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長年の経験則+最新の技術で
限界を超えて進化したマスクが登場!
Intega(インテガ)開発ストーリー

Intega(インテガ)開発ストーリー

常に時代の最先端を走る、こだわりのものづくりでダイバーから支持される「TUSA」。その新たなラインナップに加わったマスク「Intega(インテガ)」について、開発を担当した(株)タバタの藤本さんにお話をうかがいました。長年の経験則+最新の技術により、限界を超えて進化したこのマスクにぎっしりと詰め込まれたこだわりを、ぜひご覧ください。

聞き手:鴫谷隆(マリンダイビングWEB編集長)

Intega(M2004)
¥18,700 (本体価格¥17,000)
・内容積:175cc
・フレーム寸法:79×161mm
・フィッティング寸法:113mm×133mm
・重量:205g
・ハードケース付

製品の詳細はこちら

Intega(M2004)

Intega(インテガ)開発のきっかけ

――2021年の新モデルとして登場したTUSAのマスク「Intega(インテガ)」ですが、藤本さんがこのマスクを開発したきっかけは何だったのでしょうか?

藤本:まず、1952年創立のTabataは、アメリカのカリフォルニア、オランダのアムステルダム、オーストラリアのシドニー、台湾にグループ会社があり、世界80か国にTUSAを展開しています。TUSAの一番の強みは、世界の総合器材ブランドとして長い歴史があることだと思っています。
世界中の人々の顔にフィットするマスクを目指して、長年トライ&エラーを積み重ねた経験則によって辿り着いたフィッティングが「フリーダムテクノロジー」でした。商品でいうと2012年発売の「Freedom One」ですが、メリハリをつけたフィッティングの「フリーダムフィット」と顔に接触する面をサラサラにした「フリーダムドライ」により、マスクをつけてないようなストレスフリーなつけ心地が生まれ、日本だけでなく海外でも高く評価されました。
TUSAのほとんどのマスクがこのフィッティングをもとに展開され、ある意味マスクとしては完成形といえる存在になった2016年の秋頃、世界が認めたこの「フリーダムテクノロジー」に満足せず、次のステージを目指したい。TUSAは頭から足の先まですべてそろう器材ブランドですが、その中でも特にマスクではどこにも負けないという「マスクのTUSA」としてのプライドがある。今までのマスクの固定概念を一旦忘れて、本当にいいマスクとはどういうものなのかを1から突き詰めてほしいと、会社から研究課題として任されました。これまでとまったく別のアプローチで、次世代のスタンダードに成り得るマスクを研究してほしいと。それがIntegaの開発のきっかけです。

――世界中の人々の顔にフィットするマスクとおっしゃっていましたが、1つのマスクですべての顔の形にフィットするという考え方ですか、それとも国ごとに顔の形を変えて出すという考え方ですか?

藤本:基本的には前者です。長い歴史の中で、日本仕様と海外仕様でフィッティングを分けていた時期もあれば、統一していた時期もあります。それを繰り返しながらだんだんと研ぎ澄まされてきたことで今は1つのモデルで世界中の人が十分満足できるフィッティングというものに辿り着いたというイメージです。世界中の顔の違いを知っているグローバルブランドだからこそ日本人の顔の違いにも合うフィッティングが生み出せるのだと考えています。

Integaの注目ポイント

1)抜群のフィッティング

――開発のきっかけはすごいむちゃぶりですね。

藤本:はい(笑)。何十年とかけてここにたどり着いたものを、別のアプローチでいきなり超えろというのはかなりのハードルです。ダイビングマスクの基本的な要求事項から改めて見つめ直し、様々な提案を社内で繰り返す苦悩の日々の中で考えついた答えの1つ、それが今の時代だからこそできる技術を味方につけることでした。日本で購入したハンディの3Dスキャナーを2017年の秋にDEMA SHOW(アメリカの展示会)に持ち込んで、様々な人種の方の顔のデータを集めていったんです。

はい(笑)。何十年とかけてここにたどり着いたものを、別のアプローチでいきなり超えろというのはかなりのハードルです。ダイビングマスクの基本的な要求事項から改めて見つめ直し、様々な提案を社内で繰り返す苦悩の日々の中で考えついた答えの1つ、それが今の時代だからこそできる技術を味方につけることでした。日本で購入したハンディの3Dスキャナーを2017年の秋にDEMA SHOW(アメリカの展示会)に持ち込んで、様々な人種の方の顔のデータを集めていったんです。

――それはすごい!

