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【連載 vol.3】
新スタイルダイビング
mares HORIZON
ディーラーインプレッション
2022年、新しいダイビングスタイルとして注目されているMaresのスポーツリブリーザー「maresHORIZON」。今回はディーラーで講習も開催しているダイビングショップに協力していただき、その魅力あふれる使用感をお届けします。
ご回答いただいたディーラーの皆さん(50音順)
・アーバンスポーツ 相星克文さん
・ヴィアマーレ 案納昭則さん
・KZコルドンブルーダイビングクラブ 山本和浩さん
・Diving Lounge aqua QUEST 澤田 淳さん
・DiveConciergeSAGAWA 佐川純さん
・DiveNetworks 倉品友一さん
maresHORIZONの登場! そのときあなたは?
昨年、Maresから新しいダイビングスタイルとして、スポーツブリーザーが発表され、2022年に日本で本格的に発売。それとともにインストラクター講習も開催されることが伝えられました。テクニカルダイビングに興味のある方はもちろん、レジャーダイビングをメインに考えている方も興味を持って受け入れていました。
春までにmaresHORIZONインストラクターとなり、ディーラーとなった皆さんにそのあたりのことを伺いました。
純酸素の取り扱いに厳しい日本のガス規制はCCR普及に足かせになっていた。そんな時日本国内で一般的に普及しているナイトロックスガスで運用できるリブリーザーが完成。ようやく日本でも認知される期待と普及への希望。(アーバンスポーツ 相星克文さん)
即座に沖縄の沈船スポット「USS.Emons」をHORIZONで潜っている自分がイメージできましたが、到底経済的に無理と思い、当初は参入を諦めてました。
後日、初回ITCに参加した仲間からの情報で参入を決断し、資金を捻出するために泣く泣く自社ボートを売却した。(ヴィアマーレ 案納昭則さん)
今までテクニカルには全く興味もなく、店舗として導入も考えていませんでしたが、
・レクリエーションでの使用が可能
・Maresから発売されるということで、メンテナンスなどのアフターケアも安心できる
・見た目もシンプルで格好が良い
といったことから、非常に興味を持ち、使用したいという気持ちになりました。(Diving Lounge aqua QUEST 澤田 淳さん)
Holisエクスプローラーが撤退したので、HORIZONに期待する。(KZコルドンブルーダイビングクラブ 山本和浩さん)
未来への期待感でいっぱいでした。(DiveConciergeSAGAWA 佐川純さん)
rEvoの構造理念を受け継いだSCRということで利便性と価格をうまくバランスさせているだろうと期待しました。(DiveNetworks 倉品友一さん)
HORIZONダイバーになるメリットは?
では、この新しいスタイルのHORIZONダイバーになる利点をどう考えるのか、聞いてみました。
海の生き物にも、地形にも、そしてダイバー自身にも「優しい」ダイビングが実感できます。
どこにでもあるナイトロックスで運用でき、CCRと比べ安価で誰でも安全に始められるMaresHORIZON hSCRはリブリーザーの初めの一歩として最適だと思います。(相星さん)
HORIZONはとにかく水中ではめちゃくちゃ快適。エアの消費が少ないので大柄やご高齢の男性でエアの持ちが悪く、いつも先にボートに上がって寂しそうにしているダイバーにはぜひオススメしたい。
またドライマウスに悩まされている自分にとっては喉が乾かないのがいい! EANを使用するので体にも優しい。バブルがほとんど出ないので魚にストレスを与えることなく写真撮影や観察が可能。
静かなので冬の沖縄ではザトウクジラの歌に包まれてダイビングができます。
とにかくいいことづくめのHORIZONです。(案納さん)
①一般のお客様に対してはエクスプローラーの代替品としてHORIZONが使えるようになったこと
②現地サービス様に体験いただきましたが、ダイビングサイトに適した器材であること (例えばポイントのボトム深度に適していて、ボトムタイムも長く取れること)(山本さん)
『食わず嫌いは損をする』この一言に尽きると思います。
リブリーザーやテクニカルダイビングに対しての先入観が強い方が多いかもしれませんが、このHORIZONに関しては、『まずはやってみる!』が一番だと思います。
想像で『難しい』『自分には必要性がない』と思っている方は、HORIZONのポテンシャルを知らずに、とても良い経験ができる機会を失うことになるので、とてももったいない気がします。
HORIZONダイバーになると、
・今までのダイビングにも通用する有益な知識を得られること
・悪い習慣・癖の修正
・自分が知らないうちに、ダイビングスキルと知識が向上する
など、さまざまなメリットがあり、書ききれないです(笑)。
実際にディーラーに行って、直接聞くことが一番だと思います。(澤田さん)
オープンサーキットダイバーと混在ではなくホライゾンダイバーのグループでのダイビングを楽しめるよう仲間を増やしましょう。(佐川さん)
オープンサーキットでは実現できないサイレントダイビングの入門マシンとして、バランスのとれたユニットだと思います。
多くのリブリーザーと比較し、安全性の高い筐体ではありますが、使い方や理念をきちんと学んだ上で、かつスキルと知識を陳腐化させないことが非常に重要です。
HORIZONダイバーになることでさらに上の機種であるrEvoリブリーザーにスムーズに移行することができます。ステップバイステップで楽しみながら知識を深めていけるよう我々インストラクターも継続的に知識、スキルをアップデートしていますので安心してお申し込みください。(倉品さん)
お客様に勧めたときのファーストインプレッションは?
