大自然のまっただ中で、ダイビング三昧
阿嘉島&慶留間島ダイビング基本情報
橋でつながった、阿嘉(あか)島と慶留間(げるま)島。
素朴で自然たっぷり、ケラマ諸島随一のダイビングスポット「ニシバマ」も目の前にあるダイバーズアイランドです。
離島ならではのゆったり流れる時間に身を委ねて、ダイビング三昧!
阿嘉島&慶留間島ってこんなところ
阿嘉島は周囲12kmほど、慶留間島は周囲約5kmの小さな島で、2つは橋でつながっています。
港の近くに村落があり歩いて回れますし、大きなホテルはなく、宿はペンションや民宿など。島のほとんどが緑濃く山がちなので、少し離れたビーチや展望台などへ足をのばすなら、レンタバイクなどを使うと便利でしょう。天城(あまぐすく)展望台など、いくつかある展望台からの眺めは格別ですし、橋を渡って慶留間島、さらにその先の外地(ふかじ)島まで行くことができます。
島には天然記念物のケラマジカが生息しているので、村落やビーチで出会うこともあります。
天城展望台からの眺め。阿嘉島と慶留間島を結ぶ「阿嘉大橋」の下には船が行き交い、海の中を泳ぐウミガメや魚の姿が見られることも!
島の東側にあるビーチ「ニシバマ」は漢字で書くと「北浜」。方言で北を「ニシ」というのです。紛らわしいですね。夏場は海水浴客も訪れる島のメインビーチです。ほかにも港に近い前浜、穴場のヒズシビーチなど手つかずの極上ビーチがいくつもあり、いずれも沖にはダイビングスポットがあります
少し島を散策すれば、野生のケラマジカに出会えるはずです
港の前にある「さんごゆんたく館」は2018年にできた施設。慶良間諸島国立公園のサンゴ礁の保全や情報発信を目的としています
アクセス
那覇の泊港(空港から車で約15分)から船で行けます。
高速船「クイーンざまみ」は泊港北岸から出航し、座間味島経由で阿嘉島まで所要時間約70分。那覇行きは座間味島発阿嘉島経由になるので、阿嘉島から那覇までの所要時間は約50分。1日2往復が基本ですが、季節などによって増減します。
「フェリーざまみ」は泊港南岸から出航し、阿嘉島経由座間味島行きで、那覇行きは座間味島発阿嘉島経由、所要時間は約90分。1日1往復が基本で、季節などによって増減します。
繁忙期などは早めに予約をとっておくとよいでしょう。
ダイビング基本情報
ダイビングスタイル
スポットまで5分くらいで着くところも多く、遠くてもせいぜい20分程度なので、1ダイブごとに港に戻るスタイルです。基本は1日2、3ダイブ。夏場などは近くの無人島やビーチなどに上陸してランチをとることも。
ダイビングサービスは宿と一体化しているところも多く、滞在中はどっぷりダイビングに浸れます。
ダイビングボートは阿嘉島の港から出発。ほぼ100%ボートダイビングです
海のシーズナリティ
1年中潜ることができますが、冬場は風が強くお店によってはクローズする場合も。また1~3月頃はザトウクジラがやってくるシーズンなので、ホエールウオッチングも楽しめます。
春夏秋冬、たとえば冬だとコブシメの産卵、初夏にはサンゴの産卵など、さまざまな海の生物たちの生態などが見られます。ほかにも夏にはキンメモドキやスカシテンジクダイの群れが大きくなり、海の中はにぎやかになりますし、マンタの姿も。
夏場、大潮前後の夜、一斉にサンゴが産卵します。翌朝のビーチはサンゴの卵でこんなピンク色に!
ダイビングスポット情報
ケラマを代表する人気スポット
ニシバマ
●流れ:ときにあり ●水深:2~20m
阿嘉島の東側にある「ニシバマ」(漢字では「北浜」と書いて「ニシバマ」と読みます)の沖に広がる、ケラマを代表するダイビングエリア。いくつものスポットがあり、NO.1、2と名前が付けられています。基本的には真っ白な砂地にサンゴの根がいくつも点在し、デバスズメやキンメモドキの群れを縫うように、真っ赤なアザハタなどが悠然と泳ぐ、といったケラマらしいシーンが楽しめます。
ケラマブルーの海に、サンゴやスズメダイがきらめく水中にどんなダイバーも魅了されます
砂地にサンゴの根&かわいいお魚たちのコラボが美しい
前浜沖
●流れ:ほとんどない ●水深:10~18m
阿嘉島の港のすぐ前にある前浜、その沖にあるスポットです。砂地に小さな根がいくつも点在していて、水深も浅いので初心者から楽しめます。スズメダイの仲間やハナダイの仲間など、かわいいお魚たちが群れ集い、沖縄らしい海中風景をじっくり楽しめます。
キンメモドキやスカシテンジクダイ、フタスジリュウキュウスズメダイなどキュートな魚たちがごっちゃり!
多種多様な魚たちの競演が楽しい
佐久原(サクバル)魚礁
●流れ:ときにあり ●水深:20~30m
阿嘉島の南にある、人工魚礁があるスポット。魚礁がある場所の海底は30m以上になるので深くいきすぎないように注意。サンゴ礁も広がり、ツバメウオ、ロクセンヤッコなどさまざまな魚が見られます。ハナゴイやグルクン(沖縄方言でクマザサハナムロやウメイロモドキなどの仲間の総称)の群れ、ときに回遊魚などが回ってくることも。
魚礁だけでなく、サンゴ礁の根もあり、ヨスジフエダイをはじめ多くの魚たちが次々と登場
スノーケリングでも楽しめる、サンゴのお花畑
ヒズシビーチ
●流れ:ほとんどない ●水深:5m~
島の穴場ビーチ・ヒズシビーチの沖にあるスポット。元気いっぱいのすばらしいサンゴ礁が広がっています。サンゴの産卵の季節には、ナイトダイビングで潜ることも。
元気に育つミドリイシサンゴがびっしり! クマノミやスズメダイなど色とりどりの魚たちがいたるところにいます
いくつもの光のスポットライトが幻想的
屋嘉比(ヤカビ)トンネル
●流れ:ときにあり ●水深:8~15m
阿嘉島の北西に位置する、無人島・屋嘉比島にある洞窟スポットで、射し込む光のシャワーが幻想的です。島の周囲にはいくつもスポットがあります。
日射しが強い夏場、お天気がよい日は特に光のシャワーがキラキラと美しい
ウミガメに会いたいなら、ココ
儀名(ギナ)
●流れ:ほとんどない ●水深:25m
阿嘉島の北西部に位置するスポットで、港から10分ほど。カメとの遭遇率が高いところとして知られています。