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世界が注目する“ケラマブルー”の海が待っている!
ケラマ諸島ダイビングガイド

世界が注目する“ケラマブルー”の海が待っている!ケラマ諸島ダイビングガイド

美しいサンゴ礁が広がる沖縄・ケラマ。2014年には国立公園にも指定され、その抜群の海の青さとバラエティ豊かな生物相は、国内だけでなく海外からも注目されています。あらゆる魅力を兼ね備えたケラマの海の詳細情報をとことん紹介します。

ケラマ諸島のシーズナリティ

夏~秋のベストシーズンはキンメモドキやスカシテンジクダイが大群を作るほか、スズメダイやヤッコの仲間などのカラフルな魚たちの姿が目立ち始め、海の中はとてもトロピカル。大物との遭遇率が上がるのもこのシーズンで、マンタとダイビングやスノーケリングで泳げることも。また、海況が安定するため、「下曽根」など外洋のスポットにも足を延ばしやすく、抜群の透明度とイソマグロなどの大型回遊魚との遭遇が楽しめるのも魅力です。

一方、冬場はときに北風が強く吹くため、海が荒れてしまうことがあるものの、周囲を島に囲まれたケラマの海ならどこかしら潜れるのが魅力。12~4月のザトウクジラの回遊シーズンには、ホエールウオッチングが楽しめるほか、ダイビング中にクジラの声が聞こえることも。

ケラマ諸島のダイビングスタイル

ひとくちにケラマといっても、滞在先は座間味島、阿嘉島、慶留間島、渡嘉敷島のいずれかに分かれます。ダイビングスポットはケラマ全域に点在しているので、どの島に滞在するかによって、潜る場所も移動時間も異なってきます。

ケラマ諸島のダイビングスポットのほとんどはボートスポット。流れのほとんどない穏やかな内湾のスポットから、ドリフト主体のダイナミックな外洋のスポットまで、バリエーションが非常に豊富なため、初心者から上級者まで、レベルに応じて楽しむことができます。

ボートのタイプはダイビングショップによって様々です。エントリー方法はガイドの説明をしっかり聞こう

ボートのタイプはダイビングショップによって様々です。エントリー方法はガイドの説明をしっかり聞こう

午前1本午後1本の1日2ダイブが基本スタイルですが、ダイビングサービスによってはリクエストに応じて1日3~4ダイブすることも可能(サービスによってはナイトダイビングも可)。スポットが近く移動時間が短いため、ランチは島に戻ってとるのが一般的ですが、天気のいい夏場は無人島に上陸してのんびりランチタイムをとったり、スノーケリングを楽しむこともできます。

島別基本情報

渡嘉敷島

渡嘉敷島にある「阿波連ビーチ」はケラマ随一の人気ビーチ

渡嘉敷島にある「阿波連ビーチ」はケラマ随一の人気ビーチ

沖縄本島の沖合35kmに浮かぶ、ケラマ諸島最大の島。那覇から約1時間とケラマの有人4島の中ではいちばん近く、そのアクセスのよさと亜熱帯植物に覆われた豊かな自然が人気を集めています。周辺の海はときに透明度50mともいわれるほどの美しさを誇り、ダイバーはもちろん、ビーチリゾーターからも人気です。渡嘉敷港のある渡嘉敷、島の中央西側の渡嘉志久、美しいビーチが広がる阿波連の3つの集落があり、那覇からの高速船やフェリーが入港する渡嘉敷は村役場がある島の行政的な中心、阿波連にはダイビングサービスや民宿が多数集まっています。

座間味島

冬にザトウクジラのホエールウオッチングでにぎわう座間味島の港には、クジラのオブジェがあります

冬にザトウクジラのホエールウオッチングでにぎわう座間味島の港には、クジラのオブジェがあります

ケラマ諸島のほぼ中心に位置し、美しいサンゴ礁に囲まれた座間味島。ケラマの有人4島の中では最も人の出入りが多く、沖縄本島から日帰りで訪れる観光客も多くいますが、ダイビングするなら島にステイするのが断然オススメ。
夏から秋にかけては、世界屈指のサンゴ礁の海でのダイビング、冬から春にかけてはホエールウオッチングが見どころ。島の中心となる座間味地区には居酒屋や売店も多く、アフターダイブの楽しみも豊富にとりそろえられています。

阿嘉島・慶留間島

島散策をすれば天然記念物のケラマジカに会えることも

島散策をすれば天然記念物のケラマジカに会えることも

阿嘉島と慶留間島は、座間味島の西に南北に向かい合って並ぶ小さな島々。2島は橋でつながっていて、行き来することができます。島の大部分は緑豊かな自然に囲まれ、のどかな雰囲気が漂っています。天然記念物のケラマジカが生息しており、貴重な生態を観察することも。
また、阿嘉島の北東にある「ニシバマ」は白砂が非常に美しいビーチで、『彼女が水着に着替えたら』や『マリリンに逢いたい』などの映画の舞台にもなった場所。スノーケリングを楽しむのにも最適です。

