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海に行かないときはmyダイビング器材を
オーバーホールしよう!

オーバーホール

ダイビングにダイビング器材は絶対不可欠。安全に潜るためにもいつでも新品同様、万全の状態にしておきたいですね。そのためにもダイビングに行かないオフシーズンやダイビングのお休み期間中は、my器材のオーバーホールやメンテナンスをしましょう!

※2026年2月現在の情報です。

オーバーホールはなぜ必要?

レギュレーターのセカンドステージをオーバーホールしているところ

レギュレーターのセカンドステージをオーバーホールしているところ
《オーバーホールセンター》にて
写真/後藤ゆかり

ダイビングは器材なしには潜れません。安全に潜るためには使い慣れた自分の器材が必要なことはダイバーならご存じでしょうが、myダイビング器材もお手入れしなければ安全とはいえません。そこで必要になるのがオーバーホールです。

「オーバーホール」とは、機械製品を部品(パーツ)単位に分解し、清掃・洗浄して再組み立てを行い、新品時の性能状態に戻すことです。ダイビング器材だけでなく、時計やミシン、車両機器などもオーバーホールが必要です。製品を分解するため、個人で行うのは難しく、ダイビング器材の場合は、命に係わるものだからこそダイビングショップやメーカー、オーバーホール専門店に依頼するのが一般的です。

オーバーホールが必要なダイビング器材

パーツを洗浄して組み立て直したBCを水槽でチェック。《オーバーホールセンター》にて

パーツを洗浄して組み立て直したBCを水槽でチェック。《オーバーホールセンター》にて
写真/後藤ゆかり

でも、ダイビング器材はすべてオーバーホールが必要なのでしょうか? 今年創業30周年となる東京《オーバーホールセンター》の酒井準さんにお伺いしました。
「レギュレーター一式(1st、2nd、オクトパス)、ゲージ、BCのインフレーター、BCバルブ、ドライスーツを一般的に扱っています」
ほかにもダイブコンピュータのオーバーホールを勧めている専門店もあります。

オーバーホールが必要な理由 器材別編

レギュレーターセット

レギュレーターセットをオーバーホールする“理由”

オーバーホールに出されたレギュレーターのファーストステージ、オクトパスを分解

オーバーホールに出されたレギュレーターのファーストステージ、オクトパスを分解
写真/アイダック

洗浄したり磨いたりした部品。ピカピカになっています

洗浄したり磨いたりした部品。ピカピカになっています
写真/アイダック

オーバーホールが必要なダイビング器材の中でも、専門店の誰もが一番に挙げるのがレギュレーターセットです。
その理由を大阪を中心に官公庁にも信頼のあるオーバーホール専門会社《アイダック》代表の木下嗣善さんにお伺いしました。
「レギュレーターセットはダイバーの命を守る器材です。使用するたびに海水と紫外線にさらされ、ダメージを受け続けます。丁寧に水洗いしても内部に塩がこびり付き、ゴムや金属のパーツはどんどん劣化します。オーバーホールをすることによってリフレッシュし、新品に近いパフォーマンスに戻ります」

レギュレーターセットのオーバーホールはどんなことをする?

では、実際にオーバーホールではどんなことをするのでしょう?
「オーバーホ-ルでは可能な限り分解をして、塩分やサビを洗浄機にかけたり拭いたりとクリーンアップして、消耗部品を交換します。その後、再び組み立てて、メーカーが設定する圧力等の数字に調整し、なるべく新品に近いパフォーマンスに仕上げます」と木下さん。物によってはとても小さなパーツを一つ一つていねいに洗って、組み立てるのは、専門家ならではの緻密な作業です。

BC

BCのオーバーホールが必要な理由

オーバーホールに出されたインフレーターホースを分解すると、内部の部品まで塩がみしているものも

オーバーホールに出されたインフレーターホースを分解すると、内部の部品まで塩がみしているものも
写真/サーチシィー

部品を一つ一つ洗浄してピカピカに

部品を一つ一つ洗浄してピカピカに
写真/サーチシィー

BCも確実にオーバーホールが必要です。
「BCもレギュレーターと同時に海で使用されていますし、紫外線を浴びています。インフレーターや呼吸器付きインフレーターなど当然海水が内部にも入ることで、塩が固着し故障の原因にもなっています」と語るのは大阪の「ダイバーのこだわりに寄り添う」オーバーホール専門店《サーチシィー》の高橋稔昌さん。

BCのオーバーホールはどんなことをする?