藤本:顔のデータをとる際には、何もつけていない素顔だけではなく、マスクを装着してマウスピースを咥えた顔のデータもとりました。また、その人が現行マスクで顔に合わないポイントも同時にヒアリングしています。その3Dスキャンデータを日本に持ち帰り、顔の中でフィッティングに影響する場所、たとえば眉毛と生え際の間、目じりともみあげの間、目の位置、鼻の幅や高さ、おでこや頬骨の凸量など、すべてのポイントを座標データとして整理して、約半年かけて徹底的に分析しました。そうして見えてきた世界のど真ん中のフィッティングライン、それがなんと「freedom One」の設計とぴったり一致してたんですね。

――3Dスキャナーによるデータという新しいアプローチで調べたら、これまでの経験則によるものが正しかったと見事に証明されたわけですね。

藤本:そうなんです(笑)。では今回できることは何かと考えたときに、フィッティングのラインの大きさはデータ上からも今までと変える必要はない。ただ、今までのフィッティングで特に問題だったのが、「小顔の人に合わない」ということ。ほぼフレームに近いところからストラップを引いていて、フレームを顔に押し付けるようなフィッティングなので、顔の幅が小さいとスカートサイドが浮き気味で、浸水する原因となっていました。
そこで解決策として考えたのが、シール面の近くに「フィッティングリング」を設け、これを直接ストラップで引くというものです。顔が小さい人にとっては、ストラップが内側に引っ張られるので、スカートサイドも内側にフィットします。一方、顔が大きい人にとっても、スカートサイドが強く当たることがなくなり、つけ心地が良くなります。その人の顔の大きさ、頭の大きさでストラップの方向が決まり、それによってスカートサイドの押さえつけが変わりますので、その人に合ったオーダーメイドのようなサイズ感になるということです。どの程度の幅を許容すべきかという範囲は、3Dスキャンデータの分析結果から見えていますので。

(左がIntega、右がFreedomOnePro)

(左がIntega、右がFreedomOnePro)

――本当ですね。ストラップで引っ張っている位置が全然違います。より顔を包み込む感じですね。

藤本:あとフィッティングについてもうひとつ工夫しているのが、顔に接触するシール部をスイングするようにしたことです。

あとフィッティングについてもうひとつ工夫しているのが、顔に接触するシール部をスイングするようにしたことです。

今までは、シール部の外側が強く当たりながらたわんでいくようなイメージでした。過去のマスクはもっと顕著なのですが、とにかくシールは外側でして内側はフォローといった感じでしょうか。「フリーダムテクノロジー」になると、スカートが柔らかくなったので、そこまで刺さる感はありませんが、Integaでは、顔に接触するシール部の根元にうすい溝を作って、顔が当たる角度に合わせてスイングするようにしました。
というのも、いろいろな人の顔の形を追っていくと、おでこの角度がねてる人もいればたっている人もいたり、顔の中でも骨が出ている場所もあれば窪んでる場所もあります。それぞれで最適な角度に変形できるよう、この仕組みを作りました。これにより、顔の形状に合わせてシールされますので、より顔にフィットしている感覚になると思います。

それぞれで最適な角度に変形できるよう、この仕組みを作りました。これにより、顔の形状に合わせてシールされますので、より顔にフィットしている感覚になると思います。

――「ストラップの引く位置を変える」と「シールをスイングさせて当てる」、この2つがフィッティングで大きく進化したポイントですね。

藤本:そうですね。この2つの要素を合わせて「3D SYNQ(スリーディーシンク)」と呼んでいます。これにより、マスクのフィッティングで許容できる人の範囲がぐんと広がったので、より多くの人に満足していただけるマスクになったと思います。

2)ツールレスで分解が可能

――構造的な部分での変更点にはどんなものがありますか?

