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10月末就航するユナイテッド航空直行便で
パラオのベストシーズンを潜ろう!

パラオのベストシーズンを潜ろう!

パラオは世界中のダイバーに超人気のダイビング天国。日本人ダイバーのリピーターも多く、2025年10月末、ユナイテッド航空が成田-パラオ・コロールの直行便就航というニュースが届いたときはたくさんのダイバーが拍手喝采。待ちに待った定期直行便はパラオのベストシーズン到来とも重なり、楽しみも倍増。ここでは「マリンダイビング大賞」でも上位入賞の《アクアマジック・パラオ》にベストシーズンのパラオの潜り方を紹介してもらいましょう!

※2025年7月の情報です

待ちに待ったパラオへの直行便が10月末スタート

ユナイテッド航空が10月29日から成田-コロール直行便を就航

ユナイテッド航空の直行便でパラオへひとっ飛び!

ユナイテッド航空の直行便でパラオへひとっ飛び!
写真はイメージ

日本の真南約3,000kmの赤道に近い太平洋上に浮かぶパラオの島々は、「マリンダイビング大賞」海外ダイビングエリア部門で過去15回以上1位に輝いている人気のダイビング天国です。今年発表分では「初めて行きたい海外エリア部門」でも1位に選ばれ、ダブルで1位に選ばれているほど。
近年、定期路線としてはユナイテッド航空で日本の主要都市からグアム経由でパラオ(コロール)に行くのが定番でしたが、なんと!2025年10月29日からユナイテッド航空が成田-コロールの直行便をスタートさせることに。毎週水・土曜日に成田発、木・日曜にコロール発の週2便を予定。
日本とパラオは時差がないので、所要時間は下記の時刻表をそのまま読めばOK。行きの所要時間が4時間55分、帰りが4時間35分。

東京・成田(NRT)-コロール(ROR)時刻表

便名 出発地 時刻 到着地 時刻
◎往路 水・土曜発
UA143 成田 17:55 コロール 22:50
◎復路 木・日曜発
UA142 コロール 11:25 成田 16:00

旅行日程は水曜発5日間、土曜発6日間から

帰りのフライトは日中の出発。窓側の席(左右どちらかはわからないけれど)から、パラオのロックアイランドが眺められるかも

帰りのフライトは日中の出発。窓側の席(左右どちらかはわからないけれど)から、パラオのロックアイランドが眺められるかも
写真/マリンフォトライブラリー

予定のフライトスケジュールを見ると、水曜発日曜帰りの5日間がダイビングをするには最短日程。日曜発木曜帰りの6日間、水曜発木曜帰りと土曜発日曜帰りの9日間もオススメです。いずれもその日のうちに出発到着ですので、中日(なかび)はダイビングをすることが可能です。航空機搭乗待機時間は24時間が推奨されていますが、例えば5日間の日程で中3日間潜るだけなら18時間でもいいですよね。そうすれば、UA142便はコロール出発が11:25ですので、前日の17:25まで潜れますから十分ですね。
また日本から行く場合、パラオ到着時間は22:50で、その後入国審査、税関、移動、ホテルチェックインとなると、ホテルの自室に入るのが夜中の12時過ぎになりますので、翌日のダイビングのためにも体調を整えていきましょう!

パラオのダイビングツアー利用が便利

近年は航空券、ホテル、ダイビングを個人手配する方も増えていますが、パラオの場合、空港にタクシーがない、ダイビング込みのパッケージツアーがリーズナブル、などの理由から初めて行かれる方はダイビング旅行を組んでいる旅行会社のパラオダイビングツアーを利用することをお勧めします。
とはいえ、個人手配でも出国税や環境税は現在航空券に切り込まれていますし、空港送迎も現地の旅行会社に依頼できますので、安心です。
ただし、いずれにしても州ごとにかけられる海域利用のパーミット料金は現地払いとなります。料金はよく変更しますので、事前に確認しておきましょう。

マンタ祭りから始まるパラオのベストシーズン

パラオのベストシーズンはいつ?