BCのオーバーホールの主な作業は? 高橋さんに聞きました。
「インフレーターの給排気バルブと内部を分解し、清掃とパーツ交換を行います。同時にダンプバルブやBC全体の密封テストを行うことで、BC本来の浮力を確保できるように確認修理を行います」
BC全体の密封テストは自分ではできません。やはりオーバーホール専門店にお願いしなければ!

ドライスーツ

ドライスーツもオーバーホールが必要

バルブのオーバーホールのほか、水槽でのチェックも怠りません

バルブのオーバーホールのほか、水槽でのチェックも怠りません
写真/オーバーホールセンター

生地部分もブラシでていねいに洗浄してくれます

生地部分もブラシでていねいに洗浄してくれます
写真/オーバーホールセンター

意外と見落としがちなのが、ドライスーツ。穴が開いてしまったらもちろん修理が必要ですが……。
「ドライスーツには給気バルブ゙、排気バルブが付属しているため、オーバーホールは必要です。また、両バルブにはインフレーター機能と同様の給気と排気機能がありますので、動作確認も定期的にしておく必要があるのです」と《オーバーホールセンター》の酒井準さん。
また、ドライスーツにつなぐ中圧ホースも一緒にオーバーホールに出すのがポイントです(中圧ホースをつないだままのレギュレーターセットでオーバーホールに出してもかまいません)。

ドライスーツのオーバーホールは何をする?

では、実際、何をするのでしょう?
「可動部分の給気・排気・リスト・フットバルブを分解し、洗浄し、必要な部分にグリスアップをします。
交換必要なOリングの交換、そのほかの傷みを見つけたら、そのパーツ交換をして組み立て直し、作動を確認します」
基本はほかのダイビング器材と同様です。また、ドライスーツの生地自体の傷やピンホールなども見てもらえるので、定期的なオーバーホールは必要ですね。

ダイブコンピュータ

ダイブコンピュータのオーバーホールとメンテナンスが必要な理由

裏蓋を開けてバッテリーを取り出して交換します

裏蓋を開けてバッテリーを取り出して交換します
写真/街のダイビング屋さん

ダイブコンピュータの耐圧検査中

ダイブコンピュータの耐圧検査中
写真/街のダイビング屋さん

「ダイブコンピュータは安全管理に直結する重要な器材のため、電池残量の低下や内部シールの劣化は重大なトラブルにつながる可能性があります」と言うのは大阪の《街のダイビング屋さん》の鈴木珠加さん。「オーバーホールではなく、電池交換、つまりメンテナンスを最初にしてください」と続けます。

ダイブコンピュータのオーバーホールとは

では、どんな作業をするのでしょう?
「電池交換の際には、単なる電池の入れ替えだけでなく、Oリングの状態確認・交換、防水性能のチェック、動作確認などを実施し、安全に使用できる状態でお返しすることが重要です」と鈴木さん。

前出の木下さんは「バッテリー交換だけではオーバーホールを受けてはおりませんが、内部のパッキンやボタン内部のOリング交換、塩分の除去などをするためにダイブコンピュータを受けています」と語ります。最近は自分で充電できるタイプのダイブコンピュータもあるのでバッテリー交換は必要ではないけれど、Oリングの状態ほか、チェックしてもらうこと必は要ですね。

オーバーホールに出さないとどうなる?

ダイビング器材をオーバーホールしない場合、器材はどうなってしまうのでしょう? 各社のご回答者にお伺いしました。

《サーチシィー》の高橋さん

レギュレーターのセカンドステージ内部を開けてみたら……

レギュレーターのセカンドステージ内部を開けてみたら……
写真/サーチシィー

「塩が固着し分解の際に通常のやり方では分解できず。特殊な工具を使って分解を行うケースがあります。また、超音波洗浄では塩が取れないためブラシを使って一つ一つパーツを磨くこともあります」

《街のダイビング屋さん》の鈴木さん

外側だけでも塩がこびりついたレギュレーター

外側だけでも塩がこびりついたレギュレーター
写真/街のダイビング屋さん

「長期間メンテナンスされていない器材では、内部の腐食や固着、塩分結晶の堆積などが見られることがあります。その場合、通常よりも分解・洗浄・部品交換に時間を要し、結果的に修理費用や復旧難易度が高くなるケースもあります。定期的なオーバーホールの重要性を改めて感じる事例です」

《オーバーホールセンター》酒井さん

ホースが折れて直らなくなっている例

ホースが折れて直らなくなっている例
写真/オーバーホールセンター

「レギュレーターの場合、ホース劣化が進み、ゴムパーツが粉砕し切れていたりします。ホースからエア漏れするため、高額作業となります。ドライスーツの場合ですと、ドライファスナーが動かず無理やり引っ張ったため、破損で持ち込まれたケースも。ファスナー修理は高額のため、こちらも高額作業となりました」

《アイダック》の木下さん

外れないファーストステージ

外れないファーストステージ
写真/アイダック

「写真にもありますが、オーバーホールはもちろん、水洗いもしなかったファーストステージは、分解するのが本当に大変で、一部外れない部品もありました」

まさにオーバーホール専門店さんもお手上げになってしまうほど、ひどくなってしまうこともあるダイビング器材。定期的にオーバーホールに出さないといけません。

Myダイビング器材を長持ちさせよう!

