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第32回「マリンダイビングフェア2024」ナビゲーター・高砂淳二さんに直撃インタビュー
アジア最大級のダイビングイベント、第32回「マリンダイビングフェア2024」が4月5日(金)~7日(日)、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開催されます。公式ナビゲーターは日本を代表する自然写真家・高砂淳二さん! 早速、高砂さんに見どころを伺いましょう!!
第32回のテーマは「地球を潜ろう!」「ダイバーになろう!」
第32回「マリンダイビングフェア2024」公式ナビゲーター、高砂淳二さん。自然写真の世界最高峰コンテスト「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」2022自然芸術部門で最優秀賞を受賞するなど、世界的にも活躍中の自然写真家
第32回「マリンダイビングフェア2024」ポスター
編集部(以下、編):1993年にスタートした「マリンダイビングフェア」が2024年で第32回を迎えます。第30回に公式ナビゲーターとして活躍していただいた自然写真家の高砂淳二さんに一昨年、昨年に引き続き「マリンダイビングフェア2024」の公式ナビゲーターとしてご登場いただくことになりました。
高砂淳二さん(以下、高砂 敬称略):2024年4月5日(金)から3日間、よろしくお願いします。
日本最大級のダイビングサイト「マリンダイビングWeb」で新しいダイビング情報を得ることはできますが、でも、「マリンダイビングフェア」に来れば、国内外のダイビングサービスのガイドさんが集まっているので、直接新しい情報も実際に聞いたり見たりすることができますし、ダイビング器材や水中撮影機材も実際に手に取って見ることができる。生の声を聞いて、一気にダイビング情報をアップデートできます。なかなかこういういい機会はないですよね。
編:「マリンダイビングフェア2024」のイメージポスターはアオウミガメが気持ちよさそうに泳いでいるビジュアルです。
高砂:カメはダイバーの間で人気ですよね。僕もいくら写真を撮っても撮り足りないぐらいです。先日撮影でハワイに行っていたんですが、ハワイではウミガメのことを「ホヌ」と呼び、守り神の代表格です。オアフ島でもビーチに上がってくるのでいつもいろんな人が見に来ています。守り神だからみんな遠巻きにして邪魔しないように見ているほど。日本でもカメは長寿のシンボルですよね。動じない感じが海の大きさを感じさせてくれるので、見るたびに撮っちゃうんですよね。ホント、大好きです!
国内外のダイビングサービスやガイドさんが一堂に!
編:「地球を潜ろう!」ということで、今回も沖縄の島々や小笠原諸島、伊豆諸島などをはじめ日本全国から出展者があります。また海外旅行の水際対策が緩和されて丸1年。海外からもパラオ、タヒチ、フィリピンなど多くの出展があります。
高砂:それは楽しみですね。コロナ禍の際は海外に行きたくても行けなかったので、行きたくてウズウズしている方もまだたくさんいらっしゃるでしょうから、「マリンダイビングフェア」で新しい情報を得て出かけるといいですね。
国内のダイビングガイドさんたちも集まってきてくれるので、僕も前回、とても懐かしい方に会えて感激でした。そういう機会があるのもフェアの楽しみですから!
ダイビングを始めたい人にも足を運んでもらいたい
PADIビレッジではたくさんのダイビングインストラクターが元気よく講習などの紹介をしてくれます!
Photo by Yukari Goto
編:「マリンダイビングフェア」ではダイビングを始めたいと思っている方のためのコーナー「ダイビングスクールゾーン」や「PADIビレッジ」もあります。
高砂:日本は島国ですが、多くの人は近くにある海の良さを知らない。少しだけ海面に顔をつけるだけで別の世界が広がっています。この素晴らしさを見ることなく一生を終えたらもったいない! ぜひあなたの知らない海の世界を実際に体験していただき楽しんでもらいたいです。
編:高砂さんにとってダイビング、海とは?
