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ダイバーに人気のTUSAってどんなブランド?
総合ギアメーカーとして多くのダイバーに支持される《TUSA》。どのようなブランドなのか、その歴史や製品づくりのこだわりなどを《TUSA》スタッフにうかがいました。これを見れば《TUSA》器材により愛着を感じること間違いなし。じっくりとご覧ください。
TUSAの歴史とこだわり
創業70年の歴史と実績
TUSAの歴史は1952年、東京・蔵前での創業にさかのぼります。
蔵前は玩具問屋が多い土地柄でもあり、当時は模型飛行機のプロペラを回すゴムパーツなどを問屋に納めることで商売を行なっていました。そして様々な試行錯誤の中で、海女さんが使っている金属性の水中マスクを見て「これをゴムで作れないか」と考えたことがきっかけで、ゴム製のマスクを作り始めました。ここがTUSAの原点です。
1960年代には国内外のマリンスポーツ雑誌への広告を出し、その結果、徐々に海外への輸出も広がっていきました。当時は、日本にダイビング製品を紹介したくても、そもそもダイビングスクールが多くなく、プロショップにもプール設備を持っている所がなかった時代です。そこで埼玉県八潮事業所にプールを作り、自社製品のテストをしながら、草分け的な存在としてダイビングスクールを始めました。その当時の社員は、土日にスクールの先生をやっていたそうです。
まさに、日本でダイビングという文化をつくるところから手掛けていたと言っても過言ではありません。
過去のカタログを見ると、ダイビングがどんな遊びか、水中の世界がどんなに素晴らしいのかが語られているようにも感じます。
1976年のカタログにはこんな文章が。「どうやって遊んでますか、海と。そんなに遠くの海へ行かなくてもいいんです。泳げるのなら、ブクブク潜ってごらんなさい。365日のダイビング。知らないことがたくさんありますよ、海の中には。」
《TUSA》という名称は「Tabata Underwater Space Adventure」の頭文字をとって付けられました。宇宙に行くかのように、無重力の水中世界へ行ける遊びがダイビング!
1980年代になると、器材ページがカラー印刷に。写真は、水面で浮力を確保するためのライフベスト(ライフジャケット)の機能に、水中活動に役立つ機能を加えた「バランシングベスト」。皆さんお馴染みBCの先駆けですね。
TUSAはマスク・フィン・スノーケルの軽器材だけではなく、当時からBCやレギュレータ、その他ダイビングに必要なアクセサリー類をラインナップに持っていました。「ダイビングを始めるならTUSAですべての器材が揃う!」というのは昔も今も変わりません。
原点はユーザー視点
自社プールでダイビングスクールを行なっていた時代があるように、TUSAは当時から目の前でダイバーを観察し、コミュニケーションを取ることで、ユーザー視点でのものづくりを徹底していました。
その文化は今も継承されています。
各地で開かれるモニター会や、独自に実施するモニタリング調査を行なう中で、「ここが大変そうだけど何か解決する方法はないか?」「もっとこんな機能があれば楽になる」「こんな機能やデザインがあったらいいのに」といったアイデアがたくさん生まれています。
もちろん遊び心も忘れません! わたしたちのミッションは「スポーツ×レジャーのもっと楽しいを創造する」こと。社内にはダイビングクラブもあり、遊びで海に潜ることで、新たな発見を増やしています。
優れた技術による高い完成度/自社工場での製造
アイデアをただ生み出すだけでなく、そこから形にすることも大切です。開発者は市場や営業からのアイデア・要望を形にするために、設計・デザイン・検証を繰り返します。時には大学や公共の技術センターと共同研究開発を行ない、人間工学に基づいた開発を行なっています。
また海洋や屋内外などの実使用環境でのテストを繰り返し、環境要因はもちろんのこと、機能性、安全性、素材の適性など、妥協を許さない検証を重ね、製品の完成度を高め続けています。
ワンランク上の品質管理システム