3点セットは自分でメンテを

マスクやフィン、スノーケルは自分でもメンテナンスが可能です

マスクやフィン、スノーケルは自分でもメンテナンスが可能です
写真/サーチシィー

オーバーホールは新品同様にダイビング器材をきれいにすることが目的ですが、器材を定期的にきれいにしておくことは、長持ちさせることにもつながります。ダイビング器材を長持ちさせるためにすべきことを《サーチシィー》の高橋さんに伺いました。
「使用直後に綺麗に洗浄し日陰や風通しのいい場所でしっかり乾かしてください。乾燥した器材は水やぬるま湯では潮が落ちないこともあります。シーズン終わりにはオーバーホールに出し、内部や外部をきれいにすることをお勧めします」

オーバーホールにはいつ出せばいい?

どんなタイミングで出すのがいい?

それでは何年または何カ月に一度出せばいいのか、ダイビング本数はどれぐらいを目安に出せばいいのか、知っておきたいですね。《オーバーホールセンター》の酒井さんに教えてもらいましょう。
「オーバーホールは、メーカーが推奨しているタイミングで出しましょう。ただし、メーカーや機種によって異なりますので注意が必要です。長期間使用しても問題がありませんが、自己責任になるので、器材に不具合症状がある場合はオーバーホールを行いましょう」

具体的な時期を《アイダック》の木下さんにお伺いしました。
「安心してご使用になるためには、年に一度または100ダイブごと、いずれか早いほうでお出しください。オーバーホールは受付開始から通常10~14日間を目安に作業をいたします」

おすすめの時期は?

オーバーホールに出す時期が冬~春に重なりそうですが、穴場の時期を《オーバーホールセンター》の酒井さんに聞きました。
「弊社の場合、繁忙期は3月から8月、閑散期は9月から11月です」

突然調子が悪くなった場合は?

次のダイビングは来週。でも今まさに器材の調子が悪くなってしまった。という例もあるでしょう。緊急でオーバーホールは頼めるのでしょうか。《サーチシィー》の高橋さん、教えてください。
「当然、できます。メーカーでのメンテナンスは修理に時間がかかりますが、当社ではお客さまのご希望を優先しています」

純正品以外の製品でオーバーホールはできる?

たまに自分でオーバーホールを試みる方もいるのですが、どうなんでしょう?《街のダイビング屋さん》の鈴木さんの見解は以下のとおり。
「純正品以外の部品使用は、防水性能や耐圧性能、動作保証の面でリスクが伴う可能性があります。特に命を守る器材であるダイビング器材においては、メーカー純正パーツおよび正規手順での整備が安全面・信頼性の観点から非常に重要だと考えています」
命に係わるものですから、ここは純正品を使うオーバーホール店に依頼するのが正しいといえます。

おすすめのオーバーホール専門店

ではオーバーホールはどこにお願いすればいいのでしょう? ここでは「マリンダイビングWeb」がおすすめするオーバーホールを専門としている会社(お店)4店を紹介します!(50音順)。

アイダック

アイダック

所在地:大阪府大阪市阿倍野区阪南町2丁目16-5 山本ビル2F
TEL:0120-282-544(フリーダイヤル)
E-mail: info@i-dac.co.jp

●取り扱い器材:レギュレター・オクトパス・BCDなどスキューバ器材全て
●取り扱いメーカー名:アクアラング、マレス、スキューバプロ、TUSA、Bism、ATOMIC、Apeks他、国内流通メーカー全て

●価格:9,800円(スキューバ一式・期間限定キャンペーン価格)

●その他のサービス:ダイブコンピュータ電池交換、ウェットスーツ・ドライスーツ修理販売、器材下取り販売など

【コメント】
創業35周年、大阪市阿倍野区にあり、施工スタッフはインストラクターでダイビング経験も豊富です。消防署や警察など公官庁からも受注しています。現在「ダイバー応援キャンペーン」と題して特別割引実施中!

