたいのが、セノーテダイビング。「セノーテ」とは泉という意味で、地下にできた水中鍾乳洞の中を潜るユニークなダイビ ングスタイル。ユカタン半島のセノーテダイビングは世界的に有名だが、中でもプラヤデルカルメンからトゥルム遺跡にかけての一帯には、セノーテダイビング の好スポットが点在している。
スポットの数は11カ所以上あり、フェリーを利用すればコスメルからも手軽に潜りに行くことが可能だ。
地形スポットが好きな人、冒険気分が味わいたい人、人とは違ったダイビングをしてみたいというあなた、ぜひセノーテダイビングにチャレンジしてみてはいかが?
マヤ文明に触れられる
世界遺産の遺跡ツアー
コスメルの旅で欠かせないのが、マヤ文明が遺した数々の遺跡。ユネスコの世界遺産に登録されているチチェン・イツァ遺跡は必見。遺跡中央に建つ巨大ピラミッドは壮観!
またカリブ海を望む崖に建てられた要塞都市・トゥルムも一見の価値あり。真っ青なカリブ海と古代遺跡が融合した景観は、ユカタン半島ならでは。崖下にはカリビアンブルーの海が広がり、のんびりビーチでくつろぐこともできる。
カリブ海屈指のダイバーズ天国
コスメルのダイビングスポット
カリブ海を代表するダイビングエリア・コスメルには、島の周囲にダイビングスポットが点在している。ダイビングサービスもたくさんあり、アメリカ人ダイバーを中心に世界から大勢のダイバーがやって来る。
真っ白な砂地にキリスト像やチャックモールのマヤ遺跡のモニュメントが沈められているチャンカナブビーチをはじめ、個性豊かな水中景観が楽しめる。
ダイビングスタイルはボートダイビングがメインで、午前2ダイブ、午後2ダイブの1日4本が可能。透明度がとても良く、乾季(12~4月頃)には50mオーバーの透明度があることも珍しくない。
トルメントス
Tormentos
真っ白な砂地が美しいポイント。抜群の透明度を誇る水中に太陽の光が差し込み、波が揺らめくのに合わせて現れる水底の波紋が魅力。白砂の海底砂漠とカリビアンブルーのコントラストに思わず酔いしれてしまいそう。
コロンビア・リーフ
Columbia Reef
カリビアンブルーを誇るコスメルのポイントの中でも、水面がひときわ青く輝いているエリア。エントリーすると砂地が広がり、それを越えるとドロップオフ。ギンガメアジやブラックチップの群れが見られることも。
チャンカナブビーチ
Chankanaab Beach
チャンカナブ国立公園内のスポット。全長5mもあるキリスト像やマヤ遺跡のモニュメントなど不思議なものが沈められていて、おもしろい。固有種のほか、ターポンや大型のハタ、バラクーダも見られる。