
『マリンダイビング』2016年12月号
By Ishikawa Hajime
『メキシコのガラパゴス』といわれるソコロ諸島!2016年7月には世界自然遺産にも登録され、希少な生物や生態系・環境が残る海域と世界的にも認められました!
カリフォルニア半島の最南端ロスカボス(別称:カボ・サン・ルーカス) より、約450キロ南西に位置し、世界遺産に登録されたサン・ベネディクト島・ソコロ島・パルディーダ・クラリオン島の4つの火山島から形成されています。6mにも及ぶ巨大なマンタやガラパゴスシャーク、ハンドウイルカ、ザトウクジラなど、まさに大物三昧の海をお楽しみ頂けます。天候や季節風の関係でクルーズ催行期間は11月より5月の半年間限定。
その為、海の中は荒らされておらず生き物たちもダイバーに対してフレンドリー。
≪クラブ アズール≫とメキシコの現地ダイビングサービス≪ファンバハ≫が共同プロデュースする「バレンティーナ号」は、日本語のスタッフ常駐で言葉の心配もなく、世界で5本の指に入るビックスポットを安心安全に潜り倒せます!
ロカ・パルティダ
外洋の真ん中にそそり立つ巨大な岩礁の周囲は、水深70~80mまで落ちるドロップオフ。カッポレの大群、マンタ、シルバーチップ、ハンマーヘッド、ときにジンベエやタイガーシャークなども現れる超ド級の大物スポット。また海面から突き出た岩には、カツオドリなどの海鳥が巣を作っている。
カボ・ピアルセ
沖に向かって張り出した根の周囲を潜る。ハンドウイルカ、ハンマーヘッドシャーク、マンタと大物が続々登場。ガラパゴスシャークやシルバーチップシャークなども姿を見せる。またときにはマンタの捕食シーンも期待できる。ザトウクジラのブリーチングもこの近辺で目撃されている。
キャニオン
ソコロ名物のジャイアントマンタが回遊してくるスポット。ブラックマンタや体長6㍍に達するほどの大型マンタが、ゆっくりと旋回するように泳ぐ姿は圧巻。またザトウクジラの鳴き声が水中で聞こえることもある。ジンベエザメが見られたこともある。
エル・ボイラー
海底から中層にそびえる巨大な根の周りを潜る。ビルのような根の水底は水深50mくらいまで落ちていて、マンタもよく回ってくる。ギンガメアジ、カンパチ、カッポレなどの回遊魚、さらにハンマーヘッドシャークやハンドウイルカがやってくることも。
ソコロ諸島周辺の海では、1ダイブで複数のマンタと遭遇できる
ソコロ諸島、ラパスそれぞれのエリアの航海を快適に楽しめる船「バレンティーナ号」。デラックスダブル2室、バレンティーナダブル1室、デラックスバンク7室の計10室のキャビンがあり、定員は20名。8月から11月まではラパス周辺のコルテス海、11月から翌年5月まではソコロのクルーズを予定している。予約はお早めに!!
ダイバーの使い勝手を考え抜いて造られた《バレンティーナ号》
バレンティーナ号DATA
●全長:38㍍、全幅:10㍍ ●キャビン数:10室(デラックスダブル2室、バレンティーナダブル1室、デラックスバンク7室) ●定員20名 ●キャビン施設:シャワーブース、トイレ、エアコン、洗面台、ロッカー、DVDモニターほか ●日本語ガイド:いる
デラックスバンクのベッドは2段ベッドだが大きめのサイズなので、寝心地がよい
広々としたダイビングデッキはダイビング器材やカメラ機材が置きやすく、エアーガンやシャワーなども完備している
船首2部屋のダブルサイズとシングルサイズのベットがあるお部屋
食事のおいしさも定評がある「バレンティーナ号」
フレンドリーに近づいて来るソコロのマンタ