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オーバーホールセンター

オーバーホールセンター

所在地:東京都北区十条仲原2-6-11
TEL:03-5924-2344
E-mail: info@ohc.co.jp

●取り扱い器材:レギュレーター、BC、ダイブコンピュータ、ドライスーツ、タンク
●取り扱いメーカー名:SCUBAPRO(スキューバプロ)、mares(マレス)、SHERWOOD(シャーウッド)、AQUALUNG(アクアラング)、Apeks(エイペックス)、SAS・REYSON・DACOR(エス・エー・エス レイソン ダコー)、TUSA(ツサ タバタ)、ATOMIC(アトミック)、Bism(ビーイズム)、apollo(アポロ)、Cressi(クレッシー)、DIVEWAYS(ダイブウェイズ)、NDS(エヌディーエス、日本ダイビングスポーツ)、SeaQuest(シークエスト)、OCEANIC(オーシャニック)、SEA & SEA(シーアンドシー)、COCHRAN(コックラン)、CITIZEN(シチズン)、CASIO(カシオ)

●価格:1セット¥9,980の特価

●その他のサービス:都内唯一の東京都指定タンク検査場(14環改保高 第705号)
最高300kg/cm2(29.4M.Pa)の高圧ガス製造事業所(14環改保高 第2001号)
中古器材の買取、販売専門店、レンタル水中カメラ、ダイブコンピュータ、ダイコン、ドライスーツも取り扱い(東京都公安委員会許可 第305520106858号)

【コメント】
《オーバーホールセンター》は東京都北区にあり、器材のオーバーホールを専門に作業をさせて頂いております。レギュレーター一式、ゲージ、BCのほか、ドライスーツのオーバーホール、ダイビングコンピューターのバッテリー交換、コンプレッサー保有のためエアチャージも行っております。

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サーチシィー

サーチシィー

所在地:大阪府大阪市阿倍野区昭和町1-21-1 松田ビル3F
TEL:06-6626-0550
E-mail: info@search-sea-ni.com

●取り扱い器材:レギュレーターセット、BC、ドライスーツ(バルブ・修理・手首・首交換)ウエットスーツ(補修・幅だし)、ダイブコンピュータ電池交換、タンクバルブ
●取り扱いメーカー名:アクアラング、マレス、SAS、Bism、レイソン、NDS、スキューバプロ、アトミック、apeks、アポロ、ダイブウェイズ、TUSA、PELICAN、スント、ワールドダイブ、モビーズ、ゼロ 等全てのメーカー(クレッシーサブ、オーシャニック、シャーウッド、Hele I Waho以外)

●価格:1ST+2ND工賃¥6,050(税込)、ダイブコンピュータ¥5,500(税込)~

●その他のサービス:点検無料、6ヶ月保証、納品時送料当社負担、希望の納期設定、納品先指定、ホースの取替 等

【コメント】
大阪で27年目の会社です。必要な時に必要に応じて最善の対応を心がけています。何でもご相談ください。

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街のダイビング屋さん

街のダイビング屋さん

所在地:大阪府大阪市中央区博労町3-2-15
TEL:0120-218-268(フリーダイヤル)
E-mail: oh@diving-ya.com

●取り扱い器材:レギュレーターセット、BC、ドライスーツ(バルブ・修理・手首・首交換)ウエットスーツ(補修・幅だし)、ダイブコンピュータ電池交換、タンクバルブ
●取り扱いメーカー名:アクアラング、マレス、SAS、Bism、レイソン、NDS、スキューバプロ、アトミック、apeks、アポロ、ダイブウェイズ、TUSA、PELICAN、スント、ワールドダイブ、モビーズ、ゼロ 等全てのメーカー(クレッシーサブ、オーシャニック、シャーウッド、Hele I Waho以外)

●価格:器材フルセット(レギュレーター、オクトパス、ゲージ、BC ジャケット、インフレーター)プラン特別料金¥10,780(税込)※有効期限、ワランティ未登録品はパーツ代有償

●その他のサービス:点検無料、6ヶ月保証、納品時送料当社負担、希望の納期設定、納品先指定、ホースの取替 等

【コメント】
当社は大阪を拠点に、ダイビングおよびマリンスポーツ用品の販売・メンテナンス・安全啓発活動を行っております。器材を「長く・安全に使う」ためのサポートを重視し、オーバーホールや電池交換などのアフターサービス体制の充実に力を入れています。今後もダイバーの皆さまが安心して海を楽しめる環境づくりに貢献してまいります。

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ライター/後藤 ゆかり(MDWデスク)

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