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秋・冬は小笠原・父島列島に決定!
これから会いたいあの子たち

秋・冬は小笠原・父島列島に決定! これから会いたいあの子たち

東京の真南、沖縄とほぼ同じ緯度にある小笠原。世界自然遺産にも登録されているこの島々の海に透明度バツグンの「ボニンブルー」の季節がやってきた! 今回は秋・冬に会える子たちをご紹介♪

※2019年8月現在の情報です。

耳にはしたことあるけれど
実際小笠原諸島ってどんなところ?

小笠原諸島は3つの列島からなる

小笠原諸島は大きく分けると「ケータ列島」「父島列島」「母島列島」に分けられる。中でも「父島列島」は一番面積が広く、孫島、弟島、兄島、西島、東島、父島、南島などがある。
今回特集に協力していただいた「小笠原スキューバダイビング安全対策協議会」のダイビングサービスはすべて父島列島唯一の有人島、父島にお店を構える。

小笠原・父島までのアクセス

まず小笠原へたどり着ける交通手段は「船」。それも《小笠原海運株式会社》が運航している「おがさわら丸」のみ。そしてその航海時間は約24時間。まさに「日本の秘境」と呼べる。便の関係で最低でも6日間の旅行日程を確保する必要がある。
「おがさわら丸」は東京の竹芝桟橋から出航していて、朝11時発なので日本全国の空港からの乗り継ぎも可能。

小笠原ダイビング旅 6日間
モデルスケジュール

世界自然遺産に登録されている
手つかずの大自然が残る島!

大陸と一度もつながったことがないからか、独自の生態系と手つかずの大自然が残る小笠原。夏休みの間は観光客でにぎわい、街にある店はどこも混んでいるけれど、これからの秋と冬は観光客が減りダイバーにとっては海も陸もうれしい季節となる。

ナイトツアーに参加すると観察できる光るキノコ。小笠原では「グリーンペペ」と言う

ナイトツアーに参加すると観察できる光るキノコ。小笠原では「グリーンペペ」と言う

小笠原では一年中イルカが見られる! ダイビングボートに寄ってきてくれることもあるので遊んでもらっちゃおう♪

小笠原では一年中イルカが見られる! ダイビングボートに寄ってきてくれることもあるので遊んでもらっちゃおう♪

イルカと1年中泳げるなんて夢のよう! 好奇心が強いイルカはすぐ近くまで寄ってきてくれてかわいい~!

秋の父島列島の見どころ

この青に包まれたい! 
「ボニンブルー」の季節到来!!

小笠原の海は「ボニンブルー」と呼ばれる透明度がとにかく高く澄んだ、独特の青を帯びる。フィッシュウオッチングはもちろん、地形スポットやレックダイビング、水中に広がるサンゴ礁と「ボニンブルー」のコントラストなど楽しみ方が自分の好みに合わせて選べる。

深くて濃いのに透明感がある「ボニンブルー」は小笠原に来たということを実感させてくれる

深くて濃いのに透明感がある「ボニンブルー」は小笠原に来たということを実感させてくれる

もちろん群れもすごいんです!

秋はバツグンの透明度の中、魚も多く、トビエイなどの大物狙えるまさに願ったり叶ったりのロケーション。特にエイが多く出るのが「閂(かんぬき)ロック」で、10~11月がベストと現地ガイドが声を合わせる。マダラトビエイ、マダラエイ、ウシバナトビエイなどが群れを作るが、潮の流れが速いので中性浮力、フリー潜降は必須スキル。

頭上を通り過ぎるウシバナトビエイの群れは圧巻。水中だけど思わず口が開いちゃいそう……

頭上を通り過ぎるウシバナトビエイの群れは圧巻。水中だけど思わず口が開いちゃいそう……

頭上を通り過ぎるウシバナトビエイの群れは圧巻。水中だけど思わず口が開いちゃいそう……

マダラエイも登場。背中の模様が特徴的で、水底で生活している。フォルムがかわいらしい♡

冬の父島列島の見どころ

待望のシロワニが小笠原にやってくる

年末年始ごろになり、水温も下がると、小笠原・父島周辺にはシロワニ(サンドタイガーシャーク)が繁殖活動のためにやってくる。特に「鹿浜」では高確率で観察できそうで、多い時には5尾も集まるとのこと。ここで各現地ガイドが提供してくれた、シロワニたちの迫力満点の写真をご覧あれ!

顔はちょっといかついけれど、性格はとてもやさしい

顔はちょっといかついけれど、性格はとてもやさしい

こちらのシロワニは「エダサンゴ」にて。シロワニが自然の状態で観察できるのは世界的に見てもかなり珍しい

こちらのシロワニは「エダサンゴ」にて。シロワニが自然の状態で観察できるのは世界的に見てもかなり珍しい

沈船とシロワニのコラボレーションだって小笠原なら叶っちゃう! かっこいい~♪(「駆潜艇」にて)

沈船とシロワニのコラボレーションだって小笠原なら叶っちゃう! かっこいい~♪(「駆潜艇」にて)

ぶつかってしまうのではないかと思うぐらいの至近距離で観察できることも! じっと待つことが大切

ぶつかってしまうのではないかと思うぐらいの至近距離で観察できることも! じっと待つことが大切

クジラが謡うのも冬の時期!