高砂:世の中では戦争や争いが絶えず、経済的にもなかなか厳しく、殺伐としています。環境面でも温暖化現象や異常気象、各地で地震災害なども起きていて、人間は大変な時代を生きていると思います。
でも、海に行って潜ると、いや、潜らずに見に行くだけでも、癒やしてくれる部分が大きい。人の殺伐とした気持ちを癒してくれる面がとても多い。海ってこんなに水が気持ち良くて、魚や生きものたちもカラフルでかわいい顔をしていて、地球っていいよね、海っていいよねと、思い出させてくれる場所だと思うんです。自分のことを癒してあげるためにも海に行き続けてほしいです。そのための情報を「マリンダイビングフェア」で手にすることができます。
ダイビング器材や水中撮影機材の新商品を見て手に取ることができるのがスゴイ
ダイビング用のマスク(水中メガネ)は種類も多いですが、カラーバリエーションも多く、選び甲斐がありますね
Photo by Yukari Goto
編:「ダイビング器材メーカーゾーン」では国内外のダイビング器材メーカーが出展します。
高砂:ダイバーであれば、ダイビング器材の情報は欲しいですよね。ダイビングに出かける際に準備しながら、気になるものがあったら買ったりします。どんな新しい器材があるんだろう、便利なアクセサリーはないかななど、実際に器材を見ると、想像も膨らんできます。多くの器材やアクセサリーが一堂に会しているのはここだけですので、海への思いを膨らませてほしいです。
一眼カメラも水中に持って入れるハウジング。新商品や人気の定番商品が並びます
Photo by Yukari Goto
編:高砂さんご自身、水中撮影機材も気になるところだと思いますが……
高砂:水中写真のブースは充実していますね~。初心者向けの簡単なものから超プロ向けの本格的なカメラ機材まで見ごたえたっぷりです。気になっているカメラ機材をチェックするとか、来て見て触って欲しいものを決めるとか、フォト派には積極的に訪れていただきたいです。
編:「日本水中写真コンテスト」の第2回の発表や授賞式もありますね。
高砂:2023年が第1回だったのですが、前回はいい作品がものすごく多かったです。それまでの水中写真コンテストから撮影機材も進化しているのかもしれないですが、レベルが数段アップしていました。今年もさらにそういう方向になるのではないかと実行委員会では期待しているようです。僕も審査しますし、授賞式にも参加しますが、僕自身にとってもすごい刺激になります。入賞作品を見るだけでなく、ぜひ授賞式にも参加してほしい。素晴らしい作品をたくさん見れば、次の撮影のいいヒントになりますよ。
ステージ上でも水中写真セミナーはレベルアップになる
編:2024年度も会場内のステージでは、有名フォトグラファーによるフォトセミナーなどが開催される予定です。
高砂:水中写真家にはいろいろなタイプの人がいて、マクロ、ワイド、ドキュメンタリー、深海、ブラックウォーターなど、専門分野もそれぞれ。ステージ上でワイド画面で写真を見られるのはとても楽しいですし、なかなかこんな機会はありません。お好みの写真もあると思いますが、いろいろなスペシャリストの写真を見て、刺激をもらって、勉強をしてみてはどうでしょう。
とにかく、アジア最大級のダイビングのイベントですから、ダイバーの方はもちろん、興味ある方も楽しめる1年に1度のエンターテイメントイベントです。とても楽しいですよ!
皆さん!4月5日~7日、池袋サンシャインシティ、第32回「マリンダイビングフェア2024」の会場で是非お会いしましょう!!
※上記の情報は2023年11月現在。変更になることもありますことをご了承ください。
PROFILE
たかさご じゅんじ
自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。
熱帯から極地まで世界中の国々を訪れ、海中、生き物、虹、風景、星空など、地球全体をフィールドに、自然の繋がり、水や生命の循環、人と自然の関わり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。
2022年には英国の世界最高峰フォトコンテスト「Wildlife Photographer of the Year」自然芸術部門で最優秀賞を受賞。
著書は、「PLANET of WATER」(National Geographic),「night rainbow」「LIGHT on LIFE」「free」「夜の虹の向こうへ」(小学館)、「Dear Earth」(Pie International),「光と虹と神話」(山と渓谷社)ほか多数。ザルツブルグ博物館、東京ミッドタウンフジフイルムスクエア、渋谷パルコ、阪急百貨店ほかで写真展開催。
テレビやラジオ、雑誌など、各メディアや講演会などで、自然のこと、自然と人間の関係性、人間の地球上での役割などを幅広く伝え続けている。みやぎ絆大使。
2022年、第30回マリンダイビングフェアの公式ナビゲーターに任命。以来3年連続で公式ナビゲーターに。