藤本:Integaはツールレスで分解ができることも特徴ですね。今までのマスクは、プラスチックドライバーを差し込んでフレームをたわませて、片側3箇所あるツメをパチパチパチととって分解する方式でした。マスクのフレームには防弾シールドにも使われるようなポリカーボネートを使っていて、たわませても割れないのですが、「店頭で交換する時に、お客様の前でフレームをたわませるのがちょっと怖い」などといった声を現場からいただくことがありました。

――僕もそう思います(笑)

マスクのフレームには防弾シールドにも使われるようなポリカーボネートを使っていて、たわませても割れないのですが、「店頭で交換する時に、お客様の前でフレームをたわませるのがちょっと怖い」などといった声を現場からいただくことがありました。

藤本:ということで、なんとかたわませるような怖さをなくした快適なものができないか、それと、そもそもプラスチックドライバーというツールを使わなければいけないというのもひとつのハードルであると思い、ツールを使わずに&たわませずに簡単にと考えたのが、この構造です。

――どうやって外すのですか?

藤本:フレームとスカートの間をこじ開けるとオレンジ色のツメがあります。これを指で押し下げると、フレームを押さえているパーツが前にとれます。あとは、左右に分かれたフレームの少し内側寄りを上に押すだけ。つけるときもツメを1、2、3とはめて、簡単につけられます。もちろん、使っているときに簡単に外れてしまってはダメなので、しっかりロックして、この裏のツメを触らないと取れないようになっていますので安心してください。

――簡単ですね! 度付きのレンズに入れ替えたり、マスクのメンテナンスをするときに便利そうです。

3)スカート、ストラップ、バックルのこだわり

藤本:あと注目していただきたいのがバックルですね。ここはもう長い間変わっていなかったところなのですが、よく女性ダイバーから「バックルに髪が絡まるのがとてもストレスになる」という話を聞きます。市場で売られている他社のマスクを見ても「バックルやストラップに髪の毛が絡むのは仕方がない」と思ってしまっている部分もあるのかもしれませんが、自分はそういうところも細かく拾って解決策を探っていくようにしています。
そこで今回、髪の毛を絡まなくするにはどうしたらいいかを考えた結果、普段なかなか投資をできないバックルやストラップも新たに金型をおこしたいと会社にお願いしました。実はものすごい開発費がかかったマスクなんです(笑)。バックルに髪が絡まる理由を考えると、ストラップの山が顔側に出てることで、ストラップを締め込むときに髪の毛を引きずりながらバックルへ持っていってしまう点。そして、バックルの回転軸とツメが露出していることで、ひどい時には髪の毛が抜けるほどくわえ込まれてしまう点です。それらを解決するために、まず最初に発想したのが、ストラップの山をとにかくなくそうということです。

ストラップの山をとにかくなくそうということです。

――本当ですね。カチカチする山がありません!

藤本:今までのストラップは回転軸の外側でツメが噛むように山があったのですが、今回のストラップは回転軸で折り返した内側にツメが噛む凹みをつくり、顔側は肌触りの良い凹凸のないフラットな面にしたので、髪の毛を引きずっていくことを大幅に抑制できました。たとえ引きずったとしても、バックル後端に間口をつくってストラップ以外のものが入り込まないようにしていたり、軸をできるだけ遠く、前にしているので、髪の毛が抜けるほどくわえ込まれてしまうことはまずないと思います。このバックル設計で苦労した点は、折り返したストラップの中にボタンとロックの機構を全部押し込んだ点なのですが、ここには私の前職の携帯電話の設計で養った技術が役立っているのではないかと。ダイビングマスクの設計の常識では、ここまで詰め込んだ設計をする人はなかなかいないと思います。

ダイビングマスクの設計の常識では、ここまで詰め込んだ設計をする人はなかなかいないと思います。

――見た目の部分でも、普通のマスクだとストラップの余ったところがベロンとしていますが、それがスッとしていますね。

藤本:そうですね、顔に装着していないときに回転軸の周りでストラップが広がるのは見た目に美しくないと密かに思っていて、バックル後端に間口をつくった理由の一つです。

――Integaは、スカート部分のフィッティングにポイントがあるかと思いきや、実は他の部分もすごかったんですね。

藤本:スカート、フレーム、バックル、ストラップ、部品全て新規で金型投資できるチャンスはなかなかないので、とにかく細部にこだわり抜いて仕上げたマスクです。通常のマスク開発期間はだいたい1年くらいのところ、このマスクは結局4年もかかってしまい社内的にはだいぶ迷惑をかけましたが、その甲斐あって良いものができたと思います。

