年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

GULL「GTフィン」プロの使用レポート!!
8K映像カメラマン中川西宏之&ライター後藤ゆかりが本気で語ります!

「GTフィン」プロの使用サポート!!

2020年10月、GULLから誕生したジェットホール付き、ハードタイプの「GTフィン」がGULLのGシリーズから誕生した。それから1年強経った2022年春には新たに女性にも利用しやすいMサイズが誕生。その安定感の良さはフォト派にオススメということで、フォト派代表として8K映像カメラマンの中川西宏之さん、女性ダイバー代表としてマリンダイビングWeb編集&ライターの後藤ゆかりが実際にGTフィンの使用感をお届けします!

Gシリーズならではのパワフルかつしなり。
ドライスーツ着用時にもオススメ

GTフィン

GTフィン

税込み価格 ¥44,000
カラー: ブラック、ホワイト、オリーブ、オレンジ、エドヴァイオレット(写真はブラック)
サイズ: M、L、XL(オレンジ、オリーブはL、XLのみ エドヴァイオレットはMのみ)

日本を代表するゴム製品企業、キヌガワグループが1983年に立ち上げたダイビングブランド「GULL(ガル)」は以来、ダイビング界では伝説となる人気製品を数多く生み出してきました。マスクの「MANTIS(マンティス)」、フィンの「Mew(ミュー)」は中でも最たるもので、今なお人気定番商品としてロングセラーを記録しています。
そんななか、これまで培ってきた伝統を次世代に受け渡したい。もう一度自分たちの情熱を傾け、妥協なき製品づくりをおこないたい。本物を求める人たちに最高品質をお届けするという想いのもと、2006年に新たなブランド「Gシリーズ」が立ち上がりました。世界最長でフリーダイバーや速く泳ぎたいダイバーに人気の「Barracuda」フィンもそのひとつ。
そして2020年、GULLは「Mew」でもない、「Barracuda」でもない、プロダイバーやベテランダイバーを魅了してやまないジェットフィンタイプのフィン「GTフィン」をGシリーズから発売。当初はトルクフルなパワーを最重要視していましたが、GULLフィンならではのしなりも目標に。結果としてパラフルかつ“しなる”理想的なフィンが誕生したのです。
史上最高のフィンをぜひ使ってみませんか?
その前に、中川西さんと後藤の使用レポートをご覧ください。

GTフィンの詳細はこちら

GTフィンを使用している二人

中川西 宏之 なかがわさい ひろゆき

中川西 宏之

1965年東京生まれ、海のない山梨育ち。高校卒業後NHKへ入局。技術職として様々な番組制作に関わる中で潜水撮影に出会い、 伊豆大島での厳しいトレーニングを受ける。
2008年依願退職後、オーストラリア、東京を経て現在は沖縄拠点。サンゴの海から南極の湖まで活動。近年は8K高精細の映像制作に取り組んでいる。
2022年アメリカ・テキサスのワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭
長編・短編部門で台湾デルタ電子と共同制作した2作品が金賞受賞。

後藤ゆかり ごとう ゆかり

後藤ゆかり

元月刊『マリンダイビング』編集長
30年以上にわたり『マリンダイビング』やその増刊号、姉妹誌などでダイビングやビーチリゾートについての記事を編集、レポート。ダイビング器材の使用(試用)レポートも長年務め、フィンについては何十種ものテストを実施。
現在はマリンダイビングWebをはじめ、様々な媒体の編集・ライターとして活躍中。「ゴット姉さん」とも呼ばれている。

ブレたら終わり。8K映像カメラマンも感動の
ミリ単位の動きにも反応するGT

中川西宏之さんの使用レポート

硬さ・長さ・重さの3点がスグレポイント!

GTフィンを使用して泳いだり撮影をしたりしている中川西さん。下記のコメントを読んでからもう一度見ると、GTフィンの魅力がよくわかります

GTフィンが発売された時から気になっていたという中川西さん。2021年10月ごろについに購入したと言う。
「使ってみてビックリ! それまでは同じGULLのMewを使っていて、履きなれていたせいかこだわりもなく使っていたのですが、GTフィンを使ってみたら今までより10倍、100倍使い心地がいい。ストレスフリー。もうGTしか使えません(笑)」
と大絶賛。
「特にいいのは、硬さ・長さ・重さの3点だと思います」
ではその3つのポイントをもう少し深く聞いてみましょう。

軽すぎない重さで中性浮力がとりやすい

「順番は異なりますが、僕は動画撮影で潜ってじっと止まっていることも多いので、フィンがあまり軽いと浮いてしまうんです。重すぎてもストレスになりますが、GTは何も気にならない。中性浮力が抜群なんです」
なるほど。ホバリングをしている時のフィンって確かに重いと体ごと沈んでいってしまいがちだし、軽いと浮かないようにと態勢に気を取られたりするので、中性浮力がとりやすいフィンというのは最高です。

弾力性のある硬さ

「これまで板のように硬いフィンも使ったことがあるので、GTフィンも最初は硬いんじゃないかと心配したのですが、しなりを追求しているというだけあって、フィンキックを続けても全然硬さを感じません」
ジェットフィンタイプのフィンは硬いというイメージがとても強いのですが、それを聞いて安心!
「あとこれはしなりなのか、重さなのかよくわからないのですが、撮影の時にほんのちょっと、たぶん何mmとか何cmとか動きたいことがあるんです。GTフィンなら、例えば左に動きたいときに右足をちょこっと動かせば、体が左に動く。使いやすいことこの上ありません」
つまり中川西さんにとってGTフィンはもはや体の一部になっているということでしょうか!?

