【連載第2回】ファミリーで楽しむダイビング♪
最年少ダイバーいっか君の大冒険

【連載】第2回
夏休みは西表島へ！

どんな生き物に会えるかワクワク！

ユネスコの世界自然遺産にも登録されている、自然あふれる西表島

2021年6月､10歳の誕生日にダイビング講習を受けて“世界最年少ダイバー”になったいっか君。夏休みはお父さんが何回か行って気に入っていた西表島に行ってダイビングをすることを決定！
「お父さんから西表島にダイビングに行くと聞いて、とっても嬉しかったです。お父さんに買ってもらったダイビング器材を装着して、どんな新しい生き物に会えるかワクワクしていました。また、イリオモテヤマネコが有名なので、会えるかもしれないと楽しみにしていました」
といっか君もお喜び。
お父さん、お母さんといっか君、弟のぜん君の４人で西表島へ。
発案者のお父さんの目的は
「僕にとっては４回目の西表島です。いっかとぜんには日本とは思えないぐらい迫力のある滝、ジャングル、川、海といった西表島の大自然の素晴らしさを知ってほしいと思いました」
その願いは果たしていっか君やぜん君に届いたのでしょうか？

いよいよ初の西表島ダイビング！

海に浮かぶ色とりどりの大型ダイビングボート

ボートを見てテンションが上がるいっか君

西表島到着した翌日、いっか君とお父さんは《ダイビングチームうなりざき》でダイビングをしに行くことに。
浜辺に浮かぶ大型ダイビングボートを見てテンションも上がります。

浮き板をボートに近づけるために必死にロープを引くいっか君

新しいダイビング器材を詰めたメッシュバッグを背負ってボートに乗り込みます。バッグが大きく見えます

うなりざきのボートには、環境保全もあって自力で浮き板をボートに近づけるのですが、そこはスタッフだけでなくダイバーのゲストの皆さんも協力します。いっか君も一生懸命ロープを引っ張ってボートに近づきました。そして乗船。背負ったメッシュバッグが大きく見えるのは、いっか君が10歳の証ですね。頑張れ！

器材のセッティングが難関だった!?

タンクのバルブの開口部があらぬ方向を向いてませんか!?

乗船後、ダイビング器材を各々セットします。いっか君も一人でトライ。なにせダイビング講習後初めての器材セッティング。うまくできるかな？
……と、お父さんが見守る中、最初にBCをタンクにつける段階で、あれれ？　タンクベルトを締めている姿を見るとタンクのバルブの開口部がBCの前を向いていない!?　さらにレギュレーターセットを取り出して取り付け始めましたが、レギュレーターが左になってますよ～！！
ということで、１回目のセッティングはガイドさんがやさしく直してくれて完了。大丈夫です、初めは誰もが通る道です。
「宮古島で講習の後にファンダイブもしたのですが、なんでもやってもらっていたので、基本的なことを覚えていなかったんですね。２回目以降はちゃんとセットできたので良かったです」とお父さん。
できないことがあっても、すぐにマスターしちゃうのがスゴイところですね♪

待っていられずにダイブ！

ウエットスーツも着て、すっかり海に入りたくなったいっか君

あっという間に飛び込んじゃいました

器材のセットが終わってウエットスーツも着終わり、ブリーフィング……の前に、他のゲストの方々がセッティングするのを待っていたのですが、そわそわとボートの後ろへ行くいっか君。「飛び込みたい気分」と、お父さんに伝えるや否や、海にジャンプ！　暑くて仕方なかったのか、自由で10歳らしい感覚。思わず微笑んでしまいます（ボートが止まっていない場合もありますので、スタッフに確認してからにしてくださいね）。

中性浮力がとれるようになった！

BCの空気を必死に抜いて浮力を調整するいっか君

ほかのゲストの皆さんの準備も終わり、ガイドさんのブリーフィングも聞いていよいよエントリー。
後ろのステップを使ってエントリーができるので初めてのボートダイビングでも問題はありません。そしてガイドさんの「潜降します」の掛け声で潜降していきましたが、ばっちりです。普通初心者は潜降で手間取るものですが、いっか君、スーッと潜っていきました。きっとウエイトの量もちょうど良かったのですね。
海中は一面サンゴが広がるサンゴ礁！　最初はBCに空気を入れすぎたのか浮上しそうになったり、逆に空気を抜きすぎたのか墜落しそうになったりと、中性浮力がなかなかとれなかったいっか君でしたが、泳いでいるうちにコツをつかんだようで、浮力を上手に調整しています。
お父さんも「子どもの成長は早いな～っと思いました」と感心している模様です。
ダイビング後、いっか君は「エントリーやエグジットは完璧にできました！」と大喜び。

