【西伊豆 大瀬崎】
新しくなったネイチャーイン大瀬館
その魅力と新たな挑戦
大瀬崎は、富士山と駿河湾の絶景、多様な海洋生物、そして大瀬岬に生息する百数十本ものビャクシン樹林といった自然のハーモニーが、訪れる人々に深い感動と癒しを与えます。とりわけ、東京から約100分で、希少な海洋生物に出会えることから、日本随一のダイビングスポットとして多くのダイバーに愛されてきました。そんな大瀬崎で2024年6月、創業70年の歴史を誇る“大瀬館”が《ネイチャーイン大瀬館》として新しく生まれ変わってグランドオープン!《ネイチャーイン大瀬館》では、大瀬崎の素晴らしい自然を未来に残すために、さまざまな活動を行っているので皆さんにご紹介します!
※2024年12月現在の情報です
新たにグランドオープンした
ネイチャーイン大瀬館の魅力
海が見える客室ほか大リニューアル
海の見える10畳の和室。窓辺にはディレクターチェアも
写真/ネイチャーイン大瀬館
大瀬崎という大自然に囲まれ、“人間が本来もつバランス感覚と、自己認識量を回復する集いの場”として誕生した《ネイチャーイン大瀬館》。自然に入る「in」と宿泊施設としての「inn」を兼ねたネーミングですが、大瀬崎で最も老舗のダイビングサービス(マリンサービス)もあり、2024年6月に生まれ変わった施設は、ダイバーにとても使いやすいものとなっています。
《ネイチャーイン大瀬館》は、海側と山側に2つの棟があり、全室にエアコン、Wi-Fiが完備されており、海辺棟の客室は人気ダイビングスポット「湾内」と広いビーチに面し、富士山も眺められる絶好のシービュールームとなっています。すべて和室で、ベッドルームもありますので、予約時にチェックしてみましょう。
駿河湾の中心で味わう、海と山の旬の一皿
1階の海に直結するエリアに「駿河湾まんなか食堂」がオープン
写真/ネイチャーイン大瀬館
駿河湾で採れた新鮮な魚介類を中心とした海鮮料理
写真/ネイチャーイン大瀬館
お肉料理もジビエなど旬のものをアレンジ
写真/ネイチャーイン大瀬館
新しく生まれ変わった《ネイチャーイン大瀬館》で特筆すべき変化が海側の棟の1階にオープンした「駿河湾まんなか食堂」の存在。深海から浅場までバラエティ豊かな駿河湾の海で獲れた、新鮮な魚介類など地元の食材や鹿や猪など山で獲れた旬の素材を生かした創作メニューを提供しています。テラスもあって雰囲気抜群! 夕食はハーフビュッフェ(オードブルバイキングとメイン一皿)、朝食はフルビュッフェとなっています。ぜひ宿泊してのんびりとオシャレな海の眺め抜群な雰囲気の中でいただいてほしいです。
ビーチにシャワーも設置!
海から上がってすぐ浴びたいというニーズに応えて外シャワーが誕生
写真/ネイチャーイン大瀬館
ビーチ側にダイビング器材を洗って干せる施設も健在! こちらは器材やスーツの干し場
写真/ネイチャーイン大瀬館
《ネイチャーイン大瀬館》には海水浴や神社巡りを目的とする一般観光客も訪れるけれど、ダイビング客が圧倒的に多く訪れます。そのためにもと、ビーチに器材洗い場や干し場、念願の温水シャワーなどダイバーに使い勝手が良い施設を次々と用意しています。ありがたいことです。シャワーはウエットスーツを着たり脱いだりするときにも役立つのでホント、助かります。
海から帰ったらお風呂とシャワールームに直行できる!
海から直接入れるシャワールームには鍵付きロッカーのある更衣室も。写真は女子更衣室
写真/ネイチャーイン大瀬館
大浴場もあるので、アフターダイブはの~んびり
写真/ネイチャーイン大瀬館
リニューアルした《ネイチャーイン大瀬館》は、ダイバーが海から帰ってきてすぐにシャワーを浴びて着替えられるように、ウエットスーツやドライスーツ、水着のまま直接館内に入れるシャワールームを設置。もちろん外のシャワーで十分という方もいるでしょうが、寒い時期はとてもありがたい心遣いです。これは《ネイチャーイン大瀬館》のマリンサービスを利用される方であれば宿泊客でなくてもOK!
大瀬崎は海も陸も自然が最高!