自分の感覚とジャストフィットした長さ

中川西さんは多くの水中映像、しかも画質のいいNHK BSの4Kとか8Kなどの局で放映される番組などで活躍されている映像カメラマン。ダッシュして魚や魚群などを撮影することはほとんどなく、被写体にゆっくり近づいて撮影をするスタイルが主流だといいます。
「基本的にはカメラを三脚などで固定して撮影をしますので、あおり足で近づいていき、そこでホバリングをして撮影をします。微調整するのに片足だけで少し回転したり、バックしたりもします。いずれも少しフィンを動かすだけで反応してくれるのでとても撮影に向いていると思います。
Mewを履いているときは自分の感覚よりもちょっとフィンが長かったようで、着底して撮影をするときや着底・離底するときにちょこっと砂を巻き上げてしまうことがありました。8Kという高画質の映像を撮っているので、ちょっと砂が舞ったり、その辺のゴミに触れたりするとそれが画面の中でとても目立ってしまって撮影にならないのです。その点、GTフィンは自分の感覚と長さがジャストフィットしているので、それがまったくない。もっと早く出会いたかった!」

中川西さん仕様にしたスプリングストラップ

取っ手が下を向くように付け替えて使用している中川西さん

取っ手が下を向くように付け替えて使用している中川西さん

まさに相思相愛といった感の中川西さんとGTフィン。ただここだけは、と中川西さん仕様にしているのが、GTに標準仕様されているスプリングストラップです。
「GTフィンはストラップがラバーじゃなくて、バネ式のスプリングストラップになっているのがいいですね。前に一度ストラップタイプのフィンを履いているときにストラップが切れちゃったことがあって、それからストラップタイプが履けなくなっていたんですが、このスプリングストラップならその心配がいらないので魅力です。
ただ、ちょっとGULLさんに注文したいことが……。取っ手が本来は上を向いているのが標準仕様で、GTフィンを履くときは足を突っ込めばすぐに履けますが、問題は脱ぐとき。はしごに足をかけてすぐ脱いで船に上がりたいのですが、なかなか脱げないとイライラしますよね。伊豆大島の秋の浜でエグジットするときだったかな? この取っ手が逆だったら脱ぎやすいのにと言った人がいて、そうか!と。それから自分でストラップを付け替えて、取っ手を下向きにしたら、脱ぎやすいこと脱ぎやすいこと。僕はこれで使っています(笑)」
確かにこれは使いやすそう。でも履くときはやっぱり取っ手は上向きがいい!? 悩むところですね。

ブレない動きができるから、動画撮影者に本当にオススメ!

中川西さんならではのこだわりをお伺いしたところで、最後にフォト派におススメのポイントを聞いてみました。
「スチールとはダイビングスタイルが違うので、自分でやっている動画撮影者に向けてお話をしますと、ホバリングして撮るときや、ボディショットといって動きながらサンゴ礁などを撮るときは、ちょっとでもブレると映像はガタガタになってしまいます。でもGTフィンは本当にバランスが良くて、あおり足でもちょっと蹴れば進むので、とても撮りやすいフィンだと思います」
ブレない動きができるというのは、スチール撮影でも共通ですから、やはりフォト派全般にオススメのフィンといえますね。
中川西さん、ありがとうございました。