ほかにもストラップでいうと、上と下で薄さを変えて、伸び方を変えています。下のほうは分厚くて伸びない、上のほうは薄くて伸びる。長さも変えていて上の方が若干短くしてあります。ストラップを締めてテンションがかかると上が伸びて長さのバランスが変化していき後頭部にフィットするという感じです。絶壁の人でも頭の丸い人でも、頭の形に合わせて変形するように工夫しています。「ダイビング中にストラップがずれてしまって困る」という人にも、ぜひ試してほしいですね。

絶壁の人でも頭の丸い人でも、頭の形に合わせて変形するように工夫しています。「ダイビング中にストラップがずれてしまって困る」という人にも、ぜひ試してほしいですね。

あと、ストラップの長さ調整も非常にしやすくなっています。今までのストラップタイは、一度で引っ張ることができなかったのですが、今回は1回で引っ張って頭が小さい人もぴったり締められるような構造になっています。

細かいことをいうときりがないのですが(笑)、スカートの鼻をつまむところも、以前のものは単純に指の形でへこんでいるだけですが、Integaには皺を一本入れていて、指を入れた時にこのシワが伸びてもっと奥まで指が届くようになっています。鼻をつまんだときに口元に影響しにくいようにするなど、実はすごく細かいとこまで気をつかってつくっているんですよ。

鼻をつまんだときに口元に影響しにくいようにするなど、実はすごく細かいとこまで気をつかってつくっているんですよ。

――これで、よりしっかりと鼻をつまめるわけですね。耳抜きが苦手な人で、上手に鼻がつまめないという人も結構いますし、 ダイビングを始める時にも使ってもらえたら、講習もすごく快適になるのではないでしょうか。

4)かっこよさが光るメタリック色

――カラーバリエーションなどのデザイン面ではどうですか?

藤本:Integaのフレームには、ポリカーボネートを使っています。ポリカーボネートは元々、透明度が高く発色がいいのが特徴ですが、原料着色によってさらに発色のいい綺麗なメタリック色が表現できるようになりました。今までは、ここまでのメタリック感は出せませんでしたね。それに、傷ついても同じ色が地肌として出てくるので、色が剥げて格好悪くなることもありません。

傷ついても同じ色が地肌として出てくるので、色が剥げて格好悪くなることもありません。

――高級感というか、かっこよさがありますよね。ブラックシリコンのスカートにもよく合いそうです。

藤本:Integaのスカートカラーはブラックシリコンがメインですが、最近人気のホワイトシリコンも用意しています。それと意外と知られていないのが、インディゴカラーのスカートです。今までもあったのですが、全面ツヤ仕上げだった今までのスカートに比べて、Integaのスカートはツヤとシボの切り替えをしているので、かなり色が生きていると思います。いち押しのカラーです。

全面ツヤ仕上げだった今までのスカートに比べて、Integaのスカートはツヤとシボの切り替えをしているので、かなり色が生きていると思います。

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5)環境にも配慮したパッケージ

藤本:最後に注目していただきたいのがパッケージです。従来のこのサイズのマスクケースはクリアではなく、半透明で白く濁ったケースで、タッパータイプだったのですが、今回は中のマスクが綺麗に見えるクリアなものにしました。今後はIntega以外もどんどんこのパッケージに切り替わっていく予定です。

今後はIntega以外もどんどんこのパッケージに切り替わっていく予定です。

――パッケージの素材についてもこだわりがあるのですか?

藤本:はい、ケースを見ていただくと刻印があると思いますが、TOP部品のクリアな樹脂は100%再生材でつくっています。再生材には大きく2種類があり、成形時に出た製品じゃない部分の樹脂を粉砕して工場内で再利用するという、製品として流通していないものを再生する「プレコンシューマー再生材」と、製品として使われたものを専門の業者が回収して再生する「ポストコンシューマー再生材」。このマスクケースでは後者を使用しており、環境規制の厳しい米カルフォルニア州の基準もクリアした環境に配慮したパッケージになっています。一度製品として使われた材料といっても、元々の材料物性がわかるように出どころまでをきちんと管理されたものですのでお客様も安心してお使いいただけます。

――環境に配慮しているというのもひとつのポイントですね。

藤本:Integaのパッケージを作るとき、マイクロプラスチックなどの問題もあり、脱プラスチックということも考えました。例えば紙のパッケージにしたらどうかとか。ただ紙パッケージだとそれがゴミになってしまいます。今回のパッケージはマスク保管ケースとしてずっと使い続けることができますし、リユースしてゴミにならないものなので、再生材を用いることで環境に配慮するという選択をとりました。当然リサイクルマークも刻印していますので、使い終わったらリサイクルに回せる仕組みにもなっています。