絶景! 富士山に見守られてダイビング
雄大な富士山のもとに広がる駿河湾。細長く延びる岬が大瀬崎
写真/ネイチャーイン大瀬館
1980年代に日本でダイバーが利用できるダイビングエリアがあまりなかった頃に、地元の漁業組合とダイビングサービスが協力し、ダイビングエリアとしてオープンしたのがここ、大瀬崎です。以来40年以上にわたって多くのダイバーがファンダイブに講習にと通い続けてきました。雲さえかからなければビーチから富士山が美しく見えること、岬を挟んで内海と外海があって台風が直撃しないかぎり年中潜れること、日本で最も深さのある湾、駿河湾に面しており珍しい魚や生きものが出現することなど、大瀬崎は自然の豊かさに恵まれた絶好のダイビングロケーションなのです。
すぐ目の前の「湾内」は生きものの宝庫
「湾内」の人気者、ミジンベニハゼ
写真/若松樹弥(ネイチャーイン大瀬館)
大瀬崎を潜るダイバーに特に人気なのが、ビーチ前に広がる「湾内」と呼ばれるダイビングスポット。《ネイチャーイン大瀬館》からはエントリー口まで近いのでとってもラクにエントリーできます。水中は砂地から小石、そしてゴロタのスロープと徐々に水深が下がっていき、ゴロタの先は再び砂地。根や魚礁が点在していて、アカオビハナゴイやスズメダイの大きな群れが集まる根も。季節来遊魚やタイの仲間などあちこちでいろいろな魚や生きものに会えます。砂地にもいろいろな魚がいて、ミジンベニハゼが隠れ家にしているビンや貝殻などもあり、フォト派はマクロにワイドに大忙しです。
意外性たっぷりな外海のスポット群
ソフトコーラルにキンギョハナダイが大乱舞している「岬の先端」
写真/真木久美子(ネイチャーイン大瀬館)
大瀬崎ではコブダイも見られることが!
写真/真木久美子(ネイチャーイン大瀬館)
「湾内」に対して、内海ではないダイビングスポットを総じて「外海」と呼びます。土日祝日にしか開放されていない「岬の先端」(ただ単に「先端」と呼ぶガイドさんも多い)や「一本松」「門下」などいくつかのスポットに分かれています。「湾内」と違って、波打ち際からの傾斜が大きく、水深30mぐらいまですぐに落ちていきます。こちらも生物相が厚く、時にはマンボウがクリーニングをされにやってきたり、昨年話題になったアケボノハゼのような季節来遊魚も数多く集まります。
日本一の深海湾・駿河湾がもたらす恵み
深~い海中から上がってくるキアンコウに会えることも
写真/真木久美子(ネイチャーイン大瀬館)
大瀬崎は、日本で最も深い湾である駿河湾に面しているせいか、深海からやってくる魚も非常に多いことで知られています。キアンコウやミズウオをはじめいろいろな深場に生息する魚が、特に水温が低くなってくる冬~春に現れるのも楽しみです。
ネイチャーイン大瀬館の目指す未来とは?
大瀬崎を未来に残したい
写真/ネイチャーイン大瀬館
「大瀬崎を未来に残したい」——その強い想いから、《ネイチャーイン大瀬館》ではさまざまな活動を展開しています。
ここでは次の3つの活動をご紹介します。
「ゲストが快適に滞在できる環境づくり」
訪れるすべての人々が衛生的で安全に楽しめるよう、施設改善を行います。
例えば、トイレやシャワー施設の拡充、大浴場の改修などがさらにきれいにリニューアルされれば気持ちよく過ごせそうですね。
「自然と深くつながる体験の充実」
ダイビングやシュノーケリングなど大瀬崎の自然に深く触れ合うことができるよう、「マリンダイビング装備の拡充」「ダイバー向け送迎車両の導入」「ダイビング器材を選ぶための電動台車の導入」などを検討しているそうです。
「万が一の備えでさらなる安心を提供」
大瀬崎の未来を守る活動として、地域全体の持続可能な未来に貢献することを目指しています。災害時の避難経路整備などの防災対策にも力をいれています。
ネイチャーイン大瀬館の新たな挑戦
セキュリティトークン社債プロジェクトの挑戦!
《ネイチャーイン大瀬館》では現在、セキュリティトークン社債の発行に取り組んでいます。セキュリティトークンとは、ブロックチェーン技術を利用して発行されるデジタル化された有価証券のことをいい、昨今では新たな資金調達の手段として脚光を浴びています。
購入した方には宿泊やダイビングの特典もついてくるようです!「ダイバーの皆さん」「大瀬崎を応援したい!」という方々にとって新たな応援の場になるかもしれません。
詳細は以下にリンクを貼っておきます。
ネイチャーイン大瀬館情報
大瀬崎の老舗《大瀬館》が海のサービスはもちろん宿泊&飲食もパワーアップ!
住所:〒410-0244 静岡県沼津市西浦江梨325-1
ダイビング予約電話番号:055-942-2725
大瀬崎のダイビングシーンの立役者ともいえる《マリンサービス大瀬館》として知られていた老舗ダイビングサービス。現在は《ネイチャーイン大瀬館》のマリンサービス部門となり今まで以上に手厚いケアと施設・設備でダイバーをお出迎えしています。
経験豊富なインストラクターが常駐し、初心者から上級者まで個々のレベルに合わせてていねいに案内してくれることでも人気です。
新しくできた外シャワーのほか、施設が充実。休憩スペースもあり、ダイビング後も快適に過ごせます。
ぜひ《ネイチャーイン大瀬館》で大瀬崎を満喫してくださいね♪
写真・情報提供/ネイチャーイン大瀬館
構成/後藤ゆかり(MDWebデスク)