アンクルウエイト不要!
ドライスーツ着用時の安定感・心地良さに感激

後藤ゆかりの使用レポート

この写真のときはセミドライスーツでしたが、普通のブーツの場合、ブーツポケットが少し大きく感じられたものの、フィンワークはとても快適でした

この写真のときはセミドライスーツでしたが、普通のブーツの場合、ブーツポケットが少し大きく感じられたものの、フィンワークはとても快適でした

手にした重みは水中で快感に変わった

2022年春にMサイズが登場した「GTフィン」。これまではXとXLの2サイズ展開だったため、足のサイズが大きな女性以外はターゲットから外れていましたが、これでブーツタイプのドライスーツ着用であれば女性も快適に利用できることに。春に最新情報の原稿を書きながら心の中でガッツポーズをしていたのは、マリンダイビングWebの編集ライターの後藤です。さらに今回ウエットスーツ着用時の普通のブーツでも利用してみたところ、ちょっとサイズが大きい感はありましたが、使えないことはありませんでした。
実際にGTフィンが届いて手にしたところ(マリンダイビングフェア2022などでも手にしてはいましたが)、ずしりとした重みが。3種のラバーを適材適所に使い分けているということですが、ブレードよりもフットポケットのほうが、ほかのフィンと比べると重いのかな?と感じました。
ところが!
実際にドライスーツを着てGTフィンを履き水中に入ったところ……。
重さを感じません。それよりも水中でのバランスの良さ、安定感。何よりもアンクルウエイトをしなくても足が浮いていくことがないのです。深場から浮上する際も足から上がっていくような吹き上げの危険性を感じません(ちゃんとスーツ内から排気することは大事ですけど)。
手にしたときの重みは、水中ではすっかり快感に変わっていたのです。
ちなみに、フットポケットの周辺のほうが重い感じがしたのは、アンクルウエイトを付けなくてもいいように設計されているからでしょう。

GTフィン

水面でも泳ぎやすい

従来、ジェットフィンタイプのフィンは水面では泳ぎにくいというのが定説でした。なので水面も泳いでみました。ドライスーツでもウエットスーツでも泳いでみました。浮力がある分、ドライスーツのほうが快適に泳げた気もしますが、ウエットスーツでも沈み過ぎることはなく、普通に水面移動ができました。フィンそのものに中性浮力があるからですね。

フラッターキックでダッシュ

プールテストの際に、中層でダッシュをしてみましたが、あっと言う間に向こう側に着いてしまうほどのパワー。ダッシュするのに脚力もある程度必要かなとは思いますが、フィンキックが普通にできる方なら大丈夫でしょう。
海中でもダッシュをしてみました。ガイドさんを抜いてしまうのではないかというぐらい速くて驚きましたが、1分間以上続けると筆者の脚力では長持ちせず(汗)、足がつるということも。でもすぐに治しましたから大丈夫ですが。

あおり足に向いている

2020年、GTフィンが発売された際も男性陣が「あおり足で進む!」と書かれていましたが、実際にあおり足で本気で移動してみたところ、進む進む、びっくりです! ブレードが全然硬くなくてあおってもよくしなるためだと思われます。ちなみに筆者はあおり足があまり得意ではなく、常に遅れをとってしまうのですが、GTフィンを履いているとそんなことはありませんでした。

ホバリングしやすい!

編集ライターという仕事ではよくダイビング取材にカメラマンと出かけるのですが、水中でカメラマンが撮影しているときに、撮影の手伝いがすぐできるように後ろで待機していることがとても多いんです。その際は常に中性浮力をとってホバリングしていなければなりません。今回GTフィンを履いていたのですが、まあ浮いたり沈んだりしないこと! ホバリングがとてもしやすいのです。
しかも、カメラマンが位置を変えたら、筆者もレンズに入り込まないように動かなければなりません。その微妙な動きもフィンをちょこっと動かすだけで体が動くのでとってもやりやすい。バタバタする必要がないのです。中川西さんもおっしゃっていましたが、フィンが体の一部になっているような、そんな感じでした。

安心安定のスプリングストラップ

フィット感がたまらない

フィット感がたまらない

着脱もしやすい

着脱もしやすい

スプリングストラップの魅力は履きやすさ、脱ぎやすさ。
GTフィンもフットポケットに足を入れて、スプリングストラップに付いた取っ手を持ち上げ、かかとにセットするだけ。
脱ぐ際も取っ手をまっすぐに引っ張って下ろせばラクに外れます。この取っ手をまっすぐに引っ張るというのがポイントで、取っ手を持って下に下げるだけだと外れにくくなるので注意しましょう。
以前、同じようなスプリングストラップタイプのフィンを使ったことがあるのですが、スプリングストラップに付いている取っ手が滑りやすくて、ダイビング中にとても脱げやすく、ストレスになったことがあるのですが、GTフィンの場合、それがない! ドライスーツの場合はもちろん、ウエットスーツ時に履いたブーツの場合もしっかりホールドしてくれるので、安定感抜群でストレスをまったく感じませんでした!

ジェットホールの水抜け感

ジェットフィンタイプの最大の特徴は、フィンをこいだときに生まれる乱流をジェットホールから抜け出る水の流れで落ち着ける、整流効果があることです。つまりジェットホールを持っているのが特徴です。
ブレードの幅がやや広く、重さも少なからず重いGTフィンを私の人並みの脚力でキックし続けられたのは、まさにこのジェットホールのおかげ。水が正しく抜けてくれているという証拠なのかなと思います。ありがとうジェットホール、ありがとう水抜け感です。

■商品の問い合わせ先
株式会社キヌガワ
TEL:0120-055510(フリーダイヤル)
※平日9:00〜12:00/13:00〜17:00
※年末年始、夏季冬季休暇を除く

お問い合わせフォーム

GULL公式サイトはこちら

取材協力/OKマリンプロ

OKマリンプロ

GULL特設コンテンツはこちら