八丈島の海が愛される3つの理由
黒潮の恵みで生き物豊富!

東京から空路でわずか55分、船便でも夜寝ている間に翌朝には到着できる八丈島。“八丈ブルー”と称される透明度の高い海には、ウミガメ、魚群、地形……とバリエーション豊富なダイビングスポットが点在しています。アフターダイビングも温泉やグルメ、そして雄大な陸景が楽しめます。多くのダイバーに愛される八丈島の海の魅力を深掘りしていきます!
※2025年7月31日現在の情報です
週末ダイビングが楽しめる東京都の南国

ビーチスポットも充実している八丈島。八丈小島を望む「ナズマド」のエントリー/エグジット口
火山活動によりできた八丈島は、陸から海にかけて溶岩が噴出して形成された島。海の中にも、アーチやケーブなどダイナミックで複雑な地形に富んだダイビングスポットが点在しています。
透明度の高さも八丈島の海の魅力の一つです。「八丈ブルー」と称される深く澄んだ青い海は、コンディションが良いときには50m以上先まで見渡せることも。この透明度の高さは、太平洋沿いに流れてくる大暖流・黒潮によるもの。また、黒潮に乗ってさまざまな生き物たちがやって来て、初夏から晩秋にかけては色とりどりの季節来遊魚たちと出会えます。
※八丈島の位置やアクセスなどの基本情報はコチラを参照してください。
理由/1 ダイナミックなワイドのシーンが堪能できる
八丈島の海がダイバーに愛される最大の理由が、透明度抜群の海でダイナミックな地形や魚群、アオウミガメが悠々と泳いでくるシーンなどを楽しめること。時にはハンドウイルカやザトウクジラといった大物たちと遭遇することも!
溶岩が作り出した自然のアート・地形スポット

体験ダイビングでも遭遇できるアオウミガメ
アオウミガメとの遭遇率は高く、体験ダイビングやライセンス講習中、スノーケリングでも出会える
イルカ、ザトウクジラなど、大物との遭遇チャンスも!

「ナズマド」で出会ったミナミハンドウイルカ
写真提供/ 仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)
八丈島の海では、思わぬ大物との遭遇することもあります。運が良ければミナミハンドウイルカやザトウクジラ、ニタリ、ハンマーヘッドシャークと出会うことも!!

「八重根」で遭遇したザトウクジラ
写真提供/ 仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)
理由/2 生き物がとても豊富。八丈島ならではの日本固有種も
八丈島がダイバーに愛される2つめの理由が、年間を通して見られる生き物がとても豊富なことです。黒潮に乗っていろいろな生き物がやって来るので、魚はもちろん、ウミウシや甲殻類などもたくさん見られ、このエリアならではの固有種も生息しています。フィッシュウオッチングや水中写真の被写体には事欠かない海なのです。
ユウゼン

写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)
日本固有のチョウチョウウオで、潮通しのよい場所を好みます。コンスタントに見られるのは、八丈島と小笠原諸島だけ。春と秋には「ユウゼン玉」と呼ばれる大群を作ることも。ダイバーをあまりおそれないこともあって、かなり近づいて撮影したり、ウオッチングしたりできます。
ナメモンガラ

ダイビングスポット「ナズマド」
写真提供/ 仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)
日本近海では伊豆諸島、小笠原諸島、沖縄周辺にすむモンガラカワハギ科の魚。中層にまばらな群れを作ります。オスとメスで色が違い、オスは黄色っぽく、尾びれが赤色をしています。メスは地味な色合いですが、尻ビレの色合いや尾ビレに黄色などが入り、きれいです。八丈島では「トミメ」と呼ばれ、食用にもなっていて美味だとか。
1ダイブの間にさまざまな魚の群れが登場
入り組んだ岩場の隙間を縫うように、アカマツカサやチョウチョウウオなどが次々と姿を現します
ハチジョウダツ

ダイビングスポット「八重根」
写真提供/ 仲谷順五(アルケロンダイビングクラブ)
「ジャパピグ」の愛称で親しまれているピグミーシーホースの仲間。新種記載の際に八丈島のガイドさんが協力したことから、和名は“ハチジョウ”が入ったこの名前に。八丈島では年間を通して見られます。
エビカニの仲間やウミウシもたくさんすんでいる
フリソデエビ

ダイビングスポット「八重根」
写真提供/仲谷順五 (アルケロンダイビングクラブ)
水玉模様が目印の人気のエビの仲間。八丈島では10ペアが1カ所のスポットで見られることもあるほど、とにかくたくさん見られます。世界中を見ても珍しい場所です。
キンチャクガニ

ダイビングスポット「八重根」
写真提供/山本貴嗣 (ブーメラン)
イソギンチャクを両方のはさみに挟んで、ポンポンのように振り回す姿が愛らしいキンチャクガニ。お腹のあたりに見える赤いものは卵。
テングモウミウシ

ダイビングスポット「神湊」
写真提供/仲谷順五 (アルケロンダイビングクラブ)
日本とインドネシアに分布するウミウシの仲間で、個性的な色や模様が目を引きます。葉っぱをまとったような姿は、水中写真の被写体としても人気。
オトヒメウミウシ

