快適ダイビングのススメ
「おいしい空気」でダイビングしよう!
~熊本 天草諸島~
by 東亜潜水機
ダイビングに必ず使う圧縮空気(※)。自分たちが吸う空気は大事ですし、快適にダイビングをするためにもこだわりたいもの。今回は海にも空気にもこだわり続けている、熊本の《バウライン スクーバ》がよく潜っている天草諸島をクローズアップします!
※近年はエンリッチド・エア・ナイトロックスなどやテクニカルダイビングで混合ガスを使用することがあり、空気も含めて「圧縮ガス」ということが増えています。
天草諸島をおいしい空気で潜る
天草諸島はダイビングに最適!
近年、全国から九州各地に潜りに出かけるダイバーが増えましたが、熊本県の天草(あまくさ)諸島もそのひとつ。地名は有名ですが、ダイビングについてはまだ知名度は高くないかもしれません。ということで、地元の老舗ダイビングショップ《バウライン スクーバ》の姐御、四方真貴(しかた まき)さんにお話を伺いました!
妙見ヶ浦を空から見ると……
写真/バウライン スクーバ
☆ ☆ ☆
天草諸島は、熊本県にあり有明海と八代海と東シナ海に囲まれた天草灘にあります。
ダイビングスポットとしては、ホームとしている妙見ヶ浦(みょうけんがうら)をはじめその日の海況などによって選べる約20カ所があります。天草諸島の西側、南側、東側、内湾と風の向きによって選べるため、潜れないことがほとんどないのも天草ダイビングの良いところです。
一年中見どころが絶えないダイビング天国
では、肝心の海の中はどんな感じなんでしょう?
ソラスズメダイが群れ泳ぐテーブルサンゴ
写真/バウラインスクーバ
海藻の森ではタツノオトシゴなどとのうれしい出会いも!
写真/バウラインスクーバ
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海中ではテーブルサンゴやエダサンゴも見られ、冬から春にかけては海藻の森も美しいポイントがあります。温帯の四季を感じられるのが特徴で、出会える生物の種類がとても多くダイバーを飽きさせません。
大きなツバクロエイにびっくり
写真/バウラインスクーバ
ツバメウオの子どもたちとダイバー
写真/バウラインスクーバ
天草では一年中潜れ、冬には低水温に生息するダンゴウオやマトウダイも観察できますし、夏から秋の温かい季節には熱帯性の魚が観察できることもあり、思わぬ出会いがあるのが天草のダイビングの面白いところです。
ウミウシからイルカまで楽しめる!
春から夏にかけてアオリイカが産卵にやってくることも!
写真/バウラインスクーバ
ピカチュウウミウシも現れることが!
写真/バウラインスクーバ
ウミウシやタツノオトシゴなどに出会えるので、マクロを基本としながらも洞窟もあり、沖のコースでは回遊魚が見られることもありますし、ワイドを楽しむこともできます。
天草にはカメやイルカも生息しているので、運が良ければ水中で出会えるなんてことも。
ビーチダイビングが主流で、熊本市内から車で2~3時間ですが県内のダイバーは日帰りで楽しんでらっしゃる方がほとんどです。
ダイビング設備の整った妙見ケ浦
近くまで送迎車を停めることもできるので便利です
写真/バウラインスクーバ
お店のホームとしている妙見ケ浦には、メンバー様専用のトイレ、休憩所を備えておりキャンプも楽しんで頂いています。近くに温泉もあるので、宿泊してダイビングを楽しむこともできます。
天草灘に囲まれているので、様々なポイント、コースがあり、ダイビングを始めるのに最適。慣れない初心者の頃から天草をホームに何百本も潜り込むダイバーも多くいらっしゃるのは、天草でのダイビングが日常の趣味として続けやすい環境にあるからでしょう。
☆ ☆ ☆
四方さんのわかりやすい説明でその魅力が伝わったのではないでしょうか?
天草諸島のダイビングスポット紹介
西海岸 妙見ケ浦
ブリの群れも圧巻です!
写真/バウラインスクーバ
何と言っても水中景観の多様さが圧倒的で、初心者も安心の湾内コース、テーブルサンゴの群生する大きな一枚岩や、砂地、地形派も嬉しい水路や洞窟もあり飽きない!
水深は、最大でも20mほどで強い流れが出ることはほとんどないので、とても潜りやすい恵まれたポイントです。
時にはブリなどの魚群、大きなトビエイやウミガメ、深海魚が入ってくることもあり、ダイバーに人気です。
牛深 下ノ倉(うしぶか しものくら)
ハナイカのおもしろい生態も見もの
写真/バウラインスクーバ
湾内は、時化ることが少ないので潜りやすいポイントです。天草諸島の最南端に位置し、南国を思わせる生物が観察できたり、サンゴやソフトコーラルの群生が凄いのが見どころです!