人気ダイビングスポット情報

座間味島・阿嘉島・慶良間島エリア

ニシバマ

ケラマを代表するスポット。阿嘉島の東側に広がり、ブイの場所でNo.1、2、3と名がつけられています。広大な砂地にいくつもの根があり、スカシテンジクダイやハナダイ、キンメモドキの群れ、アザハタ、ガーデンイールなどが見どころ。とてもレアな生き物がしばしば見つかるのも魅力。

ニシバマ

伊釈迦釈(いじゃかじゃ)

阿嘉島の北西にあるスポットで、先の尖った岩山が海面からいくつも立ち上がる不思議な景観が特徴。夏から秋にかけて現れるマンタが最大の見どころで、特に大潮が狙い目。マンタがボート上から見えたらすぐにエントリーするため、確率が高い。根にはたくさんのウミガメが休んでいます。冬には水中でクジラの声が聞こえることも。

伊釈迦釈

安室牛瀬(あむろうしじ)

海底一面をテーブルサンゴが覆っている、壮大なスポット。その上をハナダイやスズメダイなどのトロピカルフィッシュが乱舞し、カラフルな水中シーンが広がっています。ハナヒゲウツボやクマノミなどの人気の生物も。流れが強いこともあるため、ドリフトスタイルで潜ることもあります。

安室牛瀬

安室漁礁

安室島の北西部に位置するスポット。深くても水深15m程度と浅く、ビギナーでも安心して楽しめるにもかかわらず、100種類以上の魚を観察できるというフィッシュウオッチングを楽しむのに最適のスポットとなっています。ブロックが積み上げられた漁礁には数多くの生物が棲み、中層にはツバメウオやカマスの群れなどが漂っています。

安室魚礁

下曽根(しもそね)

ケラマ諸島の南の外洋に位置する隠れ根のスポット。潮通しがよく、大型回遊魚との遭遇率の高さが魅力。海底30mからそそり立つ根はダイナミックで、浮遊感覚を満喫できます。30~50mという抜群の透明度も見逃せないポイント。冬場はシケやすいため、夏場の限定スポットとなっています。

男岩(うがん)

座間味島の北東にあるケラマ屈指の人気スポットです。巨大な岩が水深40mから立ち上がっており、迫力満点。外洋に面して潮通しがいいため、イソマグロやツムブリなどの大物との遭遇率も高い。水面近くを見ていると、マンタが現れることも。マクロ生物も多く、アケボノハゼも生息しています。

渡嘉敷島エリア

野崎

渡嘉敷島の北西端近くに位置する、サンゴの美しさで有名なスポット。なだらかなリーフの上にはテーブルサンゴやエダサンゴが一面に広がっています。潮通しがいいため、ソフトコーラルも非常に豊富で、まるで竜宮城のような水中景観。クマノミやハダカハオコゼなど、かわいらしい生物も多く見られます。

野崎

海人(うみんちゅ)

とかしくビーチの目の前、阿波連からも8分ほど。水深20m付近に魚礁ブロックが沈められていて、ヨスジフエダイやウメイロモドキ、アカククリ、ケラマハナダイなどが群れています。砂地にはトウアカクマノミの姿も。

海人

ハナリ

渡嘉敷島の阿波連ビーチ沖に浮かぶ無人島・ハナリ(離)島のスポットで、阿波連からボートでわずか3分とアクセス抜群。水深4~8mほどの浅瀬に真っ白な砂地が広がり、スカシテンジクダイやキンメモドキが群れる根が点在。エビ・カニ類も数多く見られます。

ハナリ

灯台下

ケーブやアーチなどのダイナミックな地形が魅力のスポット。渡嘉敷島の南に位置するため、冬場の季節風にも強く、一年を通して潜ることが可能です。ケーブやアーチでは穴ならではの生物も数多く見られ、見どころは満載。コブシメの産卵場もあり、産卵やふ化などの生態を観察することもできます。

灯台下

アクセス情報

那覇からケラマ諸島の各島へは、泊港から出発する船を利用します。

座間味島・阿嘉島

「フェリーざまみ」所要時間:約1時間30分~2時間

 高速船「クイーンざまみ」所要時間:約1時間

渡嘉敷島

「フェリーけらま」所要時間:約1時間10分

「マリンライナーとかしき」所要時間:約35分

どれも泊港から出航していますが、「クイーンざまみ」「マリンライナーとかしき」は北岸から出航するので注意。チケットは泊港のターミナルビルである「とまりん」の1Fのほか、北岸の船客待合室でも購入できます。

※2020年2月現在の情報です。

高速船「クイーンざまみ」

高速船「クイーンざまみ」

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