体長1mぐらいある大型バラクーダ、ブラックフィンバラクーダの群れもほぼ常連

体長1mぐらいある大型バラクーダ、ブラックフィンバラクーダの群れもほぼ常連
写真/堀義雄(アクアマジック・パラオ)

赤道に近いパラオは海洋性熱帯気候の島々。四季のある日本と違って大まかに6~10月の雨季と11~5月の乾季の2つの季節に分かれています。
特徴的なのは雨季は南西風、乾季は北東風で、ダイビングスポットが並ぶ南西側は雨季に数日、海況が荒れることがあり、潜りに行けないこともあります。
北東風の吹く乾季は南西に集まっているダイビングスポットは風の影響を受けないため、1~3月は特にベストシーズンと呼ばれます。近年は前後にベストシーズンが長くなっていて、11~12月でもベストシーズンのように安定している日もあれば、4~5月に安定している日もあります。

シーズン前から始まる「マンタ祭り」

撮影/堀義雄(アクアマジック・パラオ)

ベストシーズンが前後に延びてうれしいのが、マンタ。パラオに行ったらぜひ会いたい大物でもトップクラスにラインアップされますが、《アクアマジック・パラオ》のメインガイド、堀義雄さんによると、「直行便が就航する頃から“マンタ祭り”と呼ばれるぐらいマンタが登場するようになるんです」。何、マンタ祭り!?「例年は12月頃からマンタスポット『ジャーマンチャネル』の海面付近にマンタの大好物のプランクトンが集まり、それを狙ってマンタたちがぐるぐるバック転をしたり大きな口を開けながらトレイン状になって現れたりと、ものすごい状況になることがあるのです。近年はそれが早くなっていて、昨年は9月末から見られました」。マンタの大饗宴!? ベストシーズン中は見られるのでしょうか?「年を越して3月ぐらいまでは見られます」と堀さん。

マンタ祭りは初心者でも見られます!

ただし、海面のぐるぐるマンタは、マンタの邪魔をしてしまうこともあるし、ボートが通ることもあるので、「ガイドさんの指示を海中でちゃんと見て、中性浮力を保ってウオッチングすることが重要です」と堀さんは注意を促しています。
でも、中性浮力が苦手、水中でバランスをとるのが難しいという方もご安心を! パラオの「ジャーマンチャネル」には着底してマンタウオッチングができる「クリーニングステーション」があります。マンタだけでなくグレイリーフシャーク(オグロメジロザメ)や大型の魚たちがベラやチョウチョウウオなど「クリーナー」と呼ばれる魚たちに体の掃除をされにやってくる場所です。水深も10m台なので、オープンウォーターダイバーでも大丈夫。
「しかも、“マンタ祭り”の頃には次々とマンタが現れて、大興奮!な状態になることも!」と堀さんがスペシャルなことを教えてくれました。

この季節に絶対会いたい“季節の魚たち”

普段は会えない貴重な「季節モノ」

撮影/堀義雄(アクアマジック・パラオ)

パラオのベストシーズンは、海の春というのでしょうか。実にさまざまな生きものたちが繁殖のために群れ集まり、ハナダイやベラの仲間のオスたちは美しい婚姻色になって繁殖行動を繰り広げたり、ネンブツダイの仲間が口内保育を始めたりします。特に顕著なのが、12月頃から満月周りに合わせて見られるようになるミヤコテングハギとツノダシ。「ブルーコーナー」から「シアスコーナー」にかけての西側の外洋スポットでリーフの棚が見えなくなるぐらい大群を成して泳ぎ回っています。それをグレイリーフシャークが最初は数尾で追いかけているのですが、これまたものすごい数が集まって彼らを追い回すので、ミヤコテングハギもツノダシも猛スピードで逃げ回ります。ミヤコテングハギのオレンジ色の尾やツノダシの体の黄色い部分だけが目立ってとても美しいシーンになります(彼らは必死に逃げ回っているのに、ごめんなさいですね)。

サメたちもリバー状に!