また、生み出した製品を多くの方に安心してご購入いただき、長く使用していただくことも大切です。TUSAでは生産力の向上と安定供給ができるよう、国内は茨城、国外は台湾にISO9001 認証の自社工場を持っています。ISO9001 の取得をはじめ、JIS や EN などの品質規格や、業界基準、顧客要求を上回る社内基準をも設定し、すべての製品が妥協を許さない品質管理体制に基づいて製造されています。
例えば、ダイバーにとって特に重要なレギュレータ。人の命を預かる器材だけに、どんな過酷な状況下でも最高の性能を発揮すべきと考え、企画・設計・開発・組み立てを一貫して自社で行ない、工作精度に優れた国産パーツを使用することで、レギュレータの性能と信頼性を徹底追及しています。実は、皆さんが使用するレギュレータも、茨城の工場でひとつひとつ手で組み上げられているのです。
アフターフォローの充実
ダイビング器材は一度購入すると長くご使用いただくものだからこそ、TUSAではアフターフォローの充実にも力を入れています。東京本社には営業部門、八潮事業所には品質管理・開発部門、茨城事業所には物流・メンテナンス部門があり、製造から出荷まで全てを一括管理しているからこそ、迅速で丁寧なアフターフォローができます。
メーカーとの距離を遠く感じる方も多いかもしれません。でもTUSAは、お客様との接点を何よりも大事にしています。製品の感想はもちろんのこと、何か器材を使う上で「もっとこうなればいいのに」という声は、ぜひダイビングショップのスタッフに届けてみてください。営業がその声を拾い、より良いものづくりを追求していきます。
TUSA製品の特徴
総合ギアメーカーで豊富なラインナップ
TUSAには軽器材・重器材はもちろんのこと、ダイブコンピュータやアクセサリー、スーツ・グローブ・ブーツまで、ダイビングに必要な全ての器材ラインナップが揃っています。
これからダイビング器材を一式揃えたい!という方は、ぜひ店頭にあるカタログをご覧になってみてください。どんな色やデザインの組み合わせにするか、見ているだけできっとわくわくしてきますよ!
どんな器材があるのか、詳しくはTUSAのホームページをご覧ください。
2021年のイチオシ器材はこれ!
特に今年ダイビングを始めたばかりの方におススメの器材は、Intega(インテガ)マスクとKAIL(カイル)フィンです。
特にインテガマスクはフィット感に自信あり。レンズがUVカットなのもうれしい仕様です。また、カイルフィンは、約1時間のダイビングを快適に蹴り続けられることをコンセプトに作られているゴム製のフィン。ストラップとフルフット、両種類あるのでダイビングスタイルに合わせて選ぶことができます。
色やデザインも豊富
TUSAの魅力は、器材の種類が豊富なだけでなく、色やデザインもたくさんあること。同じ色合いで合わせるも良し、色の組み合わせを楽しむも良し。オリジナルの組み合わせを選ぶことで、ダイビングに行くのがもっと楽しみになります。
マスクとスノーケルや、フィンとブーツの色の組み合わせを考えることはよくありますが、マスクとダイブコンピュータの色の組み合わせを考えるのもおすすめです。
器材を長く使うためのコツ
最後に、ダイビング器材を長く使い続けるためのコツを。
当たり前のことかもしれませんが、使うとき以上に、洗浄と保管方法が重要です。特に現地の器材洗浄用水そうでは、多くの器材が洗われます。そこで洗っただけだと、どうしても塩が残ったままになることも…。
ダイビング旅行後は、家の真水でしっかり洗うこと。軽器材は、砂や汚れがついていないか、洗いながらよく観察すること。そして日が当たらず、風通しの良い場所で乾燥し、保管すること。お気に入りの器材で長くダイビングを続けてくださいね。
TUSAの想い
TUSAは日本だけでなく世界中で信頼されているブランドです。また、レジャーダイビングだけでなく海上自衛隊から消防まで、人命を救助する水難救助隊でも採用されています。
スキューバダイビングの主役は海であり、ダイビング器材ではありません。皆さんに快適で安心、安全にダイビングを楽しんでいただくために、TUSAはマスク、フィンだけでなく、BCやレギュレーター、ダイビングコンピューター、ダイビングスーツに至る全ての商品にこだわり、ダイバー目線で研究と開発を続けている日本ブランドです。
ぜひTUSAの器材を使って長くダイビングを楽しんでいただき、皆さんのダイビングライフがより豊かなものになることを願っています。もう間もなく70周年を迎えるTUSA。今後の進化もお楽しみに!