当然リサイクルマークも刻印していますので、使い終わったらリサイクルに回せる仕組みにもなっています。

すべてはお客様のために

――ここまでお話をうかがうと、Integaには新しいアイデアがたくさん詰め込まれていることがわかりますが、このようなアイデアはどこから生まれてくるのでしょうか。

藤本:アイデアはポンと思いつくわけではなくて、やはり現場から問題を拾い上げることから始まりますね。普段フィールドテストで製品評価をお願いしているインストラクターの方々とミーティングを行うこともあれば、モニター会や展示会で一般ダイバーから意見を伺うこともありますし、現場を観察して、ダイバー自身も気が付いていないような問題を拾い上げることもあります。

普段フィールドテストで製品評価をお願いしているインストラクターの方々とミーティングを行うこともあれば、モニター会や展示会で一般ダイバーから意見を伺うこともありますし、現場を観察して、ダイバー自身も気が付いていないような問題を拾い上げることもあります。

――やっぱり現場の意見ってすごく大事ですよね。

藤本:すごく大事ですね。現場の意見を拾い上げ、どうすればお客様が満足する製品になるのか、いろいろな分析の仕方がありますが、例えば「ロジックツリー」を使ったりして問題を深堀して問題の本質を探ったりします。このマスクを買わない人はなぜ買わないのか、その理由を枝分かれにして細かく探っていくと多くの項目があがってきますが、それらの多くは共通している部分があったりして、徐々に整理することができ、問題の本質を見極めることができます。それが見えてから具体的なアイデアを組み立てていくといった感じです。

TUSAのマスクのラインナップ

――心配になるのは、Integaはすべてを詰め込んだマスクという気がするのですが、この先はどうするのでしょうか?

藤本:全部が全部パーフェクトなマスクというのは絶対にありえないんですね。お客様の顔の形もそうですし、ダイビングスタイルだったり、見た目の好みの違いだったり、特徴があるラインナップというのは絶対に必要だと思っています。今回のIntegaはマスクのラインナップの中心となるようなところに技術をぎゅっと詰め込んだのですが、これでも異なるマスクを好む方は出てくるはずです。「視界がもっと広いほうがいい」となったら「Freedom HD」というとにかく視界にこだわったマスクがありますし、そのほかにも女性に好まれるようなモデルだとか、それぞれのマスクに立ち位置があります。今後は、Integaを次世代のスタンダードとして、お客様の要望に応じたモデルに派生させていきたいですね。

TUSAのマスクのラインナップはこちら

――これからもどんなマスクが登場するのか楽しみですね。

藤本:今後のTUSAも楽しみにしていてください。メーカーのカラーもあると思います。古くからある伝統的な商品を大切に売っていくメーカーもあれば、TUSAは常に進化を求めてどんどん投資して新しくて良いものをお客様に届けたいという考え方なんですよね。

――時代時代で、その時点で一番良いものをということですね。

藤本:そうですね。今回のIntegaではガラッと手法を変えましたが、通常のモデルチェンジ、モデル展開を行うマスク開発では、現行モデルに対する細かな意見を拾い上げて新モデルにつなげていくというやり方をしています。1つ1つのモデルの差はそんなにわからなくても、10年前のモデルと比べると全然違うというレベルになるのだと思います。
「フリーダムテクノロジー」が出たときも、「フィッティングが柔らかくて優しくていいんだけれど、もっと”つけてる感”が欲しい」と言う人もいました。そういった人に向けて作ったのが、「パラゴン」ですね。同じフリーダムテクノロジーではあるけれど「フリーダムフィット2」としてコシのあるものにしています。フリーダムフィットのスカートがかなり柔らかいのに対して、パラゴンのフリーダムフィット2は肉厚でしっかりしてフィッティング面に向かって最後だけ柔らかいという感じですね。あとはフィッティングの縦方向がちょっと大きくなっていて、包み込むようなイメージです。Integaと比べても、こちらのほうがつけ心地がいいという人もいますし、このあたりは好みもあると思います。

――パラゴンは今年、数量限定でメタルフレーム特別カラーも登場しましたね。TUSAのマスクの今後の進化を楽しみにしています!

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