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超軽量コンパクト!
SUBLUEの水中スクーターが
ゲキ面白い♪

超軽量コンパクト! SUBLUEの水中スクーターがゲキ面白い♪

これまでにないコンパクトサイズで、マリンダイビングフェア2019の会場でも話題騒然となっていたSUBLUE社の水中スクーター「WHITESHARK MIX」。
ダイビングで使ってみたらどうなんだろう? パワーは?
ということで、編集部・ゴット姉さんが海で使用させてもらった!
協力:株式会社セキド

※2019年11月現在の情報です。

WHITESHARK MIXって
こんなに小さいの!?

“世界最小の水中スクーター”はホント?

SUBLUE WHITESHARK MIX

ダイビング界でほどほど長く働いている筆者にとって水中スクーターというのは、バブル期に一世風靡した映画『彼女が水着にきがえたら』の中で青い海の中を飛ぶように駆け巡る主人公たちの姿。でもあの時の水中スクーターでさえ、それまでに比べたら軽量化された新商品だったけれど重量は20kg以上あり、一般ダイバーが自分で所有するには難しいものだった。
昨年秋に、SUBLUE社製の水中スクーター「WHITESHARK MIX」(ホワイトシャーク・ミックス)が《株式会社セキド》から発売される!と発表された時に、「これはスゴイ!!」と色めきたったものの、なかなか手にする機会がなかったのだが、ついにその時が訪れた。

当初は伊豆半島などの近場で取材の際に持って行く予定だったのだが、台風の影響で延期に。その間に訪れることになったパラオに持って行くことにしたのだ。
航空機の受託手荷物の制限がある中、それでも持って行けたのは、「WHITESHARK MIX」の総重量がわずか3.5kg(!)だったため。サイズも奥行き230mm、長さ465mm、高さ230mmと、デイパックなどにも入れられそうなほどコンパクト。
水中スクーターでこんなに小さくて軽い製品は過去にない! SUBLUE社が謳う世界最小の水中スクーターというのはそのとおりのようだ。

手にしたダイバーは皆びっくり!

手にした誰もが驚く軽量の水中スクーター

手にした誰もが驚く軽量の水中スクーター

実際に編集部に届いた「WHITESHARK MIX」を手にしてみたら、思ったよりもさらにコンパクトで軽い。
『マリンダイビング』編集部の女子たちにも持ってもらうと、あまりのコンパクトさ、軽量さに驚くとともに「これ、欲しい♡」と口々に言う。
海辺に持って行ってガイドさんやゲストに手にしてもらうと、一様に「軽い!」「小さい!!」と驚きの声。「WHITESHARK MIX」を持った全員が全員、驚いているのには筆者もびっくり。やはり筆者だけの感覚ではない。誰もが認める軽量、コンパクトさなのだ。

SUBLUE WHITESHARK MIX SPEC

サイズ(W×D×H)230×465×230mm
重量 3.5kg(フローター・バッテリーあり)、2.85kg(フローターなし・バッテリーあり)
最大速度 約3ノット(5.4km/h)
最大深度 40m
平均利用時間 約30分間
Goproマウント 〇
充電時間 3時間

SUBLUE社のPRムービー

カラーは3色!

アークティックホワイト

アークティックホワイト

スペースブルー

スペースブルー

アクアブルー

アクアブルー

実際の速さは? パワーは?

公式発表の時速5.4kmとは

Movie by Masaaki Harada

水中での時速はSUBLUE社の公式発表が5.4km/h。オリンピックの水泳選手がクロールで泳ぐと7.2km/hあるというから、そこまで速いわけではない。徒歩の速度が一般的に約4km/hといわれるので、歩くよりはかなり速い。ダイバーが水中散策をするときの速度は歩くよりもゆっくりといわれるので、それを考えると「WHITESHARK MIX」、かなり速い。
まあロングフィンでガツガツ泳いだら、それよりは遅いのだろうが、でも、今まで行けなかったスポットでさらに遠くを開拓してみよう、探検してみようという場合にはかなり有効だ。フィンワークの疲れ知らずなわけだから。

激流の中も進むパワー

Movie by Masaaki Harada

せっかくの水中スクーター。流れがきつくて進むのが大変という“アゲインスト”の流れの時はどうなんだろう?
実験してみたのが上の動画。
かなりゆっくりな進み具合だが、前に進んでいる。
ちなみにこの時、筆者はカメラマンの横で見ていたのだが、水中スクーターなしの私たちはこの流れに逆らうのはとてもとても大変な状況だったのだ。こんなに小さくて軽いのにパワフルな「WHITESHARK MIX」、断然欲しくなる。

水中スクーターの楽しみ方いろいろ

青い海を駆け巡る!

空をかっ飛ぶ気分を味わおう

空をかっ飛ぶ気分を味わおう

透明度のいい海で「WHITESHARK MIX」を使ってみると、まるで空を飛んでいるような気分。東京の某Dシーに「ソアリン」というアトラクションが2019年登場していて、大人気になっているが、感覚が非常によく似ている! フィンを動かすことなく、ただスクーターにつかまっているだけで、刻々と風景が変わっていく楽しさは、これまでのダイビングにはない感覚だ。
ぜひ皆さんも「WHITESHARK MIX」でそんな楽しい感覚を味わっていただきたい。

フィンワークを気にしなくてはならないようなサンゴ礁の上も、これなら大丈夫!