夢中になり過ぎちゃいました

見たことのない魚がいっぱい！

海の中でスーツを着ることも覚えました

そうこうするうちに、あっという間にダイビングの一日が終わってしまいました。ボートダイビングも船酔いすることもなく快適だったようです。
「初めての海で夢中になり過ぎて、周りがあまり見えていなかったですが、色とりどりのサンゴと見たことのない魚たちがたくさんいて、とても楽しかったです！　もう１回じっくり見に行きたい」
といっか君は振り返ります。お父さんも
「ナポレオンフィッシュを見つけましたが、西表島の海はレアな魚が当たり前にいることに感動しました」
と西表島ダイビングは成功だったと感じているようです。

ボート上もたっぷり楽しんだ！

最初は躊躇していたけれど、勇気を出してジャンプ！

ダイビングツアーは一日かかりますが、潜っている時間は１ダイブ40分ぐらいなので、移動したりランチを食べたりと船の上にいる時間が大半です。10歳の子どもなら普通飽きてしまうでしょう。でもいっか君は次から次へと新しい遊びを見つけ出します。最初は船の後ろからジャンプしていましたが、「上から飛び込む！」とお父さんに告げると、トップデッキへと上がっていきました。下から見ても意外と高さがあるトップデッキ。いっか君は思いのほか高いことに最初は驚いて、手すりにしがみついていましたが、お父さんがビデオを回し始めると、呼吸を整えてジャンプ態勢に。「５，４，３，２，１」とカウントダウンを自分でし始めたと思ったら、鼻をつまんでダイブ！　やりました！！　これが楽しかったのか、何度もジャンプをして楽しんでいたようです。
終わった後もいっか君は
「最高に楽しかった！　弟も一緒に連れてきたかったです」
と、お母さんと別行動ををしているぜん君を思いやっていました。

陸もものすごくワイルドで自然あふれる西表島

亜熱帯＆熱帯植物が茂るジャングルの中をトレッキング

西表島には大きな鍾乳洞もあります

お父さんも感動の鍾乳洞

滝で遊ぶいっか君

「西表島はビーチがとてもキレイ。マングローブもたくさんあって、ジャングルみたい」と感じたといういっか君。
家族４人で鍾乳洞＆滝遊びのできるトレッキングツアーにも行ったのです。
大きくて平たい根を四方八方に伸ばすサキシマスオウノキや世界最大のシダ、ヒカゲヘゴなどが群生するジャングルを抜け、ずんずん進んでいくと、奇怪な形をした岩が連なる鍾乳洞へ。中に入れば上から大きな鍾乳石が垂れ下がる神秘的な景観が。鍾乳洞をくぐり抜けると今度は大きな滝と滝つぼが。いっか君はすかさず着ていた服を脱いで水着で滝つぼに近づいていきます。“大自然の中の少年”になりきっていました。
また、夜はホタル観賞へ。西表島のホタルは高い木が連なる林に集まることが多く、真っ暗な夜の闇にきらめく幾千もの光は幻想的です。
「ガイドさんと一緒に行った滝とホタル観賞が特にすごかったです。東京では絶対に見られない景色に感動しました！」といっか君も興奮気味に語っています。
お父さんの願いがたっぷり伝わった西表島の旅でした♪

番外編～おいしかったもの

ヤマネコポーズをとるいっか君（左）とぜん君

食べることも大好きといういっか君。今回、西表島の旅で気に入った食べ物を聞いてみました。
「マングローブに生息しているというカニのお料理がすごく美味しかったです。あとマンゴー！　大好きなのでたくさん食べました」
夏の西表島のマンゴーは、本当に美味しいですからね。しかもリーズナブル！
また、マングローブガニはノコギリガザミと呼ばれる種類のものですが、大きな体、大きなハサミに身がぎっしりとつまっていて旨味もたっぷり。蒸したものをポン酢などで食べることが多いようです。たいてい予約が必要ですので、皆様もお試しくださいね。

では、次回もお楽しみに～♪