海のキングの名にふさわしい、ザトウクジラも冬。2~3月に個体数のピークを迎えるのだが、子育てのために小笠原に帰ってくるので、子クジラと母クジラを同時に見られる可能性も非常に高い。船上からのホエールウオッチングはもちろん、運がいいダイバーはダイビング中に出会えるかも!? 日頃の行ないが大切……(笑)?

寄り添う親子クジラに大感動! ホエールウオッチングではブリーチングやテールアップなどが見られるはず

寄り添う親子クジラに大感動! ホエールウオッチングではブリーチングやテールアップなどが見られるはず

ダイビングスポット情報

今回取材で「小笠原スキューバダイビング安全対策協議会」に所属しているガイド陣にご協力いただいた。その中でも、これから潜ってほしいイチオシスポットを聞いて、票が多かったスポットをご紹介。中には中・上級者向けのスポットもあるのでスキルアップして目指そう!

鹿浜

少し水温が下がったころ、シロワニを超至近距離で観察できることが多いスポット。小笠原に行く目的はこれだけでも十分すぎるほど、世界的に見ても珍しい。シロワニは強面な顔だが、実際は臆病なので手を出したり、いたずらをしたりは厳禁。

じっと待っていればシロワニが近くで見られるかも。顔はいかにも凶悪な!?サメだが、性格はおとなしいのでこちらから追いかけたり手を出したりするのは絶対ダメ

じっと待っていればシロワニが近くで見られるかも。顔はいかにも凶悪な!?サメだが、性格はおとなしいのでこちらから追いかけたり手を出したりするのは絶対ダメ

あのBGMが頭をよぎるかもしれないが、おとなしい性格なので必要以上に怖がらなくてOK。ただ、こちらから手を出したりストレスになるようなことは厳禁。

ドブ磯

秋になるとクマササハナムロやウメイロモドキが群れっ群れになるスポット。また、回遊魚がそれらを追いかけるシーンも迫力満点! 流れが速いこともあるので注意。

興味を持ったら一斉にこちらに降りてきてくれるのでシャッターチャンスを逃さないように! 多い時にはバディが見えないぐらい群れっ群れになるとか♪

興味を持ったら一斉にこちらに降りてきてくれるのでシャッターチャンスを逃さないように! 多い時にはバディが見えないぐらい群れっ群れになるとか♪

閂ロック

隊列を組むウシバナトビエイや大きなマダラトビエイなど圧巻の光景が望めるスポット。多い時にはウシバナトビエイが40~50尾見られることもあるそう! ただ、ドリフトスポットなのでフリー潜降、中性浮力などのスキルが必要。

「ボニンブルー」の海を、翼を広げて優雅に泳ぐ姿に惚れ惚れ……! 白い砂とのコントラストもまたいい。流れの速いスポットなので、ビギナーはスキルアップしてからリクエストを

「ボニンブルー」の海を、翼を広げて優雅に泳ぐ姿に惚れ惚れ……! 白い砂とのコントラストもまたいい。流れの速いスポットなので、ビギナーはスキルアップしてからリクエストを

北一つ岩/トライアングルブロックス

サンゴ礁や根魚が楽しめるスポット。最近ではアオウミガメの個体数が増えているそう。お食事したり、休憩したりと非常にのんびりしている個体が多いので、お触り厳禁。

「ボニンブルー」の海を、翼を広げて優雅に泳ぐ姿に惚れ惚れ……! 白い砂とのコントラストもまたいい。流れの早いスポットなので、ビギナーをスキルアップしてからリクエストを

休憩中のアオウミガメにばったり~! アオウミガメたちの邪魔をしないようにそっと観察しよう

陸も見どころたっぷり!

憧れのビーチ「南島」

「新東京百景」にも選ばれた小笠原を代表する景勝地。真っ白な砂浜と、透き通るような「扇池」はまさに絶景。認定ガイドと一緒でないと入島できないので、ツアーへのお申込みをお忘れなく。※冬季は入島禁止期間が設けられているので事前に現地に確認してください

こんな景色を見たら写真を撮らずにはいられないし、もう帰りたくなくなっちゃう……

こんな景色を見たら写真を撮らずにはいられないし、もう帰りたくなくなっちゃう……

夕日にうっとり「ウェザーステーション」

目の前に広がる海ときれいに焼けた空が何もかもを忘れさせてくれる。波の音を聞きながら大自然に囲まれて心も体もリフレッシュ! 贅沢な時間の使い方は島だからこそできること。一日の終わりに訪れてみよう!

空も海をオレンジ色に染まる光景を、時間をかけてゆっくり眺めるのも島に来たからこその特権

空も海をオレンジ色に染まる光景を、時間をかけてゆっくり眺めるのも島に来たからこその特権

人を入れて写真を撮るとこんな感じに! ……アオハルかっ!

人を入れて写真を撮るとこんな感じに! ……アオハルかっ!

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