水深は、沖に出ると30mと深くなり流れも出ますが、湾内は初心者も楽しめます。
東海岸 立(たて)
水温が低い時期はマトウダイとも普通に会える
写真/バウラインスクーバ
八代海側に位置するこのポイントでは、他のポイントでは出会うことできない生物がいるのが特徴です。
砂泥に岩礁が点在し、なだらかに水深が深くなり最大30mほど。
面白い生物との出会いをワクワクしながら宝さがしのように潜ります。
大矢野 白涛(おおやの しらと)
冬の名物、ダンゴウオ。こちらで見られるのは東日本では見られない、サクラダンゴウオという種
写真/バウラインスクーバ
有明海の内湾ポイントで、生物派マクロ派ダイバーにはたまらない生物の宝庫。
水深は浅くじっくりと撮影するダイビング向きで、10m以内ですが、沖まで出れば30mになります。
おいしい空気にこだわるバウラインスクーバ
たくさんのダイバーに愛されているバウラインスクーバ
お店の外観(上)と店内の様子(下)
写真/バウラインスクーバ
《バウラインスクーバ》は、熊本市南区近見に位置しており、最寄り駅は、JR西熊本駅。駅からは徒歩15分のところにあります。
ゲストはお店のメンバーになっていて、20代から70代の幅広い年齢層が約200名! 現場常勤スタッフ2名、サポートスタッフ5名で、週5日ほぼ毎日のように天草諸島への海洋ツアーへと出かけています。
その他、福岡、宮崎、鹿児島、長崎へも日帰りや1泊のツアーを、沖縄や海外へのツアーも年間通して開催され、ダイビングを楽しんでいます。その様子はお店のブログやSNSなどを見ると本当に楽しそう♪
バウラインスクーバに聞くこだわりの空気
では、再び四方さんにご登場いただきましょう。
☆ ☆ ☆
《バウラインスクーバ》は、1996年4月に熊本の地で「喜びの連結」を旗印に掲げ誕生しました。
お客様とショップ、お客様とフィールド、お客様同士がダイビングを通じてつながり、笑顔の共有が増幅することを目的とし、ダイビングはもちろん熊本の大自然のなかで活動しています。
スタート当初は、九州特有の事情で現地サービスと都市型ショップの住み分けができていなく、都市型ショップが講習、物販、現地ガイド等すべてのダイビング業務を行わなければならず25年前に東亜潜水機のコンプレッサーを導入いたしました。
導入にあたり、徹底して「クリーンな空気と国産機」にこだわり、東亜潜水機さんのコンプレッサーになったわけですが、「どこでも・誰でも・安全に」チャージできるように型式「85V」(※)という大型のコンプレッサーをトラックに積載し、移動式で許可をとり、当時としては画期的なシステムでくみ上げました。
このことにより、ダイビングポイントにトラックで自走し、ダイビングの休憩中にでも簡単にチャージができ、詰めたてのクリーンな空気をすぐにお客様に提供することができました。
トラックに搭載されたコンプレッサーでタンクのエアをチャージしているところ
写真/バウラインスクーバ
85Vは、故障も少なく短時間でチャージができる他、電気制御版で冷却水量の低下・冷却水の温度上昇など自動で制御してくれますので、作業するスタッフの勘に頼らず安定し安全な作業ができています。また、何かトラブルが発生した時などもすぐに対応していただき、大変助かっております。
皆さんも東亜のコンプレッサーでチャージした、クリーンな空気で天草の海に潜り、素晴らしい景観や天草特有の魚たちに出会い、感動というエッセンスを加え、おなか一杯楽しんでいただけたら幸いです。
※85式については、下記に紹介があります。
■バウラインスクーバ
〒861-4101 熊本県熊本市南区近見8-6-101
TEL:096-319-3200
E-mail: bls-22@bow-line.com
おいしい空気で安心ダイビングを!
画像提供/東亜潜水機
東亜潜水機とは
バウラインスクーバがトラックに搭載している「85V」、水冷移動式コンプレッサーを開発製造しているのが、東亜潜水機株式会社です。大正13年に創業した日本で最も古い潜水機器メーカーになります。長年、消防や自衛隊の救命救助用コンプレッサーや、潜水作業用コンプレッサーの開発を手掛ける圧縮空気のプロフェッショナル集団です。
ダイビング業界でも「東亜潜水機の空気はおいしい」「東亜潜水機のコンプレッサーは充填が早い」「東亜潜水機のコンプレッサーは壊れない」と言われる日本のトップメーカー。皆さんがダイビングをするときの空気も、東亜潜水機のコンプレッサーで充填した空気かもしれません。
パワフル、静粛・低振動、コンパクト。全モデルに独創の技術が息づいています
●YSシリーズ 移動・空冷式
充填場所を選ばない機動性に優れたモデル。モーター駆動のユニットと、電源を必要としないエンジン駆動ユニットがあります。
YS-75A
パワフルなモデル。写真はモーターセット
YS-55A
災害現場でも迅速な充填が可能なエンジンセット
●YSシリーズ 定置・水冷式
YS-85V
大量の高圧ガスの使用に適した大型モデル
YS-85
幅広い分野で活躍するベストセラー
YS-75
実用性の高さが魅力のスタンダードモデル
YS-55
経済性に優れたコンパクトモデル
YSシリーズは、あらゆる不活性ガスを対象とした、水冷給油式コンプレッサー。ゆとりの吐出量と扱いやすさで圧倒的な納入実績を誇る、高圧コンプレッサーの決定版です。
長年大きな支持を得ている理由のひとつに、騒音・振動を抑え、滑らかな運転を実現する静粛・低振動性能があります。
また、ゆとりの吐出量を持ちながら、サイズが小さいこともYSシリーズの魅力です。
さらに、誰にでも扱えるわかりやすい操作を基本理念として開発されており、メンテナンスは一段と容易になっています。
用途に応じて動力ユニットや運転制御が選べますので、自由なシステムが構築できます。
全国の消防署、海上保安庁等の官公庁やダイビングショップ、大学等の各種研究機関、メーカーで幅広く活躍していることでも、その高機能・高性能、使い勝手の良さを証明しているといえます。
圧縮されたガスのエネルギー配分を安定させるレイアウトにより、静粛・低振動が実現
コンパクトなので設置スペースを問いません
高圧コンプレッサーの新規導入・メンテナンスのご相談はこちら
東亜潜水機株式会社 東京工場
〒116-0003 東京都荒川区南千住4-1-9
TEL.03-3803-2253
FAX.03-3803-2255
Email: info@toa-diving.co.jp
URL:https://www.toa-diving.co.jp/