一般ダイバーの声を聞かせてください!
ダイブセンター店内にはCCRが数機種並んでいるのを観ていてやってみたいと思っていた。
ナイトロックスでできるSCRダイビングやりたいです。(相星さん)
リブリーザー自体の存在は知っていたものの、テクニカルダイビングで使用するものという概念が強くとても懐疑的でしたが、実際に使用している姿や、取り扱いの様子を見ていただくうちに、徐々に興味を持っていただいたと思います。(澤田さん)
キーワードとして「長時間」「魚に寄れる」に反応が良い。(佐川さん)
興味はあるものの、難しそうというイメージが先行します。
これは経験本数に反比例し、経験豊富なダイバーは逆に興味が先行します。
しかし、ある一定以上の経験をお持ちのダイバー(インストラクターを含む)は、教えられることを嫌いますので、自分の知らない知識に対して教わるのに拒絶反応がある方も少なくありません。(倉品さん)
①かっこいい、これで写真を撮るときに近くに寄れそう。
②高価ですね……(山本さん)
マリンダイビングフェアではのべ50名ほどのダイバーさんに実際に背負ってもらってHORIZONを実感してもらいましたが、意外と軽いね!という声が多く聞かれました。
笑えたのはガンダムの「ザク」みたいという声。ウチのスタッフはシャアのファンなので赤く塗っちゃおうかなどと悪ノリしてました。(案納さん)
実際に講習を受けたお客様の反応は?
既にHORIZON講習を開催されているディーラーの方も。実際に講習を受けたお客様の感想を伺ってみましょう。
ファーストインプレッション
圧倒的に静か
喉が渇かない
ダイビングするまでの手順が煩雑
タンクを付けたまま移動するのが疲れる(難しい)
(倉品さん)
エクスプローラーの経験があるお客様だったため、あまり特別な印象は持たれていませんでした。(山本さん)
講習初期は、まだ実際にHORIZONを初めて見るので、とても機械的で『難しそう』という印象を持っていた方が多かったと思いますが、講習が進むうちに、知らず知らずのめり込んでいって、『理解できた時』『スキルができた時』の喜びを感じていくうちに『使えるかな?』から『使いこなしたい』という気持ちに変わっていったのではないかと思います。(澤田さん)
水中がとても靜か。いろんな音が聞こえます。(相星さん)
大きさは?
大きくもないけれど小さくもない(倉品さん)
『小さい』という方もいれば、『イメージ通り』という方もいます(澤田さん)
他のCCRと比べると小さい、薄くてカッコイイ(相星さん)
重さは?
オンボードシリンダーが無いので軽い(相星さん)
単体では軽いが、スクラバー、ウェイトが入るとシングルタンクより重い気がする(倉品さん)
見た目の重厚感に比べると、軽いという方が多いです。
陸上での重さ:実際に使用する際には、今まで10Lのスチールタンクを背負って潜っていた時と総重量はさほど変わりませんが、体感的には若干軽く感じるかもしれません。個人差によります。
水中での重さ:陸上とは異なり、背中にシリンダーがないので、押さえつけられた感覚がなく、抵抗がないことをとても感じることができ、軽量に感じます。(澤田さん)
水中での感覚は?