上の動画の最後のほうに出てくるのがグレイリーフシャークの川のように群れ泳ぐ“サメリバー”。ミヤコテングハギやツノダシを追いかけているのですが、おそらく食べているのは朝夕で、日中は悠然と群れ泳いでいるのだと思われます。グレイリーフシャークの繁殖シーズンは10~11月頃なので、集まって泳いでいるのは繁殖のためではないのもまた興味深いところですね。

ベストシーズンは「ブルーコーナー」も最高レベル

リクエストNo.1のバラクーダ大群

撮影/堀義雄(アクアマジック・パラオ)

マンタ祭りやベストシーズンの季節モノは、ガイドの堀さんのこの時期イチオシの見どころですが、お客さまからのリクエストが多いのはバラクーダの群れ。やっぱり。体長1m前後もの大きなブラックフィンバラクーダが数十尾も壁のように群れていたらアドレナリンも出ますし、それが青い海の中でぐるぐるとトルネード状になっていく様は圧巻です。棚の上につかまりながら見ることもできますが、中性浮力がとれる方であれば、中層で群れに近づいていって、すぐ目の前でトルネードを見ることも可能です。

必ずリクエストがあるギンガメアジ大群

撮影/堀義雄(アクアマジック・パラオ)

バラクーダと並んでリクエストが多いのがギンガメアジの群れ。バラクーダよりサイズは小ぶりなものの、体高があり、それぞれの個体が意外と大きいので群れるとボリューム感はたっぷり。何よりも群れ全体が生き物みたいに躍動感があり、見ていて全然飽きることがありません。
「『ブルーコーナー』では上げ潮の時のほうが群れの迫力はありますが、下げ潮でも棚上で見られるので、初心者の方も期待できます」と堀さん。ギンガメアジもトルネード状になることもあるので、時間を変えて一度といわず二度、三度と見に行ってもいいかも。

「ブルーホール」で癒されて

暗い洞窟に射し込む光のアートと冒険気分を楽しもう

撮影/堀義雄(アクアマジック・パラオ)

堀さんがベストシーズンに欠かしてほしくないというのは「ブルーホール」。パラオの地形スポットとして世界的にも有名かつ人気の、光と影とブルーのイリュージョンが筆舌に尽くしがたい、印象的な潜りどころです。
「ブルーコーナー」のすぐ北側に位置していて、棚の上にある4つの穴から太陽の光が射し込む大きくて薄暗いドーム。外洋につながる穴にはぽっかりと透明度抜群のブルーが浮かび上がります。あまりの美しさに心が洗われること間違いありません。

ほかにも潜ってほしいダイビングスポットはパラオにたくさんありますが、直行便の5日間コースでは、まず上記のスポットを数回潜るだけでお腹いっぱいになるかもしれないですね。6日間コースなら「ウーロンチャネル」方面も大物&大群が狙えるうえ、違った景観が楽しめるのでリクエストしてみてはいかがでしょう。

アクアマジック・パラオがオススメ!

世界最高クラスの海で世界最高クラスのおもてなしを

ダイビングサービスの目の前からボートで出航できて、超ラクチン

ダイビングサービスの目の前からボートで出航できて、超ラクチン
写真/アクアマジックパラオ

頼れるチーフガイドの堀義雄さん

頼れるチーフガイドの堀義雄さん
Photo by Marine Photo Library

《アクアマジック・パラオ》は、2004年創業、今年で31年となる老舗ダイビングサービスのひとつです。モットーは「世界最高クラスの海に負けないようなおもてなし」。朝夕のホテル送迎もありますし、ブリーフィングもガイディングもていねいで、安心してパラオの海を楽しめます。リピーターが多くベテランダイバーのゲストも少なくありませんが、「ビギナーやブランクダイバー大歓迎」「パラオが初めての方大歓迎」とうたっていて、パラオの海で潜れるかなと不安な方も、不安を取り除いてたっぷり楽しませてくれます。ダイビングだけでなく、アフターダイブもリクエストで紹介してくれますので、お勧めのレストランや買い物どころを聞いてみてくださいね♪

公式ホームページ≫アクアマジックパラオ

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P.O.Box 10087, Koror, Palau 96940
TEL:+680-488-1119

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≫エスティワールドパラオ店
≫インパックツアーズ
≫ベラウツアー

ライター/後藤 ゆかり(MDWデスク)