フィンワークを気にしなくてはならないようなサンゴ礁の上も、これなら大丈夫!

マウントにGoProなどを付ければ
動画も撮れる!

ウエアラブルカメラを設置できるのが大きな魅力

ウエアラブルカメラを設置できるのが大きな魅力

「WHITESHARK MIX」にはアクションカメラ用マウントが設置されているので、GoProなどのウエアラブルカメラ(アクションカメラ)や360度全天球カメラを取り付けて作動すれば、目にしたままの景観を動画に記録しておくこともできる。水中スクーターだけに泳ぐときよりもスムーズに進むため、画像もブレが少なくてとてもキレイ。

スノーケリングやスキンダイビングでもバッチリ!

フローターがセットされた状態であれば、浮力もあるのでスノーケリングもラクラク

フローターがセットされた状態であれば、浮力もあるのでスノーケリングもラクラク

ダイビングだけじゃなくて、もちろんスノーケリングやスキンダイビングの時も「WHITESHARK MIX」は使える。ダイビング時はフローターを外したほうが使いやすいが、水面で使う時はフローターを取り付けておけば浮力があって安心だし、フローターを数m沈めても簡単に沈めるのでスキンダイビングにも便利。水面休憩中も、これがあれば沈むこともないからラクチン。

フローターと本体が工具なしで簡単に取り外しができるようになっている

フローターと本体が工具なしで簡単に取り外しができるようになっている

操作は至ってカンタン!

ロックを外して、
スタートボタンを握るだけ

陸上ではスクーターに乗るとなると免許が必要だが、水中スクーターに免許は不要。
しかも、「WHITESHARK MIX」は左右にあるボタンを押す(というか、握る)だけで左右のプロペラが作動。止まりたい時は手をボタンから離すだけ。誰もができる簡単操作なのだ。
曲がりたいときは体を曲がりたい方向に傾ければいいし、上下の移動も行きたい方向に本体を向けるだけ。
ダイビング中、気にしなければならないのは、深度が変わると耳ぬきをする必要があるので、その時だけボタンから手を離して耳ぬきをすればいい。推進力でそれでもある程度進むので、下への移動の時はなるべくゆっくりとするのがコツだ。

左下にON/OFFボタンがある。使わない時はOFF(ロック)にしておこう

左下にON/OFFボタンがある。使わない時はOFF(ロック)にしておこう

ボタンを握るだけでプロペラが回り出す

ボタンを握るだけでプロペラが回り出す

バッテリー残量がLEDで表示される

バッテリー残量がLEDで表示される

シンプル設計、簡単操作

実際の操作はもちろん、バッテリー交換などもとても簡単なのも「WHITESHARK MIX」の魅力。面倒くさがりな筆者でも十分付き合っていけると感じた。
ちょっと気になったのは、水中で使った後にバッテリーを取り出そうとすると、水がバッテリー庫内にしたたっていた点。一瞬、水没!?と焦ったのだが、もともとこの部分はパッキンがなく、電極の部分にパッキンがあるのみ。この点も非常にシンプル設計なのだ。とはいえ、この部分に水をかけないよう、使用後はふき取ることもポイント。

電極のある所のみに水没を防ぐためのパッキンがある

電極のある所のみに水没を防ぐためのパッキンがある

使用後のインプレッション

ダイビングショップでも個人でも
持っていて損はない!

水面でも水中でも、初めてでもちゃんと使える!

水面でも水中でも、初めてでもちゃんと使える!

SUBLUE社は水中ロボットで功績を挙げた企業とのことだが、その高い技術と経験を生かして作られただけあって、非常に素晴らしい水中スクーターだ。何よりもカッコよくて、シンプルな設計と簡単な操作がうれしい。スイッチをただ握るだけで今までにない海中の旅が楽しめるのは最高だ。
バッテリーが30分間しかもたないのが心配だったが、ダイビング中ずっと動かす必要もないので、1ダイブどころか一日中水中に持って行っても楽しめる。作動していない間も持っていても気にならない重さ(水中で軽いこと! 一眼レフカメラのセットよりはずっと軽い)。流れがあるところでアゲインストをしなくてはならない時もフィンワークなしで進めたほど、パワフルなのも気に入った。
編集部にも一台、いや二台は常備しておきたいなぁ。少なくともダイビングサービス、ダイビングショップの皆さまには絶対オススメ! (月刊『マリンダイビング』編集長・後藤ゆかり)

取材協力をいただいた《デイドリームパラオ》の皆さん、ありがとうございました!

大ニュース!
さらに進化したSUBLUE「SEABOW」が登場

10月15日、《株式会社セキド》よりSUBLUEの「SEABOW(シーボウ)」が発売された。
「WHITESHARK MIX」からぐっとパワーアップしたスグレもので、最大速度は約2倍の7.2km/h! バッテリー持続時間も最長75分と2.5倍に!! 片手でも操作でき、有機EL表示で速度やバッテリー残量も示してくれる。カラーはフレイムレッドとアクティブグリーンの2色。よりパワフルな水中スクーターをお望みの方にぜひオススメだ。

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