トリムがとりやすい、バランスが良い(相星さん)
器材の取り扱いの容易さ(倉品さん)
なんといっても、『とにかく静か』。
優雅に泳ごうと思えるまったり感がある。
慣れないうちは、浮力を取るのがとっても大変だった。
……とよく言われます。(澤田さん)
器材の取り扱いやすさは?
OCより大変・酸素センサーに気を遣う・潜るまでの手順が煩雑・タンクをつけっぱなしでないといけないのが面倒・総合して重い・コントローラーが右手だけで起動できない(左手につけたまま起動不可)(倉品さん)
従来型のSCRと比較してユニットの完成度は高いと思います。(佐川さん)
見た目とホース・ケーブルなどが多いことから、とても難しそうに思いますが、実際は組み立てからチェックまでの時間は僅かで、今までのダイビングとさほど変わらず、組み立て・チェックも暗記の必要がないので、数回経験をしていただくと、むしろ簡単に感じると思います。
また、陸上でのチェックは、チェックリストというペーパーを使用し、コントローラー(ダイブコンピューター)を使用した機械的なチェックもあるので、とても安全に配慮されていると思います。(澤田さん)
HORIZON講習や実習で戸惑ったことは?
器材セッティングの違いやプレジャンプバキュームチェックに手間取っていて多くの時間を使ってしまった(山本さん)
電装部品の破損、トラブル、O2センサーのエラー(佐川さん)
『今までいかに肺での調整をしてきたかが身にしみてわかった』浮力調整は最初手こずった。静かすぎて、海の中の音がうるさいことに戸惑った。(澤田さん)
専門用語が多く勉強が大変・タンクが邪魔・エラーが出過ぎる・思ったより早くガスが無くなる(倉品さん)
maresHORIZONを使ってみて感動したことは?
フリーダイバー並みの水中での一体感(佐川さん)
一番印象に残っているお客様の言葉は、『認定後、三日間充実感に満たされた』でした。
『使いこなしていること自体が楽しい』
『静かすぎて、耳鳴りがしているかと思った』
『今までエアの消費が激しくて、仲間に申し訳ないと思っていたが、これからは安心してダイビングできる』
『こんなアオリイカを近くで見たことない!』
(澤田さん)
圧倒的に静かで魚が逃げない(倉品さん)
ディーラーや実際に講習を受けたお客様の声を見て、maresHORIZONを使ってみたくなったのではないでしょうか? 過去2回の連載も併せてご覧いただき、HORIZON講習を開催している下記SSIダイビングスクールに連絡してみてくださいね。
ご回答いただいたディーラーの皆さん
アーバンスポーツ 相星克文さん
ヴィアマーレ 案納昭則さん
KZコルドンブルーダイビングクラブ 山本和浩さん
Diving Lounge aqua QUEST 澤田 淳さん
DiveConciergeSAGAWA 佐川純さん
DiveNetworks 倉品友一さん
mares HORIZON講習を開催しているダイビングスクール
従来のオープンエアサーキットシステムとは異なるため、簡単なセッティング、容易な装着が可能なHORIZONとはいえ、器材の知識や使用方法、HORIZONを使った海洋実習といった講習「SSI HORIZON SCR DIVERコース」を受講する必要があります。講習を受けるには、ほかにエンリッチドエアナイトロックス40%スペシャルティ、ディープダイビングスペシャルティを修了していること、24ダイブ以上のダイビングログ記録が必要です。SSI以外の指導団体のカードホルダーの方もこれらを満たしていれば、SSI HORIZON SCR DIVERコースを実施しているHORIZONディーラー(下記)で受講できます。
欲しい! 買いたい!! 体験したい……の前にまずHORIZONディーラーのダイビングスクールを訪ねてみてくださいね。5月中旬現在のスクールは以下の9軒。すぐに連絡してHORIZONを体験してください!
HORIZON講習を開催しているSSIダイビングスクール
◆【山形】Urban sports(アーバンスポーツ)
◆【東京】aqua QUEST(アクアクエスト)
◆【東京】Divenetworks(ダイブネットワークス)
◆【大阪】ダイブサポート関西
◆【神奈川】KZ CORDON BLUE DIVING CLUB(コルドンブルー)
◆【神奈川】StingrayJapan(スティングレイジャパン)
◆【愛知】DiveConciergeSAGAWA
◆【神奈川】MADO-RESORT(マドゥリゾート)
◆【沖縄】VIAMALE(ヴィアマーレ)