ダイビングスポット「八重根」
写真提供/仲谷順五 (アルケロンダイビングクラブ)
クリーム色がかった黄色と紫色の体色や模様がとてもきれい。沖縄で見られることが多いですが、八丈島でも観察できます。
初夏から晩秋にかけては愛らしい季節来遊魚も登場
ハコフグの幼魚

ダイビングスポット「八重根」
写真提供/仲谷順五 (アルケロンダイビングクラブ)
黄色い体に黒い水玉模様の愛らしいルックス。成長するにつれて、黄色はくすんできて体色が変化していきます。
イロカエルアンコウの幼魚

ダイビングスポット「八重根」
写真提供/仲谷順五 (アルケロンダイビングクラブ)
個体によって、写真のような鮮やかなオレンジ色から、白、黄、茶などいろんな色のものがいます。赤ちゃんの手のひらのようなヒレで海底や岩場を歩くように泳ぐ姿が、とてもキュートです。
理由/3 アフターダイブは温泉やグルメを楽しめる
八丈島がダイバーに愛される理由、その3つめはアフターダイビングも充実していること。火山島ならではの温泉、島のグルメ、そして雄大な風景などを満喫しましょう。

ゆーゆー牧場では、八丈島の大自然の中でジャージー牛が放牧されています。搾りたてのジャージー牛乳をぜひ味わってみましょう(写真提供/一般社団法人 八丈島観光協会)

八丈島には7つの温泉があります。末吉温泉「みはらしの湯」の露天風呂では、昼は海を眺めながら、夜には満天の星を眺めながら温泉に浸かることができます(写真提供/一般社団法人 八丈島観光協会)

空港近くにある、22ヘクタールもの広大な八丈植物公園。島特有の植物を見ながら、のんびり散策を楽しむのがおすすめ。ガジュマルの木やゴムの木なども見られます(写真提供/一般社団法人 八丈島観光協会)

海の幸が豊富な八丈島ですが、「島寿司」はぜひ食べてみたい料理のひとつ。八丈産のトビウオやメダイをヅケにして、ワサビではなく辛子を使い、甘めのシャリで握っています。島焼酎とよく合います(写真提供/一般社団法人 八丈島観光協会)
しまぽ通貨でお得に楽しもう!
「しまぽ通貨」とは10,000円分のプレミアム付き宿泊旅行商品券を 7,000円で購入できて、なんと3,000円分お得になるという超お得なサービス。 八丈島をはじめ、東京11島内の加盟店と、竹芝の一部店舗で利用できます。八丈島へ旅する際には、ぜひ活用を。
八丈島のコンディションカレンダー
八丈島の海には四季折々の見どころがあり、また大暖流・黒潮と、黒潮から派生する冷水塊などの影響で思いがけない出会いもあります。関東方面からは週末ダイビングで楽しめるので、季節ごとに変わる八丈の海を楽しみましょう!

※気温は気象庁発表の1981~2010年の平均値より編集。
※水温は気象庁発表の2016年から2020年の平均値より編集。
※その年の黒潮ルートや気象によって変動があります。
安全・安心に潜ろう!
八丈島スキューバダイビング事業者協会
八丈島のダイビングガイドの安全に対する意識は高く、横のネットワークも強いのが特徴です。《八丈島スキューバダイビング事業者協会》では、セーフティダイブのためのマナー&ルールづくり、ビーチや釣り場の清掃活動、ダイビング情報の発信などを行なっています。詳しくは公式サイト・Facebookをご確認ください。
加盟ダイビングサービス一覧
-
アラベスク
TEL:04996-9-5838
メール:arabesque8.2015@gmail.com -
アルケロンダイビングクラブ
TEL:090-4384-0704
メール:archelon-8jo@theia.ocn.ne.jp -
オーシャンブルヴァード
TEL:04996-2-0164
メール:nature@iitp.co.jp -
オリーブダイビングクラブ
TEL:04996-2-4610
メール:olive-d@gj9.so-net.ne.jp -
クラウンダイバース
TEL:04996-2-4538
メール:info@crowndivers.com -
コンカラー
TEL:04996-2-7322
メール:info@concolor.biz -
サトウダイビングセンター
TEL:04996-9-5160
メール:info@satodiving.jp -
シーダイブ
TEL:04996-2-5840
メール:info@seadive.jp -
DIVING SHOP かざみどり
TEL:090-5182-0856
メール:diving.shop.kazamidori@gmail.com -
ダイビングスズミ
TEL:04996-2-3439
メール:suzumi-d@pg.highway.ne.jp -
ダイビングベースブリーズ
TEL:080-5000-6611
メール:breeze@divingbase.com -
ダイブハウスカナロア
TEL:04996-2-5088
メール:kanaloa_dive@yahoo.co.jp -
比三一ダイバーズクラブ
TEL:04996-2-4497
メール:info@hisaichi.jp -
ピーズクラブ
TEL:04996-2-2001
メール:ps@psclub.jp -
ブーメラン
TEL:04996-2-3108
メール:boomerang@hachijojima.co.jp -
レグルスダイビング
TEL:04996-2-3539
メール:regulus@song.ocn.ne.jp
協力/八丈島スキューバダイビング事業者協会